20th December, 2008  
ブリリアショートショートシアター(横浜)
出演者:古新舜監督
倉科カナさん 天野浩成さん、栗原瞳さん



『koganeyuki』
プレミア上映&舞台挨拶
《2008年12月20日 10:30〜12:30》




 横浜・ブリリアショートショートシアターでの『koganeyuki』先行上映&トークショー、観てきました!
 天野さん御出演が決まったのがイベント2日前という急さで、自分のまわりでも“予定が入っちゃった…”という方も…という状況で、どんな感じになるんだろう…と思いましたが、招待のお客様(テレビ局の方などもいらしていたようです)、倉科さんファンと思われる男性、天野さんファンと思われる女性、聞こえてくる立ち話などからすると短編映画ファンと思われる方々…と、いろいろな方がバランスよく集われて、盛況でした!

 『koganeyuki』関連のグッズ(?)は、帰りの頃になって出口のところにあったテーブルに置かれていた『koganeyuki』のチラシぐらいだったのですが、思わぬ収穫が!
 チケット発売 & 発券窓口のところに売っていたのが、『koganeyuki』が一番最初に上映された『SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2008』とMOLESKINE(モレスキン)…【セガチュンプロジェクト 公式ブログ 『金のしおり』:2008年12月9日_みのさんのメモ[イシイジロウ]】【セガチュンプロジェクト 公式ブログ 『金のしおり』:2008年12月10日_ドラクエXってWiiなのですね…[イシイジロウ]】で、『428』の加納刑事の“デカ魂メモ”はモレスキン、筆文字で書くので無地のもの…と明かされていた、あのモレスキンのコラボ手帳!
 表紙に“SHORT SHORTS FILM FESTIVAL”のロゴが入り、『SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2008』の帯がかかっていて、無地!
 運命を感じて、思わず買ってきてしまいました!(2000円)




【他の2作品も、天野さん的に感慨あり。今回の上映・イベントの構成】

 本日の構成は以下の通り。
・古新監督の簡単な御挨拶
・古新監督の代表作『サクラ、アンブレラ』『ほわいと。ポーズ』上映
 《10分間の休憩》
・古新監督から『koganeyuki』について、三部作の秋冬篇であること、デジタルハリウッド大学院に在籍される監督が、デジタルに人の心情を入れ込んだ自信作であるとのお話。
・『koganeyuki』先行上映
・『koganeyuki』古新監督と出演者(倉科カナさん、天野浩成さん、栗原瞳さん)トークショー

 『サクラ、アンブレラ』(劇中季節:春)『ほわいと。ポーズ』(劇中季節:夏)は、『koganeyuki』(劇中季節:秋・冬)と三部作をなす作品で、各種映画祭で受賞を重ねている短編映画。
 『サクラ、アンブレラ』『ほわいと。ポーズ』とも、【HAPPY BIRTHDAY】で天野さんが演じた耕平の回想シーンに登場する父親を演じられた堀本能礼さんが御出演と、天野さん共演者さまつながりのある作品。
 『ほわいと。ポーズ』には、『希望ヶ丘』PVには阿部絵里恵さんが出演、山本サヤカさんの『惜春』PVには天野さんが出演…と、エイベックス時代、なにかと御縁があったdreamの高本彩さんが御出演。エイベックス時代、なつかしいな…などと思いあけましたが、よく考えると、高本さんその後“Dream”としてLDH所属になられ、思い切り一緒じゃん! と(笑)。また天野さんがDreamのPVに出演される等、つながりがあったらいいなと思いました!

 『koganeyuki』については、劇場本公開で御覧になる方のほうが多いと思うので詳細は避けますが、2回目観ても、やっぱり映像がとびぬけてきれいで、倉科カナさん演じる里佳(本当に可愛い!)が天野さん演じる良平を想う気持ちが伝わってきて、よかったです。
(冒頭、しばらくパソコン上での操作画面らしきもの(“電源オフしますか? YES/NO”の選択画面)が画面左上に映ってしまうというアクシデントがあり、デジタルだな〜と【笑】)
 予告編で使われている同じ映像でも、劇場で観ると質感が違いますので(もっと繊細でやわらかなタッチだったり!)、ぜひ劇場で!






