21st March, 1999
新しい波。 こわれもの的はるか&衛とうさぎの関係論 ![]() 21日午前は、前日の宿題、ナオさんウラヌス単独の魅力についてと、「少年」衛とうさぎの関係論についての検証に努めました(笑)。 席は昨日、1回目を観て外に出るなり買った、11列3番。はじっこで、舞台の真ん前間が非常に薄れたため、2nd Stageに入って初めて、オペラグラスをちょっと使ってみました! ![]() 【こわれもの的はるかに、ちょっと揺れ戻し。〜ナオさんウラヌスの変化】 強く強くあくまでも強く、で私達を魅了した、98年夏公演のナオさんウラヌス。本公演では、そこに微妙な変化が。 アニメの『セーラームーンS』では、戦士のケガなどがクローズアップされることが少ないセラムンにあって、ウラヌスは最強でいながら実は、二回もうさぎちゃんに「あなた、ケガしてるじゃない!」と言われ、痛そうな表情が印象的だったキャラクター(スーファミのロープレでも、攻撃力はすごいのに防御力がもんのすごく弱くて、一度敵の攻撃を受けるとHPが激減してましたよね!)。その特徴がいまになって出てきたといいますか(笑)。 最初は、海の怪物との戦いで手首をやられるところ(どきどきしました!)。守峰はもともとはそういう系はるか好きなヒトなので、ものすごく実はツボだったりするのですが、それでも許し難い(笑)と思われるのが、助けてもらったはずのまもちゃんとのバランス。変身も何もしてないまもちゃんが外部が登場するまで無事に怪物に蹴りとか入れていて、防御はがらすきとはいえセーラー戦士最強のウラヌスがすぐにやられる、というのはちょっと。それなら何? まもちゃんってタキシード仮面に変身すると、突然弱くなるわけ? そんならタキシード仮面になるなよ、まもちゃんのままで、この場に残って戦え! ということに、なりますよね、人道的に(笑)。 これは戦闘シーン振付のバグなのでわ。スペースナイトのような見事なやられっぷり(職人芸です!)を、まもちゃんには期待します(女の子、そういうのむちゃむちゃ好きですしね【笑】)! 船が難破して香具屋島に漂着したときも、「ケガよりもこの姿だよ!」といいながらも、一番ケガして痛そう(ホームグラウンドの海で恐れるものは何もないのか、みちるがけろりんぱとしてるのと対照的! これはさっきのまもちゃんとは違って、アニメに忠実な大正解。例:『心合わせて! ムーン・ウラヌス連合』で、セーラームーンに「あなた、ケガしてるじゃない!」となど言われてるウラヌスと、滝壷に落ちても平気なネプチューンとの対比、など)。 最後近く、ムーンがダーク・プラズマンに腕をねじあげられると、ムーンを取り戻そうとして、またウラヌスがやられるシーンは、ナオさんウラヌスのやられたしぐさ自体にどきどきな上に、神田さんマーズとあやの様ちびムーンが気遣ってくれるという大特典つき! 神田さんマーズとの接触はレア、あやの様との接触はただただうれしいので(笑)、ポイント高いです! それに合わせたものか、ワールド・シェイキングの花火も今回、一直線に並んだやや小さな花火が連続的に閃くという繊細系。前回の一発どかん型は、栗山さんまこちゃんのシュープリーム・サンダーに。パワー負けしたようでちょっとくやしいところに、花火がうまく作動しなくて、最初のほうちょっと火花を吹いただけになり、結果、後で出てくるタキシード・ラ・スモーキング・ボンバーより小さくなったときには、ちょっと憤っちゃいました(笑・でもそんなこと、あってはいけないと思いませんか!)。 ![]() 【もちろん、その他にも魅力満載!〜ナオさんウラヌス】 ダンスについての考察は、またのちほど(すみません【泣】)。 立て膝はるかマニアの守峰にとっては、船の高いところに腰かけて片足を垂らし、片足を立て膝にして横にひらいたナオさんはるかの座り方(ちょっと小野妃香里さん的ポーズ【笑】。本公演でも、第2幕の妃香里さんルーフ・メロウは、ソロの歌のときに似たポーズをされてます)は、ものすごくツボでした! 月のお姫様の昔話を聞くときのナオさんはるかが、指を一本一本順番にひらいたりとじたりするのを繰り返すしぐさも、その動きがあんまりきれいなので思わず眺め入ってしまったり。 うさぎちゃんが拾ってきた食べ物にみんなが群がっても、はるか、せつな、まもちゃんの三人は遠巻きに立ったまま(このすらりとした三人の立っている空間、今回の公演のポイントです!)、そこにみんなと一緒に食べ物に群がったみちる(そこが沙羅さんみちる!)が、スイカ(もちろん、98年夏公演の日替わりセリフにもばんばん登場して会場を沸かせた、ナオさんのきらいな食べ物!)をナオさんはるかに渡す。もらったスイカをいっかにもいやそ〜うにつまんでいるナオさんはるか、しぐさの表情がほんとうに豊かです! それが拾ったあやしい食物だとわかった瞬間、これさいわいとスイカを落とすタイミングも抜群(笑)。よりによってスイカをわたしたみちるに対してぱーんち!(ちょっとネコぱんち【笑】)をくれるナオさんはるか、かわいいです! (それにしても、あんなにつままれるようなものをうれしそーうに差し出すみちるに「らぶらぶって、何。」と思ってしまったりすることも【笑】。ま、そういうちょっぴりエキセントリックなところが、沙羅さんみちるの魅力ですよね!) ![]() 【最大革命。〜「少年」まもちゃん時代のまもうさ関係論】 望月さん時代のまもちゃんは、明らかに年上で、うさぎちゃんをはげましたり助言したりするのも、年長者の風格でした。