16th January, 1999  
やっぱりナオさんウラヌス!
魂の双子&愛のゆくえ




 昨日はこれまでの路線ではセラミューイベントにいらっしゃるつもりのない方の気を引こうと、新路線話のみ書きましたところ、さっそく「天野はるかちゃんに転んだやろ」的突っ込みを会場で頂いたりしましたので(笑)、自分の名誉のためには多少のネタバレはいたしかたなし! と決めつけ(やっぱり人間、自分の身が一番かわいいものですよね)、ナオさんウラヌスのこと、語りはじめちゃいます。今日は“釈明会見”がトレンディーだったので、タイムリーかも。
 お席の方は、昨日の午前午後とほぼ同じ1列21番と、はじめて下がった4列17番でした。…正直、ほとんど同じ席に3回座り続けた後やっと後ろに下がれたときには、ほっとしました(舞台正面が真正面の、いいお席でした)。



【かぶってるぞ、プー!〜今回ナオさんウラヌスについてレポートしにくかった理由】
 まだ観ていらっしゃらない方のためにイベントの進行は書かないでおく、にしても、進行に関わらない範囲で、ナオさんのリアクションがこうだったとか、舞台のすみっこでこんなことしてました、とか、いくらでも御報告のしようがありそうなものなのですが。
 今回そうした記述の前に立ちはだかったのは、プーの影!
 イベント特有の情景として、舞台の上に子供が上がってくる、というのがあります(今回は質問コーナーと、なりきりコンテストの表彰式)。そのときのナオさんの表情は、それはもううれしそうな感じの笑顔(見ていてしあわせになります!)なのですが、ふっと隣(正確にいうと間にネプチューンがはさまってたりする)をみると中澤さんプルートが満面の笑みを浮かべて両手をばーんと前に差し出して、子供だーっ、かわいいーっ、という、ナオさんの百倍ぐらい大きなリアクションをされていて、はうっ! ということが何度も(笑)。
 いろいろなコーナーの切り替わりや、子供が舞台に上がってくるのを待つ時間に音楽が流れている、そういうときに脚がリズムを刻んでいたりするのも、ナオさんFANのチェックどころ。が、これまたふと隣を見ると、中澤さんプルートがプルートのあの黒いブーツでがんがん床にリズムを刻み込んでいた、どころか、そのままダンシング・プルート状態に突入!
 …そんなこんなで、残ったものといえば、『かぐや島伝説』のストーリー解説のコーナーで小野妃香里さんのお名前が出たときにされていた、スリーライツ登場シーンの指パッチンとか(最初は沙羅さんネプチューンと一緒なものの、沙羅さんネプチューンは最後までは一緒につきあってはくれない)、なりきりコンテストの表彰式のときに、誰かが賞状を右から左へ回すしぐさを沙羅さんネプチューンとお揃いで真似してたとか、そのへんぐらいに…。
 が、それで“困った”と思うのはレポートの都合上で(笑)、あそこまでリアクションが揃うナオさんウラヌスと中澤さんプルート、魂の双子という感じで、セットでかわいいかもです(はるか登場の回『素敵な美少年? 天王はるかの秘密』ではるかを追っかけ回していた“可愛いい仔猫ちゃん達”、うさぎ&美奈子のコンビのよう!)。中澤さんプルートのリアクションの方がとにかく巨大なあたりは、ナオさんウラヌスのリアクションの増幅装置ということで、喜んで拝見しようと思います。これでセラミューの楽しみが倍増した、と。おっけーです!
 ナオさんウラヌスのリアクションで中澤さんプルートと絶対にかぶらないのは、(面の割れている)ナオさんFANが何か(舞台に上がって質問するとか【笑】)したとき。頑張れ、ナオさんFANの皆様!
 ちなみに、今回の外部は「ジャズダンスシティ+島田沙羅」(質問コーナーへの回答中のナオさん談)だそうです。強力で一枚岩的な外部太陽系ファミリー、期待できそうです(中澤さんプルートとのシンクロ率の高さも、そのせいなんでしょうか)!



