28th August, 1999
理想のビデオを撮るように。
双眼鏡の中の感動 ![]() さすが週末、ものすごい大入りでした! 9月28日11:00、土曜日午前の回から、補助席(縦も)はもちろん、おざぶとん席、後ろのほーうの普通の椅子をがんばってかき集めてきました的席(笑)まで出ていました。99年お正月感謝イベント以来の、キャスト、スタッフの皆様のがんばりがかたちになったようで、うれしかったです! この回のお席は22列21番、現在手持ちのチケットの最後方だったので、何ヶ月も前にGETして使う機会を心待ちにしていた、双眼鏡発動! 双眼鏡の視界に立っている人物の全身がおさまる、というぴったりさでした。 双眼鏡を使うと、追いかけられる人物はほぼ一人。登場のときが近づくと、登場する方向にあらかじめあわせておいたりしたので、独特の集中が生まれて気持ちよかったです。双眼鏡を使ったり、外して全体を観たり、というあたり、ビデオのカメラワークのような感覚。自分にとっての理想のビデオを作っているような感覚で、楽しかったです! ![]() 【踏みしめる床まで美しく。照明の感動】 この席がとれたときからずっと楽しみにしていたのが、照明の全体像を観られること。サンシャインでの照明、中央近くの席に座って“浴びる”のも心地よいのですが、光の筋の織りなすかたちまで見える後方の席からの眺めも、それはそれは美しいですから! 冒頭、前の方の席では漠然と赤と青の点滅、と認識されていたものが、上と下から呼び合うように光を投げかけていた、ということが見えたところから大感動。光の筋、ほんとうにきれいです。 サンシャインでは、側面の壁に模様のついた光をあてる、という手法がよく使われるのですが、それがまたきれいでした! 冒頭の場面では、ダーク・メノラーの衣装のあの不思議なかたちが巨大なシルエットになって壁面に浮かび上がり、異なる世界のものがやってきた、という感じが出ていました。キングが「暗黒文書に手がかりが」と、暗黒文書を召還するシーンでは、星のかたちの光が高速で回転する、セラミュ的照明効果。他にも壁は、自在に使われています! 舞台の床面も、照明のキャンバス。たとえば、レア・ルビーの登場シーン、前の方の席では赤の光があてられているとしか見えないのですが、高い席から観ると、赤い円形に照らし出された床に網目のような模様が浮かび上がっているのがくっきりと見えます。その模様のうごめく様が、なんとも禍々しい感じで、非常に効果的でした。 サンシャインならでは、なのが、第二幕冒頭、ダーク・プラズマン様をのせてあがってくるセリの奥から、青白い光を上方に向けて照射しているシーン。ややひらきぎみに放射される光が、ガラスの器がつくられているように立体的な存在感をもっていて、彗星コアトルの手触りのようなものさえ感じさせてくれました! ミュージカルの主役はやはり、キャストさんの演技ですが、こうした照明が上質だと、舞台のクオリティが全く違ってきます。4年前、初めてセラミューを観にいったとき、CDではわからないこと! の筆頭に、縦横に動き回る照明の美しさをあげていたことを、なつかしく思い出しました。 ![]() 【えがおくっきり。天野さんまもちゃんフレンドリーチェック】 たとえば双眼鏡でアップにしてみると、そのにこやかさがくっきり。こんなに笑顔いっぱいだったとは、と、あらためてびっくりな天野さんまもちゃんフレンドリーでした! 船上のシーンの天野さんまもちゃんは、美貴さんサファイヤ・キャプテンにせまられたりして大ぴんちなのですが、ほんとうににこやか! 「宝石はつけてると幸運をもたらす」の言葉に「ほんとうですか」というときもにっこり、変装した母達がそれぞれ「ルビー」「サファイヤ」「エメラルド」と言うときもにっこり、プリンセス席に座っているときには、あれだけ警戒していたサファイヤ・キャプテンが通ったときもにっこり、「きけーっ!」と叫んでも誰もいうことをきいてくれなくてもにっこり、外野三人衆で宝石はサギ? という話をしているときもにっこり。この笑顔を見ていると、船が進んでいく海の上に広がっている、光いっぱいの青空が見えてきそうです! 『つるつるの恩返し』のあとも笑っちゃっていた天野さんまもちゃんですが、王子はその宝石をしまって、誰にも見せませんでした、というところではさすがに神妙な顔になっていたのが、また微笑ましいです。 かぐや島に漂着した直後はごきげんななめな天野さんまもちゃんですが、大好きなレアルビー姐さんに背中をぽんぽんされるとにっこり。実はクックの生き別れのお兄ちゃんなんじゃ…と思ってしまったり(いや、神殿のシーンを考えると、おとうとだったりして…仔猫、5000+α歳だから、確実におとうとですね)。 