11th January, 2008
武蔵野美術大学
出演者:倉科カナさん 天野浩成さん エキストラ参加撮影 《2008年1月11日 9:00〜12:30頃》 ![]() 【ひきもこり映画監督ブログ:2008年01月05日_大学でのエキストラ&御裁縫協力募集】で募集されたいた、2008年1月11日9:00〜12:00の武蔵野美術大学(東京都小平市)での“大学シーン”ロケのエキストラに参加してきました! 大学を昨日一昨日卒業したというワケではないので、エキストラはおおむね顔等は写らず、映像になってしまえばなんとなく人間のかたちの存在があるなあというぐらいになっているものだとはわかっていてもやはり、参加しちゃっていいのかな〜、というのは心配で、そのへん機会があったらお聞きしてみようということもあってその前にあったお裁縫のお手伝いも参加させていただいたのですが、そのことをお聞きする前に、監督がエキストラに関する連絡について話してくださったので、あ、いいんだ(笑)、と、心おきなく参加しました。 ![]() 【武蔵野!!! 大教室への道】 武蔵野美術大学へは、新宿から中央線特別快速に30分ぐらい乗った国分寺駅からさらに西武国分寺線に乗って2駅の鷹の台駅から徒歩20分、という場所。 それだけ都心から遠ざかると、空は広く広くなり、気温も心なしか低いような… とても閑静な文教地区で、大学への道沿いはずっと学校という感じなのですが、畑があったり、目印がJA(農協)だったり(1月9日は貯蓄の日なので、窓口で地場野菜プレゼント! という、驚愕の張り紙が!)と、田園な雰囲気も。 大学の正門前に集合とのことでしたが、大学の正門の真向かいの、細い道をはさんだ向かいに、撮影道具(フワフワのマイク等)を置いた、どうやら別団体(?)もいらしたりして(大学の掲示板をみると、テレビドラマ『ハチミツとクローバー』も同大学で撮影中とのことでエキストラ募集がされていたりして、ここはロケがかなりさかんな模様)。 集合してみんないっせいに移動、ではなく、スタッフ様が集合場所に様子を見にいらして、いた人を順次受付場所に案内、ということにされていて、お迎えのスタッフ様もその団体にひっかかってました(笑)。 撮影場所となる大教室のある建物の前で、倉科さん、天野さんとの記念写真送付に使われるという連絡先を書いて、教室に。 ![]() 【プーさん!! いきなり天野さん】 撮影場所は、教室の座席からみて左前方に入り口のある、ごく一般的なスタイルの階段教室。 で、教室に入ると、いきなり目の前に、教壇のところに立っていらした天野さん! その天野さん、ブルーの長いベンチコートを、裏地の黄色(山吹色)のモコモコを表にして御着用(モコモコのけばが衣裳につかないよう?)で、第一印象が“プーさん!”。 (※2005年7月の舞台『H〜i! Jack!!』千秋楽のカーテンコールで、天野さんは『くまのプーさん』の着ぐるみ御着用。袖に出たり入ったり、うろうろしていた姿が超らぶりー! ※裏がモコモコのベンチコート、色違いのものを天野さんがはおった写真が【ひきもこり映画監督ブログ:2008年01月05日_大学でのエキストラ&御裁縫協力募集】に[【写真拡大】])。この写真の色のものは、1月11日は倉科さんが御着用) そして天野さん、細い黒縁で横長の眼鏡! 先行して公開されていた【Biz-R:短編映画『KOGANEYUKI』秋シーン限定予告映像】では眼鏡のシーンはなかったし、レーシック手術をされて役以外では眼鏡姿はもう見られないと思っていたので、かなりサプライズ! 天野さんはそこで、プーさんスタイルのまま、劇中と同じように教壇に立って、講義をするセリフの冒頭を。 マイク・音響等のテストだったのか、ほんのちょっとそれを繰り返した後、天野さんはスタッフ様とともに退出。 ![]() 【“おさえ”は物理。エキストラ側の準備】 最初はなんとなく入り口のある下手側のほうの座席に適当に座って待機していたエキストラが、スタッフ様の指示で、映る範囲の座席に配置されることに。 1人〜2人ずつ、あらかじめノート(というより、B5版の薄い物理のテキスト【笑】)の置いてある場所に、それぞれ位置指定で配置。 その後、エキストラ募集の際に“持ち物:大学生風持ち物>バッグ、ペンケース、ノートなど”と指示があった持ち物を出して、おさえで置いてあったノート(というより物理のテキスト【笑】)は表紙が見えないよう裏返すか隠すように、との指示。 一部のエキストラさんには、後に撮影する倉科さんのシーンで倉科さんの近くに配置ということで、映る範囲から外れていて下さい、という指示。 (このあたり、『Wanna be FREE! 東京ガール』よりもエキストラの使い方に余裕があるという感じ。『Wanna be FREE! 東京ガール』のときは、スタッフも含め、とにかく手が空いている人は入れるだけ画面に入って人数を増やして、別の場面では手持ちの服の着脱で“別人になって下さい!”という、極限状態でしたから![ショーのスタッフ役もお客さん役もやりました【笑】]) 男女比は女子の方がやや多目か同じぐらいで、一番多いときで20人ぐらい? スタッフ様の「授業の関係などで、時間制限のある方いますか」という問いかけや、10:00にはもう次があるので出たい、とおっしゃっていた方がいらしたところをみると、武蔵野美術大学の学生さんが講義の合間に来てくださったりしていた模様。 上下に動く2枚組の黒板には、天野さん良平が書いたという設定の板書。 スタッフ様の手によるものですが、白、黄、赤のチョークを使って、すごくきれいな字で書かれてました! ![]() 【ファンとの感動の御対面(笑) 倉科カナさん登場】 監督から、良平役の天野浩成さんが入りますので、拍手で迎えてください、とのお話がありましたが、天野さんはすぐには登場せず。 かわりに、倉科カナさん御登場! 倉科さんは、黒のベンチコートを裏返して赤のモコモコを表にして御着用の、天野さんと色違い状態が可愛く。 皆さんに向かって「おはようございまーす、おはようございまーす」と挨拶しながら教室の奥に… …入っていかれた倉科さん、教室の奥のほうで「なんでいるんですかーっ!!」と、思い切りテンション高い声が! ファンの方がいらしたのかな? と思っていましたが、【倉科カナのブログ:2008年1月12日_テンションあがりました!】で倉科さん、そう書かれていました。普段はあまりブログではお仕事のことを書かないという倉科さんが、テンション上がりました! と書かれていて、相当うれしかったようです。 ![]() 【“すごい人が、まばらな感じで…” 天野浩成さん登場 & テスト】 監督から、今から撮影するのは服飾(※エキストラ募集での告知は“大学デザイン科一般教養授業シーン”)学校で行われる、天野さん演じる良平による特別講義で、服飾がいろいろな想いを綴るという内容が語られるシーン、という説明があった後、いよいよ天野さん登場! 最初からコートを着用せず登場された天野さん、教壇に立ったところで、拍手で迎えられました! ベンチコート着用のときから天野さんがつけていらした黒の細縁の眼鏡は衣裳の一部だったようで、本番でも御着用。 深い茶色のジャケットに、VネックのチャコールグレーでV襟と平行に白のラインの入ったニットのベスト、白の襟つきシャツ、ベージュのボトム、というスタイル。 登場された天野さん、すでに撮影モード。 台本(綴じて冊子状になっているものではなく、紙のまま)をもう一度、とスタッフ様に。 そのあとしばらく台本を見てから、わきに自分で置きに行って、撮影の際の良平の立ち位置に。 