アニメのまもちゃんも、「大学生が中学生を…」という、光源氏&紫の上的なフンイキ(なんて文学的で差し支えのない表現!)。 そのまもちゃんが、「少年」になる、というのは、とっても新鮮なことでした! アニメでの星野とうさぎの組み合わせに、「まもちゃんとより自然なんじゃ…」と思うほどの印象を受けたのに、似ています(ただ、オレ様的星野とは正反対におとなしい天野さんまもちゃんは、いかにも“まもちゃん”なのですが!)。 まず、うさぎちゃんが無条件に「まもちゃん、大好き!」というばかりではない、という状況出現。まもちゃんへの不満を、年上の男の人に甘えた口調じゃなく、かなりシビアな口調で、ズバリ言います(こういうところ、すごく好き)! 暗い洞窟にびくびくのまもちゃんが、懐中電灯に浮かび上がったうさぎの顔に悲鳴をあげた後の「あたし達って、何。」のクールさ加減、たまりません! まもちゃんの指摘に対して、ああもううるさいわねえっ、という感じで一喝するのも、超年上まもちゃんではあり得なかった新傾向。大丈夫だといいつつ洞窟の中でうさぎをつきとばしちゃうまもちゃんに「全然大丈夫じゃないじゃない!」、洞窟の中で誰かに見張られているような気がする、というまもちゃんに「また? 船でもおんなじこと言ってたじゃない!」、うさぎが「とってきた」と主張する見るからに怪しい食べ物をどうしたんだと再度問い質すまもちゃんに「何度も言わせないで!」。 このへん、双子の姉弟みたいな感じで、とっても微笑ましいです。おっちょこちょいなお姉ちゃんに、(ちょっとだけ?)しっかりしている優等生の弟が、「僕がいないとだめなんだからー」と、文句をいいながらもかいがいしく世話を焼いてるという(笑)。双子の姉弟的印象は天野さんまもちゃんのほうにももちろん原因あり。口をとがらせてすねる、という、うさぎちゃんの十八番な表情、天野さんまもちゃんのほうにも出てます(かわいい)。天野さんまもちゃんの「こんな洞窟にないってば」の“てば”がちょっとのばされて強く押し出される、ちびうさのせりふだったらぴったりなような口調が弟っぽいことがあってこそ、うさぎちゃんのさっきの一喝がお姉ちゃんになるのはもちろんです。どちらもすっと整ったタイプの美人さんだということも、双子の姉弟という連想を後押ししてるかも。 そういう微笑ましいケンカの情景が先に来るから、らぶらぶシーンも清潔感あふれて、好感度大! 『You're My Jewelry』のまもちゃんSIDEの、あまりにもうさんくさい歌詞(通常こういう言葉に誠意を感じる人は、いません【笑】)も、なんだかものすごく無邪気な、子供が大きなものを観たといってこーんなに、こーんなに、と両手をいっぱいに広げて飛び跳ねているのと同じようなものなのかな、と思えたり。ひたすら28×13の答えを答えさせるだけのなぞなぞ(なぞなそでも何でもないのですが、あの口調は誰もが小学生の頃一度はブームを経験している「なぞなぞ」…)が先行すると、その後のらぶらぶ言葉も、子供の「○○ちゃんをお嫁さんにする」的微笑ましさを帯びるあたり、とても参考になるかも! でも、『You're My Jewelry』にいたる明らかならぶらぶシーンよりももっとらぶらぶを感じるのは、うさぎちゃんにほめられたときの天野さんまもちゃんの表情。「まもちゃんって物知りだね」と言われて「それほどでもないよ」と言うときの、にっこぉぉぉとした満面の笑顔は、ああしあわせなんだね、と、観ていてこちらまでしあわせになっちゃいそうです。これは若干回によって天野さんまもちゃんの表情の印象が違うので仮定でしか言えないのですが、「そんなにいいかなー、宝石が」と言ったまもちゃん(ちょっとすねた口調で。これもあまえんぼの子供みたいで、かわいい…)に、まもちゃんのほうが百倍も千倍もいいよ、とうさぎが言うシーンで天野さんまもちゃんがにっこり白い歯を見せて満面の笑顔で笑ったときにはもう、このらぶらぶ感はハンパじゃありません!(「そんなにいいかな、宝石が」という言葉への反応としては普通、“まもちゃんのほうが百倍も…”という答え自体、そーゆー問題じゃないだろ、と却下されるはずなのに、そんなうさぎのズレた言葉にさえうれしそうなあたりがらぶらぶであるというのが第一段階、さらに、最初のまもちゃんのせりふが通常の「そんなにいいかな、宝石が」と同じ意味ではなく、「僕よりも宝石のほうがいいなんて、やだ」という問いだったとしたら、これはもう救いようのないらぶらぶ状態だというのが第二段階。) 天野さんまもちゃんの反応は、満面のにっこりから笑ってないまで(間にちょっとだけ笑み、の段階も)あるように思えるのですが、守峰としては満面の笑み(「僕よりも宝石のほうがいいなんて、やだ」でも全然おっけーなので!)をPUSHです! ![]() 【21日午前の変更事項。】 ネタバレ避けのため、ストーリーには触れないようにということで、観ていらっしゃらない方には何が何やらだとはわかってはいるのですが、もうすでに変更、アドリブ、日替わりが発生しているので、あとでわかってね、ということで! ケルン・サーペン・クラーケンの妃香里さんルーフ・メロウの子分三人組のネジを巻く音に効果音が入りました。「ギ、ギ、ギ」と口で言うのがとてもかわいかったので残念な感じもするのですが(笑)。このネジを巻くしぐさ、あれだけ笑わせてくれながら、最後の最後で泣けるためのキーになっていて、奥が深いです! ![]() |