賭事女王 GAMBLE QUEEN |
Episode 7 (後半 その2【完】) (1999年11月22日放映) |
■ 脚本 ■ 羽原大介 ■ 演出 ■ 関卓也 ■ 出演 ■ 高倉紫乃:園原佑紀乃 高倉藍:木内晶子 高倉桃:内藤陽子 高倉朱々:一戸奈未 猪熊伍郎:横山あきお サミー:稲宮誠 一馬:天野浩成 JOKER:岡本夏生 ポチ:日村勇紀 |
高倉S三姉妹と、ポチさんが訪れたのは、カジノねずみ(仮称【笑】)。 紫乃ちゃん「要するにー、王様ゲームのポーカー版って事でしょ?」 ポチ「その通り。その回1番強い役で上がった人が、何の役も作れなかった人に罰ゲームをさせるの。ただし、女王様のいいつけは絶対よ! いいわね!」 という、軽妙な説明的セリフを聞いていて、ふっと気がつくと。 カウンターにサミーさんと並んでひじをついてるのは、天野さん一馬くん! なんで、なんで、なんでゼロとの勝負でもなければ高倉姉妹の引率もないのに、サミーさんと二人きりでそこにいるんですかーっ! ポチさんと一緒にどやどや入ってくる高倉姉妹を、ちょっと身を乗り出したものの黙って眺めてる天野さん一馬くん、サミーさんと並んでそうしてる姿がなんともかわいくて、まるであのお店の若奥様。髪型まで変わっていて、サミーさんとの間にいったい何が! 丁半勝負のラストでは、着衣が乱れるほど抵抗してたのに! と、他のことは全部どうでもよくなってしまいました! (ちなみに天野さん一馬くん、みるからに怪しいポチさんを見ても、ちょっとめずらしそうかな、というぐらいで、ちっともヘンな顔とか、しませんでした。これは天野さん一馬くんのココロが、小さいお子さんのようにキレイだからですね! 怪しいかっこうをしていても、ぶたれたらいたそう、かわいそう、という優しい気持ちを【高倉姉妹と一緒の日々でヒドイ目にあっても[笑]】失わない天野さん一馬くん、ほんとに気立てがいいです【笑】!) ポチさん、サミーさんに「じゃマスター? ディーラーお願いしていいかしら?」。トランプをもった手の小指が、思い切り立ってます! サミーさんは、天野さん一馬くんみたいに、コドモのような無邪気なココロの持ち主ではなかったようです。ポチさんをうさんくさそうに眺めて「あんた、ゲイ?」 ポチさん、怒ってます!「違います! 私はマゾ!」 その言い方に、ゲイのサミーさんが好感もつわけありません! 「あっそ!」と言い放つや、振り返って力一杯やな顔で「なんかヤな感じ!」。いきなり対決ムードです! そして女王様ポーカー開始。 ポチさん「よし。このゲームで絶対に、新しい女王様をGETしてやる!」 紫乃ちゃん「なんか言った?」。おおざっぱなようでいて、地獄耳です、紫乃ちゃん! …しかし、TV雑誌の前情報では、ポチさんが高倉姉妹のポーカーの練習相手をするのは、高倉姉妹が負けちゃったら奴隷の座を桃ちゃんにとられちゃってやだから、という理由だったはずなのですが、真の目的は、新しい女王様GETだったとは…。 そーんなポチさんの野望のためのゲームにつきあわされて(せっかく天野さん一馬くんと二人きりだったのに!)、サミーさんが楽しいワケがありません。「オープン」のかけ声も、ため息まじりのなげやりー。 最初の勝負は、藍ちゃんと朱々ちゃんがブタ、のところに、ポチさん「クィーンの2ペアよ!」。もらったわ! という表情のところに、女王様紫乃ちゃん、お嬢ぶり炸裂な表情で「キングの2ペア!」。ポチさん「えー!?」。 “女王様ポーカー”で、1番強い役であがった人が“女王様”になって命令、というのがゲームのルールであり、紫乃ちゃんがここで“女王様”なのはルール通りなのですが、それにしても「罰ゲームを発表します!」という紫乃ちゃん、しぐさ表情にいたるまでのなりきりっぷり、すごいです! 「奴隷は全員、女王様にお尻をぶたれる!」。藍ちゃんと朱々ちゃんは「え〜!?」。イヤそうですが、紫乃ちゃんときょうだいとして十何年もつきあってたら、紫乃ちゃんがこう言い出すのは、わかりきってたのでは。