20th March, 1999  
二つの焦点。
超偏向レポート、はじめ。




 午前中はいつになく俯瞰的だった守峰でしたが、午後レポはもう、さっそくかたよってます(笑)。
 お席も、同じ10列ながら28番と、一番端の細い列を除いた一番右手。だいぶ視界が変わります。
(反対側の壁面に波が映し出されていることに気づいたのも、この席のおかげかも!




【大型! まもはるフレンドリー】
 本公演の冒頭を飾る大型フレンドリーは、皆様の予想通り、まもはるです(笑)!
 ツアコンに化けたレア・ルビーからうさぎ達が渡されたかぐや島へのツアーのパンフを、うさぎ達よりだいぶ後に(つまり、舞台中央での出来事は別のことに移っている)、まもちゃんがはるかにわたす、というしぐさがあるのですが、それが少年同士っぽい雰囲気がものすごくあって、ものすごくツボでした! これを「大型」と呼ぶのは、まもちゃんからもらったパンフをはるかがせつなと一緒に見て、そしてもう一度、まもちゃんに返すという往復フレンドリーで、その間の時間がかなり長いため!
 背の高いナオさんはるかと天野さんはるか、じゃないまもちゃん(笑・天野さんのことはいつも“内部はるかちゃん”と表記してるもので、つい)と、聖子さんせつなが立ち並んでいるその一角は、その間に独特な力感が持続して、いいんです! 今回の舞台でのナオさんウラヌスと聖子さんプルートのツートップぶりも思い重ねるだに、たまりません!
 まもはるフレンドリーは、かぐや島に向かう船の上でも。セーラー戦士みんなが宝石の話に目を輝かせている、というようなシチュエーションで、しーらない、とばかりにデッキチェアでまもちゃんが読んでいる雑誌を、はるかが歩み寄って取り上げ、その後二人のしぐさでのやりとりがあり、まもちゃんがはるかのひじにさわる、という一連の動き! ナオさんはるかの手の表情がものすごく豊かで、誰かに触れたりする時とても優しいニュアンスを帯びることは繰り返し語ってきた通りですが、1月イベントの福笑いコーナーでの天野さんの、子供達へのお母さんのような優しい触れ方、ていねいな賞品の渡し方も、絶品でした。まもはるがお互いに触れる、あるいは手と手が何かをやりとりする、というところ、要重点チェック事項です!
 今回のまもはる的フレンドリーの特徴は、かなり継続性があって、ヴィジュアル的にすごくきれいなこと(手の表情といった細部をとっても、身長等からくる全体的なところでも)。大型です!  そもそも、今回の外部太陽系戦士(変身後)の初登場&名乗りは、怪物と格闘しているまもちゃんを助けた場面。この公演は、そういう公演なのでしょう(笑)!
(なお、守峰的にまもはるの神様ついてるね、ということも、ありました! 後日余裕ができ次第、の、パンフ説明で!)




【もちろん健在! ナオさんその他フレンドリー】
 もちろん、ナオさんのフレンドリー、まもちゃん限定になったわけではありません!(そんなことになったら、さすがに、イヤ【笑】)
 魂の双子・聖子さんせつなとは、よく対になって立っている印象。すらりとしたお二人が並んで立っているところは、それだけで見ていていいものです! せつなにはるかが「片思い長いもんな」なんて憎まれ口きいちゃう関係なので、みちるとのようならぶらぶや、ほたるとのような親子的ふれあい、他の子達へのナンパ的なちょっかいといったものは全部違う、ニュートラルなフレンドリーしかあり得ないところなのですが、それでも、階段を上がるときせつなの背中にエスコートをするようにナオさんはるかの手が添えられていたりするのは、いっそう素敵でした。
 真央さんほたるとももちろん。ほたるの後頭部におかれたナオさんはるかの手は、黒髪とのコントラストや身長差、そしてやっぱりほたるへの、愛情あふれる手の表情で、とってもいいです! 「あそこに行けば、思い出すかもな」というセリフと一緒の、真央さんほたるの両肩にナオさんはるかが手をおいて顔を見合わせるところなど、親子満点!
 もちろん、沙羅さんみちるとも。二人が組になって立つときに肩を抱くという基本はもちろん、階段を降りるのにみちるの手をとったり、さらには頭に手をやるしぐさ等! 今回特に目にとまったのが、ナオさんはるかが沙羅さんみちるの腰に手を回しているところ。ナオさんはるかの手のかたちがくっきりと見えて、思わずみとれてしまいました!
 残念なのが、あやの様とのフレンドリーが、魂の双子・聖子さんプルート(あやの様ちびうさと別れ際に手を振り合ってるところ、あったりします…)や、ちびうさがストーリー上らぶらぶなはずの(でも今回、あんまりその気配が見られない【笑】)まもちゃんなどの登場により、激減してしまっていること(泣)。クライマックス近くの戦闘シーンでナオさんウラヌスがあやの様ちびムーンを振り返ることなく自分の背後に回すシーンなどを、大事に大事に見ました(今後発見につとめます! 20日午後はまだ、オペラマン・ウェイブきいてたかもしれませんから!)
 ほかにも、かぐや島ツアーに誘われたときには、亜美ちゃんと組んで話しをしていたり、あどさんダーク・メノラーが化けているフラダンサーの腰蓑をめくったり、と、全方向的フレンドリーも元気です。頑張ってチェックします!
 ナオさんからの積極的フレンドリーと逆の現象も(笑)。レア・ルビーが化けているツアー・コンダクターが、行く予定のないはるか達をかぐや島ツアーの人数に数えようとした時、ナオさんウラヌスが「いや、ぼくたちは…」といいかけるのに、カナコさんツアコンの関西弁での押しの強い挨拶に負けて弱く「こんにちは」とかゆっちゃうあたり、セールスとかは断れないんだろうなというはるかの性格が出ていて、非常に味がありました。




