8th September, 2004  
HMV渋谷 6Fイベントスペース
出演者:天野浩成さん 黒田勇樹さん
三津谷葉子さん 杉浦太雄さん



『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』
公開記念トークショー


 9月8日、HMV渋谷6Fのイベントスペースで行われた『劇場版 仮面ライダーブレイド MISSING ACE』公開記念トークイベント、天野さんといつものメンバーでなく、劇場版限定の3ライダーさんとのトークということで、興味津々だったのですが。
 イベント慣れした達者な3人の共演者様と一緒という気楽さ(?)と、(後から考えると)マジ歌を最後に控えているという緊張感とで、いつもと違うテンションの天野さんが観られて、貴重なイベントでした!
 おかげさまで最前列で観られたのですが(早くに情報をくださったりと御協力くださいました皆様、ありがとうございました!)、前にいらしたプレスの方が終始他の方より姿勢を高くされがちで、ちょっと視界は悪かったかも(泣)。でも、天野さんの表情等、十分観られました!


【床座り。会場 & HMV関連告知】
 司会は映画パーソナリティーの伊藤さとりさん。
 会場は、6Fの書籍等販売のスペースの一角を空けたような空間を、移動式の柵で囲ったりしたような場所。
 今回、整理券をお持ちの方だけでなくたくさんの方が会場にいらしたということで、できるだけ後ろの方もよく見えるよう、と、いったん皆さん立った状態で会場に入った後、前の方の人は座ることに。立ったままだとメモが取れないかも…と、ちょっとあせったもので、床座りとはいえ座らせてもらえたこと、助かりました!
(ちなみに入り口のところでは、椿さんがアクセサリーをつけて微笑んでいるアップの“東映ヒーローアクセサリーズ”のチラシをいただけました。他にどこで配布されているかわからないチラシですが、『仮面ライダー剣』上映の映画館でGETできたりするんでしょうか。)
 そしてHMV関連の告知。
 4階のDVDフロアには、アルビローチとギラファアンデッド、グレイブラウザーにラルクラウザー、劇場版写真の展示があること(チラシによると、9月12日まで展示の模様)。
 新OPの『ELEMENTS』、この日限定でHMV渋谷で予約すると、ソフビの仮面ライダーカリスのシャンパンゴールドバージョンがついてくること。
 展示、観てきましたが、ダイヤのキングのギラファアンデッドがとっても立派だったこと、橘さんが作ったグレイブラウザー等がなかなかかっこよかったこと、誇らしかったです!
 そんなスペースなのでステージは非常にシンプルなのですが、特徴的なのは、ステージの下手奥の背景を構成する大きな電光スクリーン。
 イベントの間、キャストさん達の表情が大きく映し出されていた(生天野さんを観るのに夢中で、ほとんど観られませんでしたが…)ものなのですが、これがある瞬間、ポイントに(笑)。


【やり逃げ。戦闘シーン】
 そこに、アルビローチとスキッド(イカ)アンデッドと、リザード(トカゲ)アンデッド登場! 皆さんもちろん拍手!(今回の司会のイトウさんは、ららぽーとイベントのように“(アンデッドがでてきて)拍手じゃないですよー!”などとはとがめず【笑】)
 アンデッド達が出っばなしということはもちろんなく、ブレイド登場! やってきてひとしきり戦闘、アンデッドはあらかたやっつけた模様。
 そこに「待て」と、グレイブ登場! 「待て」は黒田さんの声?
 二人は緊張感をはらんで対峙。
 そしてグレイブのキックが炸裂、ブレイドが倒れる!
 …そしてその状態のまま、グレイブ、退場してしまいました。
 ボウゼンと座り込むブレイド。お客さん、微妙に大喜び(笑)。


