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24th March, 1999  
静かな観客のアンニュイな午後。
もったいないぐらいの舞台



 
 24日15時の回、観に行ってしまいました(午後だけお休みをもらって観て、また戻って明け方まで働くパターン。戻った後、むちゃむちゃ機嫌良く、自分でもほれぼれする働きぶりでした【笑】)!
 23日からお休みのあやの様、今日もお休みでした。身体が一番大事なので(かけがえのないあやの様ですから!)、しっかりなおして頂きたいです。
 舞台のほう、あやの様が出てらしたほうが当然すばらしいのですが、別Versionにはそれはそれでうれしいこともいっぱい。あまさず楽しみたいと思います!
 平日にもかかわらず24日に行こうと密かにねらっていたのは、サークルの売り子嬢に2階席引換券をもらっていたので(わがサークル自慢の売り子ちゃんに、ほんとうに大感謝!)。当然のことながら差額でS席にアップグレードし、7列19番という、前のほうの真ん中付近をGETしました!




【とりあえず、皆さんこれが気になってますよね。~本日の変更点、ちびうさ関連】
 あやの様ご欠席Versionがどうなっているかが、やはり皆様一番気にされている点では、ということで、さくさくっと御説明してしまいましょう(ネタバレ系になってしまうかもしれませんが、こういう変更は、あまり“楽しみにする”性質のものではないと思いますので)!

 ちびうさが空から降ってくるところでは、仔猫ちゃん達が登場。何か訴えてるけれどもわからない、というところで内部ちゃん&外部がやってきて、そのまま進行してしまいます(あやの様ちびうさのかっこいい歌とダンスと内部ちゃん達へのナイスな挨拶【ハ~イ!】を観た目からは、ものすごく物足りない感じがしますが、初めて御覧になる方の目には、ものすごく自然)。
 ここで天野さんまもちゃん、仔猫ちゃん達が登場すると「かわいいな」というセリフがあるのですが、希望としてはもっとムジャキに喜んでほしかったです!(このコトバには、イベントなどで望月さんがお子様を抱き上げたりしたときの「かぁーわいいなあー!」という、ものすごく感情にあふれたVersionがあるので、天野さんまもちゃんが対抗するには、現在手持ちの持ち味を最大限に発揮しなければ【最大限発揮されれば、最終兵器級の威力をもつと思います】!)

 みんなが無人島で夜休むところを探したり、SOSの信号を打ったり…とそれぞれ散っていくなか、ちびうさが「いざというときの連絡係」(by まもちゃん)として残り、『お母さんて何だろう』に入る場面では、誰もいなくなったあとに仔猫ちゃん達が出てきて、「うちらずっとこのしまでくらしてるんねん」「何千年も」「待ってるの」と、ちびうさに説明していた内容をお客さんに説明し、歌に入ります。ちびうさパートはインストラメンタルのまま流れ、仔猫ちゃん達が舞台を走り回ってあたりを見回したりして、それからいつもは端の方でちびうさと仔猫ちゃん達を遠くから見守るように歌うキング望月さんが、中央に出て歌います。
 “いけないことを子供がしたとき…”という歌詞はそのままで、三十世紀でママに怒られて家出してきたちびうさがいないこのVersionだと、ちびうさ向けの「そうだろ」と呼びかけるせりふを出しようがないのに、と思っているところに、不思議そうに望月さんキングを見上げる仔猫ちゃん達にキングの「わかるかな」。
 この「わかるかな」が、もうこのひとことだけでこの回を観に来てよかった! と思えるほどの、やさしくてあったかい「わかるかな」なんです! “親子の愛”をテーマにした『かぐや島伝説』、望月さんの存在がなければ、きっとあり得なかった物語なんだと、あらためて感じました(セラミューに望月さんがいらして下さること、つくづくしあわせだなあと思います!)。

 せつながキングをみつけるところでは、「スモールレディをほっておかれるキングではないと思っていました」のセリフが「プリンセスをお見捨てになるキングではないと思っていました」に、「父親って、大変ですのね」が「未来でも、大変ですのね」に変更。未来でも大変ですのね、が、文脈からもっぱら、ネオクイーンセレニティの世話が大変、という意味になるのが笑えます。
 仔猫達が出てきて、ちびうさがさらわれた、と訴える場面では、キングが「どうした?」と言った途端、ダーク・メノラーがキングに槍をつきつけているという展開。このときは、いよいよキングが捕らわれるか! と、期待に血が沸きましたね(笑)! 結局、そういう展開にはなりませんでしたが、あそこまでされてつかまらないキング・エンディミオンなんて、邪道ですね(笑)!