発見してものすごくうれしかったのが、ちびうさ登場のシーンの後、海賊さん達が初めて正体を現して登場する場面で、天野さんまもちゃんが神崎さんケルンにちょっと手をふったりしているところ! ムスメ達の反応から考えると、さっきの水夫さん達と同一人物、という認識はあるようなので、『ウェルカム ハレハレヒレハレ』のあのダンスでフレンドリーが育まれたのかと思うと、限りなく楽しいです! とっても緊迫した場面だからこそ光る笑顔が、ちびうさがさらわれた、と仔猫ちゃん達が教えにきてくれたときの、天野さんまもちゃんの「どうしたんだ」の笑顔。せつなが登場したときのすっとした笑顔の消え方と対比させると、深いものが(笑)。 そしてやはり印象的だったのが、ラストシーンの一番高いところでのプリンセス・スマイル! 人物の動きがあるたびに丁寧なフレンドリーがされていることはもちろんわかっていましたが、あそこまでのプリンセスぶりだったとは、という感じです! 特に印象的だったのは、ルーフ・メロウへの笑顔。プリンセスの空気にプリンセスが誘発されるのか、それはもう優雅なプリンセスぶりでした。 そしてやっぱり、極めつけはキングへの笑顔でした。文句のつけようがありません(笑)。 ![]() 【こんなに楽しそうだったとは。お食事まもちゃん】 春のあなたは、いったいどこへ。 と思うぐらい春公演から立場を180度転換させた、ひろったごはんでのお食事シーンの天野さんまもちゃん。ここまで楽しそうだとは、知りませんでした! まじめな顔で黙々とやってるのかな、と思ったお皿並べや食べ物の配置も、白い歯を見せて笑うぐらいにっこにこ。あやの様ちびうさと二人でのごはんのしたく、ほんとうに楽しそうです! この回は、手にしたお肉の串をくわえたりして、みんなで食べてるシーンもものすごくかわいらしかったです。食べるシーンそのものは、天野さんまもちゃんは一番奥のほうになって隠れてしまうことが多いのですが、すぐそばに動きの大きい稲田さん美奈子ちゃんがいることもあり、これから丁寧なチェックが必要かも! そしてやっぱり一番うれしそうなのは、キングから食べ物をもらうとき。今日はもらったお鍋のおたまをちょっとあげてみたりと、微妙に変わるしぐさがいいです。頭だけちょっとかがめるようなちいさなおじぎも、その後の場面での「さしいれ、ありがとうございました」というぴっとした礼よりずっとやわらかい天野さんまもちゃんの味わいが出ていて、とってもいいです! ![]() 【えがおじゃなくても。天野さんまもちゃんフレンドリーチェック、さらに。】 洞窟のシーンでレイちゃんに「こんなところで霊感つかっていいのかよ」などと言ってる天野さんまもちゃん(ますます同級生グループな感じ…)を、史奈さんうさぎちゃんが「美奈子ちゃんチームには、IQ300の天才亜美ちゃんがいるのよ!」と一喝するところで、天野さんまもちゃんが少しずつ後ずさりしてるところ、あらためてみつめると、味です。 そして、戦闘シーンでクラーケンとサーペンがビルハ・エメラルドと対峙しているとき、位置の関係で天野さんまもちゃんと史奈さんうさぎちゃんを守ってくれているように見えて、うれしいです(そしてそれが第2幕の神殿のシーンでは“見える”じゃなくホンモノになるところが、夢のような今回のセラミューです!)。 第1幕のラストシーン、望月さんスペースナイトの立ち位置は天野さんまもちゃんの少し手前なのですが、ルーフ・メロウが近づいてくると望月さんスペースナイト、すっと動いて天野さんまもちゃんとルーフ・メロウの間に立ちはだかるような位置に! ものすごくさりげない移動なので、意味はないのかな、と思おうとしても、コンが近づいくると今度は、コンとあやの様ちびうさとの間に立ちはだかるように。これってやっぱり、“保護”の移動? と、ついつい夢見てしまいます(笑)。 待望の、だったのが、あやの様ちびうさの動き! 海賊さん達に助けてもらった神殿のシーンで、ダーク・プラズマン様が「死に損ないの銃を奪い取れ!」と声を上げた瞬間、思わず、という感じで腕がちょっと動いて、天野さんまもちゃんをかばうようなかっこうに。日頃は天野さんまもちゃんを立てて、そのシーンではあまり動きをみせないあやの様ちびうさですが、ほんのちょっとでもそういうしぐさが出ると、やぁっぱりかっこいいです! ネコにも保護してもらっているこの夏の天野さんまもちゃんですから、遠慮はいらないと思います(笑)。 ![]() 【ふたつの三角形の、共通の辺。天野さんまもちゃんと聖子さんせつなさん】 フレンドリー、の反対かも(笑)なフレンドリー。