28th March, 1999  
華麗なる復活、満開の笑顔。
最後から二番目の記憶



 
 3月28日11:00、守峰にとっては最後から2番目の回となってしまいました。
 最初は、この頃になるとレポートすることも尽きているのでは…などと思っていましたが、日々新発見の嵐。この公演でもますます素敵な面を見せて下さっているナオさんのダンスについて書きたいのに、追いつかないぐらいです…
 お席は17列14番、視界は良好、舞台装置と照明・演出の美しさを堪能しました!




【華麗! あやの様復活!】
 1月イベントでは、なりきりコンテストのBGMとして“かわいい曲”ぐらいにしか思っていなかった(そして聖子さんプルートは、この曲をバックにダンシング・プルート状態に突入していた…)『ちびうさの反乱』のイントロを、こんなに深い感激とともに聴くことになろうとは、思っていませんでした!
 「まもちゃん、みんな、おひさしぶり!」客席への呼びかけまで下さって、あやの様復活です!
 粋な身のこなしと華麗なダンスに、今公演初めてらしきお客さんからおーっ、と感嘆の声が上がるのも気持ちよく、『ちびうさの反乱』、みせて頂きました! リフトの直前、天野さんまもちゃんがものすごくきれいな笑顔を見せて下さったのもポイント!
 今回の公演、史奈さんうさぎがものすごくよかったのですが、中でもちびうさとのつかみあいは逸品! もみあって最後に髪の毛のつかみあいになるところ、仲が良すぎてケンカばかりしてる兄弟という感じで、ほんとうにあったかくていい情景! ここで天野さんまもちゃんは「もーう、似たもの同士なんだから!」と、お母さん(ひょっとすると…“ちいさなおかあさん”ぐらいかな…)していたのですが、この回からその続きが! ぷんぷんしているあやの様ちびうさに向かって、フードつきのジャケットのすそをぴっ、とひっぱるしぐさがついて、なんともかわいいです! この動作、ちびうさに向かって、めっ、とやってるのかな、と、このときは思っていたのですが…午後、最前列で間近にこのシーンを見て、違ったということがわかりました(真相は、忘れられない印象のものでした…)。
 あやの様ちびうさ御不在の間、仔猫ちゃん達が出てくると天野さんまもちゃん「かわいいな」というセリフがあって、そのセリフもあとになればなるほど優しいお兄さんな感じが出てきていたのですが、あやの様が戻って、何も言わずににこにこして仔猫ちゃん達に向かってかがみこんだりしている天野さんまもちゃん、“かわいいな”がコトバよりずっとにじみでてました。これも、あやの様あってのことなのかも!
 もちろん、王道中の王道・ナオさんウラヌスとのシーンも。特に、謎の少女・コンが初めて出てくるシーンの少し前、あやの様ちびうさが立ち上がるのをナオさんはるかが助けているところ、印象に残りました!
 最後の戦闘シーンでは、あやの様ちびムーンは、ダーク・プラズマンサイドの代表格キャラであるレア・ルビーと立ち合って遜色なしだということに気づきました! ナオさんウラヌスが最強のダーク・プラズマンと立ち合うのと交錯するそのシーン、あやの様ちびムーンとナオさんウラヌスのかっこよさが結晶したようでした(大事に観ました)。
 あやの様復活の感激で、いつもはひたすらナオさんウラヌスを観ているカーテンコールの『ラ・ソウルジャー』、あやの様ちびムーンとナオさんウラヌスの両方を視界に入れて観ました!(今回の春公演で、二人の人物の動きを追う視力を鍛えに鍛えましたので【笑】、軽い、軽〜いコトでした!)




【壮観! 復活の舞台装置】
 復活したのはあやの様だけではありません。昨日故障の右手奥の昇降装置、今日は大丈夫でした!
 ちょうど目の高さ(よりほんのちょっと下方)で舞台全体がきれいに見渡せる今日の席(前に背の高い方もいらっしゃらず、視界最高でした!)から観ていると、冒頭のダーク・プラズマン様がゆっくりと上がり、そして回転しながら降りるさまは、青い照明のなか、ほんとうに冷たい宇宙空間に浮かんでいるよう。
 舞台装置の底力、今回の公演で、あらためて実感しました!




