8th May, 1999  
       天才発見。
スター続出、夢舞台



 
 本日も、楽しんで参りました! 一公演だけだった昨日と違い、二公演あった今日は、おうちに帰ってもてのひらがちょっと痛いです(笑)。いえ、スタンディングで踊りまくらなければならないコンサなどに比べれば、きっとなんでもないのでしょうが(笑)。
 席は、午前が4列20番、午後が1列23番。ナオさん・天野さんの立ち位置はほぼ舞台に向かって右側だったので、ばっちりでした!(最前列だと、ほんとうに真ん前という感じで、大感動です!)




【カンパニー。ナオさんウラヌスと聖子さんプルート】
 真ん前で見られたナオさんウラヌスと聖子さんプルート、ほんとうに魂の双子です!
 それが最大限発揮されるのが、内部ちゃん達の自己紹介のとき。内部ちゃん達のガンバッテル自己紹介に大ウケしていっぱい笑ってるお二人、ほんとうに表情豊かです! 稲田さんヴィーナス(今回のイベントで、最も華のあった方のお一人。本公演の台本のある美奈子ちゃんよりずっと本物の美奈子ちゃんで、感動!)がセリフを忘れたとき(でもそのときの明るい表情がまた美奈子ちゃん!)のナオさんの「忘れたろ」の突っ込みや、神田さんマーズがつっかえたときの、ナオさん「忘れたな」、聖子さん「しっかりしてください」の連携プレーも、なんともいい感じ。
 ナオさんウラヌスと聖子さんプルートの魂の双子ぶりが、他の内部ちゃん達にも向かう方向であったかく発信されていて、セラミューカンパニー、を感じました。
 このお二人のコンビぶりが明快に組み込まれたのが、稲田さん美奈子ちゃんの「女は黙って、プロポーションでしょう!」に対抗した聖子さんプルートの「女は黙って、目で殺す」の日替わり「女は黙って…プロ野球!」。ナオさん以外全員「アウト!」の宣告に、「おばさんギャグですみません」とひきさがる聖子さんプーと「セーフだと思ったのにな。帰ろう」のナオさんウラヌス。オトナ組。




【小ネタですみません。新ネプチューンの影】
 懐かしのミュージカルナンバーコーナーを紹介するナオさんウラヌスの言葉「セーラー戦士の歌をセーラー戦士が歌うとは限りません。」の「歌う」が、午前のほう、いきなり関西アクセントに(笑)。すでに新ネプの言葉がうつったか、ということで、夏公演、新ウラネプの息のあったところ(あるいはウラネプ関西版【笑】)、期待します!
 ナオさんウラヌスの楽しいところは、新ネプ紹介シーンについて書かなければどうしようもないので、最終日まで語れなくて、つらいところです。…早く語りたいこと、あまりにもいっぱいです!




【指単位の設計。ナオさんウラヌスのダンス】
 今回のナオさんウラヌスの動向はイベントの本道まっしぐら! なので、個々の曲目に即してナオさんのダンスについて語る、ことはまだできないのですが、どうしてもナオさんウラヌスのダンスについて語りたく(とりあえず映像としては、『リンク』や『Everlasting Moonlight』を思い浮かべてください)。
 今日はナオさんのダンスが、指一本一本の単位で精緻に成り立っていること、の印象を強く感じました。手を身体の側面斜め下方にぴっと伸ばすポーズで、ひとさし指だけがより強く反り返ってぴっとしたバランスをとっていること、握られ、ひらかれる手は指一本一本が流れるように順に折られ、のばされていくこと、動きの中の一瞬一瞬の手のかたちも、指一本一本が美しく、表現するものをあやまたず表現するよう配置されていること、などなど。
 今回は、『かぐや島伝説』では観られなかった(セラミューのナオさんのダンスでは、これまでにはなかったかも。ジャズダンスシティの公演とか、むしろそういう機会に観られたもの)激しい動きのダンスが久々に観られたのですが(大満足!)、そのさなかでさえ、指単位の設計は忘れられていません。全体の動きのなかに、ふと美しい手の動きやかたちが見えた瞬間の幸福、今日はたくさん、感じられました。




