About 修羅がゆく
日本最大の暴力団・関西光和会会長である岸田組組長は、病気引退を機に本郷流一を跡目に指名しようとする。が、自らが後継者と信じていた伊能政治は、会長の意思を聞いて会長を殺害、その罪を本郷に着せる。
親殺しの濡れ衣を着せられた本郷はわずかな組員を率いて新宿に逃れ、組を構え、宿敵・伊能と因縁の対決を繰り広げる。
ともに全国制覇を目指す本郷・伊能の対決が、東京・九州・広島・東北・四国・北海道・北陸・名古屋・北九州と、全13巻で完結するまで日本中を巻き込んで展開される、巨大なスケールの作品。
その第10作である『北陸代理決戦』においては、組長の誠実な人柄で堅気の人々の信頼も得ている由緒ある極道・神先組が一手に引き受ける金沢の利権を手に入れようとする伊能と、その企みを阻止しようとする本郷の闘いが描かれている。
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