ポチさんは、声もなく両手を軽く頭のわきにあげて口を大きくひらいたオドロキのポーズ! その表情は隠しようもなく、うらやましそう… そしてその陰で、あきれたようなため息をついているサミーさん…(真っ当です!)。 紫乃ちゃん、黒い、ボートのオールの先(平たい面の先端1/3ぐらいには、金属の突起有!)に短い柄のついたような道具(…もしかすると、お尻叩き[特に西洋では、主従関係を表現するSMの基本のようです!]のちゃんとした道具かもですが…ポチさんの持ち込み?…それとも、カジノ・ねずみ(仮称【笑】)の備品…?)を抱きしめて、「うれしー! 1度やってみたかったのよねー!」。もう全身から、うれしー!というキモチが伝わってくるような紫乃ちゃんです!(見ていてこっちまでしあわせになっちゃいそうです!) 「愚か者! 愚か者!」というセリフを繰り返しながら、朱々ちゃんと藍ちゃんのお尻を思いっきり叩く紫乃ちゃん!(「いたっ」という声があがると「お黙り!」という鬼畜さんぶり!)。 そしてそれを見てる天野さん一馬くん、いたそう…と、自分までいたそうな顔で見てます(やっぱり気立てがいいです!) そんな天野さん一馬くんとは対照的に(笑)、紫乃ちゃん、お尻叩き棒を抱きしめて「気持ちいい〜!」 そしてポチさん「うらやましぃー!」。もちろんポチさんがうらやんでるのは、しあわせいっぱいの紫乃ちゃんじゃなくて、いたそうな藍ちゃんと朱々ちゃん… とっても楽しそうな(…楽しいのは紫乃ちゃんだけ…?)カジノ・ねずみ(仮称【笑】)とは裏腹に、師匠ちゃんハウス、暗いです。 両手に3つも景品いっぱいの袋を抱えて師匠ちゃんが帰ってくると、そこには桃ちゃんが「おかえりなさい」。桃ちゃんがいたことが意外だったのか、桃ちゃんがそんなにしおらしいことが驚愕の対象だったのか、師匠ちゃん、袋を取り落とすほどでしたが「なんじゃ、お前か」、とほっとしてました。(でも、「なんじゃ、お前か」って…誰だったらどきどきだったのでしょう、師匠ちゃん! 新たな疑惑が!) 桃ちゃん、いつもからは考えられないしおらしさで「実は…相談したい事があるんだけど…」。 ふたたびカジノ・ねずみ(仮称【笑】)。 カードを配るサミーさんの手許を、天野さん一馬くん、ちょっと身を乗り出すような姿勢から組んだ腕をほどいて頬杖をつく、という動きをみせてくれながら(手がきれい。ひじがカウンターの上のガラス器に当たったのをちょっと気にして振り返るしぐさとか、いいです!)、眺めてます。 ポチさん、今度こそ絶対に新しい女王様をゲットしてやる! と燃えてます!(そしてまたまた「女王様ゲット?」と問い質す地獄耳紫乃ちゃん!) サミーさん、やるきなーく「オープン」。 紫乃ちゃんワンペア、朱々ツーペア、ポチさんスリーカードで新しい女王様ゲットか! …と思ったら。 藍ちゃん「フルハウス!」。ポチさん「えーっ!」。 サミーさん「じゃ、あなた罰ゲーム発表してくれる?」 藍ちゃん「えー、どうしよう。いざとなると浮かばないなあ」 待ちかまえていたようにお尻叩きを(しかもあんなに女王様然と!)宣告した紫乃ちゃんにくらべ、やっぱり藍ちゃん、いいひとそうです! ポチさんが「じゃあ、私が代わりに決めてあげよっか?」というのをきっぱり無視して(そこがいいです藍ちゃん!)「じゃあサミーさん、代わりに決めてください!」 これまでぜーんぜん乗り気じゃなかったサミーさんの表情、一変!「えー? 本当〜!」 両頬のわきに両手を寄せて(手首がくっつきかげんなのが、カワイイ系ポーズ【笑】)、表情が輝いてます! そんなサミーさんを、それから藍ちゃんを、天野さん一馬くん、まばたきしながらちょっとフシギそうにみてるんですが。 「なんであたしじゃダメなのよっ!」と抗議するポチさんを、「だってお店借りてるし悪いじゃない」と、藍ちゃん理屈で一蹴。