4th September, 1999  
全てがかなえられたとき。
最後の念願、最前列






 9月4日11:00の回のチケット、歌舞伎座にGETしに行った前売りは完売でした。そういう状況じゃ、当日券はかなり並びが出て、いい席GETは普通に考えると絶望的。その後は全公演行くし(チケット確保済)、この午前はやめておこうかな、と、思ったりしてました。
 でも、2日・3日の公演があまりに楽しくて、4日午前も、結局行くことに。
 それでも、発売時間前から並ぶ元気がなくて、10時過ぎにサンシャインに到着。また2階席もいいかも、A席B席完売の札が出てないといいな、と思って、ふっと窓口に目の焦点を合わせたとき。
 空席表示画面、最前列右端に、ふたつの緑色(空席)の表示。
 どっくんどっくんする胸のなか、今売ってるの、当日券だけだよね、別の公演の前売りとか扱ってないよね、と何度も確認。二階席はもっと小さい、あれは確かに一階席画面、空いているのはほんとにほんとの最前列。
 あとは前に並んでるヒトタチに念力を送るのみ(笑)。幸い前に並んでらしたのはほとんど御家族連れ。お子様連れにはそこは向かないです、もっと真ん中の見やすい席あります、二階席というのもねらいめです…念じた通りに皆さんチケットをお買い求めになり、順番、回ってきました。
 3列27番、今年の東京公演では諦めていた最前列、天野さんまもちゃんと神崎さんケルンのダンスシーンが袖から見られる席(笑)、GETぉぉっ!
 行けるときはめいっぱい行った、神戸では最前列センターを満喫した、初日も千秋楽も行った、握手会でナオさんウラヌスとも天野さんたきしーどかめん様ともあやの様ちびムーンとも握手できた、そしてサンシャインの最前列にも座れた。
 1999年の夏、悔いなし、です。




【魔法の席。3列27番の覗き窓】
 最前列右端のこの席、下手の袖が見えることは期待していたのですが、それ以上にもっと、不思議なものも見えました!
 気づいたのは、船上のシーン、天野さんまもちゃんが登場する少し前。船の上甲板を表す、舞台奥を高くする大道具の向こうに、ドラゴンが定位置へと向かうのが見えたとき(あの華やかな色彩は目立ちます!)。未来を覗き見たような、そんな気持ちになりました!
 その後も、ルーフ・トライアングルにさしかかる少し前(海賊さん水夫さん達の場面)のとき、天野さんまもちゃんと史奈さんうさぎちゃんが何か話しながら横切るところ、神田さんレイちゃん達が上甲板の後ろへと向かうところが見えたりしました。
 この席ならではの不思議な光景、楽しみました!




【本日の聖子さんせつな登場】
 まずは基本型・ボディビルダーのポーズ。ナオさんもおつきあい。
 天野さんまもちゃんも巻き込んで最高を極めた29日公演の基礎となったこのVersionも、これで見納めとなりました!




【日々誕生。ナオさんはるかフレンドリーチェック】
 最後の週末、千秋楽に向かって、新たな技が生まれてくるナオさんはるかのフレンドリー。特に目立ったのは、やはりそういうときにはヒート・アップする、稲田さん美奈子ちゃんとの大ナオ小ナオコンビでした!
 かぐや島ツアー説明の場面では、稲田さん美奈子ちゃん、あのポップなリゾートスタイルをナオさんはるかに見せてます…のか、はりあってるのか微妙にわからない、アグレッシブな稲田さん美奈子ちゃんのフレンドリー、意欲的です!
 明らかに張り合ってるのは、仔猫のことをきいてもらえないで、すねて座り込んでるあやの様ちびうさとの場面。稲田さん美奈子ちゃんがあやの様ちびうさをつついてると、ナオさんはるかが稲田さん美奈子ちゃんをつつく。それから二人が、立ち上がってはりあうという! いずれもフレンドリーの雄、見応えがありました!
 でも、そういう戦闘的な場面だけでないのが、この二人。ダーク・プラズマン様の「絶望を知らぬからだ!」のせりふの少し前、ナオさんはるかがレイちゃんと美奈子ちゃんに触れ、稲田さん美奈子ちゃんの手を取るしぐさが、ものすごく印象的でした。
 もちろんフレンドリー新作は、対美奈子ちゃんだけではありません。船上のシーンでの登場の際、神崎さんケルンに敬礼するフレンドリーも! 最大の得意技・チョキ!に近いこの動作、もちろん決まってます!
 日々変更、という点では、最後のシーン、キングへの敬礼の軽めVersionがみられたことも挙げられるかも。




【もちろん、単独の美しさも。ナオさんウラヌスのしぐさ】
 ナオさんウラヌスのダンスの美しいポイントは挙げていったらきりがないのですが、今日どうしても語りたいのは『LINK』の“永遠の契りを 翼に変えて”の、小指から一本一本、なめらかに握り込んでいく手の動き。ナオさんのダンス、力強さよりもむしろ、こういうこまやかなところが身上では、と思ったほどの美しさでした!



