御家人斬九郎  第6話
捨値五両

天野さん御共演者様:萩原流行さん
(『賭事女王』『修羅がゆく 10』)

 2002年1月29日(火)19:59からの『御家人斬九郎』第6話「捨値五両」には、27日に『Drive A Go Go!』で原史奈さんと楽しい道中をみせてくださった萩原流行さんが御登場!

 萩原さんは、本庄藩江戸屋敷の納戸役で、徒目付の監持を斬殺して逃げたという疑いをかけられ、監持の弟・杉浦格之進(Cast:片桐光洋さん)に仇討ちのため追われている勝田彦右衛門役。
 お金に困って「捨値五両」という札を立てて通りに座り込み自分を売っていた(笑)主人公の斬九郎さん(Cast:渡辺謙さん)のところに小判を投げて助けを求めてくるという御登場。

 登場する女性キャラはみんな、「顔を見ればどちらが信用できるかわかりきったこと」とヒドイことを言って(笑)仇討ち側のほうの肩を持つのですが、勝田さんは監持さんが握り締めて死んでいた藩の印判をつい眺めていたところをみつかり、思わず逃げてしまって、監持さん殺害の濡れ衣を着せられてしまったとのこと。
 ちょっと小心で、どこか憎めない勝田さんを、萩原さん、見事に演じていらっしゃいました(『賭事女王』の雀鬼ファウストや、ましてや『修羅がゆく』の伊能政治とは、同じキャストさんとは思えないぐらい【笑】)。

 国許の自分の妻は8歳も年下の子供のように無邪気な妻で、自分が目刺しが好きだと言ったら朝晩はもちろん、お弁当にまで目刺しを入れてきた、そのおかげで“目刺しの勝田”と有名になった、という話を、長い長い手紙を書きながらしみじみと語り、不器用に縫われたお守り袋を大切そうにみせるシーン、ずっと長く記憶に残りそうです。
 そのシーンは後になってぐっときいてきて、その、一人では何もできない妻が自害したと聞いた後の勝田さんの表情の変化につながってました! その変化の鮮やかさも、萩原さんらしく。

 結局、監持さんを殺したのは、仇討ちに同行していた監持さんの叔父さん(Cast:高橋長英さん)だとわかり、疑いの晴れた勝田さん。
 妻の後を追いたい、と水辺にしょんぼりしゃがんでいたけれど、斬九郎さんに子供の存在を思い出させてもらって、最後には、しゃがみこんで泣いていた格之進さんの手を笑顔で引っぱって、支えあうように帰っていく、さわやかな結末でした!

   『修羅がゆく』→『Drive A Go Go!』→『御家人斬九郎』と観てきての感想は…やっぱり俳優さんって、すごい!! でした!


(ゲストブック書き込み:2002年1月29日)



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