【釈明する人、しない人。】
 「明日が地球最後の日だとしたら(※BANDAIさん側より、17日はイベントがあるので、明後日に変えてくれという修正意見がつき、後に修正)、何をしますか」という質問に対する、ナオさんのお答えが端緒(ちなみに中澤さんプルートのお答えは「温泉に入ってゆっくりしながらおいしいものを食べて、寝て」…このへん、ナオさんウラヌスと全然、魂の双子じゃありません)。
 「ジャズダンスシティに行って、柳先生と一緒に楽しく踊っていたい」。
 このお答えにはすかさず望月さんの「柳先生と地球最後の日ですか」というような突っ込みが入りましたが、ナオさん迷わず「はい」と答えるなり、立ち上がって「柳先生〜!」と(それはそれはうれしそうに。しっぽがあったら、ちぎれんばかりに振ってるね、という感じで。)観客席にいらっしゃるらしい柳先生に手を振られた(思わず見ていて心なごんでしまう情景…)のが端緒(沙羅さんネプチューンのほうは、お約束通り「相方と…」的な答えだったと思います)。
 すぐにウラネプFANのお客さんからの質問で「今のを見ていると、相方のネプチューンより柳先生のほうが大事なようですが、どうなんですか」という糾弾の質問が(キビシイ)! 沙羅さんネプチューンも「私からも聞きたいです!」と詰問態勢に。ナオさんウラヌスの「それとこれとは別」という釈明に、さっきはあおっていた望月さんも「ほら、親子の愛と(なぜ親子…)恋人への愛とは違うじゃない」などと、いそいそと事態収拾を図る始末。それでも「どっちが大事なの」と迫る沙羅さんネプに「決まってるじゃないか」とナオさんウラヌスは答えたのですが、最終的にどっちに決まってるかは御回答なし(笑)。
 …思うに、ナオさんが相方と柳先生のどちらによりらぶらぶかという問題は、天野さんたきちゃんが史奈ムーンと望月さんのどっちと本当にらぶらぶなのかという問題と、非常に似ているのではないかと。  というわけで、



【一体セラミュー、どこへゆく。〜今日の若奥様】
 16日だけで、望月さんと天野さんがひしと抱き合うシーン、何度見たことでしょう。すっかり望月さんの初々しい新妻と化している若奥様・天野さんが軌道を外れていく様は、とどまるところを知りません。
 何かというと望月さんをじーっとみつめる様子なども昨日より今日…という感じでしたが、明示的に「両隣の人の第一印象」という質問(質問者登場の際、ナオさん気持ちよく笑ってました【笑】)で望月さんの第一印象「びびびっ、ときました」…。BANDAIさん、今回は何を売ろうという魂胆ですか(笑)。
 でもやっぱりよりゲイ達者なのは、望月さんのほうでした。セラミュー衣装を着たときの第一感想、という質問で、セーラー戦士全員の答えを聞いたところで天野さんの答えを聞かずに質問者(男性)が「ありがとうございました」と帰ろうとすると「ちょっとちょっとちょっと」と止めた望月さん、「僕が許しませんよ」とお客さんを制した後、「可愛い可愛い天野君」。…この一言に比べると、ナオさんウラヌスがネプチューンにかける「可愛いよ」という言葉は、そよ風のダンスのように軽やか(笑)。  しかし、望月さんがしきりに「かっこいいでしょう。応援してあげてね」と盛り立てている天野さんが、かっこいい系タキシード仮面ではなく、実は可愛い系「たきしーどかめん」らしいというのは、なんかもう割れてきているかも状態。柳先生問題で物議をかもした「地球最後の日」の質問への答えも、いきなり「悲しいですよね」。「最後にしてやってんのは考える時間をやってるんだよ」とせきたてていた望月さん(このへん、98年1月イベントでの早苗さんうらぬすとのやりとりを思い出して、なつかしいです)も、“悲しいですよね”という目でうるうるみつめられているうちに、「そうだよね、悲しいよねえ」と許してしまった(異様にやさしいです、望月さん…)のですが、こういう「いいひと」系のズレ加減は、かっこいい系タキシード仮面の特徴ではあり得ません(笑)。ジュピター・栗山絵美さんの天野さんの第一印象談「こわい、って、最初は思ったんですけど、中をちょっとのぞきみてしまうと…たいへんな(…どう?)人でした…」(これには望月さんも、そうだよね、ちょっと見こわそうだよね、でも中身は全然違ったけど、と全面同意)というあたりも、要するに、天野さんは実は「たきしーどかめん」だった、ということではないかと…。
 そういう外見と中身のギャップ、超美・木村早苗さんうらぬすに親しんできた身にはなつかしい匂いなので、内部はるかちゃん・天野さん、応援したいと思います(転ばないでね)。  ちなみに、今日の若奥様の薔薇は、15日のものと仕様が違いました(15日午後のは茎の部分に赤みの色があったり、トゲが本物っぽい形で生えていたりと、リアル。花びらは両面スエードのような手触りになっていて、がくも布、つぼみがほんのちょっとひらきかけたぐらいのひらき加減。16日午前のものは、茎はただの緑の棒でとげなし、がくもプラスチック。花びらは表面だけビロードのような感じに)。…ええ、今日も拾いました、内部はるかちゃんのばら。



