ロックミュージカル
『研修医魂』


天野さん御共演者様: 森本亮治さん,肘井美佳さん
『仮面ライダー剣』
與 真司郎さん,河合龍之介さん,制野峻右さん,黒田アーサーさん
『美味學院』(後に御共演)

 2007年1月21日は、『仮面ライダー剣』の森本亮治さん御出演のロックミュージカル『研修医魂』の千秋楽を観て来ました!
 エイベックスからは、アーティストさんなんですが、トルネードフィルム制作のテレビドラマ『心霊探偵八雲』(【トルネードフィルム:心霊探偵八雲】。林剛史さん & 椿隆之さん & 吉田友一さん御出演の『探偵ブギ』や松本寛也さん御出演の『BOYS LOVE』と似た陣容で作られてます)に主演されたりと、エイベックスタレントさん的動きをされている(dreamの長谷部優さんのような感じ!)與真司郎さんが御出演。

 相葉弘樹さんが出演された舞台『スイッチを押すとき』と同じく、デジタルハリウッド・エンタテインメントのプロデュース公演で(『スイッチを押すとき』DVD発売記念イベントでも『研修医魂』のPRがされていました)、演出も『スイッチを押すとき』と同じ 岡本貴也さん。
 メインの研修医4人は、森本亮治さん、河合龍之介さん、北村栄基さんの『テニスの王子様』経験者に、AAAの與真司郎さんと、歌って踊れる人を揃えましたという感じ。
 ヒロインの看護師役は『スイッチを押すとき』から続投の肘井美佳さん(天野さんとは『仮面ライダー剣』[オーキッドアンデッド・みゆき役]で御共演)、森本さん演じる主人公の妹役に元dreamの阿井莉沙さん。
 脇を固める大人キャストさんには、研修医の指導担当の酒飲みな医師役の津田寛治さん、研修医達の研修先の大病院の院長で森本さん演じる主人公のお父さんである医師役の黒田アーサーさん、コミカル担当の患者役に劇団スーパーエキセントリックシアターの野崎数馬さん…なのですが、津田さん黒田さんは終盤にかけて“脇を固める”どころではない感じに(笑)。

 千秋楽に初めて行くことになってしまったので、パンフが完売で買えず(涙)、ちょっと資料不足ですが、簡単に感想を。

 ストーリーは、こんな感じ。
 超人気ロックバンドのボーカリストだった森本亮治さん演じる笠原ケンゾーが、“ロックでは人を救えない”と、バンドを解散して研修医に。
 一緒に研修をするのは、バンドのギタリストで同じ大学の同期だった與さん演じる阿片イタル、東大卒で院長の娘との縁談が進んでいる河合さん演じる溝口光太郎、素朴な感じの北村さん演じる合田充明。
 病院には、ケンゾーの熱狂的なファンだった看護師・肘井美佳さん演じる米原ミコや、津田寛治さん演じる酒飲みの指導担当医が…
 そしてその病院は実は、ケンゾーの実家。
 ところが、ケンゾーが大学に入った頃には小さな診療所で、患者のことを一番考える医者として慕われていた父親が、大病院の院長になると、人が変わったようになっていて、ケンゾーは愕然。
 研修がスタートし、野崎数馬さん演じる初めての診察や手術を経験する等、やる気まんまんで研修の日々を過ごす研修医達。
 ところが、ある日、ケンゾーの提案で勝手に手当てしているうちに、自転車で転んだだけで軽傷と思われた患者が死んでしまう事件が起きる。
 そんなとき、ケンゾーの父親である院長ががんに冒されていることがわかり、ケンゾーは父親の学生時代からの旧友だった指導医から、父親が大病院を建て維持にやっきになっているのは、診療所の設備が不十分だったためにケンゾーの母親の病気を早期発見できず死なせてしまったことを後悔したからだ、という話を聞く。
 もうどうせ手遅れだ、と手術を受けようとしない院長を、指導医が説得して、ケンゾーの手術を受ける決心をさせる。
 院長が作ったマニュアルやビデオをもとに、練習に励むケンゾーをはじめとする研修医達。
 そして彼らは、難しい手術に挑み…

