2nd April, 2005  
東京ビッグサイト(東京・有明)
出演者:dream Ricky 天野浩成
嘉陽愛子 PARADISE GO!! GO!! 茅原実里



東京国際アニメフェア2005
『avex mode the LIVE』
《2005年4月2日》


 天野さん御出演の『avex mode the LIVE』がある東京国際アニメフェア2005(東京ビッグサイト 東1&2ホール)ですが、ゆりかもめもそのお客さんでいっぱい! という状況をなんとなく思い浮かべていた自分としては、同じ会場で行われていた入社式に参加するいかにも“仕事に行きます”という感じのお姉さん達ばかり目立つ(しかも座れる!)ゆりかもめに、日を間違えたかも…とびびっていたりしました。
 開場前の並び列も、東展示場に近い通路のところまで圧縮されていて、見た目そんなに人数が多くなさそう(数千人規模?)な雰囲気で(しかもお目当てはメインステージではなさそうない方がほとんど)、ちょっとほっと。
 実際、会場図を頭に入れずにゆったり入場しても、ステージ前の客席(400席ぐらいだったでしょうか)は前の方数列の中心付近しか埋まっていない状態で、助かりました!

 『avex mode the LIVE』が行われるメインステージでは、最初にアンパンマンショー、次に『ああっ!女神さま』トークショー開催ということで、荷物を席に置いての席取り禁止ということだったので、全部観ました。
 アンパンマンショーでは、先日の『White Gift Party』でお友達から“最近「しらたまさん」っていうキャラが登場して…”という話を聞き、“しらたまさん”という名前の響きだけでどんなキャラかちょっと気になっていたその“しらたまさん”が登場、しかも宝塚男性トップスターばりの美形スターキャラ(アンパンマンのキャラなのに、顔がセーラームーンの着ぐるみショーのセーラー戦士とおんなじ描き方!)だったことで、朝イチから大コーフン!!
 続く『ああっ!女神さま』トークショーで登場された声優の井上喜久子さんは、アニメのセーラームーンでほんわかした敵役のセーラーセイレーンを演じられた声優さん。演じられているキャラそのままの、ほんわか〜とした雰囲気のトークで、天野さんの十八番の、背後の大きなスクリーンに自分が映っていることにだいぶイベントが進んでから気づくという「あらぁ〜、映ってる〜」もやってくださって、楽しめました(笑)。

 そんな待ち時間を経て、待望の『avex mode the LIVE』へ。


【やっぱりライダー! オープニング】

 ざわめいている会場に、どこかで聞いたようなマリンバの音。
 『仮面ライダー響鬼』のオープニング曲『輝』がオープニング曲でした!
 『輝』にのせて、本日登場のアーティストの映像が次々に。…和風ライダーの曲『輝』と、エイベックスガールズの映像がむちゃむちゃ合わないのが、ちょっと笑えました(笑)。
 天野さんの映像は、『希望ヶ丘』プロモーションの、CM等でもよく映るモノクロのリップシング映像。他のアーティストさんはグループの映像が多いので、モノクロでアップの天野さん映像、印象的でした!
 『輝』の最後の“じゃじゃじゃん!”のところで、“司会:なべやかん”のクレジットが! おおおーっ! という感じでした!


