29th August, 1999
輝きの行方。
銀の飛翔の描くもの ![]() 8月29日11:00は、当日券で10列14番(とってくださいました皆様、ありがとうございました!)。 センターに近いこの席では、視界の大部分に舞台がちょうどはまる景色。思わず正しい気持ちで観てしまいそうでした! ![]() 【初心に返って。まもはるフレンドリーチェック】 この回は、前日に【贅沢は敵だ! 「ダークプラズマン様が太陽系に入られた!」】を含む25日18:30の回のレポを書いて、まもはるに関しては謙虚に行こうという心持ちになっていました。そういう心持ちでこの『かぐや島伝説・改訂版』を観ると、あらためてまもはる的場面を発見すること多数! たとえば、みんなが暗黒病を知ることになる、第二幕の廃屋前のシーン。聖子さんせつなの「衛さんからも(連絡が)ないの」というせりふに、ナオさんはるかがみんなに背中を見せて表情を隠すところ。まもちゃんとはるかが隣り合って立つことさえほとんどなかった昔であれば、はるか、そんなにまもちゃんが心配なんだ、と、大まもはるシーンとしてクローズアップされていたであろうしぐさ! もちろん、今みても、ものすごく天野さんまもちゃんを心配しているように見える、ナオさんはるかの心のこもったしぐさです。 続く場面でのナオさんはるかの「今度は洞窟のあたりを捜してみよう」も、それに先立って天野さんまもちゃんがキングに行っていたセリフ「僕は洞窟を。何か気になるんです」とシンクロ! 以心伝心! まもちゃんが洞窟で迷ってるってこと、はるかにはわかるんだ! と思うと、魂つながってるね、とさえ思えるまもはるシーン。 このへんは日替わりや偶発的フレンドリーではなく、台本にしっかり書き込んである、いわば構造的まもはる。『かぐや島伝説・改訂版』、確信犯です。 ![]() 【そうか、そうだったのか。Part 5 ナオさんはるか、いいひとです!】 さらに今日確認できた、大まもはるポイント。 かぐや島に漂着した史奈さんうさぎちゃん、岩の間に倒れてる天野さんまもちゃんを踏んづけたばかりか「大きなナマコかと思ってた」とまで言う史奈さんうさぎちゃん。それを受けて天野さんまもちゃんが、凶悪なぐらいかわいいすねかたで「もーかえる!」と、身をひるがえすシーン。みんながうさぎちゃんの言葉に無情に大笑いしているそのとき、舞台の反対側でナオさんはるかが何か朝見さんみちるをとがめている、その事情を認識するという神業を、守峰、自力でやりました! みちる、うさぎちゃんのナマコ発言を聞いて、ほたちゃんと一緒に笑ってたんですね。それをはるかがたしなめていたという。…はるか、いいひとです! 舞台のはじっことはじっこでも、フレンドリー。この夏、まもはるの季節です(笑)! ![]() 【それでも、ふれあいがほしくて。「ダークプラズマン様が太陽系に入られた!」】 この回は、ナオさんはるかの方がだいぶ先に立って、それでも天野さんまもちゃんをかばいながら登場。天野さんまもちゃんをかばうためにかざされた手が、印象的でした! ![]() 【飛翔感あふれるこの光景も。輝きの行方】 この夏公演の、天野さんたきしーどかめん様最高の見せ場。 「暗黒病を治す、銀の苔だ!」と、胸のすくような動作でステッキを振り抜き、光り輝く銀の苔を舞台全体に撒き散らす、あのシーン! 爽快感のある動作、銀の短冊がぱっと散る華やかさ、そしてそれが輝きながら舞台に舞い降りていく、時間を止めるような効果。飛翔感のある、純粋に美しい光景です。 この飛翔感、ホームランのようでいて、少し違う。時間は一瞬止まる、でも、放たれた球は生きていて、次の光景につながっていく。むしろ、強肩のセンターの渾身のバックホームが、キャッチャーのミットめがけて真っ直ぐに飛んでくる、その時間を切り取ったような、そういう緊張感を伴った、飛翔。 