【御登場&フォトセッション】
 そんな微妙なブレイドショーに続いて、いよいよ本日のトークショーの主役登場!
 グレイブ役の黒田勇樹さん(最初、立ち位置を行きすぎて、うろうろ戻るという一幕も【笑】)、ラルク役の三津谷葉子さん、ランス役の杉浦太雄さん。
 そして彼等を率いるチーフとして、天野さんが登場されると、ひときわ大きな歓声! 天野さん、にこやかに応えます!
 天野さんは黒の上下のスーツ(ややツヤあり)に、細いストライプの入った襟のあるシャツ。
 黒田さんは白のブラウスにブルージーンズ、三津谷さんはカーキ色っぽい茶色の、ちょっとサファリ風味のキュロット(スカートかも?)スタイル、杉浦さんは濃い茶色がベースの迷彩の襟つきシャツをはおり中に複雑な色合いの濃いグレーのTシャツ、黒ジーンズというスタイル。
 最初は、最前列の前に設けられたプレスゾーンに陣取られているプレスの皆さんによるフォトセッション。
 4人でかっこよくポーズを決められていたりしたのですが、揃ってポーズを決めているはずが三津谷さんがピースなどをされていたためか(?)、天野さんが“えっ”という顔をされたり(笑)。
 そこからは、プレスの皆さんの求めるままに、手を振ってください等、いろいろ楽しげな写真が撮られていたようです。
 「テレビが来てますので」という声に応じて、そちらに手を振られていたりということもありました!


【技あり。自己紹介&役どころ紹介】
 ステージの上の席に着いて(天野さん…一瞬司会のイトウさんの席に座られようとされていませんでしたか?【笑】)
 自己紹介と役どころ紹介を、ということで、まずは黒田さんから。
 黒田さん「(さっきのブレイドショーの)途中で出てきた黄色黒い奴です。グレイブ役の黒田勇樹です」と、“黄色黒い奴”という独特のコトバが光る、ひねり技! 皆さん素直な、『剣』レギュラーメンバーの自己紹介とは、入りからして違います!
 三津谷さんは普通に「ラルク役の三津谷葉子です」という感じだったのですが、お客さんの反応がすぐにないと「あーん、いつもしーんとしちゃってー」と、女の子らしく可愛くキレ! そして天野さん達に「ゆってー!」と、この場で一体天野さん達に何を言えというのか全くわからない状況ながらも、強力に要求!
 杉浦さん「緑白い奴です。ランス役の杉浦太雄です」と、すかさず黒田さんの独特コトバを受けるという、なかなかソツない反応。
 そして天野さんはといえば、司会のイトウさんが「三人をひきいるチーフという役ですよね。天野さんです」と、ほとんど全てをゆってしまったため、天野さんは「よろしくお願いします」としかいいようのない状況に(それも味!【笑】)


【天野さん、いうきまんまん。映画のみどころ】
 映画パーソナリティさんらしく、司会のイトウさん、単刀直入に映画のみどころへと話題を。
 天野さん、いつのもイベントのように「はい」とお返事をしてから、黒田さん達に「…どうぞ」。
 そんな天野さんに向かって、黒田さん「言う気まんまんだったじゃん」と突っ込み。…森本さんの「そんなケンソンせんでも」と違う、よりカジュアルな突っ込み、親しげでいいです!(森本さん、ああ見えて、結構天野さんに遠慮して立てていらっしゃるのかも…【笑】)
 うながされて天野さん、「楽しい映画です。ほんとです」…誰も疑ってないと思うのに、思わず念押ししてしまう天野さん…(笑)。
 「今まで観たことのない橘と、新しく登場する3人と、みどころいっぱいですので、観て下さい」と、確かに劇場版の橘さんは“今まで観たことのない橘”なので、特に橘さんが好きでここに集まったお客さんに対するアナウンスとして、実に的確。
 黒田さんは、とてもさらっとした口調で「普通に面白く、普通に感動しました。今年観た映画の10本のうちに入るぐらいですね」。司会のイトウさんから「10本…?(もっと上と言え!)」と軽く突っ込みが入ると「僕、もう100本ぐらい観てますから、かなり上の方ですよー」とフォロー。同時に、たくさんの作品を御覧になって御自分の糧とされているであろう役者・黒田さんに、感嘆。
 三津谷さん「子供達はもちろんですが、パパやママも観て面白い映画です」。…三津谷さん、ここに集まったお客さんがみんな、パパやママに見えますか(笑)。黒田さんのようなマニアックな域に達しているのでは…というライダーファンの方と接しても、そういうマニアとは遠い方の視点を失わない三津谷さん、いいです(笑)。
 杉浦さんは「最初は初めて演技する自分が出てるんで照れくさいながらも、観たら面白くて」と。