【マネキン頭部が先に登場! 御登場】

 『koganeyuki』終了後、司会の方の呼び出しで、古新監督と出演者の皆さん御登場…
 …のはずだったのですが、登場されたのは、天野さんマネキンの頭部(【ひきこもり映画監督ブログ:2008年1月19日_W天野さん】御参照)を手にした古新監督おひとり。
 これは監督にとって想定外だったのか、あせった監督、マネキンの頭部を顔のところにもってきて「天野です」!
 微妙な空気になったところ「すみません」と、倉科カナさんを先頭に、キャストの皆さん御登場。

 劇団EXILE『CROEN』以来、パーマのかかったくるくるヘアーだった天野さんですが(『428 〜封鎖された渋谷で〜』特典DVDでの加納刑事との別人ぶりが…“誰!?”レベル!)、このイベントでは久々に、真っ直ぐな髪の天野さん(『428 〜封鎖された渋谷で〜』主題歌の上木彩矢『世界はそれでも変わりはしない』PVでの髪型が、少し茶色がかった?というぐらいの)。
 ダーク(紺系?)な色合いのスーツに黒Tシャツ、少し破れ入ったブルージーンズと、なつかしの天野さん的定番スタイルで!

 御登場の順に下手から倉科カナさん、天野浩成さん、栗原瞳さん、古新舜監督、の順に、舞台上に置かれたスツールに御着席。
 天野さん、最初ちょっと“自分がこの位置でいいのかな?”と気にしたそぶりを見せていましたが、椅子に座った後は、客席後方をじーっと観ていて、倉科さんがマイクを渡そうとしても気づかず(笑)
 倉科さんにひじのあたりをぽんぽんされて、なんともいい表情でにっこり。

 椅子に座ったら座ったで、椅子が気になるのか、左右にゆらゆら回転を繰り返してみたり(笑)
 でも、トーク中は、おおむねちゃんと参加しまくりの天野さんでした!




【“マネキン脚長かったから…そこが大変でした” 『koganeyuki』出演の感想】

 最初のひとことは、着席前の古新監督からのお三方の紹介のときに…ということで、さっそく『koganeyuki』出演の感想から。
 倉科さんは、初主演でプレッシャーがありました…というのは普通で、その後の「人形系が得意じゃなかったので不安が…」というのが大ポイント。
 …その間、客席後方を、ライトが眩しいのか額のあたりに手をかざしてまで、自由に観ている天野さん(笑)!
 「天野さんにそっくりで、やっていて人形と思えなくて…やりやすかったです」という倉科さんに、会場からは笑いがもれたりも。
 「そっくりでしたね!」という倉科さんに「でしたね」とにこにこ返す天野さん、なかよしな感じです!

 それを受けて天野さん…と振られるや、後ろの方のスタッフさんに「ぼく、これで声通ります?」と、マイクを通さずに、いきなり確認!
 でも、結局マイクを取って「これでしゃべります。…いけるかなあと思って」と、行動がわからない天野さん(笑)。
 で、話し出した本題が「マネキン、脚、長ぇんですよ!」
 「マネキン脚長かったから…そこが大変でした」という発言に、皆さんがぽかーんとしている空気は敏感に察して「…そういうことじゃなくて」と、いきなり反省モードに入る天野さん。
 「ごらんになられたんですよね」とネタバレ可かどうか確認しての天野さんの説明によると、最後のほうで天野さんがマネキンに変わる合成シーンでマネキンの脚が長かったので、スタッフさんにバレないようにマネキンが立つところを踏んで、自分と同じぐらいにした…という、ここで初めて明かす苦労話(?)。
 話しておいて、冒頭の話題から「すいません、こんなことで…」と、消え入るような謝罪モードの天野さん。