【逆襲。質問コーナー】
 昨日、外部が飛ばされた(泣)質問コーナーですが、8日は外部あり、どころか、全ての有効質問が個人指名だった16:00の回は、ウラヌス2問(しかも良問!)という、やったねぶり!  質問コーナーの内容については、最終日にまとめて(9日にもナオさんウラヌス的においしい質問がざっくざっくと出ることを期待して!)。



【天才。河崎美貴さん】
 “今日のひと”を挙げるとしたら、河崎美貴さんだと思います。なんなんだこのひとは、と思うぐらい、すごい方です!
 『新・伝説光臨』で、ナイトメアの夢のように美しい踊りで私達を魅了し、『かぐや島伝説』で、せりふデビューとは信じられないすばらしい演技(ちょっと宝塚男役的なかっこよさも、お母さんの上品な優しさも、絶品でした!)を見せて下さった河崎美貴さんですが、なんでもできる方だったんですね、と、痛感。
 宮沢あき子さんビルハ・エメラルドちゃんの自己紹介のあと、「『並木道の恋』は、私が歌いたかった…」と感慨にひたっている(笑)ビルハ・エメラルドちゃんを制して「この一振りで、静寂を切る! ジルパ・サファイア役の河崎美貴です」(その声が低くて男装の麗人的でカッコイイです!)と自己紹介に入るのですが、その自己紹介というシンプルなものがなんと、ビルハ・エメラルドちゃんとのかけあいというかたちの、栄光の日替わりに!
 8日13:00は「私の初恋…あれは2年前の17歳のとき!」とかゆってるあき子さんビルハ・エメラルドちゃんに「この一振りで嘘つきを切る。ジルパ・サファイヤ役の…」という絶妙なものに(もちろん大ウケ!)。16:00は「『並木道の恋』は、私が歌いたかった…ここで歌います」というあき子さんに「簡単には歌わせない!」と定位置に割って入る、その間が絶妙(しかも動作自体がものすごくかっこいいので、お笑いとしてもしまります)! 9日が楽しみなポイントに、いつのまにかなっていました!
 しかも河崎美貴さんの「一身上の都合により、プルートには負けたくありません」からはじまり、聖子さんプルートが「ちょっと待ったぁ!」と乱入してはじまる争いも、お笑い場面としての楽しさ十分(しかも中身は長いやりとり全部入れ替わるかなり大型の日替わり)。お見事です。
 しかし河崎美貴さんを“今日のひと”に押し上げたのは、なんと質問コーナーの仕切りという大役! 絶対妃香里さん、もしかすると天野さん、との世間の予想を大きく覆して、8日16:00は河崎さんが仕切りました(万馬券!)。
 質問コーナー、「しきらせていただきます」と元気に宣言する天野さんたきしーどかめん様に「そんなことは私が」ち妃香里さんが引き取る場面、これまでも山本カナコさんレア・ルビーから「そのようなことは我々におまかせを」というセリフがあったのですが、この回は妃香里さん「じゃ、やってもらおうか」。これを受けて山本カナコさんレア・ルビーとあき子さんビルハ・エメラルドちゃん、「じゃ美貴さん、お願いします」。「えっ」という反応の河崎さんでしたが、それでは下っ端ということで、私がやらせていただきます」とはじめたところ、全くそつのない、円滑な仕切りぶり! お子様に「ほんとは優しいおねえさんだからねー。手さわってもだいじょうぶだよ」と手をさしだしつつ、お子様にちょっとキョゼツされて「あ、ちょっとだめだったみたい」と苦笑されるあたりも、あざやかな機微。天野さんを「天野君、お願いします」とパシリに使いつつ、御自らもスリットがすごい衣装で(ちょっとコケそうになったりしつつも)客席に質問者をお迎えに走るという軽快なフットワークも素晴らしいです!
 日替わりもお笑いも、さらにはイベントの仕切りまで完璧、と、セラミューの全てを極め尽くしたような河崎さん、もう夏公演とかいう問題じゃなく、2000年のセラミューで何をされるのかが、今から楽しみです!