【天野さんのやさしさ…(笑)。現場の雰囲気ばなし】
 司会のイトウさん「この4人は控え室でも仲良くおしゃべりしていて、本当に仲が良さそうなんですが、現場の雰囲気はどうでしたでしょうか」という話題に。
 これに答えて天野さん「すごく、たのしい…」
 …この、とりあえず質問に答えて2語ぐらい発して、そしてふわっと言葉を途切れさせるのは天野さんの受け答えのクセのようなパターンなのですが。
 三津谷さん「なぜつまるのー!」と、鋭く突っ込み!
 『剣』レギュラーメンバーのトークショーでは、椿さんが天野さんの失敗に大喜びしたり、ときには“はい、はい”という受け答えにまで指さして“はいだってー”みたいなことで喜んでいらしたりということもありますが、このぐらいのことでこんなに即座に攻撃してくる人はいません(笑)。さすが女の子、ヨウシャないです!(やっぱり女の子のいるイベントはいいですーっ!)
 天野さん、三津谷さんの突っ込みに笑いながらたじたじとなりながらも「今の(レギュラー)メンバーも仲がいいんですが、また仲間が増えた感じで。映画が終わってさみしいねー、って言っていたんですが、また公開ということでイベントを一緒にできたりして、楽しい時間ができてうれしいです」と、また人恋しげな“さびしんぼう”なお言葉。
 三津谷さんの攻撃は司会のイトウさんにも印象的だったようで「天野さん、三津谷さんに突っ込まれてますが、先輩という役どころですよね?」(笑)
 はい、先輩です、というようなことを答えながら天野さん「お客さん、なんで僕達がここに並んでるか、わかってるんでしょうか…説明したほうがいいですか」と、劇場版公開前ということを配慮された御発言。
 そして天野さんの説明は「僕達の関係は、説明するより、映画を観られたほうが」
 黒田さん「(説明)するって言ったのに!」。非常に息の合った感じのする、ナイス突っ込みです!(こんなやりとりを繰り返す黒田さんと天野さん、なんか本当にフレンドリーで、楽しそう!)
 そんな黒田さんに「黒田君のほうがしゃべって…」。確かに黒田さんのほうがすらすらと説明しそうですが、その丸投げ感、最高です(笑)。

 そんなこんなで彼等の関係ばなしはうやむやになり(天野さんがぽつっと「僕が作ったライダーの3人です」とだけおっしゃったのが、微妙に天野さんワールドな説明[にあんまりなってないような…]で、味【笑】)、黒田さんの現場印象ばなし。
 「ああ、ライダーで出てる人達だって」と第一印象を語る黒田さんに、司会のイトウさん「『仮面ライダー剣』、御覧になってたんですよね」
 そこに天野さん、黒田さんを指して「すっごいくわしいんですよ」と、熱のこもった口調で参加。
 「天野です、よろしくお願いします、って言ったら、よろしくお願いします…パズルのみましたよね、って。あ、はい、っていう感じで」
 天野さんの“再現語り”は、セラミュの99年1月のファン感謝イベントの質問コーナーで、セラミュのお仕事が決まったときの“お母さんへの電話”の大熱演が忘れられないのですが、今回の軽いこれも、かなり味。“パズルのみましたよね”と言われたときの、すごく腰の低げな“あ、はい”のソフトさが、ほんとにいいです!
 これに応えて黒田さん「あれで(『仮面ライダー剣』)見逃せねーなーって」。…天野さんのパズルの回、固定視聴者獲得に大きな役割を果たしていたようです!
 (これがこの場限りの話でなさそうなことは、一番最初に公表された『剣』関連の黒田さんのインタビュー【劇場版 仮面ライダー剣 公式サイト:新世代ライダーインタビュー】での黒田さんの「なんとなく友達とライダーの話をしたりしていました。『見た?パズル食ったよ!』とか普通に。」というお言葉からも、窺い知れるのではと【笑】)
 今回のイベントでも後で話が出ますが、黒田さん、特に“若い人”にはとても人見知りをしてしまわれる性格とのこと。そんな黒田さんが初対面の瞬間からそんなにうちとけて(?)お話をされたというのは、天野さんのお人柄か、天野さんは黒田さんにとって“若い人”ではないということなのか(笑)。

