29th April, 2005  
ならファミリー(奈良県奈良市)
出演者:天野浩成さん


天野浩成さんトークショー
《2005年4月29日 11:30〜12:00》


 ならファミリーのトークショー会場は、通りにガラス張りの壁ごしに面した1階の広場。
 (朝からお昼近くまで、陽がガラス越しに差し放題、温室状態で暑かったです…)
 広場の名前はズバリ“らくだ広場”。
 通りに面したガラスを背に設定された、高さ20cmぐらいの板張りのステージの正面には、2階ぐらいの高さにまでそびえ立つ、背に女性を乗せた巨大かつかなり派手なラクダの像が!
 ラクダの像の下、ステージの正面は、水が張られたかなり広い池になっていて(イベントのために止められましたが、朝行ったときには水が音を立てて流れていました)、そのさらに奥は、4階まで吹き抜けになっている広場を見ながら上下できる透明な壁のエレベーターが。観客はその池&エレベーターに完全に分断された左右のスペースから、天野さんのトークを観ることに。
 このとても特殊な会場の構造は、もちろん天野さんのトークにも影響を与えることに(笑)。


【トークのお相手。司会のお姉さん】

 『希望ヶ丘』イベントの古坂大魔王さん(ノーボトム!)、『White Gift Party』の黒田俊幸さん(ダブルブッキング)と、お笑いの方のMCが続いていた天野さんイベントですが、本日の司会はバスガイドさんっぽい(?)しゃなしゃな〜っとした口調の、うら若いお姉さん。
 これまでにないタイプの方で、どうだろう…と思いきや、天野さん公式サイトのDiaryの内容までチェックされているわ、『GOOD LUCK!!』御出演等、ライダー以外のドラマ出演もたくさんされていることを踏まえたお話もしてくださるわ、そしてそうした事前リサーチが実ったものか、これまでお聞きできなかったようなお話を次々引き出してくださるわ、と、ものすごく“デキる”お姉さんでした!
 天野さん、一緒にお仕事をされる相手に恵まれてます!


【やはラクダに…。天野さん御登場】

 “ライダー御出演の”ということで広報されていた今回のイベントですが、“みんなで「天野くーん」と呼びましょう!”的なことはせず(笑)、『希望ヶ丘』が流れる中の御登場。
 映画村イベントでは思いっきりテンション高く“どうもーんにちはーっ!”的に声を張って登場されることが多かった天野さんですが、本日はラクダに圧倒されたのか(笑)、お姉さんに「こんにちは」と呼びかけられてから「おはようございまーす! こんちはー」と第一声。白の長袖の襟つきシャツにブルージーンズという、さわやかな服装。
 そしてなぜかステージ後ろの方に歩いていき(椅子があるのに!)、お姉さんに「どうしてそんな後ろのほうに【笑】」と指摘される天野さん…
 席に着いた後も、目の前の巨大なラクダが気になってしかたがないらしく、お客さんににこやかな笑顔を向けたりしながらも、ラクダを見上げてしまう天野さん。
 お姉さんに「こんなところにも」と言われるや「ラクダが…」と、気になってしかたがないラクダのことには、打てば響く反応(笑)。
 続くお姉さんの説明によると、シルクロードのつながりでラクダがあるのでは、とのこと。「皆さん、ラクダも天野さんも御覧になりつつお楽しみください」というお姉さんの言葉に、天野さん「ラクダ…です」と、ぎこちなくラクダを紹介(?)。
 そんな天野さんに思わず笑ってしまいながらお姉さん「もう、ラクダといっただけで、どかんどかんですね」。…何が“どかんどかん”なのか、よくわからないあたり、お姉さんも素敵です(笑)。
 そんなふうにラクダが気になってしかたがなくても、吹き抜けの上のほうの階で御覧になっているお客さんにも、お手振りをされている天野さん。


