11th April, 2004  
テレビ朝日本社ビル アトリウム
出演者:椿隆之さん 森本亮治さん 竹財輝之助さん



喝祭2004
仮面ライダー剣 トークイベント


 『喝祭2004』のトークイベント、結局観に行ってしまいました!
 (もともと、3月初めとGWの間に一度東京に行く機会があれば、と思っていたこともあり…)
 今回、急で前日購入の特割しか使えなかったこともあり、非常にコストパフォーマンスが悪かったのですが、飛行機に乗ってしまうと、ああ飛行機に乗ってる!という幸福感で(飛行機、もともと好きだったらしいところ、『GOOD LUCK!!』で手がつけられなくなったようで)、ま、いっか、と思ってしまう自分…。
 かててくわえて、東京の自宅で第12話の小夜子さんシーンの背景にANA機がおりてくるのを目撃する(テレビ朝日に向かう前、荷物を置きに家に寄ったときに、がまんできず橘さん部分だけつまみ観しました)や、これを福岡でリアルタイムで観ていたら、さぞかし心穏やかではいられなかったに違いない! 来てよかった! と確信(笑)。
 もちろんイベント自体も楽しみました!




【ギャレン登場に、客席は。〜『仮面ライダー剣』ショー】
 で、『喝祭2004』のイベントですが、1日2回のブレイドショーの16:00の回の後、16:40頃からトークショー、トークショーのみの観覧は不可…ということで、『仮面ライダー剣』ショーじっくり観ました。
 楽しみました!
 悪役のボスとして登場した元ボードの研究員という白衣着用のかなり大きなお兄さんが非常にコミカルキャラクターながら、白衣を脱ぐと胸筋ばーん!な肉体派で、白衣を脱いだらアクションばりばり、舞台にあげた小さなおともだちの扱いもお見事という、素晴らしいお仕事ぶり、タンノウしました。
(あと、舞台にあがったちいさなおともだちに泣かれて、ゴキゲンを取ろうとしたり、頭をかいたり、しょげたりしているセンチピードアンデッドがむちゃむちゃ可愛かったです…いいひとです!)
 そんな中、仮面ライダーも登場するのですが、やはり生で観られると大感動!
 …なのですが、ライダーの中で最初に登場するカリス登場時には「キャーッ!」という黄色い歓声があがったのに対し、ブレイド登場のときは、前述の肉体派白衣のお兄さんがだいぶ面白おかしい雰囲気を出していた上、ブレイドの登場がいかにも“飛び出してきたーっ!”という愉快な感じだったため、歓声の中に微妙〜に笑い声が混ざっちゃったような感じで(笑)。
 ブレイドへの客席からの反応がそう来ると、ものすごく心配になったのが、ギャレン登場の際の客席の反応。ブレイドは愛嬌のあるキャラクターなのでいいんですが、ギャレンが出てきたときもっと笑いが起こっちゃったらやだな、ストーリーでは恐怖心→伊坂さんのモノ、と、ヒーローらしからぬラインを推移してるし…と、死ぬほど心配になってきました。ギャレンはなかなか登場せず、肉体白衣のお兄さんも「橘は戦えないようだな」とかゆってるので、このまま出ないというのもありかも…(セーラームーンの着ぐるみショーの場合は、ウラヌスが入ると内部ちゃんは揃わないのが通例だったりしますし)…
 と、思っていた終盤、登場しました、ギャレン!
 客席の反応は…
 いい感じのタメ息でした!(やったぁっ!)
 どちらも“かっこいい”なニュアンスのリアクションながら、カリスのほうは“かっこいいーっ!”という感じの“きゃーっ!”で、ギャレンは“かっこいい…”な感じの“ホゥ…”と、リアクションが違ったのも、味わい深く、うれしかったポイント。
 ギャレンの役どころも、そのため息を裏切ることなく(笑)、かなり扱いが良かったような。
 そんなこんなで、初めて観る『ブレイドショー』、大満足でした!
 まだアクションは目がついていかなくて、うまく鑑賞できないんですが、ダンスも数を観るうちに目が慣れてきましたので、何度も観ているうちにより細やかに鑑賞できるようになるといいなあと思います。GWのイベント、大チャンスと思ってます!
 唯一消化不良感があったのが、最後にみんなで『剣』のOPを歌いましょう、というところで、会場手拍子になったのですが、セーラームーンミュージカルのイベントだったら、それが初出の新曲だったとしても、あうんの呼吸で「知らないという罪と…動き出そう」の部分は手拍子が“ぱん ぱぱん”になっていたと思われるところ、ずっと変わらず通常手拍子で進んでいったところ(笑)。確かに通常手拍子でとにかく前進、という曲想にも思えますが、やや無理矢理でもいったん“ぱん ぱぱん”にしたほうが、通常手拍子に戻った「風にめくられた…」のところで“再び流れ出す”という動きが出ていいかなあと。
 この手拍子が気持ち良くできたら、イベントのフィニッシュとしては、ほんっとにキモチイイのに!




