うしろの百太郎

湖畔キャンプの怪

( November 1997 On Air )



うしろの百太郎
1997年10月6日〜1998年3月24日 全26回
テレビ東京 毎週月曜深夜  24:45〜25:15

つのだじろうの人気コミックスのドラマ化。
心霊科学超能力開発研究所の長男・後 一太郎が、主護霊“百太郎”の力を借りつつ、身辺で起こった怪奇現象の謎を追う日々を送る…。

『うしろの百太郎』全話リスト(ビデオ収録順序とテレビ東京での放映順序の対照表)



DATA & STORY of
『湖畔キャンプの怪』


放送日時 ◆ 1997年11月17日 24:45〜25:15 (第7話)
プロデュース ◆ 相原英雄  菅原 章   監督 ◆ 門名克雄   脚本 ◆ 天野 亘
原作◆つのだじろう(講談社漫画文庫)
製作◆丸紅株式会社、株式会社電通、株式会社プラネット  制作◆プラネット

湖畔のキャンプ場にやって来た一太郎、遙香、美穂の3人。
そこで一太郎は釣りをしようとボートに乗るが、不思議な力によって水中に引きずり込まれ、溺れかかってしまう。
そこで写した写真には、若い男女の霊が写っていた。
一太郎は若い女の霊に、遥香は若い男の霊に追われ、その身に危険が迫る。
若い男女の霊は、その湖で心中したものの、死んでも離れないようにと互いを結びつけていた紐がほどけてしまい、湖をさまよってお互いを探し求めていた恋人同士、ムライシとタマミだった。
一太郎達は、ムライシとタマミの手首を赤い紐でしっかりと結び“もう、決して離ればなれにならないように”送り出し、ムライシとタマミは見つめ合い、微笑みながら昇天する。

ビデオ◆【M3エンターテイメント:うしろの百太郎4】


登場人物・キャスト
Characters & Cast

後 一太郎  Cast:古屋暢一
後心霊科学超能力開発研究所長の長男。父の心霊研究の手伝いをしながら、自らも心霊現象に深い関心を持っている。
守護霊「百太郎」に守られている。
心中した恋人・ムライシを探し求める霊・タマミに、ムライシだと思われて湖に引きずり込まれそうになる等の危機に遭遇する。

後 健太郎  Cast:深水三章
後心霊科学超能力開発研究所長。一太郎の父。

五十嵐遥香  Cast:酒井彩名
一太郎の同級生。心中した恋人・タマミを探し求めていた霊・ムライシに、タマミだと思われて追い求められる。

五十嵐美穂  Cast:角田早穂
遥香の姉。遥香と一緒に湖畔のキャンプに来ていた。

オクヤマ ヤスコ  Cast:後藤理絵
霊に呼びかけたり、攻撃を加えたり等の能力を持つ。
ムライシとタマミが心中しようとして離れ離れになった事情をつきとめ、二人を再びめぐりあわせ、昇天させる。

ムライシ  Cast:天野浩成
一太郎達がやってきた湖で、恋人のタマミと心中した青年。
遥香のことをタマミだと思って追い続けるが、本物のタマミの霊と再開を果たし、タマミと再び結びつけてもらった赤い紐を握りしめ、微笑みながら昇天する。

タマミ  Cast:臼井静
ムライシと心中した恋人。
離ればなれになってしまったムライシを求めて湖をさまよい、一太郎のことをムライシだと思って湖に引き込もうとする。
ムライシと出会うことができ、二人で昇天する。

ボート小屋の管理人  Cast:Qたろう
ムライシが登場のときに横たわっていた、一太郎が乗り込んでタマミに湖に引き入れられそうになったボートのあるボート小屋の管理人。
湖に再度調査に訪れた一太郎達を、うちのボートで事故だなんてとんでもないと一蹴する。



天野さんムライシ君
Check Point


一太郎には無人に見えたボートに仰向けに横たわった姿勢から、すっと上半身を起こすムライシ君。
腹筋の強さを思わせる、全くぶれのない動きがきれい。


別荘の管理人小屋のわきの水道の蛇口をひねる、ジャケットの袖口からちょこんとのぞいた手(袖の長さがカワイイです)がきれい!
うつむいてすっと歩くしぐさ、遥香にかける「準備できたか」のくぐもった声は、まさに幽霊な感じ。


天野さんムライシ君、幽霊とはいいながら、目許に陰が落とされ、額のあたりにわずかに斑点がある程度のきれいな顔。一太郎を湖に引き込もうとするときのタマミの幽霊は、頬全体を覆う朽ちかけたような特殊メイクばっちりなのに…箱入り状態(笑)。


遥香を追いかけるときの「タマミちゃん」という“ちゃん”づけの呼びかけが、「さがして…た」という声をあいまって、あどけない感じ。タマミさんがムライシ君を呼ぶ「ムライシ君」とセットで、なんだか微笑ましく。


心霊写真の中でムライシ君のところにたどりついたタマミさんを抱きしめるムライシ君のしぐさ、やさしそうな動き。


タマミさんだと思い込んでいる遥香を後ろから抱きしめて、肩のところに顔を埋めようとするムライシ君、思わず抱っこしてあげたくなるようなあどけなさ。
遥香を演じる酒井彩名さんは当時12歳、小学生だったのに、幼稚園の先生に甘える園児のような微笑ましさが出せるあたり、天野さん、さすがです!(ほんとに遥香ちゃんのことをタマミさんだと思ってたんだね、ということ、そういうところからも伝わってきます!)


タマミさんと再び赤い紐で結ばれ、昇天するムライシ君。
赤い紐を握りしめた手の無邪気で幼い表情と、タマミさんをみつめながらの微かな、それでもほんとうにしあわせそうな笑顔は、作品全体を暖かい印象に。






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