【“おかしいですよね、オレ、今…” ライダーばなし】

 小さなお子さんもたくさんいらしているのは『仮面ライダー剣』で、と言われて天野さん「仮面ライダーやってました」。
 決まったときのお気持ちは、ということで、変身すると思っていなかったのでびっくりした、決まったと言われたときは悪者だと思っていた、という、定番のお話から(悪者だと思った、というときの「結構トシだし」、お姉さんも思わず笑っちゃった、という感じだったのですが、ツボでした【笑】)。
 「悪者顔じゃないですよね」というお姉さんに「仮面ライダーでも、ちょっと悪者ぽかった…」と、橘さんを“悪者ぽい”扱いする天野さん(笑)。
 そして突然「…これ、しゃべるのむずかしいですね! どっち見よう、みたいな」と、左右に分断されているお客さんスペースに、ものすごく困惑する天野さん。お姉さんに「ひとつの質問ごとに目線を変えてみては」と提案してもらっても「えっ」と硬直する天野さんを見て、お姉さん「ほんとに困ってらっしゃるんですよね(笑)。さっきから質問の答えよりも、視線が泳いでらっしゃるんですよね…」と指摘され、「おかしいですよね、オレ、今…」と、お姉さんに確認(?)する天野さん。そんな天野さんには応えず、お客さんのほうに「天野さんいつもこんな感じですか」と問いかけているお姉さんの笑顔、“おかしいです”という何よりのお答えに(笑)。それでも「だいじょうぶですよね…」と、“大丈夫です、おかしくないです”と言ってもらいたげな天野さん。
 ギャレンに決まって、「見たら…ギャレン、かっこよかったから…うれしいなあと思って」。ぽつぽつと言うところが、素朴で無邪気な喜びを感じさせて、なんとも味わいのある天野さんのおこたえ。
 今までのライダーよりも影のある役ということで苦労された点は、という質問に天野さん「暗い役だったので、その最中はやるのがつらかったですね。普段は…こんなんなんで」。お姉さんに「ほんわかした感じで」と言われて「普通なんで」。…お姉さんは“ほんわか”とはおっしゃってますが“普通”だとはひとこともおっしゃってません、天野さん(笑)。
 「声もひとつ低い感じなんですよ、橘さんって」と、天野さんにまで“さん”づけされる“橘さん”(笑)。「普通にテストとかやって、あ、今の間違えた、橘さんの声じゃないと思って、橘さんの声でやったりとか」
 どんな感じの声なんですか、聞きたいです、とリクエストされ、低い声で「剣崎、剣崎」と言ってみるものの「あれぇ?」と、納得がいかないで首をかしげる天野さん「やってないからわすれちゃった…」。でも「おい剣崎」と低い声を出して「こんなのですよね?」とお客さんに問いかけ、拍手をもらって「そうそう、こういう感じ。そうそうそうそう、思い出した」と。すっかり“ああ、よかった”モードの天野さんにお姉さん「…終わり?」。天野さん「ごめんなさい!」とおっしゃるので、もっと何か橘さんの声をされるのかと思いきや「…終わりです」。


【“まぁた言ってるぞ、オレ…” 『剣』共演者様ばなし→舞台ばなし】

 そしてお姉さんが、共演者の話に移ろうとしたとき、突然にっこり笑って、お姉さんを驚かせる天野さん。お客さんが持っていらした、パンダの人形が気になったようで「パンダが気になっちゃった…」。お姉さん「ほしいですか?」天野さん「気になりますね」。そんな天野さんに「もう、話があっちこっち飛びますけれど…」と笑ってしまい、ややノックアウトされかけのお姉さん(笑)。
 共演者の方とのおつきあいは、と聞かれた天野さん「みんなそれぞれ仕事してるんで、なかなか5人が集まる時間っていうのは、ほんとにたまに…」と、5人揃うのでなければ会ったりするのは当たり前という口調の天野さん。
 「ブレイド同窓会みたいな」と問われると「(同窓会という感じではなくて)“励まし合い会”みたいな」。お姉さんが「がんばっていこうよ」と、“励まし合い会”の雰囲気を声にしてみると、「がんばっていこうよ、みたいな」と、やっぱり繰り返しが出る天野さん(笑)。誰かが仕事が決まったらお祝いもされたり、舞台をやっていたら観に行ったり等、ほんとうに仲がいいとのこと。
 椿さんがやっている舞台について「こないだもさんざん言ってたんですけど、あの次の日」と、映画村で椿さん御出演の舞台『コトブキ!』を大PRされた次の日に…ということを言いたくて話しだした天野さん、すぐに映画村イベントにいらしていない方には通じないことに気づき「…わかんないですよね、こんなこと言い出しても…」と反省。お姉さんには「一人語りで」と突き放される始末(笑)。

