天野浩成さん
お花計画 for 『となりの守護神』 |
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花全体像 |
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◆ 原作『となりの守護神』しか情報がなかったときには、トランプと中世騎士物語…ということでどうしようかと思っていましたが、12月下旬に『Cheese!』で天野さんがアーサー王役とわかり、アーサー王を象徴するものに…と考えるように。 そこで、アーサー王の紋章について調べましたが、“アーサー王伝説”はひとつの史実やテキストによるものではなく、何百年にもわたって語り継がれたり新たに創作され続けてきたりしたたくさんの物語等の総称なので、かなり混乱!! 最終的に、アーサー王の紋章として、アーサー王伝説ファンの間で広く認識されているらしい & イギリスのアーサー王ゆかりとされている名所などでもそのように扱われているらしい“青(または赤)地に王冠3つ(または13)”か、アーサー王の軍勢が身につけていたとされ、今もウェールズの旗になっている“赤い竜”のどちらかにしよう、ということに。 結局、“青地に王冠”のほうは15~16世紀と比較的新しい時代の創作らしいこと、“青地”となると花で表現するのに大きな制約になりそうなこと、アーサー王伝説の場面を描いた名画ではアーサー王は戦いの装いとして赤い竜を前面につけた姿で描かれていることが多いこと、そして何より、赤い竜の紋章のほうが、アーサー王だけでなくアーサー王の旗の下に集う騎士団の皆さんを象徴するようでいい! ということで、白地に赤い竜のイメージでいくことにしました。 …舞台を観ると、円卓の騎士の皆様、本当にすばらしかったので、それで大正解かと! ◆ …とはいえ、花で竜の形を表現するのはかなり無理があると思われたので、“赤い竜”をはっきり表現するのは赤い竜の立て札へのプリント(“ファン有志一同より”の上)によることとして、花は白い花の中に赤い花が、なんとなく竜の形っぽくうねって配置されているような感じに…とオーダーしました(参考として簡略化された赤い竜のマークが掲載されている【Visit Wales】のサイトのURLをお示ししてみたり)。 他にも、中世騎士物語ということで、剣や盾のイメージも表現していただければうれしい…というようなこともお伝えしたところ、“正直難しいですが、頑張ります”とのお言葉を頂いていました。 …その結果、花のほうでも、想像以上に“赤い竜”なスタンドを創り上げていただきました! |
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アーサー王とその軍の象徴・赤い竜の紋章【上段】 |
◆ スタンド上段は、アーサー王とその軍勢が紋章として使用したといわれている赤い竜の意匠を、白花の地に、赤い薔薇“ローテローゼ”と赤い葉のドラセナで描き出し、翼の部分にはクジャクの羽根があしらわれています。 白い花の地には、冬の蘭の女王・シンビジューム(地球に優しいオーガニック栽培のもの)をメインに、金魚草、ストック等、早春の白い花を。 赤を際立たせるように、でも、華やかさが欠けることがないように…との配慮もして花の種類を選んでいただいたとのこと。 ◆ スタンド上段全体ではさらに、ドラゴンが天にのぼっていくようなイメージが、葉のうねりと、黒く着色された柳で表現されています。 ※白熱灯の下でフラッシュなしのデジカメで撮影した関係で、花の赤が赤紫のように映ってしまっていますが、実際の色合いはもっと黒っぽい深紅で、黒衣のアーサー王にぴったりの雰囲気でした。 |
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騎士としてのアーサー王・剣と盾【下段】 |
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◆ スタンド下段の特徴ある逆三角形のフォルムの中に、剣と盾のイメージのオブジェが配されています。 ラメ付きシルバーのアート資材と紙で作っていただいた剣には、お届けの再、会場にいらした方からも“剣だ!”の声があがったとのこと。 ![]() |
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