天野さん御共演者様…ではないのですが:木村多江さん
(セーラームーンミュージカル“SuperS”) |
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『仮面ライダー剣』第4話放映と同じ2004年2月15日、天野さんのセラミュ先輩・木村多江さん(天野さんは1999年春夏の『かぐや島伝説』に御出演、木村多江さんはその4年前の1995年夏・1996年春の『SuperS』御出演)が、『新選組!』第6話(【NHK公式:新選組!−第6話「ヒュースケン逃げろ」】)にゲスト出演でした! ■ 多江さんの役どころは、攘夷思想を持つ浪士達に命を狙われている米国公使・ヒュースケン(Cast:川平慈英さん)が親しくつきあっている女性・お富。 異人が抱いた女をできれば俺も抱きたい、異人が抱いた肌を俺も感じたいのだ、などという超フラチなことを言ってヒュースケンさんの家を除いている土方さん(Cast:山本耕史さん。見事な色男っぷり…)&「極めた男にしか言えぬ言葉だ」と呆れる近藤さん(Cast:香取慎吾さん)の目の前に出てきた多江さんお富さん、にこやかに商人にお支払いをした後、きゅっと口許をひきしめてそのまま笑顔になる表情が、可愛くて可愛くて。 流行り病で夫と子供を亡くした身の上とのことでしたが、今ヒュースケンさんと一緒で心からしあわせなんだなあ、ということが、瞬時にわかる表情。 それからずっと、ミルクや卵を使って、ヒュースケンさんのためにパンケーキを作っているにこにこ顔が、またしあわせいっぱい。 ■ でもヒュースケンさんが土方さんに「いつか私はこの国で死ぬ。今回は助かったが、いつかは斬られるでしょう。そんな気がします」と告げたときの、目をかっとみひらいてヒュースケンさんをみつめる怖いぐらいに真剣な表情、「しかし後悔はしない」と抱きしめられたときの涙をこらえるような表情、「この国の土になれることを、私は神に感謝します」という言葉を聞いての、泣き顔と笑顔の混ざり合った表情、その後二人で寄り添ってのせつない笑顔…と、劇的に移り変わっていく多江さんお富さんの表情を観た後では、さっきまでのしあわせいっぱいの笑顔の奥には、ヒュースケンさんのそういう決意に寄り添っていくお富さんの凛とした決意があるんだとわかって、あざやかな逆転込みの感動が。 ■ よく考えてみると、多江さん、ヒュースケンさんからマントを借りた土方さんに後ろから抱きつかれて、それがヒュースケンさんじゃないと気づいたときの慌てた「あっあっ」という小声(これが涼やかで清純で、また可愛く!)しかセリフがなかったのですが、表情だけでセリフの何倍も何十倍も語り尽くされている感じ。すごい密度でした。 ■ …これだけ素敵な多江さんを目にして、それでも「天野さん橘さんには、小夜子さんのシーンがあるもんね〜」とふくふくとしあわせな気分で思えたあたり、よっぽど『剣』第4話に満足したんだ、自分…と、ものすごくわかりやすく実感することができました(笑)。 小夜子さんは知らないと思うけれど、小夜子さんと橘さんの間にも、ほんとうは同じような事情があるわけであり。それがどんなドラマを生むのか、大事に観ていきたいと思いました。 多江さんと天野さんの御共演も、いつか観られたらうれしいと思います! (ゲストブック書き込み:2004年2月17日)
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