 結局細かい説明はやめて「こないだ観に行ってきました、舞台」。誰と、という問いには「輝之助と一緒に」(テル君、テル、という呼び方が多かったので、“輝之助”という言い方、ちょっと新鮮でした!)。「気づかれたりします?」と聞かれて、思いっきり「はい」と答えた(笑)後、「…いや、なんか…そんなことも…みんなちゃんと舞台見て…」と、要するに気づかれはしたようだけれども、舞台を邪魔することはなかったです、とおっしゃりたかった模様で、ちょっとあたふたされていたり。
 そして「ちょうどそれと同じの夏やるんですよ」と、天野さん。…その言い方では『コトブキ!』の再演にでも出演されるかのようですが、もちろんそういうことではなく(笑)、『コトブキ!』と同じ劇団たいしゅう小説家(天野さんいわく“同じ組織”)の舞台に、7月に出られる、ということ。
(このとき、マイクの音が急に大きくなって、びっくりする天野さん!)
 「場所も同じって聞いてるんで、見といてよかったなあ、って…なんか変わった形なんですよね、劇場が。ちょっと出てるんですよ、真ん中が」。
(確かに【東京芸術劇場:小ホール2】は確かに、“真ん中が出てる”スラストステージがあるのが特徴ですが、劇場で一般的な形のエンドステージ[舞台パターンについては【新国立劇場:施設概要:小劇場】がわかりやすいかと]にもなるんですよね[【東京芸術劇場:小ホール2−客席図−】]…もし『H〜i!Jack!!』がエンドステージ形式での上演だったら“真ん中…出てない…”と困惑される天野さんが目に浮かぶような【笑】)
 そんな説明をする天野さんに「その舞台の劇場がですか?」とお姉さんが確認すると、説明に没頭していた天野さん、びっくりしたように「えっ?」。その驚きように、何か違ったことを言ったと思ったのかお姉さん「(変わった形というのは)ここですか?」。天野さん、ますますわからず「えっ?」。それでも「変わった形の舞台だったんで、見れてよかったなあ、って」と、その話をしめくくった天野さんですが、その直後「まぁた言ってるぞ、オレ…」。…いや、今回に限っては、天野さんのせいじゃないと思うんですが(笑)。

 お姉さんも動揺されたのか「今後舞台の御予定は」と、今まで天野さんがしゃべっていたのは一体! という質問に(笑)。
 天野さん「7月に、同じところで…なんか…組織で…」…映画村では何の疑いもなく“組織”とおっしゃっていた天野さんですが、映画村で林さんに“アンデッドかよ!”と突っ込まれたかいあってか(!?)、今回は自分でも“組織”はおかしいと自覚して笑っちゃいながら(しかもその“組織”にウケて、拍手まで出るし!【笑】)。
 「なんだろう…げきだん、たいしゅう…ですよね?」とおっしゃる天野さんですが、惜しいです…正しくは“劇団たいしゅう小説家”なのでした…でも“組織”よりは格段の進歩です!…と思ったら「…という組織で」と、あくまで“組織”から離れられない天野さん…(確かに、劇団も“組織”のひとつです。正しいです!)
 「東京だけです。しかも、ほんの短い間しかやらないと思います」と天野さん。9日間、12ステージの舞台を“ほんの短い間”とおっしゃるのは、たとえば1999年の『かぐや島伝説[改訂版]』では、8月7日から9月6日までの1か月にわたり、18日間31ステージを務め上げた天野さんならではのお言葉だなあと思いました。
 「もう行く気まんまんの方いらっしゃると思いますよ。特に前2列目ぐらいまでの方は…」とお姉さんがおっしゃると、小さな声で「ありがとうございます」「よろしくお願いします」と、可愛くお願いする天野さん(“来てください”“見てください”“買ってください”になると、ちっちゃな声になる控え目な天野さん…)。