サミーさんは確かにこのカジノのマスター、藍ちゃんの理屈によると、藍ちゃんの権利を譲り受ける正当な権利があります! 正統なる権利者サミーさん、大喜びで(手首をくっつけて、こぶしをあごのしたにきゅっ、と寄せるぽーず【笑】)「えっ! では、発表しまーす! いますぐわたしと一緒に、ラブラブデートにでーかーけーるー!」(“ラブラブデート”で、こぶしが自転車こぎ状に回転【笑】。) サミーさんはこぶしくるくるから右手を高々と突き上げて、やったー!ってカンジなのに、紫乃ちゃんはサミーさんのしあわせにつきあう気は全くないらしく(さっきは自分があんなに楽しそうだったのに!)、超冷淡に「誰が?」 このとき、藍ちゃんと朱々ちゃんは薄笑い、一馬くんはとっても楽しそうに笑ってます! この瞬間の状況を分析すると、ワンペアの紫乃ちゃんが一番弱い手。“「誰が?」”も何も、普通だったら紫乃ちゃんがサミーさんと一緒にラブラブデート、と考えるのが筋なのですが(それであんなに笑ってる一馬くん、めずらしくちょっと人が悪いかも【笑】。ま、紫乃ちゃんには日頃ヒドイ目にあわされてそうなので、これぐらいは…)。 サミーさん、表情再転、マジ顔の低い声で力を込めて「一馬くん」! 一馬くん「はぇぁ!?」。なんとも複雑な発音の叫びです! 「やぁー! 言っちゃったっ! 言っちゃったっ!」と顔を覆って身をよじるサミーさんに「ちょっと待ってよ! 僕全然関係ないのに、なんで…」と訴える一馬君ですが、高倉姉妹、手を叩いて大喜びです! このとき藍ちゃん、全然驚いたそぶりなし。つまり、最初からお店の使用料を、一馬くんで支払うつもりだったのでは!(鬼娘! 藍ちゃん大好き度、はねあがりました!【笑】) 「ちょっと待ってよ! ちょっと待ってよ!」と泣きそうな顔の天野さん一馬くん(困った顔は十八番ですね!【笑】 むちゃむちゃかわいいです!)を、サミーさん「皆さん、練習に、はげんでね!」という言葉を残しつつ、無理矢理手をひっぱって連れ去ります! 「いってらっしゃーい!」と両手を振って見送る高倉姉妹! 「えええ」と、微妙に明瞭じゃないゆるーい声を出しながら連れ去られる一馬くん、階段のところでコケそうになったり(サミーさん、画面では小さくしか見えないし一瞬なのでわからないのですが、ちゃんときづかってくれたでしょうか!)してますが、全身の弾むような抵抗の動作が、抵抗になってなくてカワイさを強調してるだけ、っていうところがなんとも! ポチさん「くっそぉ! あんなオカマ野郎だって想いを遂げてるってのに、あたしは…!」。…“思いを遂げてる”って断定されちゃってるあたり、サミーさんと一馬くん、終わってます(笑)。 そんなポチさんに紫乃ちゃん「そういえばあなた弱いわね。それでも女王様の弟子なの?」(いいにくいことをはっきり言うことにかけては、天下一品です、紫乃ちゃん!) ポチさん「弟子じゃないわよ! 奴隷!」 藍ちゃん朱々ちゃん、その言葉を聞いてなんでそんなにうれしそう…。 その頃の桃ちゃん in 師匠ちゃんハウス。 師匠ちゃん「女王様に、ロウソクを、たらされる夢!?」(そりゃびっくりしますよね!) 桃ちゃん「…もしかしたら、潜在願望なんじゃないかって」 師匠ちゃん「夢が全て潜在願望の現れとは限らん!」(力説する師匠ちゃん!) 「そうなの?」と問いかける桃ちゃんに「ワシも若い頃は、大勝負の対戦相手にいじめられる夢を見た。時には縄で縛られ、棒でつつかれる夢もあった」と語る師匠ちゃん。そして「それはワシが、それだけ勝負に集中していたからじゃ」と結論。 桃ちゃん「じゃあ私も、潜在マゾなんかじゃないって事?」。師匠ちゃん「もちろん!」 「大切なのは、ロウソクをたらされるその恐怖心を、負けてたまるか、という闘争心に変えること。気持ちの切り替えこそが、勝負の極意じゃ!」と、力強く教え諭す師匠ちゃんを、笑顔のガッツポーズでで見上げて「はい!」と浮上する桃ちゃん! …と、師匠ちゃんが桃ちゃんを潜在マゾじゃないと断定する口調は力強く、その教えは尊く、桃ちゃんとの師弟愛は美しいのですが。 