そしてずっと一人で、マイクを通してセリフ練習。 エキストラさんは、天野さんが一人でえんえん練習していても、基本的に無関心モード。 その後、まずは動きをみるテスト。 その際、セリフでちょっとよどんでしまったところがあったせいか、天野さん、申し訳なさそうに「ごめんなさい」。 天野さん、近くにいらしたスタッフ様に「こんな感じなんですか?」と聞いたり。 スタッフ様が他のスタッフ様にも“こんな感じですよね!”笑って聞いたりしていたところをみると、大学や専門学校の講義はこんな感じなのかと聞いていらした模様。 「すごい人がまばらな感じで…」と天野さん。 …講義室がいっぱいになるのは、最初の授業と試験のときだけ、というのは、ありがちなことです! (学部全員の必修科目で、多くの資格試験の受験科目になっていたりして、日頃から“人が多いな〜”と思っていた科目でも、試験のときになると“履修していた人間、こんなにいたのか!! ていうか、どこからわいたの!?”と、驚愕したりしました!!) 天野さんは、一連のセリフの特定の部分を、特に繰り返し繰り返し練習。 この現場に来る前に“要注意”部分がしっかり特定されていた模様。 天野さん、演じているときは穏やかな微笑みを浮かべているのが、失敗するとしかめっ面になったり、申し訳なさそぉ〜うな表情になる、そのギャップがあざやか。 その後も撮影の合間に、教壇に手を突いて立って、微笑を浮かべて無言で教室を見渡しているときがよくあって、それだけ見ると、素の天野さんがスタッフやエキストラの様子を眺めているのかな? と思いそうになるのですが、その表情が解けたときとの落差で、ああ、それは役に入ってたんだ…とよくわかったりも。 その後もテスト。 天野さん、途中でカットがかかったと思って止まりかけ、でも続けるべきとわかって続け…ということも。 それでペースが乱れたのか、練習で繰り返していたところでやっぱりつっかかり、ごめんなさい、と謝る天野さん。 ![]() 【天野さん、ハマる!(涙) 天野さん講義風景、本番】 そして本番。 不安箇所を何度も何度も繰り返し練習していた天野さんですが、まさにその箇所に“ハマって”(TV番組のNG集でもとりあげられているような、特定のセリフのところで繰り返しNGが出る状態)、テイクを重ねることに(涙)。 最初のテイクで、そのまさに繰り返し練習のところでつっかかった天野さん。 すみませんでした、と謝り、もう一度。 が、出だしでつまずいたせいか、次のテイクでは、セリフ冒頭でつまずき、そこはカットをかけずに続けて次のテイクに行くも、最初とほぼ同じ箇所でNG。 ほんとごめんなさい、と、心底申し訳なさそうな…を通り越してつらそうな表情になってくる天野さん。 そこで、締め切っていた扉が開いて、新たなエキストラさんが入ったりと、動きがあり。 スタッフ様が天野さんのところに行ったりもして、もう一度。 天野さん、気持ちを入れ替えて臨まれたのですが、監督が、天野さんの背後の黒板が降りきっていないと気づかれ、天野さんに関係なくNG。 (これまでのテイクで天野さんが成功していたとしても、NGになっていたところ?) それを聞いて、自ら黒板を下ろす天野さん。 そんなざわざわがあって集中力が乱れたのか、その後は、最後まで撮影した後、セリフの細部が違ったらしい(?)ということで“もう一度”になったテイクが2連続。 そこでもう一度スタッフ様が天野さんのまわりに集まったり、台本チェックがあったり…と動き。 こうなると、セリフが正しく入っているかどうかの問題ではなく、限りなく精神面の領域という感じ。 出だしで連続してつまずき、ほんとごめんなさい…と、言い様のない表情になる天野さん。 (そこから、演技に入ると、あの穏やかな表情にすっと戻るのが、驚異の世界!) で、その次のテイクで、するっとOK。 …NGの“ハマる”というのは、セリフを覚えてる覚えてないの問題じゃなくて、セリフとの相性(天野さんが撮影に入る前から繰り返し繰り返し練習していた箇所がまさにトラップに!)や、精神的なもので、そういう状況に陥っちゃうんだなあ…と、まざまざと。 その後、監督から“オフの部分(ビジュアルは別に撮影した映像[たぶん、倉科さんの映像?]のものが使われ、声だけが使われる部分)のみもっと気持ちを強めて”という要求が出て、その部分のみ別途撮ることに。 …ところがその“オフの部分”が、問題のセリフだったもので、たちまちトラップにひっかかり。 スタッフ様も、お水飲んだほうが…と、天野さんにお茶をあげたり。 そして、天野さんは自主練に… そのとき、ヘリコプターの音がしだして、しばらく中断。 (米軍横田飛行場が近いせいか、ヘリコプター中断、その後も何度もありました!) さきほどのテイクで天野さんがうまくやっていても、このヘリコプター音でNGになっていたら、それはそれでまたショック大きそう… その間に、カチンコ誰かやりますか? と、カチンコ登場。 そこにまた新たなエキストラが入ってきたり。 天野さん、カチンコがあるほうがやりやすいのか、スタッフ様のカチンコをめぐる動きを見て「カチンコありますか?」と聞いたり。 次のテイクでは、いったんつっかえても、頭からやり直してそのまま続け、OKに。 ということで、そのシーン終了! …呪いのように天野さんが“ハマった”セリフは、身分によって定められた(衣服の)色が…というような内容のものだったので、日本で最初に身分によって色を定めたのは例の“冠位十二階”だったっけ、くそう、聖徳太子め! と、諸悪の根源の聖徳太子をうらみつつ聞いていました(笑)。 ![]() 【捨てられた子犬(可愛すぎ!)。次のシーンまでの天野さん】 難儀を極めたシーンの後、お茶をもらった天野さん、ほんとうに“すみません…”という顔で。 そのあと、講義をしているときの格好で教壇に立って、斜め下をみつめてじーっとしていたり。 首を左右に動かしたりの、身体をほぐすような動作も。 次は倉科さんを撮るということで、そちらのほうへのエキストラ配置が行われている間、天野さん、教壇の上でしゃがみこみ。 教壇にちょっと手をかけていて、顔だけ見えるところは、捨てられた子犬状態(可愛すぎ)! スタッフ様がそれに気づいて、天野さんに椅子をあげて、という声が出たりすると、天野さん「大丈夫です」。 でも、スタッフ様、ちゃんと椅子をもってきてくださいました。 椅子に座った天野さん、教壇に肘をついて口許に手をやって、じっと考えこみ。 次の倉科さんを撮るシーンも天野さん、一応映るので、講義している雰囲気で口パクで、との指示を受け、椅子をどけて立ち上がる天野さん。 立ち上がればもう、良平モード! ![]() 【可愛くて楽しそうな倉科さん! 倉科カナさん里佳、登場シーン】 次には、倉科カナさん演じる里佳の登場シーンを撮影。 天野さん演じる良平先生も講義をしている雰囲気で、良平先生を撮っていたときに入っていたエキストラの人も動きをつけて、というオーダーで。 …それにしても倉科カナさん、かわいいーっ!!! 天野さんが教壇の上で、両手を突いて立ったままで固まっている(…へこんでます?)一方で、倉科さんは楽しそう! お友達役の方がセリフ間違えちゃった、とあせっているとき、そこは使わないから、と言われたのを聞くと、お友達を抱きしめて背中をポンポンして「大丈夫〜、使わないって〜!」と笑う超フレンドリーな倉科さん、ほんっとにキュートで魅力的。 こんな可愛い倉科さんの恋人役で天野さんが観られるというのは、大大大ラッキー!!! ![]() 【考え込みモードでも、スタッフ様には笑顔も。関係ないときの天野さん】 教壇の天野さん、次のカットの準備の間、また椅子に座り。 