23rd September, 2004  
富士急ハイランド
出演者:椿隆之さん 天野浩成さん 春田純一さん 江川有未さん ほか



『仮面ライダー剣』
公開録画 in 富士急ハイランド


  “富士急ハイランドで公開録画”というイベントは、なんとなくそんなことが例年あるらしい…ということは風の便りに聞いていたものの、あまりにも様子がわからなすぎて、参加できるのか一番心許ない感じのするものでした。
 が、いろいろな方の助けを頂いて、無事観ることができました!
 公開録画の場所は園内放送される…とのことでしたが、放送はいつも遅れ遅れ目、ライダーショーの最終回にキャストさん御登場だったことはアナウンスがなかったので知ることができず、と、やっぱり状況がわからずに涙涙となったところもありましたが、ドラマの撮影中の天野さんという、俳優さんのお仕事の本分でのお姿を観られたことが、何よりも貴重な体験で、忘れ難いものになりそうです!


【撮影隊! 天野さん御登場】

 トークショーの整理券を入場ダッシュ!(すごい長い距離の走りだったので、ホントにきつかったです! 仕事先から直に向かったもので、パソコンまでしょってましたし…【泣】)で獲得した後、さて撮影場所はどこ? と一休み。
 …しているうちに、同行してくださった方がこれまでの並び等の間で顔見知りになった方々から情報をいただいて(ありがとうございます!)、撮影場所に。
 撮影内容の詳細はものすごいネタバレになるので書けませんが(こんな一見してすごい展開を公開しちゃうのか! と、ちょっと驚きました)、内容に触れない程度に…。
 午前中の撮影場所は、なだらかな斜面もあったりするような、駐車場に隣接した芝生スペース。  駐車場にロケバス何台かが留まっている近くに、石田監督(目立ちます!!)をはじめ、撮影隊の皆様が。東映公式等で見られる機材に、撮影なんだ…という雰囲気で、どきどき。
 キャストさんで最初に姿が観られたのは、春田純一さん。今、素晴らしく濃密な広瀬氏を天野さん橘さん相手に演じていらっしゃる春田さんとあって、かなり距離があったものの“生春田さん!!”と、大感激でした。
 それからまもなく、江川有未さん御登場。トークショーの予定が最後まで“調整中”だったことから、春田さん、江川さんの撮影がメインなんだろうな…という予想通りの展開。
 そしてバスから、天野さん、椿さん御登場!
 天野さんはおなじみの橘さんの衣裳に、東映ヒーローネット等で販売告知が出ている新ペンダントを着け、薄く色の入ったサングラス御着用のスタイル。歩き方などちょっと迫力で、すれ違ったらややコワイ系かも(笑)。
 …そんな一見“コワイ系”なルックスなのに、にこやかに見学者に手を振ったりすると、突然雰囲気が柔らかくなる天野さん(その切り替わりの瞬間を大目撃できることが至福です!)。そのうちに、カメラを手にして見学者の皆さんを撮影したりと、可愛いモードが徐々にエンジン入ってきます(笑)。


【サービス。天野さん@待ち時間】

 撮影はまず、春田さん広瀬パパと江川さん栞ちゃんから。
 広瀬パパ、大きな声を出すシーンだったのですが、外の空間でかなり距離があったにも関わらず、いい感じで響くその声量に感動。
 紙コップで飲み物を飲んだりして車の中から出たり入ったりされていた天野さん。
 そのうち、しゃがみ込んでいた椿さんに小さな折りたたみ椅子を持ってきてあげて、自分の椅子と並べて一緒にお座り。
 すでに大きめの椅子に座っていた、関係者の方のお子さんではと思われるスタッフ証を首からかけていた小さな女の子と、二人してお話されているのが微笑ましく。
 最初の頃は、撮影場所からも駐車場からも何百メートルと離れたところからの見学だったのですが、じきにもっと前まで近づかせて頂けることになり。
 私は天野さんに近い、駐車場のロケバスの近くに移動したので、ほんとうに天野さん、かなり近くに見ていることができました。  天野さん、撮影が行われているときには撮影の方を観て、その合間には女の子と話し込んだり(女の子が、椿さんと天野さんに小さなお菓子[ラムネか何か?]をあげたりするシーンも!)。
 女の子と話込んでいるときには、小さな折りたたみ椅子(そんな小さな椅子に座って、よくあんなにきれいに足を組めるなあと感心するぐらいの!)を傾けて、傾けて、しまいにはパイプを曲げた脚の角の一点で天野さんの体重が支えられているような、危うい態勢にまで。椅子、倒れそう…とかなりひやひやしながら見ていましたが、小さな椅子、天野さんの身体の一部のようにぴったりと天野さんの身体に寄り添って、天野さん、自由自在に椅子を傾けてお話に熱中。そういう椅子扱いの名人芸(?)にも、天野さん、こういう撮影や待ち時間には慣れていらっしゃるんだなあと、そのベテランさんぶりの一端を垣間見たような(笑)。
 そのうちに押川さんもやってきて、その輪の中に。天野さんが椅子を持ってくる余地もなく、地面に直接どっかりとあぐらをかいて座られた押川さん、男らしくてカッコイイです!