そしてその先には、その白球をしっかりと受けて、ホームへすべりこむ走者をアウトにするキャッチャーがいるように、銀の苔を受けて暗黒病から回復するさまを、足先から手をすべらせる動作で表現し、そして最初に力強く立ち上がる、ナオさんウラヌスが、います。 この夏のまもはるフレンドリーを支える絆とは、何なのか。 その一端を伝えるような、輝かしいつながりです! ![]() 【もちろん、はるかだけじゃなくて。天野さんまもちゃんフレンドリーチェック】 もちろん、はるか相手だけじゃない、天野さんまもちゃんフレンドリー。この日もあったかいふれあいを、いっぱいみせてくれました! かぐや島ツアーをものすごくあやしんでいて、かぐや島についてからも「だからこんなつあーきたくなかったんだ…」な天野さんまもちゃん。でも、『夢を買います島の旅』では、“できすぎだけど、まあいいか”とにこにこしちゃってます。そういうすぐに機嫌なおしちゃうところが天野さんまもちゃんのいいところだよね、と思いつつも、なんでそんなにころりと…とフシギなのも事実。で、この回じーっと観察していると、天野さんまもちゃん、レア・ルビー姐さんがあいさつした瞬間にぱっと表情が変わることがわかりました。…そんなにレア・ルビー姐さん、すき? 船上のシーンで『つるつるの恩返し』が終わると、外部三人、にっこり笑って天野さんまもちゃんと顔を見合わせ。なんだかファミリーな感じで、あったかかったです!(天野さんまもちゃん、ほたるちゃん役?) 海賊トリオが正体を見せたシーン、他の海賊さんが「じゃかあしいやー!」と、フレンドリーじゃない声を張り上げている真っ最中、神崎さんケルンは天野さんまもちゃんのために、ポーズをとってみせてくれたりしてました。ほのぼのとフレンドリーなふたりです。 ひろってきたお食事のシーンでは、ひたすら食べ続ける(正確に言うと、食物を奪う動作がその間にはさまる)稲田さん美奈子ちゃんのお隣で、食べ物をちゃんとお皿にのせてみんなにすすめたりしている、気立てのいい天野さんまもちゃんのかいがいしさが目立ちました。 そういう気立てのいい娘さん(笑)のことは、必ずちゃんと見守ってくれている人がいる、というのが物語の約束事。ビーフシチューのおなべを天野さんまもちゃんにあげる望月さんキングのしぐさ、ちょっとよびとめてフランスパンをわたす動作も、やさしいです。望月さんキングが作ってくれたビーフシチューの匂いをあじわってる天野さんまもちゃんに、バラのついたミトンの手でおなべをさわってみせる望月さんキング、熱いから気をつけるんだよ、といってくれてるようで、心暖まります! 「プラズマドームに消え失せろ!」の後も、今日もちゃんと天野さんまもちゃんの肩に手をかけて、気遣ってくれてました。 おっきな望月さんキングにやさしくしてもらったぶん、小さな子にやさしくする天野さんまもちゃん。仔猫の河合さんミックをなでようと、頭の上から手をかざしたらひっかかれそうになって、そのあとこわごわ手を出してるところがなんともいいです。 そして、熱で倒れた真央さんほたるちゃんの顔をのぞきこむしぐさ、天野さんまもちゃんのやさしさがよく表れていて、だいじです。 神殿での仔猫ちゃん達とのシーン、天野さんまもちゃんが「大阪弁に聞こえる…」とかゆってる間、小宮さんクックがいらいら上下運動しているのがポイント。その後「黙って来い!」で連れ去られる天野さんまもちゃんの背中を、小宮さんクック、押してます(笑)。 ![]() 【本日の王道。天野さんまもちゃん&あやの様ちびうさフレンドリー】 夏公演の大改訂は、キングから食べ物を受け取った天野さんまもちゃんが、さらわれたちびうさを助けに行くという天野さんまもちゃんの大活躍を生みました。 海賊さんにあやの様ちびうさが(…と天野さんまもちゃんも)助けてもらった後は、舞台の隅でずっと一緒の天野さんまもちゃんとあやの様ちびうさ。こまやかなフレンドリーが、静かに繰り広げられます。 海賊さんに助けられたちびうさに「ちびうさ!」