次のカットは、倉科さんの登場シーンを別の角度から撮影ということで、天野さんは完全にお休み。 監督と倉科さんが打ち合わせをしている間、教壇の上でやや放心状態で座る天野さん。 腕を組むような感じで教卓にもたれて、考え込みモード。 それでも、カメラ(ごっついデジカメ?)を手にしたスタッフ様に写真を見せてもらったりすると、白い歯を見せてにっこり。 それから、天野さんが全く映らない倉科さん登場のカットのテスト。 椅子に座った天野さん、下手の方をじーっとみつめ。 そして本番。 天野さん、うつむくように座って、ちょっと首をかしげて何かをじーっとみつめるように。 1テイク撮影した後、もう1テイクということで、ヘリコプター待ち(=ヘリコプターの音がしなくなるまで撮影ができない状態)。 天野さん、うつむいたり、右斜め前方を見たり、倉科さんの方を見たり、視線を落としたり。 そのうちに、今撮影したテイクの映像を、倉科さんがものすごく上手の方を見ているように見えてしまう(?)か何かの不具合があったということで、倉科さんの視線を定めなおすということで、天野さんが教壇のもっと下手の方に立って、倉科さんはそちらを見ているように調整。 そしてテイク2…なのですが、その前に大学のチャイムの音がなったので、それがやむまでチャイム待ち。 それから本番。 またヘリコプターの音が入ったりして、大丈夫かな…? と思いましたが、OKに。 ![]() 【先生でも“良平くん”。天野さん“くん”キャラの系譜】 次は倉科カナさん里佳の顔の寄り(アップ)を撮影、という段になって。 (映像の)カメラマンさんが監督に確認して曰く。 「良平くん入るんだね?」 『デザイナー』のときは“亜美ちゃん(松本莉緒さん)”“朱鷺(塩谷瞬さん)”“麗香さん(国生さゆりさん)”で、“明くん(天野さん)”。 『Wanna be FREE! 東京ガール』のときも“リンちゃん(上原奈美さん)”“マナブ(上山竜司さん)”“彩花さん(桜井裕美さん)”で“石田くん(天野さん)”。 (もっとスゴイのは監督の“石田よーくん”。…天野さん石田陽司、社長さんなのに!【笑】) 共演者様がのきなみ年下だろうが、役どころが冷徹な社長さんだろうが大学の先生だろうが、撮影現場で“くん”キャラを確立する天野さん、健在!? ![]() 【天野さん、自主練。倉科さん里佳、顔寄り撮影】 この段階ではもう天野さん良平の講義を聞いている多数の学生は必要ないということで、残っているエキストラは倉科さんの周辺に入った人と、最後に記念撮影をしたい人だけ、と、人口大幅減。 撮影のための準備中、倉科さんの近くではスタッフ様が、アイドルグループのスチール撮影の際、笑わせるためにいろいろな声を出す、等のお話を倉科さんに。 なんとなく『デザイナー』のカメラマン・天野さん明くん(「オッケー!」の【笑】)を思い出したり。 天野さんも立ち上がって教卓に手を突いて、スタッフ様とお話。 こちらはやや打ち合わせモード。 で、いざ顔アップ撮影のテストに入ろうとすると、倉科さん「…どこから?」。 同じシーンをいろいろな角度から撮影してそれをつなぐので、そのシーンのどの映像が必要なのか、わからなくなることがよくある模様。 その間、天野さんは、講義している雰囲気の動きを自主練習。 その、講義しているポーズ、手を広げて突いているところはとても大人っぽいので、演技モードをやめて、教卓に両腕をすぼめるように立っているときのカワイさは、ギャップもあいまってスゴイものが! 倉科さんのアップは、表情だけでセリフはないので、セリフによるNGはないのですが、それでも“もう少しクスッという感じを下さい”という監督からのオーダーが入ったり、頭のてっぺんが切れたので…とか、今度はもう少し上手の方にカメラは寄ってほしいとか、見上げるところにもう少し表情を、とかで、テイクを重ね。 