【女性アーティストさん次々。天野さん御登場まで】

 アニメといえば世の中、ドラえもんの声優さんが変わったということで…思いっきりエイベックスと関係ない話をしてすみません、などという話からスタートされたなべやかんさん。これまでも avex mode のイベントで司会をされたことが何度かあるようで、何組かの女性アーティストさん達とはそのときのお話をされたりしていました。
 最初に登場したのは、アニメ『メジャー』タイアップ曲を歌われる PARADISE GO!! GO!!。
 女性6人グループの彼女達が登場するや、前のほうに陣取っていらしたお兄さん達、いきなりスタンディング!
 お兄さん達のパフォーマンスは、腕を突き上げたときのジャンプの跳躍力のすごさ等、なかなか見ていて面白くもあったのですが、そのすぐ後ろだったもので、ステージが全く見えなくなってしまったのが残念。同じことは dream のときにも起こったのですが、dream は特に『希望ヶ丘』御出演の阿部絵里恵さん、『惜春』の山本サヤカさんのステージを観てみたかったので、とても残念でした(泣)。
 複数組のアーティストさんの合同ライブのとき、スタンディングで“このアーティストさんのファンがいるんだよ!”と主張したいというのも一理ありますが、今回のように、そのアーティストさんをそれほど知らない、でもちょっと観てみたいというお客さんの多そうなイベント(今回はタイアップ先のアニメ等から関心を持っていらっしゃる方も多そうなイベントですから、まさに! アーティストさん達の顔ぶれも、一般的にはフレッシュな方が多かったと思いますし)では、スタンディングのお客さんが、そのアーティストさんをこれから好きになるかもしれないお客さんがそのアーティストさんを観る機会を奪ってしまうことにもなるわけで、なかなか難しいところだなあと思いました…。
 そんなに多くない人数でも、とにかく盛り上げたい! というお兄さん達の熱意はわかるだけに、ほんと悩ましいところですね。

 その次は、アニメ『天上天下』(『希望ヶ丘』のCMが流れた枠でした!)で声優デビューされた茅原実里さん御登場。
 さきほどスタンディングされていた PARADISE GO!! GO!! ファンのお兄さん達、茅原実里さんの曲にあわせて手で振りをつけていたりと、つきあいがいいです(笑)。そういえばアンパンマンショーのときも、アンパンマンを呼びましょう、というお姉さんの呼びかけ(小さなお友達は1人ぐらいしかいなかったので、だいぶ苦しい呼びかけだったかも…)に応じて大きな声で「アーンパーンマーン!」と呼んだりされていました、お兄さん達!

 続いて“アニメフェアといえばこの方”という、『channel a』等でなんとなくおなじみ感のある嘉陽愛子さん。心なしか『channel a』で拝見しているときよりアニメ声での御登場で、びっくり(笑)。

 そして dream 登場。
 …と、さっき PARADISE GO!! GO!! でスタンディングだったお兄さん達が、再びすだんだっぷ! …お兄さん達、 PARADISE GO!! GO!! のファンじゃなかったんですかーっ!(笑)
 お兄さん達もそれぞれ、本命さんとかあるんじゃないかと思いますが、それでもわけへだてなく女の子グループを応援するお兄さん達、なんとなく心の広いイイヒトだなあと思いました!(でも dream 観られなかったのは残念〜!)


【“急に男がきてすみません。” 天野さん御登場】

 『仮面ライダーブレイド』で大人気だったあの方が出てきますよ〜、ということで、天野さんの番。
 なべやかんさん、「大きな声で“ひろなりー!”って」とうながし、声が小さいのでもう一度、というところまで律儀に(笑)。
 そして天野さん、「こんにちはーっ!!!」と最初だけ絶叫的にテンションが高く、それからぐぐっとテンションが普通になって「元気ですかーどうもーこんちはー」と、ちょっと溶けかけ口調で。
 天野さんは白のスーツ型ジャケットに白のシャツ、ジーンズと、春の訪れを感じさせるさわやかな服装(もっとも、真夏の『剣』イベントで黒づくめのスーツ姿だった天野さんですので、季節と服装には関連はないのかもしれませんが…【笑】)。
 アニメブースは初めてですか、と聞かれて、はい、と答える天野さん、こういう会場はどうですか、と聞かれて「なんか、急に男が出てきてすみませんみたいな…」と、微妙に質問の答えになっていない謝罪を(笑)。これにはなべやかんさんもあわてて(?)「いやいやいやいや、喜んでますよみんな」。
 「男でも仮面ライダーファンもいっぱいいますから」と天野さんにフォロー(?)を入れるなべやかんさんの言葉を聞いているのかいないのか「あまのです、よろしくおねがいします…」と、よわよわ〜と低姿勢で自己紹介などしている天野さん。

