賭事女王 GAMBLE QUEEN |
Episode 7 (前半) (1999年11月22日放映) |
■ 脚本 ■ 羽原大介 ■ 演出 ■ 関卓也 ■ 出演 ■ 高倉紫乃:園原佑紀乃 高倉藍:木内晶子 高倉桃:内藤陽子 高倉朱々:一戸奈未 猪熊伍郎:横山あきお サミー:稲宮誠 一馬:天野浩成 JOKER:岡本夏生 ポチ:日村勇紀 |
“麻雀で雀鬼ファウストを倒し”“丁半で壷振師デュオを制した!”“4姉妹の次なる敵は?”の字幕でOPのイントロがかかり、そのままOPに行くのかと思ったら、静寂。 “EPISODE 7”の文字とともに、赤い光の中に、すごいハイヒールに網タイツの脚。 「今度はあたしが相手よ。待ってなさい、高倉姉妹」 赤い唇のアップに、唇を隠すようにJOKERのカード。 そこからいきなり、黒光りする女王様コスチュームの胸のアップを映したままの、鞭打ちシーンへ突入! そして突然、“ゆ”ののれん。銭湯の正面図に飛ぶという、ナイスなコンテ(笑)! 銭湯の湯船につかって、「セミロング」「ショート」「白髪」「ロング」そして「いざ勝負!」 次に入ってきた人の髪型を当てた人から抜けていき、最後まで残った人に全員の荷物を持たせるという、賭事姉妹な日常生活。 紫乃ちゃんが一抜けしたあと(こういう、ちゃっかりしたことでは必ず勝ちそうな紫乃ちゃん【笑】)、ロングの人を当てた! と思ったらロングヘアーはカツラで、取り残され荷物を持たされる桃ちゃん。 おうちに帰ってくると紫乃ちゃん「あーらくちんらくちん」、朱々ちゃん「やっぱ召し使いがいるといいよねー」、紫乃ちゃん「ねー」。ここで当然桃ちゃん「ちょっと、誰が召し使いよ!」 ここで藍ちゃん「ご苦労さん」。ああ、やっぱり藍ちゃんは他のムスメ達とは違って気立てのいい娘さんなんだ、天野さん一馬くんにもやさしくしてくれるかな、と思ったら突然「召し使いさん」。…え?(この一言、実は藍ちゃんの性格を象徴していたことが、徐々に明らかになります!) 藍ちゃん「マフラーは?」桃ちゃん「忘れちゃった」ということで、今夜はついてない桃ちゃん、銭湯まで取りに戻ります。 銭湯からの帰り道、「こんばんわ」と男に声をかけられた桃ちゃん、いきなり黒い手袋の手で口をふさがれる桃ちゃん、大ピンチ! というところで、ほんとうにOP。 その頃の高倉姉妹。 アイスクリームを大量に積み重ね、しあわせそーうに食べて、「おいしーい!」と足をばたばたさせる朱々ちゃんに、紫乃ちゃん「ちょっとー、私の分も残しといてよ!?」。 このとき紫乃ちゃん、湯上がりのお肌の手入れをしているのですが(洗濯物の量ナンバーワンの紫乃ちゃん的カット!)、それでも食欲を忘れたら、紫乃ちゃんではありません。 藍ちゃんは、さすがに紫乃ちゃんのようなことはなく(紫乃ちゃんが二人いたら、高倉姉妹、成り立ちそうにないです…)「桃の分もね」。 朱々ちゃんも、桃ちゃんの分まで食べ尽くそうという気はないらしく、笑顔で「うん!」と素直です(第4話の麻雀勝負の休憩時間に、テーブルの上のクッキーをつまもうとした桃ちゃんの手をはたいてクッキーを落とさせた紫乃ちゃんとは違います…あのクッキー、二人の間に置いてあって、紫乃ちゃんのものってわけじゃなかったはずなのに…【笑】)。 それでも紫乃ちゃん「そういえば桃、遅いわね」。…一応、お姉ちゃん? 藍ちゃんと朱々ちゃんも、気づきます。 その頃の桃ちゃん。 赤い光に満たされた、超うさんくさい部屋に突き飛ばされて放り込まれます。 振り返ると、黒い帽子に黒コートの、見るからに怪しい男。 周囲には、SM装備装着のマネキンやら、明らかにそーゆー用途の縛り方(船舶とか荷物運搬とか、普通の用途でこの縛り方をする業界があるのでしたら、後学のために教えていただきたいです!)で縛られたマネキンやら。うさんくさいですー! 桃ちゃん「あなた、誰。どういうつもり」 いつもだったら(特に一馬くん相手だったら!)居丈高に響きそうな桃ちゃんのこの言葉が、とてもカヨワク聞こえます! みるからに怪しいぞ君、手袋をはめ直すという、いかにもこれから悪いことをするぞというしぐさ。 桃ちゃん「質問に答えなさいよ」 一馬くんだったらとりあえず「はい」とかゆっちゃいそうな命令文にも、みるからに怪しいぞ君はひるまず。 桃ちゃん「!」 みるからに怪しいぞ君、ますます怪しいことに、ムチを手にしてます! ムチ音を高らかに立てて桃ちゃんに近づく、みるからに怪しいぞ君。 桃ちゃん「やめて…っ」 桃ちゃんもこんな声出すんだ、という、泣きの入った声。悪い人だったらよろこんじゃいそうなシチュエーションです(桃ちゃんが日頃勝ち気な美少女なほど、価値が高いというのが世間の相場)! ムチの音。 