かぐや島ツアー説明の場面で、水着で華麗に登場した聖子さんせつなが、パレオの布を腰につけようといったん天野さんまもちゃんの目の前でひろげるものの、天野さんまもちゃん全く反応なし。結構色っぽい道具なんじゃないかと思うのですが、全然なんともない天野さんまもちゃん、清潔感があっていいです(そもそも、水着本体に頭をかかえているようじゃ…)。 かぐや島ツアー無料御招待、というところで聖子さんせつなさんが「ほんとなの?」と天野さんまもちゃんの右ひじをとり、史奈さんうさぎちゃんが「ねーまもちゃん、ほんとだったでしょ!」と天野さんまもちゃんの左手をとるあたり、キング・エンディミオンと結婚するセーラームーンと、キング・エンディミオンに報われない想いを寄せ続けるセーラープルート…という設定を考えると、かなり意味深な雰囲気になるはずなのですが(キング・エンディミオンの種【笑】の天野さんまもちゃんの両手を両側からひっぱってる奪い合い的構図だし、セリフまで反対!)、現物のシーンをみてみると、そのケハイもなし(笑)。 それよりむしろ、天野さんまもちゃんがキングに「差し入れありがとうございました」というところからはじまる、望月さんキング+天野さんまもちゃん+聖子さんせつなさんの三人のシーンの方が、彗星コアトルがどうしたこうしたという深刻な話に入る前から(もう、せつなさん登場の瞬間から【笑】)緊迫感がみなぎっているような気がするのは、いったい(それを考えると、パレオ布への無反応もあたりまえ。ライバルの水着姿に、どきどきしたってしょうがありません【笑】)。 でも、かぐやツアー説明の場面から退場するとき、ちょっと天野さんまもちゃんにフレンドリーしてくれたりする聖子さんせつなさん。 これからますます注目です! ![]() 【今日のちーまもちゃん。】 かぐや島に漂着したシーンでの、「だからこんなつあー、きたくなかったんだ…」としゃがみこむ天野さんまもちゃん。25日18:30でやってた、のの字は書かないで、じーっとしゃがみこんでました。それもまた、閉じ閉じな感じで、よかったです。 ![]() 【女心と秋の空。サファイヤの青は】 その天野さんまもちゃんをみて、美貴さんサファイヤ・キャプテン、背中をさっとタッチして通り過ぎただけ。あれだけ熱烈アタックしてたのに、やさしーくのぞきこんでくれたりしたときもあったのに、あれ、あっさりしてる、という感じでした。 船上のシーンでの天野さんまもちゃん登場時、「おきまりだな。」といって水夫さんケルンにしゃがみこむ天野さんまもちゃんの背中に、美貴さんサファイヤ・キャプテンが、ひとさしゆびをあててるしぐさが目を引きましたが、美貴さんサファイヤ・キャプテンの動作がちょっといたずらっぽくなってきた感じも、実は意味があるのかも。 このへんが結構、その後の公演での変化の予兆だったりするあたり、奥が深いです(笑)。 ![]() 【当然重点チェック。まもはるフレンドリーチェック】 双眼鏡の視界の中の天野さんまもちゃんとナオさんはるかは、『夢を買います 島の旅』ではほんとににこにこしあいでした! “神秘とロマンのかぐや島”のところでの、合図をするようなしぐさが、まもちゃんとはるかのポジションを示していて、いいです。 ルーフ・メロウにはるかがやられたとき「はるかさん!」と天野さんまもちゃんが駆け寄ると、かなりダメージを受けた感じのナオさんはるかが、天野さんまもちゃんのひざ裏あたりにすがるように触れたりしているあたり、どうしよう、というぐらいのどきどきです(笑)。 ![]() 【定番。「ダークプラズマン様が太陽系に入られた!」】 この回は、手に手をとって系。背中合わせに走り込んでくる、そのプロセスで、のばした腕と腕が交錯するような感じ(このへんは、アップにしないほうがロマンかも【笑】)。 しゃがみこんだとき顔を見合わせるしぐさは、瞬間を切り取ってもこのましい、大フレンドリーポイントです! ![]() 【全身が入りきる視界は、このひとのために。ナオさんウラヌス】 ちょうど全身が入りきる、この席からの双眼鏡の視界。 ナオさんウラヌスのすばらしい動きを堪能するには、最高のサイズです! 神戸公演の頃は確か、海の怪物にやられている天野さんまもちゃんを助けに来たシーンで、ワールドシェイキング、ディープサブマージ、ときたところで花火が炸裂、だったので、欲求不満がたまったような記憶があります。何度かみているうちに、ディープサブマージの直後の花火でも、ナオさんウラヌスが床を押すような手の動きを合図に花火が炸裂することがわかって、ちょっと満足したにせよ、やはりいまひとつ解消されないもやもやが。