 このとき、天野さん急に後ろを振り返り、背景の電光掲示板に気づき「あ、うつってる」。
 …今頃気がついたんですかーっ!という感じのタイミングの、コドモみたいに無防備で無邪気な反応、可愛すぎです、天野さん!

 そんな風に天野さん橘さんのパズルのシーンもあって『剣』がもともとお気に入りだった黒田さん「好きな世界に入っていくのに、好きな世界だけど、いつも通りの仕事をするんだ、という気持ちで臨みました」という、さすがのプロ意識の黒田さんですが「…根が真面目なもので」と、軽くボケるソフトさも(笑)。
 このとき、天野さんが何かおっしゃって(おそらくはツッコミ)黒田さんと笑い合いながらじゃれていらしたりして、とってもフレンドリーな雰囲気。これまでの御出演作品からイメージしていた黒田さん像からは想像できなかった(とにかく大ベテランということだけでも!)光景で、ちょっと感動的であったりも。
 新世代ライダーのチームワークも良く、という感じで「三人の変身が揃っていてかっこいい」という話題に。
 天野さんも「観ていて悔しいぐらい揃ってまして」と激賞。
 1、2、3、カチャ、って感じで、歩数を合わせたりとか、あんなに合わせたのはあそこだけだよね、というようなお話を新世代さん達がくちぐちにされていると、黒田さん「みんなで三津谷さんに合わせるかたちで」と、軽く三津谷さんをいじるボケ(笑)。
 三津谷さん、はいはい、という感じで「あわせていただきましたー」。いい呼吸です!

 三津谷さんは「女の子一人で、回りは男の人ばかりで、仲間はずれとかあるのかなー、と思っていたら、みんないい人で…」と、いいお話をされながら、なぜか笑い出す三津谷さん。
 天野さん、そんな三津谷さんに「笑うのおかしいよ!」と、ツッコミ! 今回の天野さん、すごく自然に親しげにツッコミを随所でされていて、トーク全体とても和気藹々とした感じに。
 三津谷さんのそのトークに、司会のイトウさん「この中で一番優しくしてくれたのは誰ですか」と、女の子にはなかなか答えにくそうな質問もズバリ。
 三津谷さん、3人をさんざん見回して「うーん…」と考えた果てに。
 「天野君はみんなをごはんに連れていってくれたりしました。お店決めてくれたり、タクシー呼んでくれたり」。…つい人に気をつかってしまうという天野さんの真骨頂ですが、あまりの雑用係っぷりに、会場、思わず笑い(笑)。天野さん、にこにこと「雑用を」(笑)。
 そんな天野さんを気の毒に思われたのか(笑)、司会のイトウさん「それは役づくりですか? みんなをお店に連れて行ったりというのは、リーダーとしての…」と、助け舟。
 もちろん天野さんは潔く「どっちかっていうと、(とっても雑用係っぽい口調で)ああ、どこにするー?…という感じで」(笑)。
 そんな天野さん、大好きです!
(そしてそんな天野さんを三津谷さんが「お兄ちゃんって感じでした」と言ってくださっていたのも大ポイント!! 北条隆博さん、黒田勇樹さんと天野さんを“兄ちゃんって感じ”とおっしゃってくださったキャストさんはいらしても、やっぱり女の子の言葉で出ると、格別の味わいが。)

