ドラマ30
 
デザイナー
 
EPISODE 6



Staff & OA
脚本 ◆ 松田裕子  監督 ◆ 皆元洋之助(東通企画)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日時 ◆ 2005年10月10日 13:30〜14:00

公式サイト:【MBS:ドラマ30『デザイナー』公式サイト】


Cast
亜美:松本莉緒  結城朱鷺:塩谷 瞬  土屋 明:天野浩成
葉山ありさ:国本 綾  柾:丸山智己
濱田佳菜(榊原貴子)  川原田 樹(水島健)
押元奈緒子(矢田美奈子)  田中佐輝子(横山光恵) 藤川真由美  徳永有香子(白川ゆき乃)
竹中絵里(田中真緒)  朝倉あおい(大森沙也加)  ノイエ  キャストプラン
青石雅也:乃木涼介  鳳 麗香:国生さゆり

※(  )内はクレジットに表示されない役名・役どころ


Story
 麗香(国生さゆり)が自分を捨てた実の母だと知った亜美(松本莉緒)は、麗香のファッションショーの後、バッグに刃物を隠し持ち、麗香の部屋で麗香を待ち受ける。
 亜美に麗香は、ショーの最後にあなたに嫉妬した、あなたはあのドレスを完全に自分のものとしていた、という。亜美も、衣装を自分のものにできたと思えたのは初めて、デザイナーのあなたに感謝します、と応える
 しかし、これまでの人生で、後悔したことはないか、という亜美の問いに麗香は、ない、捨ててきたものは必要ないから捨てた、ほしいものを手に入れるために邪魔なお荷物を捨てただけだ、という。
 その麗香の答えを聞いて、亜美は麗香にナイフで襲いかかるが、転倒して脳震盪を起こしてしまう。
 麗香が人を呼びに部屋を出た隙に、倒れた亜美を朱鷺(塩谷瞬)が連れ去った。

 明(天野浩成)と青石(乃木涼介)が、会場の廊下で亜美を心配しているところに、ありさが、亜美を見なかったかといってやってくる。
 亜美に何かあったのか、というありさに、明は、昨日亜美の様子がおかしかったことを告げる。
 ありさがもう一度亜美を探しに行こうとしたとき、麗香のスタッフ達が、亜美が麗香を刺そうとした、ということを口にしながら走っていくのを三人は見てしまう。

 ショー会場で麗香がスタッフに気遣われているところに、青石、明、ありさの三人が駆けつける。
 何か、あったんですか、と尋ねる明に、麗香は、あの小娘、私に刃物を向けたのよ、と、怒りに満ちた静かな声で答える。
 亜美は、どこですか、という明に、逃げたようよ、と応える麗香。その答えを聞くや、明は亜美を探しに走り出し、ありさもその後を追う。

 朱鷺は亜美を自分の邸宅に連れ込んでいた。
 僕はあなたの味方ですよ、という朱鷺は、亜美が自分の母親である鳳麗香を殺したいほど憎んでいることを知っていた。
 あなた、何者なの、と問いかける亜美。

 麗香は、警察に届けるのは明日にして、パーティーに出席するという。
 もちろん、亜美には、自分に刃物を向けた罪はつぐなってもらう、と、断言する。

 朱鷺は、亜美の望みをかなえたいだけだといって、何者なのかという問いには答えない。
 憎いからといってすぐに殺してしまっては面白くない、僕だったら生きたまま、体中の血を流すまで苦しめて、地獄へ突き落とし、その姿を上から見下ろしてやる、という。
 そんなことはできやしない、赤の他人のあなたの力を借りるほど落ちぶれてはいない、と、亜美は朱鷺の申し出を蹴って、憤然と朱鷺の屋敷を立ち去る。