【“へんしん、する?” 一般ドラマとの違い→プライヴェートでの“変身”】

 『仮面ライダー』以外のドラマにも御出演、ということで、一番他で印象に残っているドラマは、と聞いてくださるお姉さん。
 でも天野さん「…仮面ライダーの中で…?」。そして「ごめんなさい、オレ、やっぱ全然聞いてないな…」と反省する天野さん。笑いながら「ごめんなさい、ほんとに」と、なぜかあやまってくださるお姉さんに「ちゃんと聞きます、はい」と、心を入れ替える(?)天野さんに、お姉さんも思わず笑ってしまってます。
 お姉さん、質問を変えて「出演されたドラマの中でも、特に皆さん御覧になっている『GOOD LUCK!!』というお化け視聴率の」と、ライダー関係のイベントではついぞ聞けたためしがない、とっても一般的な感覚のお言葉に。『GOOD LUCK!!』のようなヒーロー物でないドラマと『仮面ライダー剣』とでは、現場で違いがありますか、という質問へと路線変更。
 天野さん「全然違いますね」と、力強く断言。が、たとえばどんなところが? と問われると「たとえば?…へんしん、する?」と、客席からも質問者のお姉さんからも思わず笑いが漏れるようなおこたえ(笑)。続く「合成が多い。アクションが多い」は真っ当だったのですが(笑)。
 ライダーのように作り込まれたものと、そうでない一般のドラマということで「どっちが得意ですか」と聞かれた天野さん「…これからあんまり変身することないと思うんで…」と言いつつも「あるのかなあ」と、自分のお答えに疑問をもちだす天野さん。
 「プライヴェートで変身とか…?」と言われると「(プライヴェートで変身してたら)アブナイ奴ですよね」と、常識的な返しをされたと思ったら、次の瞬間。
 「僕、ダースベイダーの仮面かぶってて、一回おまわりさんに『君』って言われたんで…」
と、アブナイ奴じゃん! な体験談(笑)。
 「どこで?」「家の前で」「なぜ?」…お姉さん、がぜん質問攻めモードに(それが人情というものです!)。
 「…ちょっと家の中でかぶってみたんですよ。そしたら、表に出てみたくなって…それでタバコを買いに出て行ったら…」
 お姉さん、プライヴェートでも変身してるんじゃん! と言いたげに、笑いながら断続的に声を出されてます状態(笑)。
(ダースベーダーのマスクは、1996年夏の『東京ストリートニュース!』Vol.7にはもう“自分の部屋のなかにあるものでいちばん気に入っているものはダースベーダーのマスク”とのコメントがあったほど、ずっと前からお持ちのもの。ほんとに大好きなんですね【笑】)
 ここで小さなお友達から“へんしんして!”の声が。天野さん「アンデッドがいないとしちゃだめなの。からすまさんにおこられちゃんだよ…」と、前半は可愛く、後半はほんとに“おこられてほんと困っちゃうんだよ…”という感じの声で(笑)。
 お姉さんが「今日は仕込みがないんで…」というと、きょろきょろする天野さん。「いや…ギャレンいるかなあと思って…」(笑)。
 お姉さん「すごい楽しい方なんですね…プライヴェートでもダースベイダーのお面をかぶってタバコを買いに行かれたりとか」と、その淡々とした感心口調が、天野さんのほのぼのぶりとあいまって、非常に味(笑)。
 天野さん、“すごい楽しい方なんですね”は全く否定せず「だから、ギャレンのお面ほしかったんですよ…あのホンキのやつ」と、“ホンキ”にかなり力を入れて(笑)。「こないだテレビ見てたら売ってて」という天野さんに「記念にもらえないんですね」とお姉さん。「割れちゃってたんですよね」という天野さんに、お姉さんが「激しいアクションで」と応じると、客席から“違う違う”サインが出た模様。天野さん「…はげしくないですか」、さらに「はげしいアクションで、われた…んすか」と、ギラファ戦が激しかったのか激しくなかったのか、わからなくなってしまい(笑)。そして「やられたんですよね、ガァン、ガァン、って」と、やられる音を思いっきり熱く再現、さらに声色を変えて「お前も道連れだァ!」と熱演すると、拍手が!
 天野さん「そんなこんなで」。…それがまとめですか(笑)。