【高確率。まもはるフレンドリー】
 笑顔が一番! な天野さんまもちゃんですが、あ、笑ってる、と思ったらその先にはるかがいました、ということに、だいぶ慣れてきた、この夏。
 船上のシーン、史奈さんうさぎちゃんが「夢で宝石の山をみつけるの!」と言ったとき、史奈さんうさぎちゃんに笑いかけるのかな、と思いきや、ナオさんはるかに(笑)。
 『つるつるの恩返し』で、「みよったな〜!」で飛びすさっての「大阪弁、ないない!」の直後にも、あ、もう笑ってる、と思ったら、やっぱりはるか。ここを“やっぱり”と思うあたり、夏ももう、終わりにさしかかってるんだ、と実感。
 『ちびうさの反乱』も、大まもはるシーン。“あたしそうは思わない”のところでも天野さまもちゃん、ナオさんはるかににっこり、歌のラストでもやっぱりナオさんはるかににっこり。うさぎちゃんにはおこってみせたりするところがあるのに対し、はるかにはにっこり100%。
 天野さんまもちゃんがナオさんはるかに笑いかけるだけでは、ないです。真央さんほたるちゃんが熱で倒れたとき、「廃屋に急いで」と天野さんまもちゃんが言うと、ナオさんはるか、なんともやさしくふっと笑うところは、ほたはる親子の微笑ましさを重ねあわせると、とても奥行きのある表情でした。
 仔猫が来たとき、神戸ではフランスパンを放り出して仔猫のところに行っちゃってた天野さんまもちゃんと、その後しっかりおかたづけをしているナオさんはるか、という構図でした。東京では、天野さんまもちゃんがちゃんとおかたづけをするようになって、感慨深かったりしました。そして今日は、その天野さんまもちゃんとナオさんはるかが一緒におひつのふたをもって、いろいろなものをつめているところが見られて、さらに感慨。神戸から観てきて、あらためてよかったと思いました!




【いちおうこだわり。「ダーク・プラズマン様が太陽系に入られた!」】
 本日は接触なし。
 ほんとは、天野さんまもちゃんが「はるかさん!」と叫んで駆け寄ったあとのほうが、いっぱい接触、あるんですが、日々ニュアンスの変わる定点観測の醍醐味からすると、やはりこちらでは、という感じでした(気を抜いてるとあっという間に移ろってしまうところも、気合を入れてのウォッチングに最適!)。




【天野さんまもちゃんフレンドリーチェック】
 “敵”とも仲がいいのが、天野さんまもちゃんフレンドリーのいいところ。
 まずはキングをめぐっての“敵”(笑)、聖子さんせつな。レア・ルビー姐さんのざっぱーん、ざぱぱぱぱーん、のときに聖子さんせつなをおさえるのはもう定番。そのときはとがめるような顔だけど、「しゅっぱーつ!」のときにはもうわらってるのがいいです、天野さんまもちゃん!
 ツアーの説明が終わって、いったん解散しかけてレア・ルビー姐さんに「みなさーん」と呼びとめられたとき、聖子さんせつなさんが天野さんまもちゃんの背中に手を置いてるのも、さりげないフレンドリー。聖子さんせつなさんが天野さんまもちゃんのお母さん、というのもちょっと違うし、恋人同士では絶対ないし、年の近い友達というのもなんか違うような気がする、不思議なフレンドリーです。
 天野さんまもちゃんをあらあらしく突き飛ばすこと数知れず、天野さんまもちゃんの分のサファイヤまで巻き上げたんじゃないかという疑惑さえある、天野さんまもちゃんにとっては“敵”以外のなにものでもないんじゃないかとしか思えない、稲田さん美奈子ちゃん。それでも、うさぎちゃん船に乗ってからずっと寝てるよね、という船上のシーンでの稲田さん美奈子ちゃんの「もう、ぐっすり!」に、天野さんまもちゃん、にっこり笑ってます。『愛より宝石 かぐや島』の“だけど目の前に…”で突き飛ばされても、天野さんまもちゃん、にっこり笑ってます。その気立ての良さ、シンデレラとか、そういうのにだってなれそうです!
 ダーク・プラズマン様の配下といえば、“敵”の中の“敵”。でも、そのなかのレア・ルビー姐さんは、天野さんまもちゃんの大のお気に入り! 今日も、宝石探しのチーム分けの間、レア・ルビー姐さんににっこにこでした。
 海賊さん達、根っからのいい人達ですが、銀水晶を狙っているからには一応、“敵”。でも、最後には天野さんまもちゃんを助けてくれる海賊さん達との間は、フレンドリーの宝庫です!
 『愛より宝石 かぐや島』のときは、上甲板へあがろうとする天野さんまもちゃんの前を水夫さん達、行ったり来たり。そして最後には通してくれたとき、天野さんまもちゃん、水夫さん達にきれいなおじぎをしてから上にあがるというお行儀のよさ!
 「宝石は愛の証!」というレア・ルビー姐さんの声に、クラーケンさんが天野さんまもちゃんに向かって手を挙げる(…天野さんまもちゃんを、愛してるの?)と、天野さんまもちゃん、クラーケンさんににっこり。神戸で天野さんまもちゃんににっこり笑いかけられて以来、クラーケンさん、天野さんまもちゃんをだいすきになってくれたみたいです!
 そして、なんといってもフレンドリーの王子様、神崎さんケルンとのフレンドリー! 海賊さんとしての正体を現したケルン、天野さんまもちゃんに触れられるとさっと離れてみたり。まるで恋が芽生えたみたいでした!