【まじっく。天野さんまもちゃんのおようふく】
 セラミューを創り上げているものには、大道具・小道具といったものもあるのだと実感された『かぐや島伝説』ですが、衣装も重要な要素だということがわかりました! 終盤にきて意識的に使われるようになった、天野さんまもちゃんのおようふく、注目です!
 それはほとんど白に近いベージュの、フードつきのジャケット(パーカ)。遠目ですが、わりと生地がしっかりした感じで、着ると身体の線はわからなくなる、質感のたっぷりしたおようふくです。
 『かぐや島伝説』で沙羅さんみちるが“可愛い系”であることを示す要素のひとつとして、白いカーディガンの袖から手を半分だけ出して…ということが語られることがありますが、それと酷似した効果が、天野さんまもちゃんのジャケットのおそでのあたりに…。ああいうジャケットは、袖が短いとおかしいんだ、少し長めであたりまえなんだと思ってはいても、白い袖口からゆびの部分だけがちょこんと出ていたりすると、“可愛い系…”の言葉が、ふわふわ横切っていきます。
 フードもポイント。フードつきのおようふくは着ているうちに背中のほうに下がっていきがちなものですが、その特徴が天野さんまもちゃんの、おとなしそうな立ち姿(オレ様系ではまもちゃんにならないので、これは大正解!)にぴったり。
 このなんともかわいらしいおようふくが活用されるようになった場面その1が、連日会場を湧かせている洞窟の中の「大丈夫だ」(史奈さんともども「正義の味方はウケなんか狙わないんです」だった1月イベントが、遠い昔のことに思えます…【笑】)。大丈夫じゃなくても大丈夫じゃなくても繰り返される「大丈夫だ」、だんだん間が絶妙になってきて、その間の仕上げに、天野さんまもちゃんがジャケットの襟を、ちゃっ、と直すしぐさが登場。カッコイイ系のしぐさのようでありながら、でもどことなく可愛い系入ってるきれいな天野さんまもちゃんの動作、それを不信の目でみつめる史奈さんうさぎの表情とともに、たまらなくおかしいです!
 おようふく活用のその2が、前述のあやの様ちびうさに向かってジャケットのすそをぴっ、とひっぱってみせるしぐさ。遠目で見ても、ほんとにとんでもなくかわいらしかったのですが、近くでみたものの威力は、そんなもんじゃありませんでした(つづく)。
 おようふく活用のその3(?)が、『You're My Jewerly』の前に襟をただすこと(初日のそれが見られなかったのがものすごく残念ですが、この回みられて、しあわせです!)。これも、あまり堂々とやってしまうと初々しさとかわいらしさが出ないので、微妙なしぐさなのですが、天野さんまもちゃんのそれ、絶品です(今日はそのあと、笑顔全開という感じだったので、とくに!)。もう、この年の春の公演でしかこの感じは感じられないかもと思うと、桜を惜しむような気持ちになりました。




【そのた、天野さんまもちゃんのかつやく。】
 24日以降、天野さんまもちゃんの今日のフンイキのバロメーターと化している、ナオさんはるかと受け渡すチラシの扱い、今日はチラシのたたみかたがぴっ、と速いのが目につきました。最初はあんまりいいひとっぽくないかなあ、と思ったこの速さですが、今日の指先主体の動きを見てみると、わるいひとの動作というより、児童生徒のみなさんが中指の上でくるりとシャープペンシルを回転させる(わたしはできません)、あの動作にフンイキ(一瞬技的!)が似ていることに気づきました!
 それがわかってみると『夢を買います、島の旅』のラストでチラシをもった手を下ろすところも、どんなに速くても全く差し支えないのですが、今日はわるいひと的すばやさでもなく、アンニュイなゆっくりさでもなく。ちょっと軌道が前方向に大きくなっていた分、速度を保ちつつ全体としてはゆったり見えるということが可能だったのかも。
 『You're My Jewerly』で笑顔全開だった天野さんまもちゃん、今日はほんとうににこやかな印象がありました。『愛より宝石、かぐや島』で、雑誌を取ったナオさんはるかににーっこり。ツアコンのレア・ルビーと話してるところでも、昨日までと話題が変わったのでは、と思われるほど大笑い(この場面、これまでにこにこしてるだけだったので、ちょっとびっくり。いったい何を話題にしたんですか、レア・ルビー姐さん…)。海賊さん達が出てきたときもものすごく楽しそうだった。一番よかったあ、と思ったのは、香具屋島歓迎アトラクションで「ノリノリ! ノリノリ!」と一生懸命誘う宮沢あき子さんビルハ・エメラルドちゃんに、やあっとにっこり天野さんまもちゃんが笑ったこと! ビルハ・エメラルドちゃんのがんばりにはいつも手をにぎりしめて応援してしまうので、とっても心が晴れやかになりました!(この回は、やはりビルハ・エメラルドちゃんが頑張って盛り上げる、レイちゃんと美奈子ちゃんのリンボーダンスのところでも、美奈子ちゃんがブリッジを決めるという大技登場! ビルハ・エメラルドちゃん大当たりの回でした!)
 でも、人生楽ありゃ苦もあるさ、楽しいことばかりではありません。かぐや島の伝説を聞こうとみんながレア・ルビーにむらがるところで、稲田さん美奈子ちゃんに思いっきり突き飛ばされてましたし(全てに容赦ないカンジの稲田さん美奈子ちゃん、大好きです!)。海の怪物にやっつけられてるやられ方も、守峰が観た全11回のなかで、この回が一番でした(突き転がされたが最後、ウラヌス達が助けにくるまで立てなかった…それでこそまもちゃん!)。




