2nd May, 2004  
新高輪プリンスホテル 大宴会場「飛天」
出演者:椿隆之さん 竹財輝之助さん



ヒーローライブスペシャル2004
スーパーヒーローショー トークショー
《2004年5月2日》


 『ヒーローライブスペシャル2004』、トークショーゲストが椿隆之さんと竹財輝之助さんの初日、行ってきました!
 指定席20列(1列約40席)、その後ろに自由席20列という巨大な会場で、なんと会場の小さなお友達からフリーで質問を受けるという、セラミュのファン感謝イベントでもだいぶ前に廃止してしまった方式(セラミュの現在はあらかじめ質問箱に質問を募っておいて、そこから質問をひく方式。これなら事前調整も可能)という、結構過酷かもしれない方式でしたが、質問の聴取も回答もつつがなくすんでいて、すごい! と思いました(明日の天野さん、大丈夫ですか…)。
 席は、12:15(スーパーヒーローショー開始時刻)の回が6列目のセンターよりやや下手寄り、15:45の回が3列目のほぼセンター。
 12:15の回は、巨大な客席が自由席の後ろのほうまでほぼ埋まっていて、壮観でした!




【だいぶ人間な椿さん & カメラをぶらさげ竹財さん】

 『喝祭2004』のとき、“剣崎くん、人間じゃないみたい…”なんて思っちゃって悪かったなあ、と思っていたところ、『HERO Vision』の天野さんとの対談で「普段はあまり感情がなくて人間じゃないので、喜怒哀楽の激しい剣崎役を演じられてうれしい」のようなことをおっしゃっていて、そうなんだ…だった椿さんですが、本日の登場の瞬間も、やっぱり笑顔なし。
 でも、お手振りのしぐさその他はこなれてきて、笑顔時間の比率もぐんとUP! 竹財さんとはずいぶん離れた立ち位置だったのですが(広いステージにゲスト2人だけなので、そういうことに…椿さんが下手側、竹財さんが上手側)、質問の間にお二人で何かしゃべって笑いあっているシーンなどもあって、ばっちり人間らしかったです! このあいだ、名前を言っただけでふっつり切れてしまったごあいさつも「今日はおこしくださいまして、ありがとうございます!」という基本的なおことばも入りました(笑)。

 竹財さんは、カメラをぶらさげ、いきなり客席を撮影。
 12:15の回には「ホームページができるので、そこに使おうと…」とおっしゃっていたので、竹財さん個人の公式サイトかと思いましたが、15:45の回の進行のお姉さんの補足説明も含めた追加説明によると、【テレビ朝日公式:仮面ライダー剣】に、虎太郎の部屋というページができるので…ということ。
 竹財さんは今日も白い歯を見せて笑顔全開、両手お手振りも好調! 「こんにちはー!」と元気いっぱいごあいさつすると、客席の「こんにちはー!」を拾うために、手馴れたしぐさでマイクを向けるこなれっぷり。イベント向きな方だなあとつくづく。




【準備運動的に。タダ者ではないお姉さんからの質問】

 日替わりとはいえ、イベントの構成がわかっちゃうとネタバレかなあと思いますが、基本的に全部質問コーナーで、構成も何も…というカンジですので、すらっといっちゃいます。
 でも、「質問のあるおともだちいるー?」とお姉さんが呼びかけても「…いきなり言っても、質問はないよねー」という状況で(そんなことにもきっちりウケる竹財さん!)、最初にお姉さんがいくつか質問してから、客席の小さなおともだちの質問を受けることに。

 まずは撮影の日々はどう、というあたりからで、椿さんが「新鮮で楽しい」、竹財さんが「初めてのことで貴重な体験」と、無難にスタートしましたが、お姉さん「その貴重な体験をひとつふたつ」と、聞き上手。
 でも、竹財さん「わからないことだらけで、誰が何をしているかわからなくて…」と、具体的に面白エピソードに入ることはなく、お姉さんの目論見はややハズレ。

