10th June, 2008
ブリリア ショートショートシアター(横浜)
登壇者:古新舜監督
短編映画『koganeyuki』
監督トークつき上映 SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2008 《2008年6月10日 19:50〜21:40頃》 ![]() 上映5日前に急遽“先ほど「koganeyuki」の上映が決まりました。”と【ひきこもり映画監督ブログ:2008年6月5日_アフター3納品に引き続き、、、】で告知があった、【SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2008】の横浜会場【ブリリア ショートショート シアター】での『koganeyuki』上映。 19:50からと、ややゆっくりめとはいえ、平日の横浜ということでかなりギリギリでしたが、なんとか観られました! …ほんとうに観てよかったです。 劇場の大きなスクリーンで観たい、美しい映像でした! ![]() 【古新監督の御挨拶も。SSFF & ASIA 2008 Biz-Rプログラム】 『koganeyuki』が上映されたのは、『koganeyuki』の秋シーン限定予告映像が最初に公開された【Biz-R】プログラム枠。 司会の女性の紹介で、Biz-Rを立ち上げたハーツリンク株式会社の四宮隆史さんが御登場、Biz-Rの概要説明と、この枠の上映作品の説明。 まずは、6月7日に別所哲也さん、FLOGMANさん、街田しおんさん、中島信也さん、松下奈緒さんをゲストに迎えて開催された、《SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2008》を題材にBiz-Rに参加しているクリエイターが3分間の映像作品を競作するというイベント『Biz-R featuring SSFF 10th Anniversary』(【ハーツリンク株式会社:Biz-R featuring SSFF 10th Anniversary】)で上映された作品(古新監督の新作『アフター3』を含む。『アフター3』は『koganeyuki』とは全く雰囲気の違うコメディ!)の上映、その後『Biz-R featuring SSFF 10th Anniversary』に参加のクリエイターが過去に発表した作品ダイジェスト(古新監督については【『koganeyuki』の秋シーン限定予告映像】が大スクリーンで!)、そしてクリエイター作品本編をいくつか上映で、『koganeyuki』はその最後に、古新監督の最新作として特に紹介されての登場。 (上映作品リスト、B-z-Rプログラムの詳細については【Biz-R Creator Collection:2008年06月16日_SSFF&ASIA2008:Biz-R プログラムの詳細報告!】に) そしてここで、古新監督が登壇。 『koganeyuki』は秋頃の公開を目指しているので今回はプレミア上映(四宮さん「秋には全国ロードショーがある“かも”しれないんですよね(笑)」)、ブログや主演のファンの皆さんにはすでに注目いただいていて、主演の方々の力が大きい、ということで、倉科カナさん(ミスマガジン2006、『コンバットII』、NHK番組 等)、天野浩成さん(『仮面ライダー剣』、劇団EXILE 等)を紹介。 四宮さんからも、『koganeyuki』は“Coneyワールド”といわれる映像美と主演の二人の美しさが際立った作品、とコメント。 そして、今後携帯配信等で観ていただくために、面白いVersionのものもつくっていく予定、ここで上映するのは36分のフルバージョンであることの説明。 『koganeyuki』の今後の展開に期待です!! そして上映に。 上記の映像を、一挙ノンストップで上映。 ![]() 【予告映像から自分の想像が及んだ範囲を超えた、映像の美しさ。『koganeyuki』】 本編の前に、参加クリエイターの作品ダイジェストとして、ネット上で幾度となく繰り返して観た【『koganeyuki』の秋シーン限定予告映像】が大きな画面で流れたのを観られて、感激。 ピアノのBGMは劇場音量だと、一番大きくなるところではやや割れてしまったりもしていたものの、映像は“スクリーンで上映されてこそ!”という雰囲気! そして本編。 公開は秋ということで、ストーリーに触れる感想は書けないのですが、とにかく映像がきれい! “映画”という雰囲気たっぷりの映像で、最初に観ることができたのが、ネットや携帯での配信用の小さな画面ではなく、劇場でだったことに感謝。 