 杉浦さん「(自分は)役者は初めてなんで、兄貴(『ウルトラマンコスモス』主演の杉浦太陽さん)に台本見して。
読み合わせとかやってくれて、こうやってみたら?と言われて、じゃそれで行ってくるわー、とでかけていって。
で、監督に、違う、って言われて、違ったわー、って帰って…ということを繰り返してました。
ウルトラとライダーとでは、現場が違うみたいで」
と愉快に話されてから「こんなこと言っちゃって、よかったのかな」と心配される、ワイルドな外見に似合わずなかなかオトナな杉浦さん。
 そんな杉浦さんに「(役者の仕事は)どう?」と司会のイトウさんが尋ねると、杉浦さん「楽しかったです。2年前にここ(HMV)でデビューイベントをさせてもらったときには、役者はしません、と言ってたんですが、まあ、2年たって、俺も成人したということで。ここまで楽しいと思えると思わなかった」と、熱の入ったお話。
 その間、天野さん、小さなおともだちに手を振ったりと、いつものようににこやかにサービス。
 …をされていると。
 三津谷さん、天野さんを猛然と指さして「聞いてないー!」。
 通常のライダーイベントだと、客席(特に小さなおともだち)へのお手振り等のサービスは当然で、トークの間に天野さんがそうされているのに他のメンバーが気づいた場合、自分もやらなきゃ、とそれにならうことはあっても、他のメンバーの話を聞いてない、と非難されることはまずあり得ません。三津谷さんの抗議、なかなか新鮮なカルチャーショックでした!(それにしても常に容赦ないです、三津谷さん! 最高!)
 それでも、すまなさそうに「ごめんね」と謝る天野さんも最高です(笑)。


【天野さんから見た、椿さん像も。映画のポイント】
 映画のポイントという質問に天野さん、まず「僕からですか」と確認(笑)。このイベントでは“チーフ”の橘さんからという順番、自然なんで、確認しなくてもおっけーです(笑)。
 天野さん「だいぶテレビシリーズと違います。…と思ってもらえるとうれしいですね。見比べて、違う、と思っていただけたらいいなと思います。テンション低いのは変わんないですけど、違った感じで落ちてる…落ち着いてる…」
 と、TV版と劇場版の橘さんはだいぶ違う、というのは万人が認められるに違いないのですが、“テンション低いのは変わんない”あたりから微妙に天野さんワールドな言葉になってきていたトーク、一段落して客席が微妙にしーんとしていることに天野さん、「あれ?」。…可愛すぎです!
 そうした、全く違った橘像を演じるにあたって、モデルとか取り入れたものは、という質問には「監督とほんとに話をして。監督と話する以外に、どう演じていいかわからなかったので。台本以上の役で、監督と話して作り上げていきました」と、監督ととことん話し合われて、苦労して役づくりされたことがしのばれることを、真摯な口調で話されていました。

 司会のイトウさん、黒田さんには「ブレイドとだいぶからみますが、椿さんとは、どう」という質問を。
 黒田さん「僕、同い年だとすごく意識しちゃうんで、(椿君と)しゃべれるようになったの、ごく最近のことなんですよ」と、雑誌インタビューではよく語られてはいますが、そういう情報なしではかなり意外なお答え(その脇では三津谷さんが黒田さんをさして「ほんとに人見知りするんですよー!」とおっしゃってるのが、可愛く)。
 「映画の予告(TV放映直後の1分枠で放映されている『NEW GENERATION』のことをさしている模様)で、椿君が清掃員の格好をしているシーンで一緒になって、似合うねー、って声をかけたら(椿君が)ちゃうちゃう、帽子もあるんだよー、と返ってきたのが、初めて心が通った会話です(笑)」と。
 Newtype THE LIVE EXTRA『劇場版 仮面ライダー剣 完全攻略ガイド』の【プロデューサー撮影日誌】によると、『NEW GENERATION』の撮影は、撮影に入って9日目。それまで椿さんとのシーンはなかった模様とはいえ、制作発表やら何やらあった後で、それだけの時間経過があったら結構“時間がたってから”という感じかも(笑)。