【セラミュが基準で、ゴメンナサイ。〜トークイベント印象】
 で、俳優さんのトークイベント…
 というのは正確ではなく、あくまでも“剣崎一真さん”“相川始さん”“白井虎太郎さん”としての御登場。俳優さんのお名前のアナウンスは全くなしで、台本通りのQ&Aを“演じる”というもの。
 …なのですが、お茶目で愛想の良い“相川始”さんは、「楽しいときは」という質問、台本通りなら「変身するとき」と応えなければならないところ「天音ちゃんといるときです」と答えて、司会のアナウンサーのお姉さん(お名前はっきり聞き取れなかったのですが、【テレビ朝日公式:アナウンサーズ(女性)】を見ると岡田洋子さんだと思います)を困らせていました(お姉さんも「台本通りならこうなんですが」というフォローは、どんなもんだったんでしょうか【笑】)。
 東映さんは、イベント台本にも著作権があるので、それがわかるような詳細レポは不可、とのことでしたが、Q&Aはほんっとにコテコテの設定説明Q&Aで(剣崎は肉を食べていて虎太郎は牛乳を飲んでいる、みたいな。始がハカランダのタラコスパゲティが好き、というのは、始、明太子とタラコの違いがわかるんだ…という新しさがありますが)、あまり印象に残らなかったので、キャストさんの印象、イベントの印象その他。
 ちなみに守峰の場合、こういう“イベント”の基準が長年観てきたセーラームーンミュージカルのファン感謝イベントになっていますので、いろいろカルチャーギャップがあって、それも楽しかったです(笑)。
 トークイベント全体は10分程度だったと思うのですが、もっと観ていたような気がするほどでした。  それにしても…登場するキャストさんが男ばっかり、というのは、すっごく新鮮(笑)。




【衝撃的!〜目が離せない謎めいた表情、剣崎一真】
 まず、衝撃的だったのが、登場した剣崎君が笑っていないこと!
 セーラームーンミュージカルのファン感謝イベントの場合、幕開きの曲の後、セーラームーンちゃんが満面の笑顔で「みんなーっ、元気ーっ?」と元気いっぱい客席に呼びかけるのが定番なもので、主人公がこういうトーク系イベントで笑顔でないというのはすごく新鮮で、その後椿さんに視線ほとんど釘づけになってしまいました。
 でも剣崎君(というか椿さん)、緊張されているか何かで全く笑わないかといえばそんなことはなく、森本さんや竹財さんが面白いことを言うと、にぱっ、と笑うんですよ! で、そういう笑いでだんだんほぐれてきて、笑顔になってくるかというとそんなことはなく(笑)、またもとの、何かつらいことでもあったんじゃあ…という感じの表情にいつの間にか戻っていて、目が離せません。ほんとにマイペースな方なんだなあ、と。
(椿さんの笑いといえば、「どうやったら仮面ライダーのように強くなれますか」という定番質問で、早起きして、運動して、よく食べて…の後の「正義を、ね…」の後に笑っちゃうのは、ちょっとダークな感じがしちゃうのでやめましょう【笑】。)  ちなみに、その笑顔なし、でも怒っているわけでもなんでもない、ニュートラルな表情の椿さん、なかなかおきれいでした。劇中ではそういう“無”の表情は観られないので、おトク感が極大!
 そんな剣崎君でも、やっぱり愛想よくしなくちゃ、という使命感があるのか(立派です!)、時折手を振ったりするのですが、その手の振り方が、変わってるというか…『剣』の中のセリフをもじっていうと「剣崎君、人間じゃないみたい」。なんか、アンデッドの人が、一所懸命人間のふるまいを覚えようと学習中、という感じで、尋常でなく印象的でした。『宇宙船』2004年5月号のインタビューで竹財さんが、椿さんは演技で思いも寄らないしぐさをしてきてとても印象的、とおっしゃっていましたが、そのいわんとされているところが、なんとなくむちゃわかりしたような気が(笑)。
 監督さんに各種しぐさを修正されていない状態の生の椿さんは、かなり御覧になる価値ありです。GWのトークイベントではもれなく椿さんが御覧になれるようですので、皆様お楽しみに!(小さなお子様連れの皆様は、お子さんに椿さんに向かって手を振っていただいたりすると、椿さん的お手振りが観られるかも! チャレンジ!)
 『剣』でもせっかくのそういうしぐさの面白さが生きるようなシーンがあると面白いと思うのですが、仮面ライダーはやっぱり子供の憧れるヒーローじゃなければいけないので、だめなんでしょうか。
 最初の「ごあいさつ」が「こんにちはー! 剣崎です」でふっつり終わっちゃったあたり(そのあとの空気が超微妙…)も、ワタシ的には好きです(笑)。