 続いてお姉さん、『ブレイド』のキャストは仲がいいそうですが、剣崎&虎太郎が一緒のシーンで何かエピソードは、と、さらにエピソードねらい。
 でも椿さんは「虎太郎の牛乳飲んでるのが楽しい」と、それが具体的なエピソードですか?なおこたえ。
 でもお姉さん、あたかもそれが聞きたかったというように「出ました牛乳!」と盛り上げ、竹財さんに「これまでにどれぐらい飲みました?」と。
 まだ2ケタ、という最初のお答えはスゴイ!という感じでしたが、20本ぐらいとのこと。おなかが何回かキュルキュルいったこともあるとか…。

 さらにエピソードねらいなお姉さん、椿さんに「椿さんの大変なシーンは」とふるものの、お答えははかばかしくなく。
 お姉さん、待っていても求める答えは出ないと踏んだのか「雪山が大変だったとか」と、『HERO Vision』で“大失敗したシーン”として椿さんと天野さんが口をそろえて挙げていらしたポイントを! このあたりから、進行のお姉さん、タダ者でない感が漂ってきます。
 お姉さん自ら、せりふが言いたくても言えなくてとっても時間がかかったとか、と雪山シーンを総括するや(椿さんは笑顔を見せるのみ【笑】)、これから夏の撮影の自信は、と話を流して竹財さんから「夏になるとやせちゃうんで、気をつけようかと」という話を引き出したところで、会場からの質問へ。




【さすが“椿はいりません!”な椿さん。客席からの質問コーナー】

 小さなお友達から質問を聴取すると、小さなお友達のフリーズの危険が非常に大だった質問コーナーですが、舞台に上げないで客席に質問を取りに行くという方式だったせいか、結構うまく機能。
 12:30の回は、ストーリー内容にそった質問が並びましたが、椿さんがとってもストーリーをよく踏まえた落ち着いたお答え振りで、ちょっと感心。『TV Bros.』の天野さんインタビューによると“1年間、椿はいらない。剣崎でいます!”とおっしゃっているというだけあるなあと思いました。

 最初の質問は「虎太郎はどのぐらい牛乳を飲むんですか」。
 竹財さんは「1回2本、100本目指して頑張る」と合理的計算。
 椿さんは「少ないほうがいい」とおっしゃるので、飲む竹財さんが大変だから、身体を気づかって? と思いきや「空きビンを片づけるのが大変だから」と、剣崎なりきり! ちょっと感動しました。

 2問目は「仮面ライダーはどうしてベルトをつけただけで変身できるんですか」。
 これはセーラームーンの「どうしてセーラームーンは強いんですか」に匹敵する定番中の定番質問と思われ、舞台の上の椿さん&竹財さんも“来たよー!”的なリアクション。
 これは変身のシステムの説明を求められたと考えるとタイヘンなところですが、お姉さんの「ベルトを、どこで受け取ったんですか?」という誘導を適切に受け取った椿さん、「ボードという会社に(自分が)選ばれて、ベルトがもらえて、そのベルトが(自分に)合ってたみたいで」と、“適合”のほうに焦点を合わせるという、見事なお答え。
 この答えは設定を全て熟知されていると思しきお姉さんが「剣崎さんは選ばれたということで変身できる、ということで、あとはまだ秘密」とフォローが入って、さらに完璧に。
 セラミュの「どうしてセーラームーンは強いんですか」は比較的ムーンのキャストさんに任されっぱなし(天野さんの相手役だった原史奈さんは、正義や友情や、いろんなことを考えて答えに入れ込もうとされた果てに、おこたえは「羽根がついてるからかなあ」。プロセスも含めてとっても可愛く、心の動きが伝わってきて、魅力的なおこたえでした!)だったのに比べて、きっちりしてるなあ、と。
 椿さんのさばきもなかなか自然でお見事。