 「この撮影は1年前に終わったんですが、撮り始めたのは2年前で、5日間ぐらいの撮影だったんですが、監督が1年間かけて…」と、今度はとっても大人っぽく話し出された天野さんですが、すぐに「え、違う?」と、ブレーキ!
 監督「僕もそういう感覚なんですが、でも、1年前に初めて撮影に入って、今年の3月に終了ですよ」と、訂正。
(※詳しくは、2007年11月30日[たぶん]に秋シーン撮影でクランクイン、2008年1月中旬の数日間の撮影を経て、2008年3月21日雪山シーン撮影でクランクアップ)
 「ごめんなさい…」と、本当にすまなさそうに謝る天野さんに「それだけお互いいろいろコミュニケーションしあったということで」と、笑顔で言ってくださる監督。本当にイベントを通じて、すごく監督と天野さん、密にコミュニケーションを重ねてこられてるんだなあと感じるポイントがいろいろ!
 「5日間ぐらいの撮影だったんですが、監督がきれいな絵を撮ろうとしてくださって、時間をかけて撮影された作品なので、そういうところを観ていただけたら」と、落ち着いた感じで。

 なんとなく会場がしーん、としていると、倉科さん、すかさず「イチョウ並木がきれいだったりしますよね」と、積極的にトークに参加。
 天野さん、そんな立派な倉科さんにマイクを差し出しますが、間に合わなかったので御自分でマイクを通して「イチョウ並木がきれいって言ってます」(笑)。
 そんな天野さんに司会(男性)さん「天野さんはマイクの持ち方もカッコイイですね」と、よくわからないフォローなのかツッコミなのかよくわからない合いの手が。
 そこでしどろもどろにならず「…ありがとうございます!」と返せた天野さん、立派です!(笑)

 栗原さんは、自分が里佳のように大切な人を失ったら耐えられないだろうな…と、女心で観ていて入り込める作品、そういう作品に携われてうれしい、と、オトナなお言葉。

 監督から、倉科さんも天野さんも栗原さんも御縁でつながった役者さんで、こういう役者さんに出ていただけたらいいな、と書いていたイメージにぴったりはまった、とのお言葉。
 下手ステージ下に置かれていたポスターについても「すごいい出来じゃないですか?」と紹介。
 長編映画? と聞かれるけれども(『ショートショート フィルムフェスティバル』代表の別所哲也さんからもお言葉があった模様)、これは短編映画、短編映画はこれだけのことができるんだということを観ていただけたのでは…と、作品に対する監督の自負も。




【“僕売ってたら!” 天野さんマネキン】

 倉科さんは初主演のプレッシャーの上に、人形も苦手ということで…と、ここから話題は天野さんそっくりに作られたマネキンに。
 倉科さん「ちょっと、コワイです…だって首だけですよ!?」
 …というとき、その“首”は、天野さんがお持ちで。
 天野さんがそれを持っているのがとてもシュール、と、司会の方からも。
 倉科さん「古新さん、それ持ってしゃべってるんですよ!? びっくりしました、古新さん、何持ってるんだろうって!!」と、かなりエキサイト(笑)。
 天野さんも「しれーっと!」。これに倉科さんが「しれーっと!」と唱和しだすという、リピートが多い天野さんにしてはちょっと珍しいパターン。
 そんな天野さん、両手で持った自分似のマネキンを、手で前後にちょいちょいとうなずくように揺らしてみたりと、遊んでます!

 人形に対する演技は難しかったのでは…と振られた倉科さん「難しかったです。ホラー映画に出ていらっしゃる方は、すごいなあと思って」とのこと。
 それでも感情豊かに演技できたコツは「こわいってこともあって、人形だと思わないようにして…天野さんだ天野さんだって思い込んで」
 そして、里佳が“自分は何をやっているんだろう”と我に返るようなシーンでは、人形に戻して…と、高度な意識の切り替えテクニックについて語る倉科さん。

 「そっくりなんですもん…」という倉科さんに、首を持って近づける、いたずらな天野さん。
 倉科さん「イヤー、やめてください! やーです!!」と、本っ気でイヤがる倉科さん!!
 自分の顔のマネキンを思いっきりイヤがられて、天野さん思わず「やですって!」と声をあげ(笑)