最後の指示が出たときは、倉科さん、よしっ! と気合を入れて臨み、テイク5ぐらいでOKに。 ![]() 【“すみません、なにやればいいんですか” 天野さんアップ】 倉科さんの顔寄りにOKが出るや、天野さん再び、マイクを通してのセリフ練習に。 天野さんが今日の最初から問題視していたセリフを、繰り返し繰り返し! で、テスト。 が、ほどなくカットがかかり。 映像のトーンが、なんだか怪しい感じ(サスペンスっぽく?)になってしまっているとかで、要調整だった模様。 これまでメイクさんはもっぱら倉科さんのおなおしの際に御活躍、という感じだったのですが、今度は天野さんアップということで、天野さんのおなおしも。 メイク直しのときの天野さんの、されるがまま〜、という感じも、見ていて楽しく(笑)。 倉科さんはお友達役のキャストさんと、本当に仲良さそうにおしゃべりしていて、楽しそう… その間、天野さんはタイヘンそう…(笑) 監督から、今の状態、顔を見せている状態で押さえで回したい(=映画で使用する際には顔が見えない映像を使うけれど、予備的に顔が見えている状態のものも撮っておきたい、の意?)、というリクエストが入り、監督はスタッフと相談に。 その間、天野さんは、相談の邪魔にならないようにと配慮してか小声で、でも猛然とセリフ練習。必死です! そして、本を持って持ち上げるとか、顔を見せたくないとか、動きに関する新たな相談(?)。 そして本番に。 今日の最初からやっている、講義内容のセリフの前に、本をめくったり閉じたりという動作がつき。 でも、求められた動きがよくわからなかったのか、質問する天野さん。 「すみません、なにやればいいんですか」 …コドモのように素朴なコトバで(笑) そして動きについて、監督と細かく打ち合わせる天野さん。 このあと、天野さんいったん退出。 天野さんが退出すると、スタッフの皆さんが教壇に立って、鏡を黒板にはりつけて、光を反射させて天野さんに当てる調整を。 調整に時間がかかるから天野さんはいったん待機? かと思いきや、すぐに戻る天野さん。 スタッフ様の間で“顔バレ”という言葉が出ていたので(さっきの監督の“顔を見せている状態”とイコール?)、この鏡は、強い光を当てて天野さんの顔がはっきり見えないようにする効果かも。 そして、しゃがんで缶のお茶を飲む天野さん… そして本番。 赤いチョークをチョーク箱に入れ、本を閉じてから講義に入る天野さん良平、素敵です! 天野さんの“先生”の基本動作、すごく魅力的で、もっと先生役、見たくもなったり。 …でも、天野さん的にはセリフが不本意だったのか、カットがかかってからちっちゃく「ごめんなさい」という天野さん。 やはり光の具合が思い通りに行っていなかったのか、さらに調整に。 鏡を黒板にはりなおすとき、おさえるのを手伝おうとする天野さん。 調整しなおして撮影、OKに。 OKになっても天野さん「すいません、最後ちょっとかみました」と自己申告。 ![]() 【“眼鏡の汚れ、気になりますか” 天野さんのみ撮影、さらに】 一方、倉科さんは、メイキング担当(?)のスタッフの方と、映像を見ながら仲良くおしゃべり。 倉科さん、本当にフレンドリー! さらに講義する天野さんを撮影するカットのテスト、というときに、天野さん「眼鏡の汚れ、気になりますか?」と確認。 天野さん自身はかなり気になるのか、眼鏡にふーっと息を吹きかけたり。 でも、まずは、動きをみるテストをしてから、ということに。 天野さん、動作はどこからやるか確認、動きはなしで顔の上下のみ、という指示。 テストが終わり、鏡を再度セットしている間も、天野さん、小さな声でセリフ練習。 拭いてもらった眼鏡をかけて、本番に。 このテイクは1回でOK。 さらにアップを撮影するのか、カメラがもっと天野さんの近くに寄ってテスト。 