 次はお姉さんが“踏んじゃった”というカンジ(笑)。
 おともだちは笑顔のみで、お母様からの質問でしたが「剣崎君はこれから恋をするのですか」。
 セラミュの場合は、うさぎちゃん(セーラームーン)とまもちゃん(タキシード仮面)はらぶらぶ、はるか(セーラーウラヌス)とみちる(セーラーネプチューン)にいたっては、質問コーナーの場でも徹底的にいちゃつくことが強力に推奨されていますが、ライダーの場合はちょっと空気が違うようで…お姉さん「こ、これは、おともだちの質問ではなくて、お母様の質問ですね。どーしましょー、剣崎さん、てゆーか椿さん、(この質問投げちゃって)よろしいですか」と、ややうろたえ気味(笑)。
 そこで椿さんの底力。「まあー、剣崎君はー、今は女の子より友達たくさん作りたいかなー、って」。イントネーションはちょっとなまってたかも…というケハイもないでもないですが、そんなこと全く問題ではない、冷静なさばき。お姉さんも落ち着きを取り戻し「そうですよねー、虎太郎が友達になってくれて、とーってもうれしかったんですよねー!」と冷静ハイテンションに戻り、「広瀬さんとかどうですか」と突っ込むヨユウ。椿さん「広瀬さんはこわいから、お母さん代わりという感じで」と、剣崎と栞ちゃんのロマンスは未来永劫なさそう…と妙に説得力を感じる、自信に満ちたお答え(笑)。

 ラストは「ブレイドのベルトをもらったとき誰からもらったんですか」でしたが、ここでもお姉さんが質問を整理するとともに『剣』の設定を会場のおともだちに刷り込むように「ベルトはボードからもらったんですが、実際誰からもらったんですか」と質問内容を繰り返し。
 これは、真面目に考え出すと“そんなの聞いてないよ”、と立ち往生することになりかねない質問ですが、椿さん、さらっと「烏丸所長にもらいました」と。冷静です。
 お姉さん、剣崎さんについてはベルト、虎太郎さんについては牛乳にお友達は注目、と、わかったような、んな無茶な!とも思えるようなまとめ(笑)。  その後、竹財さんから6月4日の写真集の発売、椿さんから9月11日の映画公開の告知。




【お色直し! 2回目冒頭】
 お二人の衣装はほとんど見ていなかったのですが、虎太郎のほうは確実に、2回目はお色直ししてました!(12:15の回は原色系の派手派手だったような。15:45の回は、ベージュ形の落ち着いた色合いのアウトドア系)

 お姉さんからの質問は、最初は“一番最初に自分が番組に出ているのをテレビで見た感想”。
 椿さんは「すごくどきどきした、変身シーンとかすっごくかっこよく映ってた」と、ポジティブ。
 竹財さんは「客観的に自分を観た事がなかったので変な感じ」と、映像初仕事らしいお答え。
 それから牛乳話。竹財さん「牛乳飲むシーンに限ってNGを出しておなかがきゅるきゅるいったり」。

 次にお姉さんが椿さんに「一番うれしかったことは」と話を振られたときには、俳優・椿さんが『ブレイド』の撮影をされる上でのうれしかったエピソードを聞きたいという意図ではなかったのかと推察されるのですが、椿さん「友達ができたこと」。
 具体的エピソードねらいのお姉さん、ぱっとくいついて「具体的には」と訊ねるのですが椿さん「虎太郎と栞」。
 お姉さん、次に声を出したときには妙に深く沈んだトーンで「…お友達ですよね」だったのが、むちゃむちゃおかしかったです(椿さん、なりきりすぎ…)。
 お姉さんの「これからもお友達増えたらいいなーと思いますが、人間関係ビミョーですからね」というコメントは、剣崎くんは当分始さんや橘さんとは仲良くなれないという今後のストーリー展開について語っていらっしゃるのか、周囲の空気お構いなしに剣崎くんになりきりすぎな椿さんを取り巻く人間関係はビミョーだろーよ、とおっしゃっているのか、なんともビミョーなところでした(笑)。