 ここで司会のイトウさん、天野さんに「椿さんってどんな方ですか」と。
 天野さん、まず「不思議な奴です」と答えられてから、新世代ライダーさん達に「どう?」と聞いてみたり。それから「堂々とした、マイペースないい奴です」。
 さらに「本当は真面目な…本当はっていうのはおかしいな。明るいけど、すごく真面目にお芝居のことを考えていたりして、ああ、こんなこと考えてるんだ、と感動することが、今でもよくあります。人間的に面白い人です」。
 …今回のイベント、レギュラーキャストさんは天野さんだけということで、椿さんのファンの方はあまり御覧になっていないかもしれませんが、椿さんのファンの皆さんに、ぜひ聞いていただきたかったと思います。このレポを御覧くださいました皆様、ぜひ、天野さんの語られた魅力的な椿さん像、椿さんファンの方に伝えて差し上げてください!(ほんとに実感のこもった、誠実な口調で語ってくださいました、天野さん!)

 三津谷さん「男の子の中に一人混ざって頑張ったので、アクション。(黒田さん、杉浦さん)2人とも走るの速くて、いつも置いてけぼりで。3人で走るシーンでは、私のせいで6回ぐらいNGになって、迷惑をかけました。しかもそのシーン、映画には出てこないんですよ! 予告には使われてるんですが」。
 イベントを通じて、最年少ながらとても天真爛漫に(天野さんに対しては、容赦なく攻撃を繰り返しつつ【笑】)トークを展開されていた三津谷さんですが、Newtype THE LIVE EXTRA『劇場版 仮面ライダー剣 完全攻略ガイド』のインタビューでは、このシーンについては“しかも初日だったので凹んじゃって、現場に行くのが嫌になっちゃいそうでした”と、ほんとは気に病んでいらしたところを覗かせたりも。そんなところを見せずに、可愛い甘え口調で天野さんをやっつけたりしている三津谷さん、いいなあと思いました!
 …で、その6回NGシーンは映画に出てこないということで、映画のみどころは、と、再度。三津谷さん「新ライダーは、劇場でしか見られないので」。
 それも具体性に欠けるということか(笑)、さらに観てほしいシーンは、と問われると、三津谷さん、ちょっと考えて「…へんしん?」。可愛いです!

 次、杉浦さんだったのですが、実は杉浦さん、このとき質問を聞いていらっしゃらず(でも、三津谷さんの攻撃は、なし【笑】)、司会のイトウさんにもう一度質問を繰り返されたり。
 司会のイトウさん、ただ聞いてもダメだということか「スーツアクターさんが(自分の役で)動いているのを観て、どう?」という質問に。
 「(自分が演じる禍木は)変身するとテンション上がってるって感じなんですよ。変身前はぶすっとした表情しかしてないんですが、変身後は明るく敵を倒してるっていうか、楽しくてしかたないって感じで。アクターさんが、俺、やりすぎたかなあ、なんておっしゃってたんですが、いえいえ、そうやってほしいです、って」と。皆様、変身後ランス(演じられるのは、カリスを演じられている伊藤慎さん!!)の、“敵を倒すのが楽しくてたまらない”アクションにも大注目!


【さすがHMV。スペシャルな、スペシャルな!】
 「ここでスペシャルなことがひとつ」と、司会のイトウさん。
 「ここにどなたがいらっしゃるかで…わかりますよね!」
 そう、天野さんの『rebirth』を聴かせていただけたんです!
 準備の段階で、天野さんが自らスタンドマイクの高さを調整したりされている表情を観られたのが、かなりポイント。
 歌い出す前には、“新世代ライダーのお三方は後ろで応援していたください”と言われて後ろの方で座っていらした三人を笑顔で振り返り(後ろの、特に黒田さん三津谷さんあたりも、笑う笑う!)と、とってもフレンドリーな雰囲気!
 そしてさすが“音楽屋さん”HMVのステージというべきか、今回、マジ歌でした…。
 …でも、先行き不透明な生歌で聴いていてもそれほど緊張しないで聴けるぐらい、天野さん、GOOD JOBでした!
 …後ろで杉浦さんあたりは、ミュージシャンとしての矜持か、ややビミョーな表情に見えなくもなかったですが(笑)、多少のことは誤差の範囲内では!
 そんな杉浦さん、終わった後司会のイトウさんに「どうでしたかー」と問われると、新世代3人の中でもひときわ声高に「かっこよかったじゃないですか!」(笑)