とまもちゃんが駆け寄って、二人で舞台上手隅の定位置に走るところ、ときにはあやの様ちびうさに手をひっぱられるようだった天野さんまもちゃんですが、今日は天野さんまもちゃんがあやの様ちびうさの背中を押すような感じに。一応、主導権とってます…かな(笑)? 天野さんまもちゃん、舞台にちょっと動きの気配があるたびに、こまやかにちびうさをかばっているのですが、ときどきあやの様ちびうさ、天野さんまもちゃんの背中に手をやったりしています。思わず、というそのしぐさ、護られるだけじゃない強さをたたえたあやの様ちびうさらしくて、たまらなくいいです! 「死ぬことなんてこわくない」と飛び出したナオさんはるかをダーク・プラズマン様が攻撃した場面(ナオさんはるかをかばったキングとシンクロして、一番後ろの天野さんまもちゃんも手をかざしてます!)のあと、天野さんまもちゃんの手は、あやの様ちびうさの肩にしっかりと置かれてます。やさしくてあたたかい護り。 ![]() 【今日のちーまもちゃん。】 子供ににやさしくても、自らもコドモみたいにかわいい天野さんまもちゃん。 「だからこんなつあーきたくなかったんだ」でしゃがみこむ天野さんまもちゃん、今日はさらに舞台の中央向きに。のの字を書くこともしないで、ただきゅうっと膝を抱いてる天野さんまもちゃん、とんでもなくかわいいです! ![]() 【女心と秋の空。サファイヤの青は】 こんなにかわいい天野さんまもちゃんなのに、その側を通りすぎる美貴さんサファイヤ・キャプテン、今日は天野さんまもちゃんの顔はみていったものの、触れてはいかず。やっぱり、あきちゃったのかな。 ![]() 【もちろん、ひとりでもがんばる。天野さんまもちゃんのかつやく】 28日午後には“…ころんだ?”と心配になってしまった、嵐の海に飛び出していく天野さんまもちゃん。この回にはちゃんと、前転?して殺陣の位置まで移動するのが、わかりました。…が、残念ながら、波に隠れて見えません(泣)。せっかくきれいな動きの気配がするのに。 そしてこの回、『You're My Jewelry』のとき、客席で天野さんまもちゃんと一緒に歌っている小さな女の子発見(うれしかったです!)。教育的見地からも、いいお手本をみせてください! と念じていたら、ものすごくおっけーでした! それにしても、幼稚園とかで“ほうせきだってかすむよ きみのみりょくのまえじゃ”なんて歌ってると、おっきくなったら、はるかさんにだってなれそうです(笑)! ![]() 【さすがの多彩さ。ナオさんはるかフレンドリーチェック】 そのはるか(笑)、さすがの多彩なフレンドリー。 船上のシーンの冒頭近く、「出港から6時間たってるからな」の後ナオさんはるかが神田さんレイちゃんに時計を見せるとき、神田さんレイちゃん、ウケて笑ってました! ナオさんはるか、時計の盤面にいろいろはりつけて、ウケをとっている模様。この時計、『愛より宝石 かぐや島』に入ると、水夫さん達も大喜び! 舞台の隠し味です。 美貴さんサファイヤ・キャプテンの天野さんまもちゃんへの「好きなんです!」に、ナオさんはるか、驚いてました! …が、男だと思われてるキャプテンが男の子のまもちゃんに…で驚いてるとしたら、あなたに驚かれる筋合いはありません、というところでわ。 デッキチェアの上でみちるの隣に座るケルンのことを、ナオさんはるか、27日にはかなーり意地悪したと聞いておりますが(何か物を投げてとってこさせて、拾わせたものをさらに捨ててみせたりとか)、今日は平和にフレンドリー。ケルンがみちるの隣に座っててもおっけー。 『愛より宝石 かぐや島』の冒頭、ナオさんはるか、真央さんほたるの手をつないでブラブラさせるのが、なんとも親子なフレンドリー! そういうとき、ナオさんはるかも真央さんほたるもうれしそうで、あったかい気持ちになれます! 今日にはじまったことではないですが、ナオさんはるか、宝石探険のチーム分けで思いっきり「おばちゃんゲットー!」と、聖子さんせつなをゲット(笑)。