【“マンモス、帰っちゃうんですよね” 天野さんのGW】

 29日はゴールデンウィークの初日ということで、天野さんのGWの御予定は、というお話に。
 「今ヒゲはえちゃってるんですけど…」といいつつ「『さるとびさすけ 2 闇の軍団』、です」と、タイトルをひとことひとこと思い出すように(笑)。「それとってて、ヒゲはえてて」が、なんとなく可愛くおかしく(笑)。
 それと並行して、2nd CDの制作に入りかけているので、ゴールデンウィークは歌と映画とトークショーとのこと。「そんな日々です」が、また可愛くおかしく。
 天野さんはお仕事ですが、皆さんはお休みということで、天野さんが御出身の名古屋に行かれる方もいらっしゃるのでは、というお話に。
 「万博行った人いますか?」と客席に問いかける天野さん、行かれた方がいらっしゃると「マンモス観に行きました?」。
 さらに「マンモス、帰っちゃうんですよね」。お姉さんが「えーっ?」と驚いてみせると「…ウソですか、それ? 誰かから、万博の冷凍マンモス、7月に帰っちゃうって聞いて、行かなきゃ、って」。
 「どっかヒマみつけて、マンモスだけは、って」。…7月に帰ると聞いて、そこまで“行かなきゃ”と思う天野さん、いいです…。


【“世界ですね” 名古屋の食ばなし】

 マンモスもいいですが、名古屋というと食べ物のいろんなイメージが、と、名古屋の食の話に。
 天野さんのおすすめのお気に入りのお店を教えてください、ということで、手羽先は山ちゃん派か、風来坊派か、という質問に天野さん「僕は“風来坊”派」と即答でしたが、“風来坊”が甘い方か辛い方かと問われると「“山ちゃん”行ったことないんですよね」というお答えが。地元の人はみんな“風来坊”に行かれるとのこと。
 お客さんから“山ちゃんはコショウ辛い”と説明があると、お姉さんも「手にしみるんですよね」と同意。「そうなんですか?」という天野さんに「どんどんビールが進んでしまうという感じ」と、お姉さん、実はかなり酒飲みなんじゃ…と思わせるお答えが返るや、天野さん、うっれしそぉーうな笑顔になって「うまいですね…そういうことか!」と、【仮面ライダー剣:第17話】の橘さんの“やはりそういうことか!”よりさらに唐突な“そういうことか!”(笑)。
 天野さんも今度“山ちゃん”をぜひ、と言われて天野さんが「“山ちゃん”は東京にもあるんですよ」と言うとお姉さん「大阪にもあったと思います」。それを聞いた天野さん「“山ちゃん”やっぱすごいですね、世界ですね」。…東京と大阪を押さえたら“世界”ですか、天野さん…(“世界制服”とたくらんで必ず東京ばかり攻めてくる“悪の組織”みたいな発想かもしれません…)
 「世界…」とつぶやく天野さんは放置して「とりあえず天野さんは“風来坊”ということで、迷ったときは“風来坊”」。その最後の“風来坊”で唱和する天野さん(古坂大魔王さんとの“ダイヤモンドシティ テラス”を思い出します…)。

 次はみそ煮込みうどん。「普通に山本屋」とおっしゃる天野さんに「お店の見分け方は」というお姉さん。「そういえば“山本屋”も2個あるんだ!」ということで、“総本家”(【山本屋総本家】)と“本店”(【山本屋本店】)と説明してくださったまではよかったのですが、「あれ、どっち行くんだっけ、オレ」と、迷い道(笑)。結論は「あのね、オーソドックスな方。昔、箸が太かった方」。天野さん御自身が「…わかんないですかね」とすぐにおっしゃった通り、その説明ではすごくわかりづらいと思います(笑)。
 「どっちもうまいですね、あんまり変わんない…どっちかが変わり煮込みがあって、でも食べるのは普通のしか食べないんで、どっちもあんま変わんないですね」と、グルメの人は絶対おっしゃらなさそうな論理で語る天野さんに、また思わず笑ってしまいながらお姉さん「どっちでもいいから、山本屋」。その“山本屋”も一緒に唱和する天野さん(笑)。

 手羽先に“風来坊”と“山ちゃん”、味噌煮込みうどんに“山本屋総本家”と“山本屋本店”があった、ということだけで「そうかあ、全部2個あるんだ」と、とっても短絡的な結論に至る天野さん(笑)。
 そこでお姉さんが「ひつまぶしも2個あるんですか?」と聞くと「ひつまぶしは食べないですよ」。
 名古屋からいらしたお客さんに聞いても、天野さんと同じように、1回か2回しか食べたことがないらしく。