 このマネキンは型を取ったんですか、と、製作方法について。
 天野さん「型は取らなかったです」
 司会の方に「売ってるわけじゃないんですね」といわれると、天野さん「そりゃ、僕売ってたら!」と、よくわかんないツッコミ(笑)。
 そんな天野さんに「欲しい方もいらっしゃるのでは」と、とてもステキなフォローをされている倉科さん、ものすごく立派です!
 「特製で…マネキンの有名な方に」
 (天野さんの“有名な方に”に古新監督、思わず笑いが【笑】)
 その“マネキンの有名な方”に、いろいろな角度の写真を送り、天野さんもスタジオに行って細かいところを修正して(【ひきもこり映画監督ブログ:2008年01月06日_W天野さん】が、そのときの記事?)製作したとのこと。
 天野さん「もっとコワイのは、始めはグレーでしたからね!」(【ひきもこり映画監督ブログ:2008年01月06日_W天野さん】に、頭部グレー段階の写真が!)
 司会さん「ゲーム出演とのお話もありましたが、マネキンになる機会もあんまりないですからね」
 天野さん「もうないと思いますね!」
 そんな天野さんを見て、けらけら笑う倉科さん(キュート!)。

 天野さん「台本頂いたときに、どこから自分で、どこからマネキンかわからなくて。
 ずっと古新さんに“ここマネキンですか、僕ですか”って。
 “涙流す”って、マネキン涙流せないから、ここオレなのかなあ、って…」
 と、完成した作品からはわからない、意外なお悩みポイントも。




【“たまに挙動不信で、心配になるんですけど” 栗原さんトーク】

 ここで天野さん「ね、店長」と、あまりお話をされていない栗原さんに振るという、感涙もののオトナなふるまい!
 そして突然「はじめまして」のごあいさつ。
 「どうですか」という天野さんに、栗原さんは「現場で(マネキンには?)会ってますから」とクールに!
 すると倉科さん、すかさずフォローするかのように「直に会ってどうですか?」と、天野さんとマネキンが並んだ(?)感想を聞きだし(栗原さんのお答えは「そっくりですね」と、やはりクール)。

 天野さん「なんで古新さん、これ持って出てきたんですか?」と、根源的な質問を!
 監督「こういうキャラだからです」とおっしゃって即「すみません…」と、天野さんですか!? と思われるような受け答えに!
 すると天野さん「今日あんま挙動不審じゃないですよね。たまに挙動不審で、心配になるんですけど」と、天野さんにそう言われる古新監督って、どんだけ!? というか、天野さんにはどこからどうつっこんだらいいのかボウゼンとしてしまうような、革命的なお言葉が!
 そう言っておいて「わかんないひとにはすみません」と、速攻謝る天野さん…
 “天野さんですか!?”と思ってしまうような監督の言動を見て“挙動不審”という言葉が出てくるということは、天野さんは御自身の行動を“挙動不審”と思われることがあるのだろうか等々、並行に向き合わせた合わせ鏡を覗き込むような、なんだか深い(そして笑える【笑】)やりとりでした!

 で、本題は、栗原さんトーク。
 倉科さんとは初共演の栗原さんからみての、倉科さんの印象から。
 栗原さん「脚本からは里佳は支えがないとダメなタイプだと想像していたら、実際の倉科さんはとてもしっかりしていて、撮影当日は体調が悪かったそうなのにそんな素振りはみせずに現場の皆さんを気遣って明るくふるまっていて…」と、絶賛。
 明るく気遣いがあって…というのは、今回のトークの随所での倉科さんフォローでも、すごくよくわかります!
 作品の里佳はどんな風になるのかと思っていたら、思い描いた里佳になっていて…というお話も。
 監督からは、栗原さんは監督の御友人の俳優さんを通じて、いい方がみつからず悩んでいた店長役にキャスティングされたこと、年配でも困る、でも度量が必要なこの役で、いいタッグが組めた、と。
 司会さんから「お若いのに…って、栗原さんもお若いですが」と言葉を向けられ、ぽそっと「若いと思います」とつぶやく、クールビューティーな栗原さん。