【おぼえたかな。『ラ・ソウルジャー』、天野さんの手】
 昨日はとろけるようにゆるくかわいらしい天野さんの「おぼえたかな」のお言葉が出た(今日は「みんな、おぼえられましたか」になってしまって、あの「おぼえたかな」は初日限り…でも今日のは今日ので「か」がかわいい)“ちびっこ『ラ・ソルジャー』みんなで踊っちゃおうコーナー”。1月イベントの福笑いコーナーで若奥様・天野さんの美人さんぶりを目の当たりにした守峰は、もちろんこのコーナーも若奥様鑑賞コーナーとして、大活用させていただきました(笑)。このコーナー、状況によって言うべき言葉が変わってくるという緊張感からか、他のがっちり決まったセリフの場面(「そうやってスキをみせると、メインを取られちゃうんだよ」等)ではあんなに大人っぽかった天野さんの口調が、微妙にかわいいVersionになっていて(ちびっこむけにやさしくした、というのとは、ちょっとちがうとおもう…)、たいへん楽しめました(「おてほんします。」みたいな、正しくないかもなにほんごがかわいい)。
 今回は、天野さんがきしーどかめん様と子供達の直接の接触はなかったので、1月イベントで見られたような優しいお母さんぶりはあまり見られませんでしたが、そのかわりに今回注目してしまったのが、『ラ・ソウルジャー』での、天野さんたきしーどかめん様の手拍子。
 御承知の通り、セラミューのカーテンコールで必ず(舞台で戦闘シーン等に使われている場合は別。その場合は『ラ・ムーン』がとってかわります)登場する『ラ・ソウルジャー』は原則全打ち、ムーンのソロ部分だけ、ぱん、ぱぱん、の変則手拍子に切り替わる手拍子が完全に定着しています(セラミュ通いのヒトタチは、考えごとをしながらでも、その部分がくれば、手が勝手に変則手拍子にきりかわっていることでしょう)。『ラ・ソウルジャー』の手拍子を打たなければ、セラミューに来た気がしない、という方も、無数にいらっしゃるのではと思われます。
 その、セラミューの心音とでもいうべき『ラ・ソウルジャー』の手拍子、ちびっこコーナーで『ラ・ソウルジャー』がかかるとき(セーラー戦士による模範演技で1回、ちびっこも踊るところで1回かかります)も、当然おこります。その場内の手拍子にあわせるように、天野さんも手拍子をする(上品な動きで、プリンセス的!)、その手拍子が7日、曲が流された1回目で変則部分でもしばらくそのままいってしまって、あ、キャストさんは場内の手拍子なんかに左右されず、原則で押し通すのかな、と思った頃、急に変則に切り替わったのを見てしまったのが発端(笑)。
 そういう場面を目撃してしまうと、考えることはただひとつ、変則から原則に戻るところを、ちゃんと戻れるかな、ということ(笑・いじわる)。が、1回目は天野さん、途中で手拍子から離脱し(史奈さんと一緒に進行役のうえ、審査員さんですから、ほかにもいろいろすることがあるのでした)、わからずじまい。で、ちびっこが踊る2回目はとみると、今度は変則に切り替わるときには手拍子はされていなくて、変則手拍子の途中から手拍子に復帰。そこからちゃんと戻れるかなー、と思ったら、やっぱりだめでした(笑)。
 その関心は当然、8日に引き継がれ。場内が手拍子をしていることが、天野さんが手拍子をしてくださる条件なので、冒頭手拍子がなかった場合には、自ら積極的にはじめてみたりしました。で、8日13:00はというと、1回目は変則に切り替わるところが失敗(でも変則に軌道修正するタイミングは7日より確実に早かったと思います)、2回目は間違いなしでした!
 8日16:00の回はもう完璧だったので、たぶんおぼえていただけたのでしょう(御立派です!)。
 いくらみていてもあきないきれいな手拍子、9日も楽しみにしてます!