 名古屋といえばひつまぶしというイメージがありますか、と客席に聞いているうちに、客席から“ういろう”の声が。
 “ういろう”と聞くと天野さん、「ういろう、オレ、給食に出てくんだよ」と、急にワイルドな口調で!
 これには客席から“えーっ!”と驚きの声! 「いや、毎日じゃないよ」という天野さんですが、客席は別に毎日出ると思ったから驚いたわけではなく、シンプルに“給食にういろう”という事実に驚いたんだと思います…
 「毎日は出ないけど、自分で選べるんですよ、ピンクと黒と白で選べるんですっけ?」と、“給食とういろう”で驚いている客席が知るわけがない事実についても、客席に問いかける天野さん。「勝手に配給されるんですよ、今日、ういろう、って」…“勝手に配給”というのが誰に断りなくということなのか、全くわかんないです天野さん(笑)。
 「牛乳と合わないの…すごい変な味がする」と語る天野さん「なんで出すんだろうって…あんまうれしくなかった」。
 “給食のういろう”を語る天野さん、ちょっと童心に返っているのか、ノリが違いました(笑)。

 さらに天野さんのほうから「みそおいしいですよ!」。
 「みそ煮込みとか、みそカツとか。寒いときはコンビニでもおでんの横に味噌が置いてあるんで、タダの。それいっぱいもらってこれるんで」。
 “いっぱい”に力の入る天野さんに、お姉さん「名古屋の人も“タダやからいっぱいもらおう”みたいな感じなんですか?」と、“タダやからいっぱいもらおう”の部分だけ思いっきり関西イントネーション。関西の方は、“タダやからいっぱいもらおう”なんだ…と雄弁に語るお姉さんの質問に天野さん「いや、みんないっぱい使うんですよ、5個ぐらい」と、答えたものの「それ、僕だけですか…僕だけなんですけど」(笑)。
 お姉さん「皆さん、名古屋に行かれたら、コンビニのお味噌をいっぱいとってきて。そしたら、コンビニの方は、天野さんのファンなんだろうと…」と、強引なまとめに(笑)


【“だーめって言われたじゃないですか!”
 これからのお仕事ばなしのはずだったところ、パソコンばなし】


 さきほどは舞台の話があって、『猿飛佐助 闇の軍団』も撮影中…ということで、これからのお仕事ばなし。
 お姉さんが「auとYahoo!BBの…」とおっしゃっているのに、天野さん「auとパソコンの…」。お姉さん「だーめって言われたじゃないですか!」。…やっぱり天野さん、『義経と弁慶』イベントでの“auとコンピューター”、ダメ出しされてたんですか(笑)。
 インターネット、と言い直したお姉さんの言葉を「インターネット」とぎこちなく繰り返す天野さんに「あんまりパソコンされないんですか?」と、当然の質問が。以前は小さなパソコンをお持ちだったとのことですが、ウィルスが10何件入っていたとのこと。「親がたくさん持ってたうちの1台を貸してもらってて、これつけたら青い画面なんだけど、っていって調べてもらったら、使い物になんないって言われて」と、恐ろしい状況を語る天野さん。「それ以来は漫画喫茶か、会社で」。
 公式サイトの日記や書き込みも、事務所でされているとのこと。


【“へや” 天野さんのこわかったこと→お仕事ばなしへ】

 公式サイトの日記といえば「撮影中に怖い目にあったということで」。
 一瞬、未読の日記がUPされたかな? と思ったのですが、どうやら違ったようで(笑)。
 「『義経と弁慶』の撮影中」というお姉さんのお言葉で、ああ、あれね、と納得。
 「基本的に僕、こわがりなんで…たぶんみんながこわくないことでも、こわいこわいって言うんで」と、予防線を張る天野さん。
 旅館で何が怖かったんですか、というお姉さんの質問への天野さんのおこたえは「へや」。…会場からは微妙に笑いが(笑)。
 「和室…雰囲気? なんか入って、わあ、怖いって、今日寝れない、って思って」という天野さん「なんか、広いんですよ…広いっていうか、普通なんでしょうけど、それまで普通のホテルに泊まってたんで、怖くて…で、ふとん持って、輝之助の部屋に行って…二人で寝て」。そうですか、天野さんが布団もって、竹財さんのお部屋に行ったんですか、と、『HERO Vision』Vol.18の『義経と弁慶』記事の天野さんインタビューのお話の詳細がわかって、ちょっとうれしかったかな、と(笑)。