【新鮮。〜“衛とかいう少年”】
 河崎美貴さん演ずるジルパ・サファイヤが船員のふりをして(これがさりげなく、正統派宝塚的で超高ポイントです!)うさぎ達を見張っていた後、仲間のレア・ルビーやビルハ・エメラルドに言うせりふ「衛とかいう少年は私のことを疑ってくるし」。
 …少年?
 望月さんタキシード仮面のときには考えてもみなかった「衛=少年」。アニメの衛ももう、少年、という感じではなかった。天野さんも成人式すんでる(セラミューイベントで【笑】)…のですが、天野さんまもちゃん、河崎さんジルパ・サファイヤの言う通り、まさしく「少年」です!
 衛のあとをつけまわして様子を探っている船員(ジルパ・サファイヤ)に振り返って「なんかようですか!(意味:何か用ですか)」。このひらがな表記は、いわゆる“ゆるい”を表現するひらがな表記じゃなくて、小学生男子(ちょっぴり反抗期)的口調のひらがな表記。「何(なに)か用ですか」なんてクールな表記では全くマチガイな、「なん」とか「よう」にアクセント+αのニュアンスを示す文字があるなら使いたいぐらいの、なんとも愛らしい口振りです!
こーんなカワイイ言葉を面と向かって言われては、「青年」あるいはそれ以上の年齢層を示す言葉を使うことなど、思いつかないほうがフツウです、きっと(笑)。
 天野さんまもちゃん、ほとんどのところでは意外なぐらいちゃんと男っぽく言葉を発しているのですが、時々ものすごく幼い印象の発音が入って、たまらなくうれしいです! 1月イベントで大人気を博した天野さんしゃべりですが、98年6月イベントであれだけ超絶かわいかった神矢ゆきさんぷるーとが、本公演になると一分の隙もなくなってしまったように、跡形もなくなっちゃうかも、とさびしく思っていただけに、格別に!
 「なんだか見張られているような気がする」という言葉を、邪魔が入ったので切るところもその例。「なんだか」で、ふっつり切ればクールな感じになるかものところ、「なんだかー」と、のばすのが、おじさんたちがよく怒ってる若者コトバを通り越して、子供っぽさの領域に突入。
 のばしかたの子供っぽさは、船が難破して、ツアコン(レア・ルビー)にくってかかる「どーやってかえるんですか」(あくまでひらがな! 「どうやって」じゃなくて「どーやって」! 小学校のホームルームが一番よくこの話法を聞ける場所かも!)にも。
 「僕はレストランのウェイターじゃないんだからね」の「ね」は、のばしはほんのちょっとのばしかげんかな、ぐらいなのですが、強く突き出すような言い方がなんとも舌足らずな甘えんぼさん的な感じで、このセリフを忘れられないものに!
 衛が「少年」になったことで、大人の衛と子供っぽいうさぎ、という図式が前提のようだった衛とうさぎの関係に、革命的な変化が起こります。

 …というわけで、衛とうさぎの関係論&大事な大事なナオさん単独ポイントは、また明日!