 ありさと明は、3人でよく来ていた店にもやってきて亜美を探すが、亜美は来ていない。
 明は深く亜美を案じる。

 その頃亜美は、怒りに燃えて車を走らせていた。
 憎いからといってすぐに殺してしまっては面白くない、生きたまま体中の血を流すほど苦しめて…という朱鷺の言葉。
 ほしいものを手に入れるために邪魔なお荷物を捨てただけだ、という麗香の言葉。
 その二つの言葉が亜美の中で交錯し、亜美は苦悶する。
 気がつくと亜美は、トラックと衝突しそうになっていた。
 トラックを避けようとしが亜美の車は、ガードレールに激突してしまう。


Check! −天野さん明くんみどころ−
 明さん、亜美さんを見ませんでした? というありさへの「ありさちゃんも、探してるの?」。
 女の子の扱いに慣れている“ちゃん”づけというより、あどけなさの感じられる“ありさちゃん”。
 後にありさの呼び方が“ありさ”に変化して、明くんとありさの関係が変化することを示す標識にも。

 控え室に亜美がいなかったというありさの言葉に「いや、まだ帰ってないはずなんだけど」と、亜美を案じる深い声。
 “ありさちゃん”の声よりぐっと低くなった声の響き、ありさにというよりむしろ、一緒に亜美を案じている青石さんに向かって言っている感じが絶品。

 「実は昨日、あいつおかしかったんだ。普段はショーの前に、酒なんか飲まないのに」も、最初はありさに答えているようで、後半は完全に青石さんの顔を見て。
 「やっぱりいつもと様子が違ったようですね」という青石さんと、微妙に二人の世界(笑)。
 ちょっとうつむく心配顔が、憂いに満ちてポイント。

 麗香に向かって「何か、あったんですか」とかける、意外なほど静かな声。
 目上の人に対してそうっと呼びかける、礼儀正しさと穏やかさのある声。
 「亜美は、どこですか」の声も、消え入りそうなその静か声。

 逃げたようよ、という麗香の答えを聞いた明くん。
 そのまま細かい足の刻みで後ずさって、それからくるりと背を向けて走り出す動き、激しい動揺と亜美ちゃんを心配する気持ちが出てます!

 行きつけの店に来ていないとわかって「亜美…」と亜美ちゃんを心配する表情。
 ちょっと泣きそう。












Last update :
29th November 2005













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存在したのに、亜美を救えなかった分岐点。
 第6話で亜美が麗香に刃物を向けることは、予告等でわかっていたはずなのに、そこに至るまでの緊迫感、予想以上でした!
 ショーの最後のドレスを通じて、モデルとして、デザイナーとして、お互いを認め合う亜美と麗香。ここで二人の心がいっとき近づきかけ、亜美が刃物をおさめるかもしれないという空気が一瞬できたことで、その後の亜美と麗香のやりとりの一言一言に“どうなるんだろう”といっそう息をのむことになったと思います。後悔したことはないですか、と問いかける亜美の言葉には、亜美自身は意識していないにせよ、ほんとうは“後悔している”と言ってもらって、手にした刃物を使いたくない、そういう切実な願いが表れているようにも聞こえました。
 モデルとデザイナーとして深く認め合うことで、憎しみを封印すること。麗香のほんの少しの母親らしい一言で、亜美が麗香を許す気持ちになること。そのいずれに向かう分岐点も、亜美の前に確かに存在して、ほんの少しだけ何かが違っていれば別の道が選ばれていたのに…という感覚が、なんともやるせなく感じられます。

 それ以上にせつない分岐点を、亜美を必死に探す明、ありさ、亜美を案じる青石の姿に見たような気がします。
 亜美が無邪気に笑える時間をくれる明やありさ、包み込むような優しさやときめきをくれる青石、そういう亜美を“しあわせ”に近づける存在の大切さを、亜美がもっとちゃんと知って、それを失いたくないともっと強く思っていたら…と思わずにはいられません。
 ただ、明、ありさ、青石の存在は、亜美を事故に向かう運命から救うことはできなくても、その存在自体が失われたわけではなく、これからも亜美の力になれる可能性を残しているところに、僅かな救いを感じています。
(2005年 10/11(火)0時54分)



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