そしてその映像のきれいさが、“きれいな映像を見せる”ためにあるのではなく、主人公の気持ちの繊細でせつない動きを誠実に伝えるために生きている、という感じがして、感動でした。倉科カナさん演じる里佳が天野さん演じる良平を好きになる、そういうどんなラブストーリーにも存在する導入部の心の動きひとつをとっても、映像の美しさで、ものすごく共感できるものになっているので、そこから先への入り込み方が違ってくる感じ。 劇場で大泣きしたわけではないですが、帰り横浜駅まで空がやたらと広くて人通りがない道を歩いて、数十分電車に乗って、自分の家の前に立ったときに、思い切り泣いているときのような感覚が、身体にありました。 天野さん良平に関しては、予告映像に使われた映像が一番NGなのでは? というぐらい(笑)、圧倒的にきれいな表情が次々に! 予告映像で使われた & エキストラ参加で撮影されたシーンはいずれも“先生”している天野さん良平ですが、その先にある、里佳の恋人になった良平が繰り出す表情&声の数々は、また別世界…! この映像が映画祭出品で海外に出ていく、というのは、天野さんファンとしてうれしく。 次に観られるのが秋、というのは、ちょっとつらすぎ。 でも、この夜観られて、ほんとうによかったです! ![]() 【『koganeyuki』タイトル由来も。質疑応答】 全作品上映後、再び古新監督が登壇、観客からの質疑応答という、とても“映画祭”的な光景も。 (北条隆博さん出演の【2007年7月16日_SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2007−短編映画『trash words』舞台挨拶つき上映】のような!) まずは司会と監督とのやりとりで、『koganeyuki』への想いについて。 『koganeyuki』は監督が23歳のときに初めて書いた脚本だけれども、死を扱った作品ということで簡単に作ることができず、『サクラ、アンブレラ』『ほわいと。ポーズ』と作ってきて3作目でようやく描けるな、ということで昨年の冬に撮影された、4年越しの想いが詰まった作品とのこと。 お客さんからの最初の質問は、外国人の方から英語で、映像のフォーマットについて。 『スターウォーズ エピソードU』でも使われたHDW-F900(SONY製)というカメラで撮影したHDCAMという映画に近いフォーマットで、編集は御自宅のmac proで…等々、【ひきこもり映画監督ブログ:2008年2月13日_HD頑張れ!】や【ひきこもり映画監督ブログ:2008年2月6日_取り込み作業中】で紹介されているお答え(質問者からの更問もあり)。 御自宅でハイビジョンの編集ができるような環境になっている…とのコメントも。 されに『koganeyuki』というタイトルにこめた意味について。 三部作ということで制作された短編映画が『サクラ、アンブレラ』『ほわいと。ポーズ』と色の入ったタイトルだったので『koganeyuki』も黄金色がいいかなと、マネキンと雪ということで『manekiyuki』というタイトルも考えたけれど、響きなどもあり、最後に黄金色になって消えるということで『koganeyuki』に…とのこと。 最後に古新監督の今後の御予定。 長編のお話がきていること、でも短編が好きなので来年のSSFF向けに頑張ってもう一つ作ろうかとも思っていること、これが完成したら少しお休みをとられ、小説等ストーリーを書く活動をしたいこと等。 作品について、監督のお話が聞けたのも貴重でした!! 『koganeyuki』、ほんとうに今後の展開が楽しみです! ![]() 【参考:SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2008 Biz-Rプログラム 上映作品リスト】 ■3分以内のSSFFのWEB-CF
『Story of my challenge』 村上圭治<CG、アニメーション部門> 『ヒトデ人事部長 SSFF&ASIA2008特別編』 石原大輔 『Spy × SSFF』 高嶋友也 『グリンの冒険』 オオクラテツヒロ 『タンポポガ ヨコギッテ セカイガオワル』 大森清一郎★ <実写部門>
『SSFFのたね』 吉田直弘★『アフター3』 古新舜 『クリーン クリーン スクリーン』 大森研一★ 『戦場のショートショート』 小野寺昭憲 ※★は、最優秀賞、観客賞を受賞した作品 ■1分以内の参加クリエイター過去作品ダイジェスト
■Biz-R登録監督の主な作品
『酔いどれバトン』 大森研一『まじん』 大森清一郎 『doll』 ぴろぴと 『room』 小野寺昭憲 『koganeyuki』 古新舜 ※初公開 ![]() |