【ちょっと人間味。〜相川始…というより森本亮治さん】
 そんな剣崎君に比べ、相川始さんは…というより、どこからどうみても森本亮治さんは(笑)、最初の、浪速商人のようにテンポよく如才ない「皆様お忙しい中お集まりくださいましてありがとうございました、楽しんでいってください!」という御挨拶からして、とにかく愛想よく、あの台本でアドリブをやっちゃうあたり度胸良く、こういうイベントは得意中の得意という自信にみちあふれたキャラクター。
 手の振り方も、一番オーソドックスに手慣れた感じで、アイドル的魅力も。
 質問への答えにも、ひとつひとつの御自身の回答に説明がいろいろついて(これは台本というより、森本さんが自己判断で入れていらっしゃるのでは【笑】)、とにかくしゃべり足りなさそうな(笑)。件のアドリブの「天音ちゃんといるときですね」関連の回答は、微妙に関西イントネーション入っていて、やっぱりそのへんが絶好調!だった模様。
 とにかくテンションが高そうな森本亮治さん、なんというかコミックス『動物のお医者さん』に出てくるシベリアンハスキーのシーザー(とにかくテンションが高く、犬ゾリレースの会場でも早く会場入りすると騒ぎすぎてレースまでに疲れてしまうので、ギリギリに入場させなければならないぐらいの犬)の絵の周りに入っている「オレはやるぜ! オレはやるぜ!」「やり足りないぜ!」という書き文字を思い出させるような(笑)。森本さん、制作発表記者会見の速報が出たあたりから、とにかく賢そうでソツがない、という印象だったのですが、今回のトークショーはほっておいたら暴走しそうなイキオイがあって、人間味があってよかったです(笑)。
 もしかすると今回のアドリブ(?)も、もしかすると“子供の夢を壊すな!”などとスタッフ様におこられちゃったりしてるのかもしれませんが(今回のトークショーのゲストは、あくまでも“相川始さん”でしたし…)、かつては“関西弁で芝居したらいけないのか”と思っておられた時期もあったと語られていたりと、なかなか反骨精神もありそうな森本さん、あんまり面白味のない台本でも面白くやってやる!という気概で、これからの各種イベントも盛り上げてくださりそうです。収拾をつけるほうは竹財さんがやってくださりそうな気がするので(笑)、おおいに暴れてください!