【“なるべく古新さんが思い描く人になりたい” 古新監督と仕事をされての感想】

 ここでお三方の、(挙動不審とのウワサもある【笑】)古新監督とお仕事をされての御感想。

 栗原さんからは、監督は絵にこだわり、いろいろなアングルからワンシーンを撮るので、どう組み合わせるのか楽しみだった、実際に観てみて“ああ、Coneyマジックっていうのはこういうことか”と思うぐらい素敵だった、役の人物像について細かくイメージをお持ちだったので、役作りでは監督の意見に頼って演じた、等。
 古新監督からは、登場人物が複数出てくると、画面で監督がしたいことと、女優さんの演技が栄えることの折り合いが難しいけれども、女優さんのほうからいろいろな提案があり、コミュニケーションがとれていたので、うまくいったとのお話が。
 ここで監督、司会さんから「“マジック”については…」と水を向けられ、「マジックは…映画マジックです」と、ちょっと困ったようにお答え(笑)。

 天野さんも「すごいやりやすかったですね」と。
 監督が本も書いていらっしゃるので、自分のイメージと違ったりするのがいやなので、なるべく古新監督が思い描く人になりたいと思って、撮影前にも貴重なお時間を頂いて何度もお話し合いの時間を作って頂いた、だからこそ撮影もスムーズに進んだのでは…と、相当いろいろ話し合われて撮影に臨まれたよう。
 「役者の意見も聞いてくれて、コミュニケーションのとりやすい監督だったなあ、って」と天野さんがおっしゃると、司会さん「だいぶホメ殺しになってきましたが」と(笑)。
 監督からは、天野さんとは、マネキンに変わるところがあるので、衣裳合わせの段階からかなり打ち合わせをし、現場でも“どうしたらいいですか”とよく相談してもらえたのでとてもありがたかった、イメージが近かったし、脚本を読みこなしていただいていた、裏で書きたかったことを現場で把握されていた…と、『仮面ライダー剣』の頃などはよく天野さん関連のインタビューに登場した“自分が準備したイメージと脚本や監督の意図が違って…”といった悩みの部分が、この『koganeyuki』では解消されていたんだなあと、うれしくなるようなお言葉が。

 倉科さんは、監督の前の作品を御覧になって、とても背景や衣裳、ひとつひとつのカットの色がきれい、ぜひ一緒にお仕事がしたい、と思われたとのこと。
 現場でも、マネキン相手やCG部分は想像だけでは足りない部分があり、そこを監督がひとつひとつ教えてくださり、倉科さんと監督が想像していたものが違っていたときには、二人の意見を混ぜてくださって、いい現場だった…と。
 監督のほうでは、倉科さんについては『根津サンセットカフェ』(【TBS公式:根津サンセットカフェ】)を観て素晴らしいと思い、ダメ元でマネージャーさんを口説き落とした、マネージャーさんともども協力していただいて感謝、とのこと。




【“自由すぎます!” 告知等】

 ここで、客席から監督・キャストへの質問コーナー!
 …だったのですが、手が挙がらず。
 司会さんが「なかなかない機会ですよ」と挙手をうながしたり、監督が「このなかにもエキストラに来てくださったり、一緒に作ってくださった方も…」と、会場との一体感を高める方向のお話をしてくださったりして…
 …いる間、下手通路にいらっしゃったカメラマンさんに向かって手にした天野さんマネキンの首をちょっと差し出すように持ち、ピースサインをして写真におさまる天野さん。
 そんな天野さんに、倉科さん、ピシッと一言「自由すぎます!」
 …倉科さん、男前で、シビれます!!!(笑)

 ここで司会さんから、キャストの皆さんに、今後の御予定などは…と、通常最後にくる告知コーナーへの舵取り。
 倉科さんは、2009年1月21日から舞台で(【URASUJI・III 寵愛 -大陸編-】)倉科さんが歌を歌うような機会もあるとのこと。
 「と、写真誌とかDVDもあるので、ホームページとか検索してください」とつけ加える様子がキュート!
 「詳しくはホームページを検索してください」というフレーズは、なんだかなつかしいような(笑)

