天野浩成さん
お花計画
for
『となりの守護神』


 2008年2月1日から2月7日まで、シアターサンモールで上演された『となりの守護神(ガーディアン)』で、2年半ぶりの舞台出演をされる天野さんに、「応援しています」「お身体に気をつけて」「いつもありがとうございます」「大好きです」等々の気持ちをこめて、一緒にお花と天野さんへのメッセージををお贈りしませんか…とのお誘いをしましたところ、たくさんの方にたくさんのお気持ちをいただきました(ありがとうございます!)。
 公演前日、マスコミ向けの公開ゲネプロが行われた1月31日(木)夕方に届くよう、スタンド花を贈らせていただきました。
 また、申し込みの際に皆様からお預かりしましたメッセージも、このページと同様のデザインでレイアウトし、初日開演前に天野さん宛に差し入れしました。


 花全体像
天野浩成さん となりの守護神 花全体像

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◆ 原作『となりの守護神』しか情報がなかったときには、トランプと中世騎士物語…ということでどうしようかと思っていましたが、12月下旬に『Cheese!』で天野さんがアーサー王役とわかり、アーサー王を象徴するものに…と考えるように。
 そこで、アーサー王の紋章について調べましたが、“アーサー王伝説”はひとつの史実やテキストによるものではなく、何百年にもわたって語り継がれたり新たに創作され続けてきたりしたたくさんの物語等の総称なので、かなり混乱!!
 最終的に、アーサー王の紋章として、アーサー王伝説ファンの間で広く認識されているらしい & イギリスのアーサー王ゆかりとされている名所などでもそのように扱われているらしい“青(または赤)地に王冠3つ(または13)”か、アーサー王の軍勢が身につけていたとされ、今もウェールズの旗になっている“赤い竜”のどちらかにしよう、ということに。
 結局、“青地に王冠”のほうは15〜16世紀と比較的新しい時代の創作らしいこと、“青地”となると花で表現するのに大きな制約になりそうなこと、アーサー王伝説の場面を描いた名画ではアーサー王は戦いの装いとして赤い竜を前面につけた姿で描かれていることが多いこと、そして何より、赤い竜の紋章のほうが、アーサー王だけでなくアーサー王の旗の下に集う騎士団の皆さんを象徴するようでいい! ということで、白地に赤い竜のイメージでいくことにしました。
 …舞台を観ると、円卓の騎士の皆様、本当にすばらしかったので、それで大正解かと!

◆ …とはいえ、花で竜の形を表現するのはかなり無理があると思われたので、“赤い竜”をはっきり表現するのは赤い竜の立て札へのプリント(“ファン有志一同より”の上)によることとして、花は白い花の中に赤い花が、なんとなく竜の形っぽくうねって配置されているような感じに…とオーダーしました(参考として簡略化された赤い竜のマークが掲載されている【Visit Wales】のサイトのURLをお示ししてみたり)。
 他にも、中世騎士物語ということで、剣や盾のイメージも表現していただければうれしい…というようなこともお伝えしたところ、“正直難しいですが、頑張ります”とのお言葉を頂いていました。
 …その結果、花のほうでも、想像以上に“赤い竜”なスタンドを創り上げていただきました!



 アーサー王とその軍の象徴・赤い竜の紋章【上段】
◆ スタンド上段は、アーサー王とその軍勢が紋章として使用したといわれている赤い竜の意匠を、白花の地に、赤い薔薇“ローテローゼ”と赤い葉のドラセナで描き出し、翼の部分にはクジャクの羽根があしらわれています。
 白い花の地には、冬の蘭の女王・シンビジューム(地球に優しいオーガニック栽培のもの)をメインに、金魚草、ストック等、早春の白い花を。
 赤を際立たせるように、でも、華やかさが欠けることがないように…との配慮もして花の種類を選んでいただいたとのこと。
 
◆ スタンド上段全体ではさらに、ドラゴンが天にのぼっていくようなイメージが、葉のうねりと、黒く着色された柳で表現されています。


※白熱灯の下でフラッシュなしのデジカメで撮影した関係で、花の赤が赤紫のように映ってしまっていますが、実際の色合いはもっと黒っぽい深紅で、黒衣のアーサー王にぴったりの雰囲気でした。

アーサー王の赤い竜



 騎士としてのアーサー王・剣と盾【下段】
剣と盾


◆ スタンド下段の特徴ある逆三角形のフォルムの中に、剣と盾のイメージのオブジェが配されています。
 ラメ付きシルバーのアート資材と紙で作っていただいた剣には、お届けの再、会場にいらした方からも“剣だ!”の声があがったとのこと。



アーサー王の盾




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 『となりの守護神』のロビーも、キャストさんへのお仕事関係先やファンからの花スタンドがいっぱいで(御来場の方のブログでもそのことに触れていらっしゃるものがよくみられ、また、田中良子さんの【まると良子の生活:2008年2月2日_となりの守護神・初日。】の“ロビーがお花畑です”のように、キャストさんのブログにもそうした御感想が)、とても華やかな雰囲気でしたが、御参加の皆様のお気持ちのおかげで、天野さんが演じられた“王”という役柄と、殺陣がすばらしかった『となりの守護神』という作品にふさわしい、豪華さとメッセージのある花をお贈りすることができたと思います。
(お花屋さんから頂いた使われた花についての説明は、スタンドの意匠の説明とあわせて、差し入れた手紙で天野さんにもお伝えしました。花屋さんの前で立ち止まってしまったり、クランクアップのときに頂いた花束を御自分でアレンジメントの器を買ってきて活けなおしてしまうぐらいお花好きの天野さんに、喜んでいただけたらうれしいところです。)
 御参加の皆様、そして魅力たっぷりの“王”を演じてくださった天野さん、ほんとうにありがとうございました!


 なお、このスタンドを創ってくださったお花屋さん【フローリストカノシェ】様のブログ【きれい!が大好き 花屋'S ダイアリー:2008年02月04日_こだわりのスタンド花☆】では、このスタンドを創っていただくにあたっての試行錯誤ありの工夫について、写真入りで書いてくださっています(赤い薔薇の色合いは、この写真のほうが実際の見た目に近いと思います)。
 “久々に 脳に汗かいた スタンドです。”とある通り(【きれい!が大好き 花屋'S ダイアリー:2008年01月24日_スタンド花の配達】の最後にある“来週も、頭と心を使う スタンドのご注文が入っています。”というのも、コレのことでしょうか…)、ややこしい注文に応えるために花だけではないいろいろな材料を考えてくださったり、わざわざ仕入れてくださった花材について、入れてみた感じを見てNGとして差し替えてくださったり…と、ブログの他の記事からも日々研鑽を重ねていらっしゃることがわかるお花屋さんが、技の限りを尽くしてくださった気合が伝わり、感動です。
 難しい注文をしてしまってすみませんでした & 想像以上のスタンドをありがとうございました!!


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