【本日のメインイベント! 舞踏の前のひととき】
 そしてこの3列27番の席が空席になっているのをサンシャインのチケット窓口のモニタで認識した瞬間から、胸を高鳴らせた夢の光景!
 『ウェルカム ハレハレヒレハレ』での、神崎さんケルン水夫さんと天野さんまもちゃんがダンスで登場する前の、袖での御様子!
 神戸では、出番の二小節前の“ハレハレヒレハレ ケルパルハァー!”のところからしっかり手を組んで、リズムを取っていた神崎さんケルンと天野さんまもちゃん。それが、東京公演最後の週末になると、直前の小節の最後の拍あたりでぱっと手を組んで、そのままさっと出られるように!  大成長を感じましたー!




【女心と秋の空。サファイヤの青は】
 天野さんまもちゃんが泣きそうな顔でしゃがみこんでても、そのそばを素通りしちゃうようになってきたり、天野さんまもちゃんにキョゼツされても、平気な顔になってきちゃったりした、美貴さんサファイヤ・キャプテン。もう、天野さんまもちゃんのこと、あきちゃったのかな。
 …と、思いきや、この最後の週末にきて、愛の炎、最後の輝きをみせてくれるんです!
 「だからこんなつあーきたくなかったんだ」としゃがみこんでる天野さんまもちゃんに、目の前で手を横にふってみせてくれただけでも、ちょっとうれしかった、美貴さんサファイヤ・キャプテン。
 「そういうしゅみはない!」のところでは、今日は天野さんまもちゃんをはたくようなしぐさ! これがまた、美貴さんの手にかかると、なんとも女の子っぽくてキュート!
 5月イベントであざやかに日替わりを決めてみせてくださった美貴さん。最後の週末のお楽しみは、これからです!




【楽しいごはんは、しあわせの栄養。】
 ござをしいてのごはんのしたく、3日はあんまり楽しそうじゃなかった天野さんまもちゃんですが、今日はほんとうにうれしそう! やっぱり、天野さんまもちゃんが楽しそうだと、ひろってきたごはんのシーン、ぱっと明るくなります!
 そして今日は、天野さんまもちゃんがもつ肉の串を、あやの様ちびうさがくれるという大サービス! うれしかったです!
 ごはんがしあわせだと、ぜんぶがしあわせ。「うさが食べても、死にませんでした!」の天野さんまもちゃん、はずんでました!




【本日の30世紀。】
 史奈さんセレニティが何か落としてました。こういうとき、さりげなく拾う望月さんのかっこよさは最高!
 最後の早口言葉、「けっこう難しいな」の前にすっごく笑ってた望月さんキングが印象的な、本日の30世紀でした。




【本日の小野妃香里さん一座。】
 黒コートで登場の海賊さん達の『ラ・ソウルジャー』、本日はどじょうすくいVersion。
 「海里」は「振り返り」「カイヤ」「朝帰り」のセット。  ずっと計算していた神崎さんケルンへの飛び蹴りは「あーとぅーっ!」という、かぁっこいい掛け声つき!
 妃香里さんルーフ・メロウの「フォーメーションAはあるのか」には神崎さんケルン「あ〜る〜」。妃香里さんの「なんでそんなうれしそうなんだよ」のお言葉通り、ほんっとにうれしそうです。
 本日の席からは『つるつるの恩返し』を正座して聴いている海賊トリオ水夫さんが目の前。その星座ポーズ、間近で見るとかーわいいです!
 つなひきのシーンでは「アディオス・タコス・ペペロンチーノ。ハ・ハーン?」基本型からほんの少しずらした妃香里さんルーフ・メロウに、寿乃さん亜美ちゃん「ハ・ハーンって…今の誰?」確かに(笑)。
 ルーフ・メロウの胸の痛み編は、もやもや=近眼、やけるような=「ぼくどらやき」「お前どら焼きなのか」「ならたこ焼」「ならってなんだよ!」、胸の痛み=「セーラームーン」「ムーン・スパイラル・ハート・アタック!」のセット。




【おやこなハプニング。】
 ひろってきたお食事の場面が終わって、天野さんまもちゃん、史奈さんうさぎちゃん、あやの様ちびうさの三人だけになった場面での「大人ってみんなそう」というあやの様ちびうさのセリフを、史奈さんうさぎちゃんがとっちゃいそうになったとき、あやの様、思わず笑いそうに(笑)。ほんとにかわいい“かぞく”だったこの三人の場面でのちいさなちいさなハプニング、微笑ましかったです(笑)



【アンコール】
 ナオさんウラヌス、客席に大ウケで、『Everlasting Moonlight』のとき、笑いをこらえつつダンスされてました(笑)。客席にめざとく反応してくださるナオさんですが、あそこまではめずらしいです(楽しいもの、見せていただきました【笑】!)。