賭事女王

GAMBLE QUEEN

Episode 2
(1999年10月18日放映)


■ 出演 ■
高倉紫乃:園原佑紀乃  高倉藍:木内晶子  高倉桃:内藤陽子  高倉朱々:一戸奈未
一馬:天野浩成  師匠:横山あきお  高倉賢:石丸謙二郎
雀鬼ファウスト:萩原流行  雀:岡元あつこ  桃の彼(?):久永輝明



 最初のシーンは前回の続き。家をかけてのコイントスの賭けに、高倉姉妹は敗れてしまいます。で、今度は残った三姉妹の誰かを賭けて、麻雀勝負をするということに。(このシーンでも、天野さん一馬くん、ちらっと映ります!)


 で、困ったときの、天野さん一馬くんのお店。
 紫乃お姉ちゃん、いきなりテーブルの上にピザ、焼きそば? ピラフ?、餃子?、を並べて食べまくり、住宅情報誌を繰る桃姐に「ちょっと、食べ過ぎなんじゃない!?」と非難されてます。
 しかも紫乃お姉ちゃん、風呂なしトイレ共同の部屋は絶対イヤ、とワガママを言い、「じゃあ紫乃ちゃんの彼氏んちでも行く?」と言われると「やだ。まだ彼とはプラトニックな仲なんだから」と、趣旨の違ったお答えを(味があります、紫乃ちゃん!)。

 テーブルについているその二人とは別に、朱々ちゃんは天野さん一馬くんが立ち働くカウンタの前で麻雀入門書を読んでいて、天野さん一馬くんに小首をかしげて「ねえ、かずちゃん。麻雀できる?」。
 天野さん一馬くん、うれしそぉーうな笑顔でカウンターにもたれかかって「まあね」。
 それを聞きつけた紫乃お姉ちゃん(食べていた皿持参!)「へえー、頼もしいじゃない一馬」、桃姐「強いの、麻雀」、の二人がカウンタに駆けつけてくると、天野さん一馬くん、いきなり目が泳いじゃって「いや」。
 それから、ほんのちょっと首を傾げかけるようなしぐさ(朱々ちゃんのように確信犯的じゃないところが、かえって初々しいです!)つきの、“世の中可愛ければたいていのことは許される”の見本のような笑顔と、女の子達が可愛くなくちゃいけない番組なのにこんなにカワイクしていいのか疑問に思えてくる口調(セラミュにも出てこなかった、新境地です!)での「ゴメンナサイ☆」。
 この可愛さばかりは、実際に観て頂かないと、とても説明不能です!

 こんなに天野さん一馬くんが可愛くゴメンナサイしても、許さないのが高倉姉妹(鬼娘【笑】!)。
 紫乃お姉ちゃんは、手にしたピザを「これおごりね」(このひとはほんとに…)。天野さん一馬くんの気弱な「えっ」の声がよかったです(笑)。
 桃姐は早々に天野さん一馬くんをあきらめ(もともとあんまりあてにしてなかったのかも)「ねーじゃーさー友達とかで強い人いなーい?」。
 ほんとに困った顔で考えていた天野さん一馬くん、「あっ、そういえば!」 物語を動かすのは、常に天野さん一馬くんです!


 場面転じて公園。
 天野さん一馬くんが「師匠ー!」と呼んで「なんじゃ」と出てきたのは、ホームレス系のおじさま。
 「まさかー!」と高倉姉妹がいやな顔をする“師匠”に、天野さん一馬くん、ほんとうにうれしそうな笑顔で駆け寄り(なんで対年上の男性だとそういういい笑顔が出るかな、天野さん! というあの笑顔です)、「久しぶりじゃん師匠、元気だったか?」。
 「あのさ、あの子達」と高倉姉妹をさす天野さん一馬くんに「女なんぞ連れて、気に食わんのう」といい、高倉姉妹の頼みに「博打は女子供のするもんじゃない」と首を縦に振らない師匠(その間、天野さん一馬くんは「お願い!」とか「まあそう言わないでさ。頼むよ師匠、友達じゃん」と、子犬がしっぽをいっぱい振ってじゃれつくような可愛らしさで師匠を落とそうとするのですが!)。
 そして今週の高倉姉妹の性格よくわかり場面!
 師匠の財産?を積んだ手押しカゴから雑誌をつまんだ朱々ちゃん「えっちなほんー」。
 桃姐「好きなんじゃん、オンナー!」。
 圧巻が紫乃お姉ちゃんの、なんともいえない笑みを含んでの「いい年をして、案外ハードなの読んでらっしゃるんですね」。これには高倉姉妹にはいわれっぱなしの天野さん一馬くんも「おいおい」と紫乃ちゃんをたしなめてます(良識派です!)。
 そして朱々ちゃんの「ブルマあげよっか?」(このムスメ…ちなみに師匠のことはその直後から“師匠ちゃん”呼ばわり)。さすがに師匠も「いらんよ」。