 そんなこわがりの天野さんなのに、怖い映画に…ということで『幽霊より怖い話』ばなし。
 でも、やる方は怖くないとのこと。
 「ライダーの撮影で、廃病院とか洞窟とか行ってたんで…だいぶ慣れて」という天野さんに、お姉さん、ちょっとあきれたことを隠そうともせず(笑)「そんなときにも怖いと思ってたんですか!」。…確かに、【仮面ライダー剣:第1話】で剣崎君に「やっぱ橘さんは一流だなあ。オレなんか足許にも及ばねえや」なんて言われている橘さんが、実は洞窟が怖くてしかたがなかったと思うと、おかしいです…(というか、セラミュ『かぐや島伝説』の“洞窟のシーン”のまもちゃん、限りなくリアル天野さんに近かったんだなあ、と、しみじみ)。
 ライダーの撮影の廃病院や洞窟いついては「ほんとに怖かった」とおっしゃっていた天野さんですが、『幽霊より怖い話』は「怖いっていうか、精神的にくるほうだったんで、そんなにおびえることなくやれました」。
 『幽霊より怖い話』は、すごく怖い顔の人が出てきたりというものでなく、天野さんによると「オレが怖いぐらいですね(笑)」。「んぁああ! とか言ってますから」と、マネをしてくださるわりには、状況伝わってきません天野さん(笑)。
 DVDとビデオで、TSUTAYAのオリジナルムービーというかたちになるそうです。
 6月24日という発売日も、客席に教えてもらう天野さん(笑)。


【“なかの、ぼくですよ!” 販売物説明】

 会場わきのコーナーで売っている販売物の説明に。
 「CD…CDです」と、たどたどしい感じの天野さん「これがひとつめのCDです」と、『希望ヶ丘』を掲げてみせ。
 「まだきいてないひと、きいてください…」と、“聞いてください”は消え入るような口調になりかけた天野さんですが「結構いっぱい入ってるんですよ」と、DVDの中身やフォトブックについて説明。「あまのひろなりのCDです」と、言わずもがなのまとめつき(笑)。
 CDを購入された方は、握手ができますという説明。CDには、エイベックス・ディストリビューションの封筒に入ったポストカード4枚セットが入っていて、そのポストカードと封筒がセットで、握手券になるとのこと。
 マウスパッドについては「さっき一生懸命書きました」というサイン入りマウスパッドをもって「これ、ぼくです」と、他の人だったらびっくりするよね…な説明を(笑)。「ヒゲがないぼく」。
 CD3枚で、先着順にサイン入りポスター、という説明の後、天野さん「きた!」。
 お姉さんも「うれしそう」というほど天野さんがうれしそうだったそのものは「トラベルセット」(一音一音発音するような天野さんの口調がツボ【笑】)。
 「これ、身内ウケがすごいんですよ!」と力説する天野さん。「あんま…みんないらなそうだけど」というお言葉、『White Gift Party』で思うように売れなかったことを気にしているケハイです(笑)。「共演者の人とかは、みんな“ちょうだーい!”とか言うの」と、微妙に甘え口調になってます、天野さん…
 今日泊まりでこれを持ってきた方は、等客席に問いかけがされたりしているうちに(「みんな地元ですか…地元じゃないですよね、名古屋って言ってますもんね」という、天野さんの自己突っ込みなどもあり)、天野さん突然、トラベルセットの中の絵をさして「これ、僕ですよ! 知ってました?」。そんな天野さんを見てお姉さん、ゆるゆる〜と「面白い方ですね(笑)」。それでも天野さん、全く意に介せず「ぼくの、マーク」と説明。


【“ずっとここで? いちじはんまで…?” 次回予告】

 お姉さんが「次回は2時半」と言いかけるのですが、後ろの看板等の告知によると、次回は1時半からのはず。
 その時点で天野さん、うしろの看板(『希望ヶ丘』のジャケット写真も入った、エメラルドグリーンの地に白抜きの文字で美しくタイトル等入った、かなり立派なもの)に「こんなんあったんだ! 今気づいた」。
 1時30分から、CDのお話や天野さんのプライヴェートのお話も…というところで、天野さん「僕、もう帰るんですか?」。
 「また来ますよね? 1時半?」と、段取りがわかっていない天野さんに、お姉さん「ずっとここで?」天野さん「…1時半まで…?」。
 天野さん「おけしょう、なおします(笑)」。
 それから天野さん、急に不安げな声で「いちじはんに…また…きてくださいね…おねがいします…おねがいします…おねがいします…」
 …心配なさらなくても、みんな、います(笑)。





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