28th March, 1999
わたしの千秋楽。
最後に観た、至福の光景 ![]() 98年夏公演で大感動だった千秋楽、この『かぐや島伝説』でも、観たかったです。心から。 でもどうしても観られません。この28日午後が、守峰にとっての千秋楽になりました。 “立見席のお客様がいらっしゃいますので、お早めに御入場下さい”というアナウンスが聞かれたこの回、最後の記念にふさわしすぎる、3列12番(最前列、真ん中よりちょっと左!)で観られました! この席ならではの感激もありました。ほんとうに楽しめました! ![]() 【最前列ということ。】 この日の午前、ダーク・プラズマン様が宇宙に浮かび上がるような素晴らしい舞台効果を堪能しました。視界は最高、すばらしかったです。 …でも、最前列で、その装置が動き出すときのぎぎぎ…という振動を感じた瞬間、身体がうち震えるような感動が、きました。 最前列は、舞台のほんの一部しか見えない(計算し尽くされた舞台全体の装置や美しい照明効果も見られない!)席かもしれません。でも、やっぱり、ここでなければ、という感動があることを、ほんとうに実感しました。流れてくる雲を膝に受けながら、輝かしい舞台の上を、夢中になって見上げました! ![]() 【ほんとうの千秋楽には、いったい。本日の海賊さん達】 千秋楽には絶対何かしてくれそうな、海賊さん達。今日も楽しく、みせてくれました! 微妙に日替わり大注目の“○○っていうかー”の今日のニューフェースは“キャイーンっていうかー”。海賊さん達、カラダワザ、本当にお得意です! 最前列だからこそ、わかったことも! クラーケンが岩に剣を打ちつけて手が思いっきり痛そうになったとき、なぜケルンと天野さんまもちゃんがあんなに楽しそうに手と手を打ち合わせるのか謎、と思っていましたが、それって謎でもなんでもありませんでした。海賊さん達が登場したとき「テーマパークみたい!」と声があがったときから、ケルン、観客席に向かっても、輝くようなフレンドリー全開だったんです(笑顔、ほんとうに素敵でした)! あんなにフレンドリーを放射しているケルンなら、こちらも満面の笑顔で笑ってた天野さんまもちゃんと接触すれば、あの珠玉のフレンドリーが生まれることは、自然の摂理です! ![]() 【静かにふえていく、笑い。望月さんキング】 聖子さんせつながあんなにウケていたの、実際この回がはじめてだったのかもしれません(エプロンキングを発見して聖子さんせつながあんなに笑ってたなんて、この回まで気づきませんでした…)。最初の頃は新婚エプロン着用だけで現れていた望月さんキングが、だんだん装着品を増やしていったように、望月さんのお笑いも、静かにヴォリュームを増してきています! 「おなかがすくと、暴れ出すからね」のあとの、うさぎちゃんとちびうさをさす「どっちも」、望月さんキング自らがまんしきれないように笑ってるのが味です(しかし、なぜ笑う…)! 聖子さんプーの「父親って、大変ですのね」の後の「まあ」も、妙に含みのある間があって、前半にここがお笑いポイントじゃなかったのが不思議なぐらいです(笑)。 勢いあまって、望月さんスペースナイトが妃香里さんルーフ・メロウに「大丈夫か」と声をかけるシーンでまで、フライングで笑ってしまう観客(笑・もちろんここは妃香里さんルーフ・メロウの“胸焼け”の芽生えの瞬間ですから、笑うところではありません)。天野さんまもちゃんの「大丈夫だ」ネタ、あまりにもききすぎたようです…(セラムン小説書きの皆様、今後作品で「大丈夫だ」のせりふを書かれるときは、どんなシリアスな場面でも“ぷっ”と笑われるかも、というカクゴは、決めておいた方がいいかもしれません!) ![]() 【楽しみに、毎日を過ごしました。ナオさんはるか日替わりチェック】 宝探しのプランを立てる、ということで船室に去るとき、「どけよブラシフェチ!」とサーペン(が化けている水夫)を突き飛ばすナオさんはるか。そのナオさんはるか、この回にはサーペン達に向かって、拳を握った腕をくい、と曲げて突き上げる動作、そのナオさんはるかが去った後、サーペンもお返しにその動作! ナオさん、サーペンの日比野さん、ケルンの神崎さんは98年秋の『ハウ・ツウ・デイト2』御共演チームで、こうした呼吸、なんともうれしいところです! やはりナオさんが所属するカンパニーのチームワークが感じられる日替わり・ジャズダンスシティのあどさんダーク・メノラーとの攻防、今日はあどさんがアグレッシブでした! ちょっかいをだしてくるナオさんはるかに思いっきり蹴りを入れるのはもちろん(笑)、踊りに誘うようなしぐさ(と呼ぶにはかなーりあらあらしい)でナオさんはるかを振り回す! 