 ライダーよかったですよ、ギャレン、ということから、ライダーの話に。
 仮面ライダーは子供の頃から観てましたか、という質問には天野さん、僕が子供の頃は仮面ライダーをやってなくて、宇宙刑事とかだったから、みれなかったですね…とおっしゃる天野さん。
 仮面ライダーは看板じゃないですか、芸能界でいったら舘ひろしとか、石原裕次郎とか、ビッグネームなわけですよ、そういうところに抜擢された気持ちは、と言われて、はじめは信じられなかったですけど、頑張ってやろうと思って頑張りました、と天野さん。  怪我しなかったですか、という質問に、怪我をしないで無事に、というのは普通のやりとりだったのですが、その後のなべやかんさんの「無茶はしなかったですか」という一見フツウの質問、補足説明が「他のヒーローの人に聞いたら、一回目の放送で火の輪くぐれって言われて、俺はライオンじゃないんだから、って」と、一体何の番組ですかーっ! という質問。そんな質問に天野さん「(俺はライオンじゃないんだから、って)そう思っちゃいますよね」と素直に(笑)。
 アクションは得意なんですよね、ビーバップで…と、イベント(特にライダー関連)では珍しい話題を持ち出すなべやかんさん。「ヤンキーやってたのが」というやかんさんの言葉に、やわらかーい口調で小さく「やんきーやってました…」、さらに「味方になっちゃって」というなべやかんさんの言葉を「みかたになっちゃって」と繰り返す、よくある天野さんパターンがここでも(笑)。
 幅広いですね…というなべやかんさんに「そうですね」とさらりと応えられる天野さん、俳優さんの本領という感じで、さりげなくかっこよかったです。

 今後は何か、ということで、『min.Jam(ミニッツ・ジャム)』(天野さん御出演作品名は「山手線デス・ゲーム」←これは天野さんの言葉には入らず)の告知。auやインターネットで配信される、とても短いドラマで、もうすぐ配信されます、と、PR(でも「山手線デス・ゲーム」という作品名が入らないあたり、太秦では『希望ヶ丘』のタイトルも発売日も林さん&伊藤さんコンビにずーっと言ってもらっていた天野さんらしいというか【笑】)。
 どんな役なんですか、と聞かれると天野さん「ずーっと山手線に乗ってて、各駅で入ってくる敵と戦うっていう…」。
 「敵と戦う!」「敵と戦うんですよ」というやりとりも、ちょっと繰り返しっぽくて可愛く(笑)。
 敵には、へー、この人も出てるんだ、という人が出演されるとのこと。天野さんは変身しないとのこと(笑)。
 面白そうですね、というなべやかんさんの言葉を受けて、「よかったらぜひ」というお言葉は力強かった天野さんですが、なべさんが「ぜひぜひね!」と力強くプッシュしてくださると急にヨワヨワな口調になって「おねがいします…」な天野さんが、またなんとも微笑ましく(笑)。

 歌手のほうでも…と話を向けられて、『希望ヶ丘』という曲でデビューさせて頂きました…という天野さん、ちょっと控え目口調に。
 ジャケット写真が映し出されて、なべやかんさん「かっこいいなぁー」としみじみ。「僕らがこんなことやったら、何やってんの、って言われちゃいますよ」というなべやかんさんに、またしても「壁にもたれて、何やってんの、って…」と、繰り返しモードに入る天野さん(笑)。

 そして歌、ということで、今日はギャレンに戻った気持ちで歌って下さい、と言われて天野さん、ちょっとゆるい口調で「橘朔也として…」。「朔也として歌って下さい!」とおっしゃるなべやかんさん、さっきの“ひろなりー”といい、下の名前を呼ぶのがお好きですか(笑)。

 で、曲は『rebirth』。
 『White Gift Party』では、『サリンジャー』より格段に歌いやすそうで「やっとこちらは笑顔で歌えるようになりました」とおっしゃっていた天野さんですが、今回はものすごく広くて天井が高い会場で声を張らなければならなかったという条件のせいか、ちょっと“苦しそう”という感じの演奏(特にサビの前とか、身体も折ってしぼり出してるけれど、出ない、伸びない! というカンジ!)。
 そんな天野さんのピンチ(?)に、なんと、ブレイド登場!
 もう作品も、よみうりランドのライダーショーも終わってしまって、ブレイドが観られるとは思ってもみなかっただけに、おおおおおおっ! というカンジ! ジャガーアンデッド(たぶん)と戦うブレイドの、ブレイラウザーのカードトレイをシャッ、と開く動作など、それはもう観られてうれしかったです!
 曲が終わった後、天野さん、低い橘さん口調になって「剣崎、ありがとう」と、ブレイドと握手!
 その直後、また天野さんの声に戻って「ありがとうございましたー! まだまだ楽しんでくださいねー!」といって、さわやかにはけていかれた天野さんだけに、一瞬の“橘さん”が、うれしかったです!