「自分も昔対戦相手にいじめられる夢を見たから、桃の夢も潜在願望の表れなんかじゃない」…それって証明にも何にもなってないんじゃあ…。単に師匠ちゃんにもそういう潜在願望がありましたってだけだったら、どうするんでしょう…(だって縄で縛られるとか棒でつつかれるとかって、勝負に集中してるからってそーゆー夢、見ますか!? って思いませんでしたでしょうか、皆様…)。 またまたカジノ・ねずみ(仮称【笑】)。 ポチさん「オープン!」。紫乃ちゃんワンペア、朱々ちゃんツーペア、藍ちゃんナッシング、そしてポチさん「フラッシュよ!」 ポチさん、念願の勝者です!「やっと私の番ね! さあ発表するわよ! 奴隷は、女王様をハイヒールで踏みつけ、ムチで叩き、ロウソクをたらす!」 やっぱりー、というカンジのポチさん要求ですが、高倉(四ひく桃)姉妹は「えーっ!」 ポチさん「女王様の命令は絶対よ、さあ!」と、カウンターにうつぶせになって「どうにでもして!」 えーっ、とか言っておきつつ、藍ちゃん「うれしいー! 本っ当にいいの?」と、すでにムチを構えてます! 紫乃ちゃん「やっぱ、私もやる!」、朱々ちゃん「朱々もー!」 予想通りの二人の反応に、藍ちゃん「だめよ! 負けたのは私よー!」…そこまで固執しますか、藍ちゃん! 紫乃ちゃん「いいじゃなーい!」。紫乃ちゃんの筋の通らないワガママも、ポチさんが「誰でもいいの! やって!」と言っている以上、おっけーです。かくして紫乃ちゃん、藍ちゃん、朱々ちゃんがそれぞれ、手にハイヒールやらムチやらロウソクやらをを持って、ぺちぺちやりはじめます(ほとんどおままごと的ですが、ポチさん、結構よろこんでます【笑】)。 そこに! ポチさんのおしりに突き刺さる、JOKERのカード! ポチさん「じょっ、じょっ、女王様!」 女王様、JOKERさん登場! ポチさんがちかづくと、JOKERさんはムチをくれてやります! 高倉姉妹のぺちぺちとは比べものにならない、本物の音! ポチさん、KNOCK OUT! 藍ちゃん、抗議します!「ひどい! 何もそこまでやらなくても…」 しかしJOKERさんは意に介しません。ムチを手に高倉姉妹に背を向け、悠然と離れてから、無知を前方に突き出して語ります! 「SかMかは紙一重。Mの喜びを知る者でなければ、本物のSにはなれないのよ!」 「本物のS?」という高倉姉妹SIDEからの疑問の声が。 JOKERさん「あなた達に教えてあげるわ! 負ける喜び、屈辱の快感をね…」 紫乃ちゃん「屈辱の快感?」(興味のあることにはいい聞き手です、紫乃ちゃん!) JOKERさん「残念ながら、あたしはまだ味わった事がないんだけど」 藍ちゃん「つまり、負けた事が無いって事ね」。負けず嫌いそうです、藍ちゃんの目! JOKERさん「その通り。だからあたしはいつも探しているのよ。あたしを打ち負かし、足元にはいつくばらせてくれる、最っ高のギャンブラーをね!」 紫乃ちゃん「かっこいい…」 こんなときにうっとりなんて紫乃ちゃんらしい…と言いたいところですが、JOKERさん、ほんとにかっこいいんです! が。 JOKERさん「そこ! 聞いてたの!?」 JOKERさんがSMの本質、屈辱の快感についた熱くかっこよく語っているというのに、朱々ちゃん、居眠りしてます… 紫乃ちゃん「朱々? 起きて? 朱々、朱々!」。この場をとりつくろおうという気があるあたり、紫乃ちゃんもちょっと真っ当かも… 目が覚めた朱々ちゃん、いきなり「おだまりっ!」 これに対するJOKERさんの表情に注目! はっとして、顔を背けるJOKERさん! 紫乃ちゃん「ちょっと! 怒らせてどうすんのよ!」 JOKERさんの胸のときめきはいまださめやらず。胸に手を当て、まばたきを繰り返すJOKERさん…。 何かを断ち切るように振り返り、ムチを鳴らすJOKERさん! 高倉姉妹、さすがにおそるおそるモードです! to be continued. |