【豹変。プレゼントと天野さん】
 特筆すべきは、そのマジ生歌を終わった後の天野さんの豹変。
 司会のイトウさんが、さらにすごいことがあるんですよね…と話を向けられると「はいっ、あるんですっ!」と、いまだかつて観たことがないぐらいテンション高く、明朗活発なお兄さん口調になっていて、ビックリ!
 司会のイトウさんの「プレゼントが…」にも「あります!!」と、力一杯明るく(壊れ気味なぐらい…【笑】)大きな声で先取りされていた天野さん…比較的平気そうにされていたけれど、マジ歌、よっぽどタイヘンな重圧だったんですね…と、しみじみしのばれたりも(ほんとに“終わった終わったー!”と言わんばかりのあの豹変ぶり、すごかったです! 三津谷さんも「元気になってるぅ〜!」とすかさずカワイク突っ込み!【笑】)
 で、プレゼントということで、天野さんは両手に『仮面ライダー剣(ブレイド)カレンダー 2005 actor's side』(【東映公式:仮面ライダー剣−第30話紹介】の【発売情報】御参照)と、写真集「『仮面 ライダーブレイド〜MISSING ACE』 Great Five The Movie Edition」(【音楽専科社:写真集「『仮面 ライダーブレイド〜MISSING ACE』 Great Five The Movie Edition】)を、黒田さんはNewtype THE LIVE EXTRA『劇場版 仮面ライダー剣 完全攻略ガイド』を、三津谷さんは『仮面ライダー剣』変身後カレンダーを手に。
 天野さん、カレンダーの天野さんページを開いて見せてくださると、そこには銀色で“今日は 来てくれて ありがとうございます”のお言葉と天野さんのサイン。
 写真集のほうは、ちょっと持ちにくいのか、ちょっとわしづかみ状態(笑)。
 そうして天野さんがプレゼントの説明をされていると、会場の小さなおともだちが大きな声で何か言いはじめ。天野さん、即座に反応して、その小さなおともだちに「ほしいよね?」。
 その後も、その男の子が声を出すたびに、ぱっと反応する天野さん。
 黒田さんからは、Newtype THE LIVE EXTRA『劇場版 仮面ライダー剣 完全攻略ガイド』の説明。
 熱い口調で「これ、面白いんですよ! 僕たちが何で変身するのかとか、攻撃したときにどれぐらいのパワーになるのかとか、いろいろ載ってて…」と、会場に集まった女性が多かったお客さんが、ホントウにそういうことに興味があるのか疑問なポイントを挙げる黒田さん(笑)。後でちょこっと触れられた「キャストのインタビューとかも」より、やっぱり変身のメカニズムとかライダーのスペックの方が重要なんだね…と、正統ライダーファンの魂を見せていただきました!
 三津谷さんがお持ちだった変身後カレンダーには「9月10月のページには、なんと、私達のライダーも!」と開いたそのページには、お三方のサイン。
 プレゼントは、各キャストさんが好きな数字をおっしゃるという方式。
 天野さんは「1桁でいいですか」と前置きされてから「1」。1番最初にDVDをGETしてくださったお客さんに報いたいという天野さんのお気持ちが表れていて、いいなあ、というチョイス!
 写真集あたりでは、小さなおともだちが当選。そのときの天野さんの満面の笑顔、よかったです!

 退場のときも天野さん、いつものように、最後までにこやかに手を振られての御退場。
 それぞれに活躍を重ねられてきたキャストさん同士のフレンドリーなやりとりが光った、楽しいイベントでした!






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