そして今日は、うさぎちゃんがかぶってきたカゴをかぶって退場したのでありました。 「あなたの手は、けがさない」とムーンに告げて、ナオさんウラヌスが仔猫を斬ろうとするとき、あやの様ちびうさの「パパ!」。望月さんキングにどういう行動を期待していたのか、考えるとときめきます。 自分の手を汚すことはいとわない、というナオさんウラヌスの、仔猫達がたおれるシーンでの表情は、日々さまざまなニュアンスをたたえ続けてきました。この回では、ナオさんウラヌス、最初から顔をそむけることなく、じっとみつめていました。ルビーとクックの再会シーンで顔をそむけ、それでも、サファイヤとミックのシーンでは、その場面を見つめなおし、最後のエメラルドとフックの場面でうつむく、という、揺れるウラヌスの気持ちの伝わる動き。 その仔猫達のことを「あなたと同じことをされても、あの子達は生きてた!」とムーンがダーク・プラズマンに言い放つシーンでは、ナオさんウラヌスは、稲田さんヴィーナスに触れてから、神田さんマーズへ。マーズの黒髪の頭を抱え込むようなそのしぐさ、深い深いフレンドリーです。 ![]() 【発展中。本日の聖子さんせつな登場。】 華麗なる開脚跳躍を振り捨て、ボディービルダーのポーズで笑いを取り、ナオさんはるかにもそのポーズを取らせた、“白衣の下に水着”聖子さんせつな。 今日はなんと、「なんて言ったんだよ!」と叫ぶ天野さんまもちゃんまで、ボディビルダーのポーズ! もちろんナオさんはるかも、舞台の反対側でおそろいのポーズ。楽しかわいかったです! そしてもうワンステップあったのが、せらみゅですー! 29日午後、乞う御期待! ![]() 【本日の小野妃香里さん一座。】 黒コートの海賊トリオ登場の『ラ・ソウルジャー』は、ア ソーリャと合いの手が入る盆踊り(?)Version。 『ルーフ・メロウ 夏休み国語教室』の「海里」は「おかえり」「でんぐり返り」「朝帰り」のセット。“フォーメーションA”は「なんでそんなにうれしそうなんだよー」「GO!じゃねーよ!」の妃香里さんルーフ・メロウのコメントつき。 つなひきのシーンの妃香里さんルーフ・メロウは「アディオス・タコス・ペペロンチーノ!」「メキシコ?」の基本型。 ルーフ・メロウの胸編は、「近眼」「炉端焼き」「ズンドコ」のセット。 サーペンの「薬草です。恥ずかしいときは、これで顔をお隠しください」に、この回から「こうやってね」というサーペンによるお手本がつきました(笑)! ![]() 【王と王子と最高の騎士と。ラストシーン】 はれやかな表情の挨拶がつぎつぎと交わされる、『かぐや島伝説』のラストシーン。そのなかでも、望月さんキング、天野さんたきしーどかめん様、そしてナオさんウラヌスのそれは、特別感が漂います。 ナオさんウラヌスのキングへの礼は、階段の高い段に片足をかけつつ、ひざまずくように胸に手を当てた上体を折る(背筋はすっとのばしたまま!)、深い深い礼。ナオさんウラヌス特有の、ゆったりとした間をたたえたその動作、気持ちの深さをそのままかたちにしたような美しさが、この回は特に際立っていました。 天野さんたきしーどかめん様ももちろん、望月さんキングに初々しい礼。その礼を、この回は望月さんキングがじっとみていて、それがなんともあたたかかったです。 そしてナオさんウラヌスから天野さんたきしーどかめん様へのシンプルな礼も、忘れられることはありませんでした。もちろんその動作も、すっときれいでした! ![]() 【カーテンコール】 うれしかったのはダーク・プラズマン様! 袖に消えるとき、客席のほうに手を振ってくださってました! あやの様は“キャイーン”。ピンクの髪の毛が飛び跳ねるような弾むポーズ、キュートです! そして一番の花は、最後にみんな定位置についての、お手振りシーン。望月さんキングと天野さんまもちゃん、波に揺れる海草のように、ゆったりと腕を波打たせる変形振り! お二人で相談されたかと思うと、そのなかよしさんぶりがうれしかったです! ![]() |