桃ちゃん「許して…っ」 …キャストさん応援ページでこんなの、いいのでしょうか【笑】! 桃ちゃんを呼びながら探す、朱々ちゃん、紫乃ちゃん、藍ちゃん。 ふと、朱々ちゃん、道に落ちている何かを発見。 それは桃ちゃんのマフラー! 桃ちゃんはいったい、と緊張感が高まる瞬間、さびれた建物の上の方から、「やだー!」という桃ちゃんの声と、ムチの音! 赤い光に満たされた、超うさんくさい部屋。 JOKERの紋様とロウソク。ムチ打つ音。 さしもの高倉姉妹(ヘルメットをかぶり、トンカチやらスコップやらを手に完全武装!)も、おそるおそる…という感じで部屋をのぞきます(ごく普通の感覚でしょう!)。 ムチの音と、「あっ!」やら「お許し下さい」やらの悲鳴が交互に響くそこには、すでに本来の調子を取り戻した桃ちゃん(あやしい赤い仮面着用…)が「許さない!」と、思う存分ムチをふるってます! 藍ちゃん「桃?」。 我が妹であっても、うさんくさく思うのは当たり前です、藍ちゃん! 桃ちゃんもさすがに「あ!」。こんな現場、親兄弟に押さえられたい人は、そうそういません! 紫乃ちゃん「なにやってんの?」。この、いかにも突き放した感じがいいです、紫乃ちゃん! 桃ちゃん、さすがにあわてて「違うの!誤解しないで!」 …まあ、桃ちゃんが女王様じゃない、という意味で“誤解しないで!”は意味があるかもしれませんが、実際ムチふるってたことについては、誤解もなにもないんじゃあ、桃ちゃん… さっきのみるからに怪しいぞ君(黒いマスクをつけていて、さっきまで放っていた、いかにも犯罪をしそうな“怪しいぞ”オーラとはまた違った怪しさが…)「お願い。もっとイジメてちょーだいっ!」。 高倉(四ひく桃)姉妹「はぁ?」(まっとうなリアクションです【笑】!) その頃、建物の外に響きわたる、ハイヒールの靴音。 黒マスクで怪しいぞ君「早く! 早く!」 桃ちゃん「もう! だから違うって言ってるでしょ、もー!」(何が?) 違うといいつつ、桃ちゃん、手はムチをふるってます! 黒マスクで怪しいぞ君(っていうか、怪しい原因は黒マスク以外にあるんじゃあ…)「もっと思いっきりイジメて!」 しかし、黒マスクのせいというより…な怪しいぞ君を、怪しまない強者揃いなのが高倉姉妹です! 紫乃ちゃん、大喜びで「面白そー! 私にもやらせて!」と、駆け寄ってきて桃ちゃんのムチをとっちゃいます(笑)。 藍ちゃんは「紫乃ちゃーん!」ととがめ、桃ちゃんも「そうだよー!」と藍ちゃんと同様紫乃ちゃんを非難しますが、紫乃ちゃん「いいじゃない、イジメてって言ってるんだからー!」。もんのすごく楽しそうにムチをふるう紫乃ちゃん! ま、紫乃ちゃんってこういうヒトだよね、と思っていたところ。 つい数秒前に紫乃ちゃんをとがめていた藍ちゃんが「じゃあ、あとで私にもやらせてね!」。“じゃあ”って何、藍ちゃん、“じゃあ”って! これまで優しくて落ち着いたお母さん然としていた藍ちゃんの、このムチ打ちへのノリノリぶりはいったい! オドロキの展開です! 朱々「朱々も〜!」(朱々ちゃんはそういうに違いないと、はじめからわかってました【笑】) 怪しいぞ君、わんわん吠えておねだりしだしますが、なんだか彼だけを責めるのは間違いなような気がしてきました…。 紫乃ちゃんがうれしそうにムチをふるうと、怪しいぞ君もうれしそう。それを見ていた朱々ちゃんも「喜んでる〜!」と大喜び! みんなはっぴーでよかったね(いや、桃姐はまっとうに、大喜びの朱々ちゃんの頭をぱこっ、とはたいたりしてますが…)という雰囲気になりかけたところに。 床に突き刺さる、JOKERのカード。 カードをみつめる朱々ちゃん。 振り返った藍ちゃんの視線の先には、毛皮のコートに赤い仮面をつけた… 怪しいぞ君「じょっ、女王様ッ!」 紫乃ちゃん&桃ちゃん「女王様?」(紫乃ちゃんの表情、この頃からちょっと、桃ちゃんとは違います…) 紫乃ちゃんと桃ちゃんの言葉の疑問符とは裏腹に、そこに立っているのは、紛れもなく“女王様”。 岡本夏生さん演じる、SM女王JOKER(だって予告でそう言ってたから…)さんが、無言で立ちはだかっています! 女王様「ポチ?」。静かな声色ですが、威厳があります(さすが女王様!) 藍&朱々「ポチ〜!?」。これも疑問符というより、あんまりぴったりなんでびっくりという感じ(笑)! 女王様「私は高倉桃をここに連れて来いと命令しただけよ。誰ががそんな事までしていいって言った。」 お仕事中だったら、こんなに楽しく遊んでいてはいけませんね、ポチさん! ポチさん「いえっ、あの、それは…」 女王様「おだまりっ!」 そして女王様はコートを脱ぎ放ち、マネキンに投げかけけます! 息をのむ高倉姉妹! でも、紫乃ちゃんは目を輝かせてます! 後半へ続く! |