ウルトラマンガイア  第32話
いつか見た未来


天野さん御共演者様:賀川黒之助さん
(『本気!』シリーズ)

 賀川黒之助さんはXIGのチーム・ファルコンのリーダー・米田達彦役。
 観る話数は、【ウルトラマンガイア公式ページ】【今までのあらすじ】をみて、断然第32話『いつか見た未来』ということに!
 【公式ページ 今までのあらすじ−第32話】の“まるで自分たちの死に場所を探すような戦い方をする米田らチーム・ファルコンのことが気になっていた我夢は…”という部分から、この『いつか見た未来』が米田リーダーとチーム・ファルコンが主人公となるシリアスなストーリーだということは予想がつきましたが、実際に映像でみた賀川さん米田リーダー、事前の想像をはるかに越える存在感でした!

 この話での米田リーダーはまさに、“大人の男”。自らの死も冷静に見据えるクールさと、その冷静さを動機づける熱い使命感が、物静かな言動からにじみでていて、とにかくかっこいい。
 そういうかっこいい男には、はっきりとは告げないけれど慕っている女の人(彼女には米田リーダーに向けた「言うことがかっこよすぎるのよ!」という端的なセリフも!)もいて、というところまで描かれていて、完璧でした。

 『本気!17』での天野さん九くんとの関わり方(子組の皆さんのなかでも一番ストレートに九くんに優しくしてくれてますよね)の印象から、米田リーダーも主人公・我夢(公式ページの【登場人物】ページによると“科学的思考は冷静で大人びているが、普段は子供っぽい明るい性格だ。”という、天才科学者クン)をすごくかまってあげているのではと思っていたのですが、そんなそぶりは全くなく、少し距離を置いているのではと思わせるような、節度のある接し方。これがストーリーの中での米田リーダーの心情を想像させて、物語の奥行きをましているような気がしました。

 『ダイナ』がその明るさ、若々しさがはじけているような作品だったのに対し、『ガイア』はしっとりした、大人の情緒で訴えかけるような印象。主人公の我夢は若いものの、XIGには大人の男達、という風格漂う隊員がたくさんいて画面を重厚にしているし、古い和風の廃屋、赤ちょうちん、憂いを帯びた若き未亡人、飛ばされた赤い風船、といった、ウェットな情感を呼び起こす鍵となる道具立てが作品にちりばめられていたり。
 そういう作品の骨格を、『いつか見た未来』の米田リーダー、しっかりとつくりあげている感じでした。

 こういう賀川さんキャラを観た後では、『本気!』で天野さん九くんに真っ直ぐに優しくしてくれる賀川さん北脇さん、よりありがたく、貴重に感じられるように思います。


(ゲストブック書き込み:2000年10月23日)



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