注目しはじめて以来、一度として同じパターンがなかったような気がするこの攻防、最後まで楽しみました! 日替わりの目玉、沙羅さんのスイカ攻撃…ですが、最終回、痛恨の見逃し(泣)! というのも、この回になって初めて、望月さんキングがエプロン姿(+さまざま調理器具装備…スペースナイトが腕に装着していた楯も、絶対調理器具ですよね!)で舞台袖から登場する際、聖子さんせつなが思いっきりウケてることに気がついてしまったもので(聖子さんせつなのキャラクター満開です)! このめぐりあわせに、聖子さんプーがナオさんウラヌスのキャラクターにかぶってて(笑)ロクにレポートできなくなりかけた1月イベントのことを、なつかしく思い出しました。ほんの少し前のことなのに、とてもとても遠い昔のような気がします(それだけ、春公演が大充実でしたから!)。 ![]() 【この期に及んで新発見。ナオさんはるかフレンドリーチェック】 とにかく多方向なのがうれしいナオさんはるかフレンドリー、セーラー戦士にはちゃんと全員にいきわたってます! これまで書かなかった赤嶺さん亜美ちゃんとは、宝島ツアーの説明のときにかなりフレンドリー。 発見できていなかった神田さんレイちゃんとは、美奈子ちゃんが正しいコトワザを言った(やっぱりこれはバグでしょう! 思わずアンケートに、夏公演での再考をお願いしてしまいました【笑】)後、かなりレイちゃんと話し込んでます。神田さんレイちゃんはアニメのレイちゃんのイメージに合っていて、とてもいいです!(というより、今回の内部ちゃん達、みんなそれぞれキャラクターのイメージに合っていたと思います。ナオさんはるかとのフレンドリー、発見のたびに楽しかったです!) 比較的新しい、それから日々表情が変化して楽しいのが、SOSや寝場所探しにみんなが散っていく場面での真央さんほたちゃんの「パパ!」。この日は、パパ、の後の笑い声がとってもかわいく、幸せな気持ちになりました! ![]() 【そのなかでも、珠玉。まもはるフレンドリー】 多彩で、輝くようなナオさんはるかフレンドリーの中でも、今回の春公演で特に印象的だったのは、天野さんまもちゃんとのフレンドリーの数々でした。内部の女の子達とへのかっこいい系フレンドリー、沙羅さんみちるとのらぶらぶ系フレンドリー、ほたるちゃんとの家族なフレンドリー、あやの様との同志系フレンドリーとは違う、時に小学生級に子供っぽく(かわいい!)、時にすくすくとのびていく若木にも似たしなやかさをかいま見せる、少年同志のようなフレンドリーの境地を見ました! 最後の回となったこの回、新しかったアクティブなフレンドリーは、宝探しに出発の際ナオさんはるかが天野さんまもちゃんをたたくところ(笑)。宝探しで組になるところから宝探しに出かけるまで、はりあうみたいに顎を突き出しあったり(でも天野さんまもちゃんは満面の笑顔だったり)、この場面はいつもとても楽しみでした! 印象に残ったのは、決して新しいわけでなく、いわゆる“フレンドリー”にはあたらないようなところ。香具屋島に漂着したとき、「けがよりもこの姿!」といいつつ、けがをしているのか痛そうに足をひきずっていたナオさんはるかを、今回は天野さんまもちゃんがいつもよりずっと長く、「変身が解けてる」という誰かのせりふがあってそちらの方を向くまで、じっと見ていてくれたこと! たぶん偶然そうなったであろうだけに、最後の回にこれに出会えたこと、とってもしあわせだと思いました! ![]() 【ごめんなさい! 誤解、解ける】 3月21日午前のレポ中、海の怪物との戦闘シーンで、ウラヌスがけがをするような相手とまもちゃんが互角にわたりあってるのはおかしい! と、守峰はいきどおっておりました。 が。 28日午後、まさにその戦闘シーンの真っ最中、守峰の後ろに座っていたとても若い方(お嬢さん)の、笑いを含んだ声が。 「まもちゃんの戦い方ー(くすくす笑い)」 その、まもちゃんを強いとかかっこいいとか思っていらっしゃる気配の全く感じられない声(世間一般のタキシード仮面&まもちゃんに対する声は、おおむねこういうものでしょう…)に、守峰は思わず自分を省みました…もしかして「まもちゃんがつよくておかしい」と思ったのは、実は天野さんまもちゃんに対する巨大なひいき目入ってたんじゃないか、と…。 