【自然な会話。天野さんの手話】

 待ち時間の間で特に目を引かれたのは、見学者のどなたかに応えて、天野さんが手話で話を始められたこと!
 ドラマで時折見られるような、いかにも“手話をやってます”という感じではなく、ごくごく自然に、ちょっと早口で世間話を始めた、という雰囲気の、当たり前の言葉としての手話という雰囲気で、実際に観られて感動しました。
 手話についてはニュアンスにこだわるほど、と、以前雑誌インタビューでお話しされていた天野さん。8月28日のららぽーとイベントで、とっても恥ずかしそぉ〜うに“みなさん、こんにちは”とだけ小さな小さなしぐさでやってみせてくださった手話も、天野さんが小さな、とけちゃいそうな可愛い声で話されているのを聞くのと同じようなニュアンスで伝わるものなんだろうなあと、今回の普通にお話されている手話を見て、改めて思いました。
 ドラマの中で、ぜひ天野さんの手話が活かされる役を観てみたい! と以前から思っていましたが、そのドラマは、手話がほんとうに普通の言葉として描かれている世界観をもったものだといいなあと願っています(『First Love』『GOOD LUCK!!』の植田プロデューサーが編成から一時復帰して手がけられた『オレンジデイズ』は、昔のドラマに比べると、そちらのほうに一歩踏み出した作品だったと思います。『仮面ライダー剣』放映がはじまってから、他のドラマはさっぱり…なワタシでしたが、『オレンジデイズ』は、思い入れを持って観ました)。
 あまり胸元に手を掲げず、ウエストぐらいの高さで流れるように続けられた手話の中で、何度もされていたのが、手のひらの上に反対側の手の小指側の側面をうちつける“ありがとう”。とても丁寧な天野さんの言葉が、また好ましく。


【いよいよ撮影! “橘さん”登場】

 そしていよいよ、剣崎君と橘さんの出番。
 天野さん、車に戻って眼鏡をとって出てこられましたが、その“橘さん”な姿、あらためてなんて綺麗なんだろうと思いました!
 (見学者の集団からも、さっきまでずっと天野さんを見ていたにも関わらず、“橘さん”登場に歓声が!)
 天野さん「行ってきます」と見学者に声をかけて、撮影場所となる芝生の方へ。

 椿さん、天野さん、機材のあるところにいらした石田監督のほうへ。
 天野さんと石田監督が最初に接触されたとき、石田監督が天野さんをこづくようなしぐさをされ、天野さんがものすごく後ろのほーうへと飛びすさるように逃げられた(何十メートルかは軽く走られていたような【笑】)なんて光景が見られましたが、いったいどんなやりとりがあったものやら(笑)。

 今回の撮影は、走りを含めた軽い動きのあるシーン。
 テストを含め、何度か繰り返しがあり、その間にも最後のアクションの動きを修正する等の打ち合わせ…と、短いカットにも、丁寧に手がかけられ、真剣なやりとりがされていることを目の当たりができて、感動でした。
 とても印象的だったのが、カットがかかった途端、ダッシュしてモニターのところに駆け寄り、チェックをする天野さんと椿さん(天野さん、本番の走りより速いぐらいの勢いです!)。日頃こんな勢いでチェックされているのだったら、劇場版で石田監督に“お前は気にしすぎるからチェックするな”と言われて、監督のお言葉だけを頼りに演技されていたのは、さぞかし精神的に負担が大きかっただろうな…と、劇場版の天野さんの御苦労がしのばれました。