【完璧君。〜イベント仕様もばっちり、白井虎太郎】
 白井虎太郎さんは最初の「白井虎太郎でーす。みんな、牛乳飲んでるーっ!」という御挨拶にはじまり、劇中の“牛乳大好き!”白井虎太郎のキャラクターで、ただしイベント仕様ということで劇中よりもややハイテンションにデフォルメしてみせたりもするという、実に状況の読めている立派なお仕事ぶり!
 『TV navi』の剣特集ページで、日笠Pが竹財さんの採用理由として“状況を見極める勘の良さ”を挙げていらっしゃいましたが、まさにそんな感じ。
 非常に有能そうな虎太郎さん、質問の回答者というより(質問コーナーが盛り上がるのは、こういう優等生さんが回答されているところではなく、“オチの人”としか言いようのない特性を持った、いわゆる“天然”と呼ばれる人々の御回答というのが常道なんですよね…)、質問コーナーを仕切っていらっ しゃるところが観てみたいな、と。撮影と並行して、リハーサル等の余裕のない今の時期のイベントでは難しいかもしれませんが、そういう機会があったらいいなあと思います。
(回答者の回答をいちいちいじり倒す、森本さんの手キビシイ質問コーナー仕切りも見てみたいかも!【笑】)
 虎太郎=竹財さんで印象に残ったしぐさは、ウエストより下の位置で、体の向きとは別方向に向かって手を振るしぐさ。
 トークに参加しつつも、客席からのらぶらぶ気配にすかさず応えるあたり、かなり“人気者”慣れしている感じで、かっこよかったです。




【もしも許されるなら。〜言うだけはタダ! イベントへの希望】
 今回のトークイベントも十分楽しかったのですが、キャストさんの裁量に任されている部分がほとんどなさそうで(森本さんはいろいろヨケイなこともおっしゃってましたが【笑】、不規則発言だったのでは)、セーラームーンミュージカルのファン感謝イベントの質問コーナー(最近でこそ、事前に紙で質問を募っておいて、その中から箱に手を突っ込んで選ぶという、事前打ち合わせも可能なスタイルになっていますが、天野さんが御出演の頃は、客席からお客さんを舞台に上げて、その場で質問してもらうという、何が飛び出すかわからないやりかたでした!)のように、キャストさんの抱腹絶倒の回答が飛び出す類のイベントを見慣れていると、やや物足りなく。
 まあ、基本的に小さなおともだち向けのステージの付録ですので、役のイメージを壊されてはいけない、という配慮が最優先なのだろうとは思いますが、せめてキャストさん相互のいじりあいぐらいは許容されると、もうちょっとふくらむかと。
 進行も、キャストさん達にも『剣』という作品にも馴染みのないアナウンサーさん等よりも、キャストさんの中で進行役を立てられるか、スタッフ様の中からどなたかがされるか(セーラームーンミュージカルには“出たがりタケちゃん”こと、竹澤プロデューサーさんという強力な人材が!)のほうが、いろいろ話が転がって面白そうな気が。
 でも、これが最初のイベントですから、今のスタイルでも、もっと面白くなっていくに違いない!とは思います。楽しみです!




【かぶってない!〜不在だった橘さん/天野さんのポジション】
 今回のイベントは残念ながら橘朔也さんは御登場ではなかったですが、天野さん橘さん、橘さんのキャラでいっても天野さんのキャラでいっても、絶対あとの3人とはキャラはかぶらなさそう! と思えて、安心しました(笑)。
 イベントでの天野さん、セーラームーンミュージカルのファン感謝イベントのように、前述のどんな質問がくるか事前にわからない質問コーナーや、“つなげ”と場を丸投げされてのつなぎ、予告されていなかった飛び入りゲスト登場の進行を任される(舞台上で「台本にない…」と細い声でゲスト様に訴える天野さんたきしーどかめん様、可愛かったです【笑】)等々、とにかくハードな(笑)状況の印象ばかりが残っているので、今回のようにちゃんと台本のある質疑応答というぬるい状況でどんな感じなのかは、ちょっと想像がつかないです。…むしろ、決まった質疑応答が予定されたイベントだとしても、森本さんあたりに横槍入れていただきたいなあ、と(笑)。
 GWのトークショーでは椿さんとお二人ですが(何よりもまず、椿さんに笑ってもらえるような発言をしないと、天野さん!【笑】)、ぜひ他のキャストさん(次はきっと、北条隆博さんもですね!)も揃った群像の中の天野さんも、ぜひ観てみたいです!









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