 みんながちびうさを探し回るシーンは、神殿に侵入したせつなを探していることに変更。
 これはまもはる+せつなの外野三人衆マニアにとっては、逃せない大ポイントです! みんなで大声を出してせつなを呼んでいるのですが、ナオさんはるかは「せつなー!」、天野さんまもちゃんは「せつなさーん!」。それぞれ、とってもらしいのですが、天野さんまもちゃんの年下感がひしひしと!

 ちびうさが捕らわれた神殿に侵入したみつかったせつなが、「スモールレディは返してもらいます!」というところは、「ここが悪の巣窟ってわけね!」に変更。ちなみにこの直前には、小野妃香里さん一座のうちの一人がダーク・メノラーに「うるせえ絵の具まみれ!」と言い放つせりふも追加です。

 これで、話、きれいにつながっているようです。まさにBANDAIマジックです!




【困ったときの、妃香里さん。本日の海賊さん達】
 セラミューがピンチのときは、絶対その力でなんとかしてくださる、小野妃香里さん!
  ルーフ・メロウと海賊三人組さんの「生まれたての子鹿っていうかー」に、今日はなんと妃香里さんルーフ・メロウも参加! 千秋楽に向け、小野妃香里さん一座、確実にパワーアップ態勢にはいってます!
 しかしそれにとどまらない一座! ついにいまをときめく「ダンゴ三兄弟っていうかー」が登場!
「一番上にはケルン、ケルン、一番下にはクラーケン、クラーケン、真ん中いるのはサーペン、サーペン、海賊バカトリオ、海賊バカトリオ、バカトリオ」! 海賊さん達がダンゴ三兄弟状の重なったポーズになっての熱唱、傑作です!
 この一座のお笑いのとてもいいところは、真っ先に子供の笑い声が起こること。生まれたての子鹿のぴるぴるふるえているポーズにぱっと反応し、きっと大好きな「ダンゴ三兄弟」に大喜びの子供達の笑い声は、家族愛をテーマにした今回の春公演には特に、大切なものなのじゃないかと思います(セラミュー、ときどき、コドモタチを置いてきちゃったりもしてましたよね【笑】)。そんなところからも、ストーリーの上での海賊さん達のつながりのあたたかさが、より実感をともなったものに感じられるのかも、と思いました。
(ちなみに“胸やけ”ボケは、“しもやけ、ゆうやけ、やけっぱち”。)




【ひめやかに、変わっていく。主人公カップルの行方】
 「しょーがないだろ!」は今日は鳥目に戻り。どういう基準で変遷しているのか、ちょっと興味あります(笑)。
 初舞台か鳥目か以外にはほぼ不動と思われた洞窟の中のシーン。全然大丈夫じゃないのに(かわいいですまもちゃん…)「大丈夫だ」を繰り返すお笑い(ここ、「大丈夫だ」とシリアス声でいう天野さんまもちゃんも、それを聞いている史奈さんうさぎも姿かたちがとてもキレイなことが、よけいおかしさを誘います…)の後、宝石に夢中になってるうさぎにむかってあぶないとか気をつけろとかごちゃごちゃ言ってる天野さんまもちゃんに、史奈さんうさぎが“あの”声で「大丈夫だ」!
 1月イベントでも、3日目午後の最後のストーリー紹介になって、アドリブ(?)に参加され、「初めて参加しましたねー」とほめたたえられていた史奈さん。プリンセスな気品にあふれた座長の進化するお笑いへの参加があれば、セラミューは無敵です!
 変更点、ではないですが、食べ物についてまもちゃんに問いただされたときの史奈うさぎの「何度もいわせないで。」が、前よりずいぶん穏やかに、かわいげに変化してました。初々しさが魅力の主人公カップルにも、ひめやかな変化、あるようです!




【謎は最後に解けた! 無機的変更点】
 22日に初登場(と思われる)の第二幕冒頭のファイヤー、24日にはなかったのです。22日のはやっぱり目の錯覚だったのか(熱かったし、火薬の匂いもしたけど)、と思ったものの、ファイヤー用の装置は据えつけてあったので、気になってときおり黒い筒に目をやったりしていました。
 謎はラスト近く、意外な場面で解けました! なんと、その貴重なファイヤーは、その日、タキシード・ラ・スモーキング・ボンバーに使われたのです(あまりにも意外な展開)! 貴重なファイヤーを使った上、かなり大きく華やかな花火も炸裂したタキシード・ラ・スモーキング・ボンバー、まるで最強の技のようでした!
 正直な感想。…タキシード仮面のくせに、ナマイキ(笑)!