 天野さんは「僕は今、『428』っていうゲームが12月4日発売されたので…」というのは、発売日も正しく把握されていて、お見事! だったのですが。
 「“Wii”っていうソフトなので…はい…」
 …天野さん、“Wii”は“ソフト”ではありません、“ハード”です!
 「あと、『koganeyuki』が皆さんに観ていただける環境が整って、この作品を少しずつでも広めていきたいので、観に来て下さった方が、友達に広めていただいたり、書き込んでいただいたりとか…」と言ったところで天野さん「書き込む? 書き込む」と、自分の言葉を吟味(笑)。
 「皆さんも普及活動をしていただけたら…この後も渋谷とかでも…公演? 上演?」と、ものすごくおぼろ〜ながらも、渋谷での“上映”をPRしようと頑張る天野さん。
 「くわしくは『koganeyuki』のホームページで」という天野さんに、監督「ありがとうございます!」。

 栗原さん「今言える段階のはちょっとないんですけど、これからも活動していきたいと思います」と、物静かに。

 監督からは「さきほど天野さんからもおっしゃっていただいたんですけど」(天野さんお役立ち!)と、2009年1月17日〜23日の渋谷UPLINK FACTORYで、正式に一週間の興行、との告知。
 『koganeyuki』は大阪や広島で“上映してほしい”という声が多く、あとは劇場を口説き落とすだけ、とのこと。
 全国の方から声をいただくので、回っていくぐらいで、いろいろな方に観ていただきたい…と、ほんとうに! というお言葉が。

 監督が感じてほしかったことは? という問いに、古新監督から、『koganeyuki』は監督が一番最初に書いた脚本だけれど、監督の同級生のプロデューサーの、死を扱うことはそう簡単にできないという言葉、お涙頂戴というと人を殺したがる傾向、Mr.Childrenの歌詞にもある“ダメな映画は人を殺す”という歌詞などを聞いて、死は身近だけれど繊細で深いもの、今回はマネキンに表れたけれど、気持ちや歴史はつながっている、亡くなった人を大切にしてほしい…と、『koganeyuki』の底に流れるものが垣間みられるようなお言葉が。

 会場がしんみりしたところで、お時間の関係か、席を立たれるお客さんがおひとり。
 司会さんが「おトイレですか」と声をかけると、倉科さん「触れなくていい…!」と、ツッコミ(男前です!)。




【“ちょっと…開放的な感じで。” 雪山ロケ、驚愕の裏話】

 告知等、いろいろな話題が進行しつつも、まだここは“質問タイム”。
 倉科さん「この体勢で手を挙げるの、勇気がいりますよね」と、フォロー。
 司会さんも「なかなか〜、ない機会です、よ。いいんです、か?」と微妙なアオリ(笑)
 そしてついに挙手が!
 天野さん「すごーい!」
 倉科さんもきりっと「すごい勇気だと思います!」(男前です!!)

 質問は「雪山のシーンでかなり薄着だったと思うんですが、苦労話は」。
 かなりオーソドックスな質問だと思うのですが、この質問になるや、倉科さんがかなり激しく笑い出し!
 天野さん「これ、いっぱいあるじゃないですか!」
 古新監督「すごいことでしたもんね、雪山!」と、何かすごい鉱脈が掘り当てられたケハイ!