【若奥様を内部はるかちゃんと思った理由、補遺。】
 昨日のレポートで書き忘れましたが、天野の若奥様を内部はるかちゃんと認定(…)した補強理由。
 「Sの頃からはるかがひとつずつ歳を加えていったら、はるか、今年の1月15日が成人式なんです!」とさんざんHPのゲストブックに書き、1月15日未明にもそういう書き込みをして出かけたセラミュー会場で、望月さんから「今日天野君は成人式なんです!」とゆわれたこと。以上(今回のイベント、『ソムリエ』ネタが使われてることについては、明日以降の全体レポートで!)。



【一生忘れないかもしれない、奇跡のようなこと。】
 質問コーナーで、「好きな映画は」という質問への、ナオさんの『フィールド・オブ・ドリームス』とのお答え。
 『フィールド・オブ・ドリームス』は、主人公がトウモロコシ畑の中で“お前が作れば、やってくる”という声を聞いて、トウモロコシ畑の一部をつぶして野球場を作ると、〈声〉の通り、八百長疑惑で永久追放されたホワイトソックスの名レフト、もう死んでから何十年もたってしまったシューレス・ジョーがやってくる、というところからはじまる物語です。そのトウモロコシ畑に、生者も死者も、〈野球〉にさまざまな思いを持ってくる人々が集まってくるのですが、物語の中で、断たれた夢が、たくさん、たくさん出てくるのです。
 セラムンSでのはるかは、使命を果すためには“夢”をあきらめなければならない、自分にしかできないことをするために“夢”は捨てたんだ、と繰り返していました。そういうはるかの姿が心に焼きついた状態で『フィールド・オブ・ドリームス』を観ると、これはもう、強烈に、こみあげてくるものがあります。
 トウモロコシ畑に野球をやりに帰ってきた、ずっと前に死んだ人達は、“ここは天国か?”と口々に聞きます。物語の後半で、トウモロコシ畑の中に野球場を作った主人公が、帰ってきた人達の一人に尋ねます。“天国はあるのかな”。答えは“ある。夢のかなうところだ”。はるかの行ってみたいところは『天国』だったけれど、そこも“夢のかなうところ”なのだろうか、そんなことまで思うと、痛いような、それでもものすごく美しく優しい映画です。
 その『フィールド・オブ・ドリームス』が、“ウラヌス”として舞台に座っていらっしゃるナオさんが好きな映画として口にされたというのは、筆舌に尽くし難い感慨がありました。『フィールド・オブ・ドリームス』には色々、忘れ難い思い出がまつわっているのですが、今日のこの気持ちも、忘れ得ない思い出になると思います。



【そして今日、とってもとってもうれしかったこと。】
 質問コーナーで、望月さんがナオさんの順番が来たとき、「はい、ナオちゃん。」とゆってくださったこと。ものすごーくツボなことというのは、こういうちいさなところにあるものなのです、おうおうにして。


【BANDAIさんはかんがえた。おみやげ】
 午前がセーラームーンとタキシード仮面の『家内安全』、午後がセーラームーン単独の(内部が登場しないうちにセーラームーンだけになったので、えっ、と思いました…)『恋愛成就』。
 『恋愛成就』、1日目午前の『開運招福』とダブるセーラームーン単独の絵にするぐらいなら(それに一人で恋愛成就を望まれても…『家内安全』とわざわざ変えたということは、結婚と恋愛は別、ということ…?)、これだけ今回のイベントを盛り上げてくれたキング・エンディミオンと「たきしーどかめん」にすればいいのに、と思ったりしてしまいました(もちろん、ウラヌス単独だったら一番なのは言うまでもないことですが!)。