そう思って冷静に見てみると、天野さんまもちゃん、怪物に向かってひゅっ、と手を出すとその手を瞬時に引っ込めるという、猫がこわいものにちょっかいを出してるときのような、そんな戦い方。…確かに、あんまり強そうではありませんでした。わずか数日の間に巨大なひいき目を創出してしまう天野さんまもちゃん、魔性のまもちゃんです(笑)! 他方、ナオさんウラヌスについても、最後の最後にきて初めて気がついたことが。ナオさんウラヌスが海の怪物に手首をやられるのは、やられそうになったサターンちゃんをかばおうとさっと手を出した(無意識のうちに、とさえ感じさせるような、無防備な出し方が、感動的でした!)ためだったのです! 手首をおさえるナオさんウラヌスのしぐさがあまりにもきれいなので、ついそちらに集中してしまい、ここが実は重要なフレンドリー場面でもあったことに全く気づかなかったという(ナオさんウラヌス、やはり弱いなんてことは、あり得ずでした)! ごめんなさい! としかいいようのない大誤解、最後の最後に解けるあたりが、ドラマです(笑)! ![]() 【最後に見た、至上の光景。青年・少年・天野さんまもちゃん】 『かぐや島伝説』を何倍も何倍も楽しい公演にしてくれた、天野さんまもちゃん。その美人さんぶりを最前列で見られるだけでしあわせ、と思って、新発見なんて、期待していませんでした。 それが! 漂着したうさぎちゃんにからみついていた海藻(緑の布)を舞台の袖の方に投げるときに、丸めて投げたはずの布がほどけちゃったりしたというちっちゃな事故(笑)のほかにも、決して忘れられない光景を、見ることができたんです! それはあやの様ちびうさとうさぎちゃんがつかみあいのケンカをしてることをおこる「もーう、似たもの同志なんだから!」の直後のシーン。 ふんっ! と史奈さんうさぎや天野さんまもちゃんのいるほうとは反対の方向を向いて、つん、とあごをあげているあやの様ちびうさ。お母さんみたいだった天野さんまもちゃんが、あのかわいいジャケットのすそを下にぴっとひっぱる、それはお母さんがおこる「めっ」というしぐさだと思っていたら… ジャケットのすそをしっかりとにぎりしめたまま、あやの様ちびうさと線対称をなすように、天野さんまもちゃんも、ぷん! と口をとがらせてちびうさと反対のほうに、つん、とあごをつきだすポーズ! 史奈さんうさぎと双子の姉弟みたいと思えるほどだった天野さんまもちゃんですが、ちびうさと同じレベルにまでおりてくれるなんて(しかも、そのすねたポーズが、凶悪なまでにかわいい)。今日も「青年」と呼ばれていた天野さんまもちゃんですが、「青年」という言葉にはとてもとてもおさまりきらないいとおしさが、そのしぐさから、いっぱいにあふれてました。しあわせ、のなかでも一番きれいでほんわりしたものを、かたちにしたような。 …ものすごくレベルが高くて、物語も感動的だった『かぐや島伝説』、最後の最後に印象に残るのがこれじゃ、人としてまずいよ、そんなことまで思いながら(笑)、でも、これを印象にとどめずにいるなんて、できませんでした。ほとんどカレンダー通りの休日で、ぎっしり観続けた11公演、ずっと追いかけてきたもののひとつの、これ以上ないほどの結晶だから、いい、んだと思いました。かっこいいあやの様ちびうさの隣で、「かぞく」してるからこそ、天野さんまもちゃんがこんなにもかわいく、あたたかく、しあわせのかたちのように見えるのだと思うと、今回の春公演のテーマにもぴったりの、最後の光景かもしれません。 これを観られて、ほんとうによかった。 ![]() 【でも、最後の最後は、やはりこの風景。】 でもやっぱり、カーテンコールまであってこそのセラミューです! ナオさんウラヌス、カレンダー千秋楽仕様ということで、沙羅さんネプに泥人形のポーズ(今回はまもちゃん達が泥人形にならないので、要解説…ひざまずいて手の甲にくちづける、あのポーズです)をやってくださいました。 『LINK』と『ラ・ソウルジャー』が終わって、幕が下りていくと、ナオさん、最後まで手を幕の下に出るように前屈して下さって、ふたつの逆さのVの字が、幕が下り切る瞬間には舞台の床についてるぐらいでした。 特別に、もういちど幕が上がって、そしてまた下りるときにもナオさんは、ふたつの逆さV、やってくださいました。最後の最後まで手を振ってもらえることが、FANにとってどんなにうれしいか。それがきっと伝わるということの、証拠のような、逆さV。 幕の裾と舞台の床との細い隙間にはさまれた、光の中の逆さV。 それがほんとうに最後の最後の、しあわせな光景でした! ![]() |