 天野さん、倉科さんに「どっち行く?」と、カジュアルに問いかけ。
 倉科さん「いや、もう天野さん、語ってください!」
 天野さん、結構すんなりきっぱりと引き受けて。
 「まず山に行きました」
 すると倉科さんから、山に行く設定ではなかった、監督から、いや一応山だった等々、ごちょごちょありつつも。
 天野さん「ちょっと高い所に行きました。朝起きてみんなで。
 着いたら、雪ありませんでした!」
 …【ひきこもり映画監督ブログ:2008年3月22日_帰って参りました】の“現地に着くと、雪がない!/終わった。。。と思いました。”のところです!
 天野さん「そっからどーするか、ってとこにはじまって。
 すごい親切なスキー場の人がいて、がーっ!てのぼる…なんて言うんだっけ」
 まわりから“圧雪車”と教えてもらって天野さん。
 「圧雪車で、普段使ってないところにのぼらせていただいて…
 うれしいんですけど、雪深いんですよね、そこ!
 うまく走れなかったり…」
 すると、天野さんに任せた、とおっしゃっていた倉科さんがノーマイクで乱入。
 「深さがわかんないんですよね!
 二人で歩いてるシーンあったじゃないですか。
 誰も歩いてないんで、誰も深さがわからない!
 二人で手をつないで歩くんですが」
 天野さん「手をつないで歩くんだけど、埋もれてくんだよね!」」
 その後くちぐちに、深さのわからない雪の上での撮影がどれだけヤバかったか、エキサイト気味に語る倉科さん&天野さん(息合いまくり!)
 天野さんは「後ろから撮ってるから、変な風に服めくれてもいけないし」と、天野さんらしい職人的発言も。

 あそこはほんと大変でした、とおっしゃりつつも、天野さんには別途、その百万倍ぐらいタイヘンなことが。
 天野さん「マネキンになったじゃないですか。
 …服が一着しかなかったんですよ!」
 …この段階ですでに、客席からは忍び笑いが!
 天野さん「リフトの監視員がいるすっごく狭い掘っ立て小屋みたいなところで“着替えて!”って言われて、とりあえず着てる衣装全部脱いで、でも服なかったから、自分のパンツ一丁にベンチコートになって、自分が着てた衣裳マネキンに着せて…」
 …と、とんでもない状況に陥っていた天野さん。
 天野さん「寒くておかしくなると、わかんないですよね!
 とりあえず、ベンチコートとパンツ一丁でカメラの後ろ走り回ったりしてて」
 倉科さん「壊れましたよね! あれはびっくりしまた!」
 天野さん「ちょっと…開放的な感じで。
 遠くの方で滑ってるひとに向かって、ベンチコートぶわーっ広げたりして!」
 …と、古典的な変質者の描写のような行動を明かす天野さんに、「思い出すとダメです私!」と、笑いつぶれる倉科さん。
 そんな倉科さんをさして天野さん「でも、すげえいいシーンやってんの!」(笑)
 …あの感動的なシーンの撮影時に、そんなことが繰り広げられていたことは、未見の方は知らないほうがいいかもしれません!
 「自分、そんなんでしたね…早く服返して!っていいながら…」と天野さん。、
 天野さんの「ちょっと和気藹々としてましたよね」に、倉科さんも「ねー、あれは」などと同意していましたが、それって“和気藹々”ですかーっ! という!!!(笑)
 「面白かったですねー」という天野さん…さすがです!
 (そんな天野さんに「ねー」と返している倉科さんもスゴイかも【笑】)

 倉科さん、さらに「雪をあまり見たことがなかったので、ものすごく投げてました」
 天野さん「オレ、投げられてましたね!」
 楽しかったですね、と本当に楽しそうに交し合う倉科さん & 天野さん。
 そこで倉科さんが「そういうエピソードがあります」としめくくると、天野さん「何そのシメ?」と突っ込んだりと、ほんとに和気藹々!

 質問者の方に倉科さん「どうですか」と聞いていらっしゃいましたが、質問者の方もよもやこんなカオスな話が出てくるとは思っていらっしゃらなかったのでは…(笑)