それが、東京公演では、先にディープサブマージ、そしてワールドシェイキング、ワールドシェイキングが放たれるや花火、という流れになり、爽快になりました! 2nd Stageではずっと、リーダー的存在として外部をぐいぐいひっぱってきたナオさんウラヌスですが、ふと気づいてみると、今回“我ら外部太陽系四戦士”、聖子さんプーが言ってます。ナオさんウラヌスが一番! でないのはちょっとくやしいかもですが、でも、今回の公演では天野さんまもちゃんへの「逃げろ!」をナオさんウラヌスが言ってくれることのほうが重要ポイントかも(笑)。 じっくりみせていただいたのが、『セーラーWAR!』でのはるかとみちるの手のにぎりかた。おやゆびずもうのような独特の握りかた、握りしめるお互いの手にどんな感触が伝わっているのか、思い浮かべるとどきどきします。 戦闘シーンの『ラ・ソウルジャー』では、躍り出るように登場するナオさんウラヌス。その跳躍ひとつとっても、見応えがあります! やはり戦闘シーンの『LINK』では、“次のリンク あなただと”で、スペースソードを前に突きだして、くい、とちょっとあげるしぐさ。表情もちょっと不遜な感じさえするかっこよさで、『敵は銀河テレビ局』での拳銃のシーンを思い出したりしました。 『LINK』はイントロの部分の、顔の前に片手をよぎらせる動作や、直線的なウェーブのように全戦士が連鎖的に手を水平にかかげていくところ(もちろんスタートは、ナオさんウラヌス!)、と、好きなところがいっぱいです。いっぺんには書ききれないそのひとつひとつ、少しずつでも取り上げていきたいです! ![]() 【だからこそ天野さんまもちゃんにほしいです。望月さんキング】 アップで集中して観て初めて気がついた、望月さんキングの魅力。 30世紀のシーンで、「死にたいのか」の笑いがおさまってまた芝居が動き出すとき、望月さんキングがてのひらを上に向けた手をちょちょっ、と動かしてちびうさを呼び寄せる瞬間があるのですが、この手の動きがむちゃむちゃかっこいいです! こんな細かいところでどうしてこんなにかっこいいかな、と、思うぐらい! これからこのシーンでは、この瞬間、楽しみに観るようにします! ![]() 【今日の小野妃香里さん一座。】 一日たりとも同じことはしたくないのでしょうか、小野妃香里さん一座。日替わりロードは、まだまだ続いています! 「海里」のこたえは「おかえり」「パリ」「朝帰り」。今回守峰が初めて観た「パリ」のように、新しいセリフがでるたびに、それはいったい! とときめきます(笑)。妃香里さんルーフ・メロウが「お前、それ“パリ”かよ」というときの、笑い混じりの声がいいです! 本日の変更点ではないかもですが、せっかく1海里を答えたクラーケン、「5海里は」と聞かれたときの「それはあんまりです〜」でうわーんと泣き出すように。妃香里さんルーフ・メロウの「泣くな男だろ!」がまたいいです。今日の妃香里さんルーフ・メロウ、そこから先がたくさん笑い混じりで、フォーメーションBのときの「なんでそんなにうれしそうなんだよ!」、フォーメーションAの海賊さん達の「GO!」に「GO! じゃねーよ!」と一喝するところも、思わず笑っちゃってます、という感じの声が、海賊さん達との関係をとてもあたたかく感じさせてくれて、いいなあ、と思います。 つなひきのシーンは、最初に返って「アディオス・タコス・ペペロンチーノ!」「メキシコ!?」。たしかにこのセリフ、“ペペロンチーノ”での妃香里さんルーフ・メロウの巻き舌混じりの発音がなんともうさんくさくて、絶品です(笑)。 ルーフ・メロウの胸編はもやもやとした「近眼」、やけるような「夕焼け」に、「ずんずん痛むようなっ!」「ズンズン」「ドコドコ」から「ズンズンズンズンズンズンドコ」と歌に展開(元ネタ、ドリフだと教えていただきました! 「ズンドコ節」)。 ![]() 【本日の変更点。】 30世紀のシーンで、史奈さんセレニティが「かえるぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ あわせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこって言ってみて。」のあと、これまで望月さんキングは素直に「いいよ。」といっていたのが、今日は「えっ」。…これには経緯と、その後の展開があるようです(笑)! 本日の変更点、というわけではないのですが、神戸公演では華麗な開脚跳躍で登場した白衣の下に水着姿の聖子さんせつな、東京ではつかつか歩いてきて白衣の前をはだけ、力こぶなポーズをとることに。これはここでは終わらず、発展していくものだったので、ここであらためてチェック! ![]() |