ノイズ・オフ

天野さん御共演者様: 近藤芳正さん
(『First Love』)
加藤貴子さん
(『GOOD LUCK!!』 *観劇後の御共演* )

 7日(土)は、【First Love】【TBS公式:First Love】)でカウンセリングセンターFUの堀井仙太郎所長役として天野さんと御共演の近藤芳正さん御出演の舞台『ノイズ・オフ』(ル・テアトル銀座。主演:榊原郁恵さん)を観てきました!
 初代タキ様役の佐野瑞樹さん主演の『フォーティンブラス』を観にいった際、ル テアトル銀座でGETした仮チラシで上演&近藤芳正さんの御出演を知り、行くことができました。
 “30秒に1秒の笑い”というコピーのコメディで、ほんとうに面白かったです!

 まずは構成からして面白く。劇中で上演される舞台をめぐってのすったもんだが描かれるのですが、最初は上演まであと6時間なのに全然かたちができあがっていないゲネプロのシーンで、上演される作品の本来あるべき進行を説明…というにはあまりにも面白く(笑)理解させてくれます。

 で、第2幕は公演開始後1か月のマチネ上演の様子を、なんと舞台裏から見せてしまうという。第1幕で表から見たセットの裏側を見せたセットの中央の窓から、さっき第1幕で観た芝居がステージの眩しいライトの中で演じられているの反対の角度から観るのは、それだけで本当に“舞台裏を覗いている”という感じで、なかなかできない体験をした! という気になれます。

 そして第3幕は、第2幕で観た舞台裏の事情を踏まえて観客席側から観る、はちゃめちゃな千秋楽の顛末。
 このときの客席、大人しい感じだったのですが、第1幕、第2幕と周到に積み重ねてこられると、第3幕ではポイントは逃さず笑い、出てました!

 笑いいっぱいの舞台の中でも、劇中では他人の家を自分の別荘と偽ってガールフレンドを連れ込み、よろしくやろうとしている不動産会社社員ロジャー・トランプルメイン役を演じる俳優ギャリー・ルジャーンを演じていらした近藤さん、一番笑いを取っていたように思います!
 とにかく、動き(特にすばらしい機動性の脚さばきに感動!)からして軽快でコミカル。舞台で生き生きと映える動き、つくづくいいなあと!

 席は20列19番と、結構後ろの方に設定されている後ろ半分の2列目だったのですが、後ろ半分の最前列には劇中劇の演出家役の吉田鋼太郎さんが最初座ってそこから演技していたりしたので、それが無理なく観られるという、隠れた良席(ほんとうはもっと下手側のほうがベスト)。価格的にもお買い得価格でGETしたので、二重にお値打ちでした!

 公演パンフも、女性編・男性編に分かれたキャストさんの座談会が、舞台でのハプニング体験談等満載で、面白かったです。
 近藤芳正さんが、『ヤマダ一家の辛抱』山田家のお母さん役として天野さんと共演された室井滋さんの弟役を演じていらした舞台で、きっかけの台詞を聞き逃して、遅れて舞台に出ていったら、ものすごい形相の室井さんに“そういう芝居じゃないのに”いきなり「バカヤロウ!」と頭を叩かれたとか(笑)、とにかくいろいろなエピソードが。舞台って、ほんとうに楽しいです(笑)。

 ちなみにこの『ノイズ・オフ』は15日(日)までの上演で、20日(金)からル テアトル銀座で上演されるのは、天野さんとすれ違った(笑)ムーン役の神戸みゆきさん御出演の『検察側の証人』。東京グローブ座で観てとってもよかった【蜘蛛の巣】と同じアガサ=クリスティの戯曲ということで、楽しみです!


(ゲストブック書き込み:2002年9月8日)


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