   【アンニュイな午後。元気出してね、天野さんまもちゃん】
 24日は大きなお友達の比率が低く、そのせいか客席の反応は、ほぼ満席なのに、実はものすごぉぉぉくしめってました(第一幕の途中から、カーテンコールまでちゃんと拍手が続くのか心配になったぐらいです…上演側もそれは察知したのか、カーテンコールの幕はとても早く、拍手が手拍子にまとまらないうちに上がりました…)。ダンゴ三兄弟の大技も史奈さんのせっかくの参加ももったいなかったアンニュイな午後、天野さんまもちゃんも微妙にアンニュイ仕様。
 内部+外部の最初の歌の最後、天野さんまもちゃんはツアーのちらしをもった手を高く挙げているポーズ(まもちゃんさえいなければ絶対、ナオさんはるかがとっていたはずのポーズ! ちょっとくやしいかも【笑】)で終わります。ここから通常の演技に戻るためにチラシを下ろすときのしぐさがいつもは、手首のスナップがめいっぱいきいた、ものすごく速い動きで、ちょっとあんまりいいひとっぽくなかったのですが(笑・ものすごくカッコイイ動きではあります!)、今日は比較的ゆっくり下ろしていて、ナチュラルでした。
 新発見のフレンドリーは、船上でツアコン・ルビーさんが宝探しで見つかった宝石はみなさんのもの、と言ったあたりの、まもほたフレンドリー! はるかパパ・まもるママ、というほたちゃんをドリームしてしまいました。
 せっかく真央さんほたちゃんといい雰囲気でフレンドリーだった天野さんまもちゃんでしたが、その直後、みんながかぐや姫の伝説を聞こうと身を乗り出すとき、稲田さん美奈子ちゃんに微妙に邪魔そうにどけられてました(笑)。いいひと的です。そのかぐや姫伝説の話のときには、レア・ルビーに扇子で背中をたたかれて、今日はなんだか痛そうでした…。
 ナオさんウラヌスが手首をやられたりする海の怪物に、しょせんタキのまもちゃんが互角にわたりあうのはおかしい! と憤ったこともある嵐の中の格闘シーンですが(まもちゃん、その後順調に弱くなってます! おっけー!)、いつも(まもちゃんとしては不自然なぐらいに)きれいにヒットしている蹴り、微妙に届いてなくて足首の返し(ひらひら、という感じに…)が見えてました。まあ、まもちゃんだったらこんなもんだろう、という感じでよかったです(笑)。
 かぐや島についての歓迎の場面、あきこさんビルハ・エメラルドちゃん(の化けたフラダンサー)が、「ノリノリ! ノリノリ!」とえんえんまもちゃんにせまっていましたが、まもちゃんからは反応なく空振り感(笑)。セラミューの場合、やはりそこで何でもいいから何か、リアクションがほしかったところ(ビルハ・エメラルドちゃんは、宝探しに出かける前のレイちゃんと美奈子ちゃんのリンボーのところでも一生懸命盛り上げようとしていたりととてもケナゲなので、彼女がからんで笑いを取れる場面、ぜひほしいです!)。
 みんなが寝るところを探したりSOS信号を出したりしに散っていくところ、退場する天野さんまもちゃんのフレンドリーの相手は、舞台袖の黒い部分(笑)。ちょっとさわっただけでしたが、とにかくさわったところが黒だったので、白い手がくっきり。22日、ナオさんはるかがトロピカルな植物のセットになついてたのと同系統の、大道具系フレンドリー。
 そしてこれはあやの様御欠席によるスペシャルかも…な、本日最大発見の目玉フレンドリー!
 みんな地に伏せた態勢のとき、望月さんキングがマントを広げて、天野さんタキをしっかりかばってるところ!
 もしかするとここは本来、望月さんキングはあやの様ちびうさをかばっていたのかも。そこからあやの様ちびうさが抜けたために生まれた、偶発的フレンドリーかもしれませんが、望月さんキングの安定感と包容力は抜群、1月イベントでのらぶらぶぶりをあざやかに思い出させる、すばらしいフレンドリーの絵柄でした! たとえもう二度と観られなかったとしても、幻のフレンドリーとして、ずっと記憶にとどめておきたいです!
 最後のダーク・プラズマンとの対決シーン、タキシード仮面様がセンエツにも(笑)ダークプラズマンにすれ違いざま一撃を入れるところがあるのですが(タキとボスキャラの対決は、物語の冒頭にあって、そこでタキがつかまる…という筋がすべてだと思っていたファンには、新鮮な演出かも!)、そこも24日はなんとなくやさしげで、フレンドリーかと思ってしまいました(笑・ほんとにフレンドリーだったら夢のようかも!)。
 どれもどれも守峰的好みにかなったしぐさ等でしたが、あんまりいっぺんにまもちゃんが弱いほうへの変化が起こると、カラダの具合でも悪いんじゃあ…と、ちょっと心配にもなってみたり(退場時の大道具フレンドリーとか、普通あんまりないですし)。弱っちいまもちゃんらしさは残したままで、元気でいてください、天野さんまもちゃん!