スチールも撮影されたり。 その後またカメラ等のセッティングしなおし、その間ずーっと小声でセリフ練習の天野さん。 このカットも1回でOKになるも、「今、声もOKでした?」と、セリフのことが気になってしかたがない天野さん。 腕を曲げたかっこうで上げて、体をほすぐような動作を、また。 さらにもうワンカット撮影にあたって、まだどこが撮れていないのかを確認、後半がまだと判明。 セリフの後半からスタートする天野さん。 ここはさらっと撮影が終わり、以降は倉科さんのカットを残すのみとなり、天野さん退出。 ![]() 【セリフなしても、何度も撮影。倉科さんのシーン】 最後は、倉科さんが落書きしているシーン。 ペンと鉛筆どちらがいいですか、とスタッフ様に聞かれ、ペンの方がみやすいんですよね? と、撮影の都合を優先して答える倉科さん。 テストの後、長い尺でいただきますので、長めに演技して下さい、との指示があったり。 そしてここで、一番後ろに、さらにエキストラを入れることに。 これまで一度映った人がもう一度映らないように、ということで、倉科さん里佳のシーンに投入するエキストラは天野さん良平の講義シーンのときは外したりしていたものの、もう新たに投入するエキストラはいないということで、天野さん良平の講義のシーンで背中だけ映っていたエキストラさんが、着ていたジャケットを脱いで別人になって(笑)、一番後ろの席に。 『Wanna be FREE! 東京ガール』の撮影の際は「はい、別人になってください!」の指示がしょっちゅう飛んでいたことを考えると、おひとりしか“別人に変身”がなかった今回、結構エキストラは潤沢だったといえるのでは! その画面に映る学生の人数は少なくても、真面目に勉強している人、携帯をいじっている人、寝てる人(里佳の友達)、と細かく動作が指示され、本番。 一応OKが出たものの、監督からもう少し動かした尺がほしい、ということで(「まだ大丈夫ですか」と確認してから)、もうワンテイク撮り。 さらに同シーンの里佳の寄りを撮影。 “うれしそうにというか、はにかむ感じを下さい”というオーダーで。 テストの後本番。 最初のテイクには、よくできたんですけど、もうちょっとうれしそうに、と注文。 テイク2は、教室の外の話し声でNG。 “しあわせ度満点でお願いします”というオーダーでの次のテイクぐらいでOKに。 ここでエキストラが必要な部分は終了ということで、エキストラはいったん教室の外(壁はない階段の踊り場)に。 ![]() 【“寒い中、ありがとうございました” 記念撮影 & 次の撮影に】 その後はほとんど撮影シーンは残っていなかったのか、ほどなく、記念撮影をするので教室の中に、ということに。 天野さんも再登場。ダッフルっぽい(細かく見ていなくてすみません…)グレーのコート着用で。 近くにいたエキストラ一人一人に「寒い中、ありがとうございました」等、丁寧に挨拶してくださる天野さん。 記念撮影は、教壇のところで、黒板を背景にして。 ここでエキストラは解散。 天野さん達は教室の外で次のシーンの撮影があるのか、手を洗ってから通りかかると、天野さんはまた“プーさん”な、黄色のモコモコのベンチコート姿で、立って待機されていました。 翌日の【ツキイチDIARY】で、“『コガネユキ』の撮影も再開しました!!!/この現場でも自分にまだまだ足りない物を考えさせてくれる現場で、とても今後の課題がわかった気がします!!!/まだ撮影は残っているから精一杯楽しんで…(中略)/今月は良い作品を創る様に頑張ります!!!”と、書いていた天野さん。 ひたすらセリフ練習を続ける天野さんが見られた今回、エキストラ、参加できてよかったです。 『KOGANEYUKI』が、いい作品として完成するよう、祈ってます! ![]() |