 撮影の合間には、HP掲載用か、剣崎君や栞ちゃんと、あるいは剣崎君と二人で、スタッフ様に写真を撮られていたり。
 剣崎君と二人のショットは、後ろから見ていても、また可愛い仕上がりになるんだろうなーという感じの微笑ましさ。
 栞ちゃんも含めた写真では、天野さんが写真に写るときにはいつもピースサインなのに感化されてか(?)、剣崎君&栞ちゃんもピース! やっぱりなんだかカワイイことになってました!


【しあわせさがし。天野さん@待ち時間、再び】

 ひとつのカットが撮り終わるたびに、少しずつ移動しながら撮影は続けられていきます(そのたびに、見学者も少しずつ移動)。
 椿さん、天野さんも、さきほど天野さんが調達してきた椅子を持って移動。
 再び栞ちゃんの撮影に入っている間、芝生の斜面の一番高いところに椅子を据えて、椿さんと天野さん、しばし仲良く談笑。

 そのうち天野さん、椅子を離れて、その近くにしゃがみこみ。
 どうやら、クローバーの中から、四つ葉を探されている模様。
 その探し方も、かなり真剣。そんな天野さんにスタッフの方々も気づき、いつのまにかしゃがみこんでクローバーをかき分ける天野さんを撮影する数人の人垣が(笑)。天野さん、そこまで囲まれて写真を撮られていることにもしばらく気づかない熱中ぶりでしたが、ある瞬間はっと顔を上げてカメラに囲まれていることに気づき。そのときの驚いた感じの表情がまた、たまらなく可愛く(ちょっと距離があったので表情までははっきり見えませんでしたが、HMVイベントで背後に大写しになっていることにものすごく遅れて“うつってる…”と気づかれたときのようなカンジだったのではないかと【笑】)。
 面白かったのが、その後、スタッフ様の何人かが、天野さんと同じようにクローバーのしげみを探し出したこと(笑)。その間も、そんな動きに気づいていないように、熱心にクローバーの中を探している天野さん。
 オトナの方々は、すぐにクローバー探しはやめて、またもとの態勢に戻られましたが、また一人になってもクローバーを探す天野さん。一つの塊のなかにないとなると、次々と別の塊のところに移動してまで探す天野さん。
 そんな風に熱中していた天野さんが、ひとこと「撮影」と声をかけると、ぴょこん、と弾かれたように立ち上がった様子も、あまりにも可愛く。
 呼ばれたシーンの準備で、変身ベルトを着けられた後も、ちょっとしゃがんでクローバー、探したりされてました(笑)。


【ライダー撮影ならでは。感激のポイント】

 今回の撮影では、剣崎君と橘さんがベルトを着けるところが観られたり、生の本物の“変身!”の声も聴けたりと(イベントでの“変身!”とは、やっぱり意味合いが違います!)、ライダーの撮影ならではのポイントも観られて、大感激でした!
 天野さんの撮影終盤にはブレイド、ギャレンも登場。剣崎君、橘さんの動いた軌道の通りに合わせて動く、という撮影風景も観られて、これまたライダーならではの大ポイント。
 撮影を観られた、というだけでも感激なのですが、こういうライダー作品の肝ともいえる部分が観られたということで、さらにこの機会の貴重さ、UPしました。
 これから先、天野さんの撮影を観られる機会ももしかするとあるかもしれませんが、ライダーを演じていらっしゃる天野さんの撮影風景が観られるのはたぶんこれが唯一の機会なのでは。そういうときにライダーならではのシーンを見せていただけたこと、ほんとうに感謝です。
 ひとつひとつのシーンを、繰り返しのたびに真剣に演じられていた天野さんの表情(待ち時間の表情との切り替えが鮮やか!)、忘れません。


【またあとで。撮影終了】
 10時少し前ぐらいからスタートした天野さん達の撮影は、お昼少し前に終了。
 にこやかモードに戻られた天野さん、見学者の皆さんに「また後で」と御挨拶されて、車に乗り込まれました。
 撮影チームの皆さんと見学者の間の窓口的な役割までお一人果たされていた観のある天野さん。お疲れ様でした!





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