 で、結局師匠が姉妹の頼みを引き受けるのは、大量の菓子パンと引き換えという条件で。


 一応電気がついてたりする、畳を何枚か敷いた場所で、麻雀開始。
 「これ何個並べるの?」という紫乃ちゃんに「十七枚」と答えたりする天野さん一馬くんの口調、とってもナチュラルでいいです。
 「これ何も書いてない」との言葉に「なんじゃ、全くのトーシローか」と師匠に言われた桃姐の「うーるさいなー、一馬ともあんまり変わんないよね?」(桃姐…一馬くんとタメ年?)に天野さん一馬くん「キミ、失礼だな。これでもトイトイのカズって呼ばれたんだぞ」と胸を張るものの、桃姐は無情に「何それ、なんか弱そうだよ?」。
 朱々ちゃんだけがいつも一馬くんにやさしく「でも、かわいい!」。
 しかし紫乃ちゃんはさらに無情に「そーう? 雀鬼ファウストのほうがまだマシよ」。
でも朱々ちゃん「朱々も名前つけようかな。ジャンプ朱々!」。
 天野さん一馬くん「バー・ゼロに行って、感化されすぎたんじゃないのか」(なんか違うよ、一馬くん…)。

 師匠は“雀鬼ファウスト”にも“ゼロ”にも心当たりありまくりのようで、「一馬、あとはみんなにお前教えてやれ」といって、立ち去ってしまう。


 場面転じて、ぱぱりんをお見舞いした桃姐と朱々ちゃん、病室を出た途端に麻雀の点数計算のお勉強(朱々ちゃん、むちゃむちゃ強いです! 『B.L.T』の記事によると、朱々ちゃん、数学が得意という設定らしいです!)。
 次にまた師匠のお部屋(?)での麻雀シーン、ここでは天野さん一馬くんが一人勝ちして、桃姐に「一馬クン、大人げないよー、もー!」と言われたりしてます(桃姐…一馬くんとやっぱりタメ年?)。
 その桃姐、学校帰りに単語帳と首っ引き。「もーもー!」と後ろから声をかけた同級生(彼氏?)らしき男の子(久永輝明さん)に不審がられつつも、暗記しようとしていた役の名前があっていて、その場で「やったー!」とジャンプ!
 会社受付嬢の紫乃お姉さん、受付に座って麻雀の本を読んでるのはいいとして、そこでパンを頬張るのはいったい。
 そしてゲーセン麻雀でロン!する朱々ちゃん。


 そしてまた公園で雀卓を囲む高倉姉妹のところに、バー・ゼロにいた女の人がやってきて、ファウストと自分が組んで勝負に参加すると告げます。
 この女の人(すずめさん)と師匠も知り合いで、師匠に言われてすずめさん、姉妹と一勝負。
 カンタンに勝ったすずめさん「プロと勝負するっていうのはこういうことよ」と言い残してかっこよく立ち去ろうとしたら、後ろから桃姐「色気ババア!」。
 当然むっとした顔で振り返って「じゃあ、本番楽しみにしてるわね」と立ち去るすずめさんに、桃姐「ムカつくーっ!」(いや、ムカついてしかるべきは、すずめさんのほうじゃあ…)。


 これで決意を新たにした高倉姉妹、麻雀修行にますます燃え、天野さん一馬くんを負かしまくるように。
 この頃の天野さん一馬くんは、「紫乃、ついてんな!」(紫乃ちゃん呼び捨て! 天野さん一馬くん、女子高生の桃姐とタメ年じゃないんですか【笑】)ぐらいのリアクション。
 そんな高倉姉妹に、玄人の匂いがする、と思いはじめる師匠。


 その頃雀鬼ファウストさん、ピアノをひきながら、次のターゲットはコイントスのとき、一人だけ正しい結果を主張した朱々ちゃんに決ーめた、状態。


 師匠のお部屋では、天野さん一馬くんがひとつの牌で残り三人全員に振り込むという離れ業を成し遂げ、「あーあ。もうやだ!」(まさに「もーかえる!」状態【笑】)と、その場であおむけにふて寝(笑)。
 そして師匠ちゃん、やっと高倉姉妹に教える気になってはじめたのが、菓子パンを賭けてのあっちむいてホイの特訓。
 命を賭けた気迫が賭博には必要だと姉妹にかっこよく教える(直後、菓子パンをうれしそうに抱えて立ち去る…)。


 朝(別の日かも)、家に戻ろうとした姉妹の目の前に、ゼロに差し押さえられた我が家と、真っ二つに割られた高倉家の表札。
 「来たね、勝負の時が」。
 そして雀鬼ファウストさんのところに届けられた“挑戦状”。
 うれしそうに笑うファウストさんを見る藍ちゃん、というところで、また来週。