【キューティーポップでも、感慨を呼びさまし。Rickyさん『ELEMENTS』】

 かっこよかったですね、仮面ライダーも出てきて、本人が変身したのが出てくるのかな、と思うところなんですけど、本人が歌ってるから変身したのが出てくるわけはないんですね、そういう世界観をちゃんと守ってるところがすばらしいですけど、と、さすが avex mode のお仕事を何度もされている感じのなべやかんさんのお言葉の後、最後のアーティストとして、“天野さんとともに『仮面ライダーブレイド』を盛り上げてくれた”Rickyさん登場。
 Rickyさんは銀色に蛍光ピンクを大胆にあしらった(というか、形からしてすごいです!)ような、“宇宙キューティーハニーちゃん”という感じの衣装で御登場!
 そんなポップな衣装でも、Rickyさんが『ELEMENTS』を歌いはじめると、『剣』劇場版の、ちょっと青春の香りのするエンディングや、『剣』最終回に至る物語のせつなさがあざやかによみがえってくるから、すごいです(あの広い空間いっぱいに飛び立っていくような、声の伸びもすばらしく!)。
 その『ELEMENTS』のバックには、劇場版の、TV版のクライマックスを思い出させるように、ブレイドとカリスが登場して対決。カリスまで観られるとは思わなかったので、それはもう感慨深く。

 歌い終わると、なべやかんさんの「仮面ライダーもそのままいてください!」というお言葉で、Rickyさんはブレイドとカリスにはさまれてのトーク。仮面ライダーを引き連れて歌ってどうですか、と聞かれたRickyさん、裏声で「すごいかっこいいです。楽しかったです」(笑)。
 Rickyさん、RIDER CHIPSの方にも参加されて、と言われて「そうなんです」と答える声は、妙に低く作った声(笑)。「諸先輩方は僕をすごくイジメてくれます。イジメられたいんです」とも(笑)。
 仮面ライダー好きですか、という質問には「大好きです!」と男声で答えられたコミカルRickyさんですが、「どっちが好きですか」と問われると、素で困ったみたいで「…そんなこと言えません!」と笑いながら(笑)。
 LIVE告知を求められて、普通の声に戻って予定をおっしゃるRickyさん「いいんですか宣伝して」と、超控え目(森本亮治さんだったら「そんなケンソンせんでも!」とおっしゃりそうなところ【笑】)。
 ラストを飾るにふさわしいアーティスト、曲でしたというなべやかんさんのお言葉、本当にそうだと思います!


【ブレイドと、ちょっと感動的な。エンディング】

 最後に、本日登場のアーティストさん達が全員御登場のエンディング。
 最後ひとことずつ御挨拶を、ということで、出演順に最後のひとことだったのですが、女の子達が元気に、かなり流暢にしゃべって挨拶している間、コメントを考えてる考えてる、という感じの天野さん、ちょっとセラミュの質問コーナーあたりを思い出させてくれました(笑)。
 天野さんのコメントは「皆さん今日はありがとうございました。いい思い出になりました」。微妙に“最初で最後”感の漂う天野さんのコメントに、なべやかんさん思わずちょっと笑って「なりましたか!」。天野さん「これからもがんばるんで、応援よろしくお願いします」。
 そんな天野さんですが、続くRickyさんが「仮面ライダーとRickyは、永遠に不滅だーっ!」と宣言したときには、盛り上げてらっしゃいました!
 最後に、『仮面ライダー響鬼』のエンディング曲『少年よ』にのって全員がはけていくとき、ブレイドが天野さんに握手を求めていた、そのしぐさがなんだかすごく心がこもった感じで、ちょっと感動的でした。
 袖にはけた後、天野さん、ブレイドの肩に手を回していらしたようにも見えました…






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