【日々新しく!ナオさんウラヌスフレンドリーチェック】
 春公演のレポート、フレンドリーチェックばかりに追われていていけないなあと思いつつも、日々心踊るフレンドリーが次々に生まれているものでつい…。特にナオさんはるかのフレンドリーの日替わりは、帰りにお友達と確認し合うよろこびも格別! 今日も、守峰は初めて見る大物があったりしました!
 まずは定番の、ツアコンのお姉さん(レア・ルビー)との「こんにちは」。今日のナオさんはるか、声が聞える代わりに、お姉さんに思いっきりひじを叩かれ痛そうな顔が返事(笑)。
 フレンドリー、というわけではないのですが、天野さんまもちゃんから受け取ったチラシを今日のナオさんはるか、じっと見るしぐさ(いったい何を発見したのか!)。
 船の上では、はるかが高いデッキの上でのびをするしぐさが印象的でした。風を感じてる! というところが、とてもはるか的! 海の風を…ということで、はるみち or みちはるの皆様、御想像をお楽しみ下さい(笑)。
 船室に戻るところ、ナオさんはるかがちょっと手をあげるしぐさ。天野さんまもちゃんから受け取った香具屋島ツアーのチラシを一緒に観ようとせつなを呼ぶ手の動きなど、ナオさんはるかの手のちょっとした動きでの表情、ほんとうにステキです!
 吊り道具のつけ外し、結構重要なフレンドリー(?)で(それをすべてナオさんはるかと天野さんまもちゃんが御担当ということ、なんともおいしい公演です!)、舞台の流れの中で急いで作業する表情が素敵なのですが、今日のセーラームーン登場の際のナオさんウラヌス、これまでにないほどの笑顔! 輝く笑顔のまま余裕でセーラームーンの背中の吊りひもを外し、聖子さんプルートとうなずきあうところ、カッコよかったです!(もちろん、ちびうさの吊りひもを外す天野さんまもちゃんのものすごぉーく真剣な表情も、大好きなのですが!)
 毎回注目の、香具屋島歓迎アトラクションでのあどさんダーク・メノラー(腰蓑ダンサー!)との攻防、今日はあどさんダーク・メノラーの後ろ蹴りが見事に決まってました(真後ろにかっ、と脚がのびるところ、カッコよかったです)!
 うさぎがひろってきた食べ物の歌では“波乗り仔猫ちゃん こんにちは”のところで、ナオさんはるか、ちょっと仔猫ちゃんな手。かわいいです!
 でもなんといっても、今日の最大のポイントは、ほたはるです!
 第二幕、みんなが寝るところを探しに行ったりで解散するとき、真央さんほたるがナオさんはるかの手をひっぱって、コンの言葉をものせるあの通る声で、「パパ、はやく」! 真央さんほたるがナオさんはるかの手をひっぱるしぐさは、27日からかわいい!とよろこんでいましたが、このクリアなせりふはクリーンヒットでした(そして、ほたるにひっぱられるナオさんはるかがまた、パパしてていいんです! 快足を飛ばせば誰よりも速く走れるはるかがほたちゃんにひっぱられている情景、ほほえましさの極みです!)!




【今日の海賊さん達。】
 今日もダンゴ三兄弟の快調な、海賊さん達。今日の妃香里さんルーフ・メロウの講評は「焦げ目がポイントだそうだ」。
 “胸焼け”ボケは“しもやけ/ゆうやけ/やけっぱち”のセット、地味だけどやってるやけ酒がこぼされるところまでは昨日までの積み重ねですが、今日は新たに、サーペンがこぼしたやけ酒をケルンがハンカチを出して拭きだし、妃香里さんルーフ・メロウが「お前、ハンカチまで持ってくるなよ!」。さらに胸焼けの説明を求められて、しもやけの説明を繰り返すサーペンに「もうええっちゅうねん!」。プリンセス、快調です!