 そのあと、竹財さんのカメラとテレビ朝日公式サイトの虎太郎の部屋の話題で、竹財さんが「趣味を兼ねて楽しくやってます」というお話から、椿さんにも夢中になっていることを(今回は「プライヴェートな話ですけど」と釘をさすお姉さん、学習能力ありまくり!)。
 買い物でアクセサリーを買うことに夢中だそうですが、それ以上に趣味のことを聞き出そうとしても、椿さんからは「買い物」しか(笑)。
 剣崎モードだとすらすらいろいろな答えが出てくるのに、椿さんモードだとほとんど何も出てこない椿さん、心底なりきりすぎです(笑)。




【イレギュラーこそ楽しく。おともだちの質問、2かいめ】

 質問コーナーが進むにつれて気づいたのですが、このイベントでは、質問に立つおともだちにまず質問を受けるキャストさん達に大きな声で挨拶をさせるあたり、びしっとしてるなあと思いました(笑)。
 最初の質問は「椿さんは何歳ですか」。これは「21歳です」としかお答えのしようがなく。お姉さん、質問者の男の子に、竹財さんについても「きく」というお言葉を取りつけ、竹財さん「(聞いてくれて)ありがとう、ぼくは24歳になりました」とさわやかに。「年齢だけでよかったんですか?」とお姉さんが念を押しても、それだけでよかったようで(笑)。

 実質ラストの質問となったのは「好きな乗り物は」という質問。
 ところが、椿さんのお答えは「コーラ」。“好きな飲み物”と聞き違えた椿さんの、両手を合わせて謝罪ポーズをしながらその場でぐるぐる回るという、楽しいリアクションが観られました! やっぱりイベントは、こういうイレギュラーなことがあってこそ(笑)。
 “乗り物”のほうは「バイク」だったのですが、竹財さんにも“乗り物”と“飲み物”の両方を聞いていただけて、「牛乳…といいたいけど野菜ジュース」&「バイク」というお答え。
 “乗り物”でお二人とも「バイク」だと、ちょっとつまらなかったであろうところを、一発逆転で最高の見せ場にされた椿さん、ひょっとして天才かも(笑)。




【チーム。変身ポーズに思ったこと】

 最後の質問のところでお姉さん「みんなからリクエストがあるかなー、と思って、皆さんの気持ちを代弁してみました」ということで、変身ポーズのリクエスト。
 変身ポーズのない竹財さんも、全員の変身ポーズをマスターされているということで…と。
 椿さんは普通にやって、竹財さんは「誰のがいいですか」と軽く客席に投げかけてから「ギャレンを」と、ギャレンを選んでくださいました!
 そんな竹財さん、腕を身体の前に持ってくるところは、結構気合い入れてやっていらしたのですが、“変身!”から後の腕を回すところは、肘から先だけを使って、ちょこん、とだけ。
 …やっぱり本物さんに気を遣ってくださったのでは? と、竹財さんらしさを感じました。そもそもギャレンを選んでくださったところにも、一番年上の天野さんを立ててくださってる雰囲気が。
 そういういろいろ考えている気遣いの人・竹財さんに、御所属事務所の契約の決め手のひとつに気配りのできることが挙げられているほどの気配りの人・天野さんという、気遣い気配りの“上2人”。椿さん、森本さんと、イベントで拝見してもかなりかしこげなお二人がのびのびやっている感じの“下2人”。それに、無邪気で素直そうな、いかにもみんなに可愛がられそうな“末っ子”北条さんが加わると、『剣』の5人は、ひとつの作品の、それぞれの役に合うから、ということで寄せ集められた人達というより、ずっと一緒に活動するために熟考を重ねて組まれたグループのような、絶妙のチームになっているなあと、しみじみ思ってしまいました。
 これからまだまだ、『剣』には大変なことがたくさんあるのではと思いますが、頼りがいのありそうな江川さんも含めたその絶妙なチームなら、きっと立派に乗り切ってくださるのでは、そんな気持ちに最後にさせてくれたイベント初日でした。









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