【「必死です。」 竹澤さんと天野さん】
 「天野君に望月さんがいないように、僕にもSさんがいないので」と、天野さんに限りない共感を注いでいらっしゃる竹澤プロデューサーとのやりとりは、このイベントでの天野さんの重要なフレンドリーです! そしてこれが、日々是日替わり。
 竹澤さんからの新ネプ紹介(天野さんとあやの様の質問等つき)で、新ネプの朝見さんが合気道初段、ということでの天野さんの質問「うまいんですよね、すごく?」(すらすらと出たからには台本通りなのでしょうが、冷静に考えると、こんな質問あるかい! というカンジもしないでもないところがポイント)に、朝見さんが「黒帯もってます」と答えられたときの、抜けるような「…はい」が、限りなく弱くて味がありました(笑)。そのあとあやの様と、すごいねー、とささやきあってるところが、なかよしさんでいいです!
 朝見さんがクラリネットをやってらした、という場面、竹澤さんからの「天野君、クラリネットってどういうのか知ってますか?」、7日は「こわれた…」のひとことで喝采だった天野さん、今日は「こういうの」と、確かにクラリネットを構えたときに楽器が向かってる方向に手がのびたけど、先端でのそのくりんという折り返しは何、という手つき。あやの様がちょっといじわるっぽく「こういうの、って、どういうのですか」と返すと「こういうの」と、今度はちゃんと指づかい。そこで解放じゃないのがこのコーナーでの天野さんの使命らしく(笑)、竹澤さんからさらに「天野君、得意な歌があるんだよね」。『クラリネットがこわれちゃった』、いくのかな? と思ったら、「…たクラーリネット」と、正しいんだけどあまりにも中途なフェードインからのワンフレーズ(笑)。クラリひとつでよくここまでひっぱります。
 この関連で8日明らかになった新事実は、あやの様がコルネット(トランペットに似た楽器)をやっていらっしゃるということ! ものの本(茂木大輔『オーケストラ楽器別人間学』草思社刊)によると、トランペットは“帝王の楽器”“奏者に、つねに限界に挑戦しつづける、あくなき探求心と、チャレンジ・スピリットをもたらす。”“奏者に、強い自立とクールな雰囲気をもたらし”…等々。そのかっこよさ、まさにあやの様的です!
 天野さんとあやの様がひとつずつ質問して、さらに竹澤さんから「もうひとつ天野君から」と言われた天野さん、逆に朝見さんに「何かききたいことがあれば、あやのちゃんもいることだし」(先輩に質問ね、と竹澤さんに言われたとき、一所懸命あやの様をさして「先輩」【笑】)。これは竹澤さんの「うまくかわしましたね」というコメントつきだったのですが、朝見さんの質問は「ダンスの振りを早く覚えるコツは何ですか」。がんばって答えようとした天野さん、いきなり竹澤さんに「質問する相手を間違えちゃいましたね」とさえぎられてしまいました(笑)。「一応きいてみましょうか」と竹澤さんに水を向けられてのお答えは「僕は…必死です」。確実に笑いと拍手を取れる、ほんとにシュアな天野さんです!
 天野さんの身長179cmという情報つきのこのコーナー、本日最大のヒットは、13:00の回の竹澤さんからの「夏公演、洞窟のシーンがなくなったらどうしますか」と言われての天野さんの「それは…すごっ…く…」。竹澤さんにすかさず「困っちゃいますね」と引き取られるまでもなく、ああ洞窟のシーンがなくなったら、心底こまっちゃうのね、ということがよーっく伝わるお答えでした(笑)。16:00の回(竹澤さん、天野さんとあやの様から質問していただく方式を放棄し、自ら質問に出られるように【笑】)では、「洞窟のシーンは、天野君の一番得意な場面ですよね」との竹澤さんの折り紙つき!




【そして、本日の至高のフレンドリー。妃香里さんと天野さん】
 いまはまだ語れない某コーナー(こんなことになるとは、思ってもいませんでした!)にぎゅっとつまった、天野さん&妃香里さんフレンドリー。
 昨日よりやや拡大した展開の中での「やっぱりウケをとりたいんじゃないですか」「違う、お前に言われたくないよ!」のあとに、「振り付けてやってんのに振り付けちゃんと踊れないヒトに!」。日頃の妃香里さんの天野さんかわいがりぶりが伺える、あたたかいフレンドリーです(笑)。
(ちなみに妃香里さんのナオさんへの二人称は“キミ”。“お前”といわれてたのは、「お前はちびなんだから余計なことしなくていいんだよ!」とゆわれた小学生・サターン真央さん。基準は一体。)  嵐のような妃香里さんとのフレンドリーを、本日の至高のフレンドリーにこれを押し上げたのは、天野さんについていくら言葉を尽くして語ってもこの妃香里さんのヒトコトにはかなわないであろう、この珠玉のお言葉。
 「そんな濡れた小犬のような目でこっちを見ないでくれよ!」