 ここで司会さんから、栗原さんにはそういう面白エピソードは? と。
 栗原さん「私の出番の空き時間があって、別の仕事があって、行って戻ってきたら連絡することだったんですが、現場の誰に連絡しても連絡が取れなくて、1時間半ぐらいモスバーガーで待ちぼうけをくらって…」
 天野さん、速攻「クレームですよね!」
 倉科さん「クレームですね」
 天野さん「確実にクレームですよね!」
 …舞台挨拶でのクレーム、【2005年10月29日_『HAPPY BIRTHDAY』初日舞台挨拶】でも、そんな展開があったような…(笑)
 栗原さん「モスバーガーあってよかったんですけど…もし駅に何もなかったら私、どうなってたんだろうって…
 まあ、皆さんが寒い中撮影してる中、私はひとりぬくぬくとモスバーガーで…」
 そんなことになった原因は? と司会さんに振られた古新監督「原因は…みんながんばって…」
 栗原さんに「それだけ皆さん集中して撮影してらしたんですよね」と言われ、古新監督「申し訳ない…土下座をするぐらい…」と恐縮しきり(『HAPPY BIRTHDAY』のときの木内美歩さんの強心臓っぷりとは違います!【笑】)、そんな様子をクスクス笑って見ている倉科さん & 天野さん。




【“そんなの…ダメでしょう!” 最後のお言葉】

 古新監督が恐縮モードに入ってしまわれたところで(笑)、皆さんからの最後のお言葉に。

 倉科さん「人それぞれ感じ方が違うし、いいなー、と思った方も、ちょっとなー、と思った方もいると思いますが、ちょっとなー、と思った方は」…というところで、口許に指をあてて“シーッ!”というポーズ(カワイイ!)。お兄さん達に静かにウケ!
 「よかったなー、と思った方は、天野さんの言うとおり、まあ書き込むなり」
 …と天野さんの“書き込む”を使うと、お兄さん達の間にまた笑いが(笑)。
 「人に言うなり! していただいて、この素敵な作品を広めていただければと思います」と、とても魅力的に。

 天野さん「まず皆さん、本日はお越し頂いてありがとうございます」と、すっごく大人っぽく。
 「楽しんでいただけたら、ほんとによかったと思います」
 …そして「…はい」。
 「本日はどうもありがとうございました」と、最後のお礼もものすごくシブイ声なのですが、超中抜き状態(笑)。

 栗原さん「臨場感のあるファンタジーは珍しいと思うので、とても好きな作品です。
 皆さん、思ったことを素直に、観てない方に広めてください。よろしくお願いします」と、こちらは“ちょっとなー”と思われた方への緘口令はなし(笑)。

 そして古新監督からのお言葉。
 「『koganeyuki』はいろんな方に注目していただいていて、これまだ変わるんです! まだまだConeyマジックが残ってます!」とのこと!
 1年間頑張ってきたけれど、まだまだできることがあり、化けていく作品という。
 「マネキンが天野さんになったとか、逆になったとか(笑)」などと監督がおっしゃると、天野さん「そんなの…ダメでしょう!」と、“でばんがなくなっちゃ…こまる…”というニュアンスの、結構本気っぽいツッコミ!
 倉科さん「また撮影に入るとか」などと、ノリがいいです。
 撮り直しとか、だいたいこの時期だし…などとくちぐちに言う倉科さん & 天野さん、短期間の撮影だったと思えないほどの息の合いよう(笑)。

 ここでキャストさんは御退場。
 天野さん、椅子の上にマネキンの頭を置いて(笑)。




【『koganeyuki』展開について、スペシャル予告編、イベント後のロビーで】

 その後、監督から渋谷UPLNK FACTORYでの上映、ケータイ配信等についての告知。
 『koganeyuki』がベルリンのアジア映画祭で選ばれ、ベルリンで上映されることの報告も。

 そして、【koganeyuki&Lucy*Juicy-Brilliaスペシャルバージョン-】の上映。
 今回の主題歌ではないけれども…な、スペシャルコラボ。
 映画館で観るとまた、感じが違います。

 そして楽しかったイベント終了!
 終了後は古新監督がロビーでお見送りに立ってくださっていて、たくさんの方が声をかけていらっしゃいました。
 天野さんをとても魅力的に撮ってくださる監督、『koganeyuki』がたくさんの方に観ていただきたいのはもちろん、監督のますますの御活躍も心からお祈りしますし、ぜひまた天野さんと一緒に作品を作っていただきたいと思います!








■ 短編映画『koganeyuki』の部屋 関連情報 ■
■ 牧歌的天野浩成さん情報 ■