 音楽は、ロックな音楽に、ちょっと東宝ミュージカル系の重厚な音楽をミックスしていて(院長が倒れたところの音楽など、山路和弘さんが御出演だった『マリーアントワネット』でこれ流れてなかったっけ!? フランス革命前夜の民衆の貧しさを歌った曲じゃなかったっけ!? と思えるほど【笑】)、そのちょっと入っている重厚な部分で、自分的満足感がかなりあがったような!
 アンサンブル(場面によって複数の役を演じ分ける、バレエでいうと群舞のようなキャストさん達。この作品では看護師・患者等)の人数も結構多く、ダンサーとしてのクオリティもなかなかだったので、舞台全体がかなり豪華な感じに!
 いろいろな意味で、『テニスの王子様』をはじめとするネルケ・プランニング系のキャラクターミュージカルと、『レ・ミゼラブル』『エリザベート』『マリーアントワネット』等の東宝ミュージカルという、日本の人気ミュージカルの間を取ったような…という印象も。
 千秋楽で、リピーターも多そう(平日公演のバックステージツアー[平日]や、日にち限定のブロマイド+そのブロマイドを4種集めるとプレゼント等、かなり強力なリピート煽り策もされていたようで…)な舞台とあって、客席の手拍子等の盛り上がりもなかなか。
 ラスト、スタンディングになって、舞台上から一緒に歌うよう求められたときには、かなり大勢の方の歌声が響く、すごいことになってました!(短い期間の公演なのに!)

 とにかく、森本亮治さんのガッツがあふれまくってる舞台でした!
 森本さん、ほとんど出づっぱりという印象で(森本さんと、それ以外の方の出演時間の違いがすごいような!)、熱く歌い、叫び、舞台を駆け回る森本さん、すごいエネルギー!
 歌のときもシャウト系だったり、演技でも叫んだりするシーンが多いせいか、千秋楽の今日はかなり声がガラガラになっていましたが、歌の中で音を伸ばすところなど、あれっ、森本さんこんなにいい声だったんだ…と思う瞬間も。
 最後のお父さんの手術シーンで、お父さんを生かそうと訴え叫ぶ感情の激しいシーンから、微妙な感情の揺れを示すシーン、そして楽しく歌い踊るシーンと、森本さんの力技の見せ場たっぷり!

 肘井美佳さんは、もう最っ高!
 超はじけまくったコミカルな表情をみせたり、すごい巻き舌でドスをきかせてみたり、突然かわいこぶってみせたり、でもシリアスなシーンの表情も見事だったりと、くるくる変わる豊かな表情と、すごくいい身体の動きで、大活躍!
 森本さん演じるケンゾーの熱狂的なファンだったという役どころそのものという感じに、ダンスシーンでの激しいヘッドバングのキレはタダモノじゃない感じ(笑)。

 エイベックスで超プッシュ!のAAA・與さんで目を引かれたのは、ダンス!
 他の方と同じ振り付けでも、與さんは脚が他の方の2〜3倍動いてる感じで、ステップも細やか & 軽やか、ステージを横切るように移動するときも、完全にダンスのステップ!
 森本さん演じる主人公と一緒にバンドをやっていたけれど、勉強のほうもかなりデキる、というキャラクターをすっきりときれいに演じていらしたのも好感度大でしたが、とにかくこのダンス(特に足許!)が魅力的で、一気に與さんへの関心が高まりました。
 エイベックス情報をチェックしていると、AAAの情報はほとんど常に目に入るので、AAAに対して好感度大の関心を持てたこと、はっぴーなことだと思います!

 河合龍之介さんは、クレジットでは3番手ながら、2番手の與さん以上に見せ場いっぱい、という印象。
 主人公とやや対立モードのエリート研修医、という役を、落ち着いた感じで演じていらして、存在感大!

 阿井莉沙さんは、可愛い感じで声も通るし、歌うまいなー、と思っていたら、元dreamだったとは!
 (dreamファン方面のブログ等でものすごくよく拝見するお名前、という認識はあったのですが、元メンバーとぱっと気づかなかったあたり、うっかりしすぎ!)
 dreamに関する注目度もUPです(笑)。

 芝居部分は、津田寛治さんがほんといいです。
 最初に登場したときの破天荒な酔っ払い医師から、頼りになる力のある医師、そしてケンゾーの父親の旧友…と、ストーリーの展開にしたがって新たな顔を見せていく、そしてそれぞれの顔が人間味があって、しみじみ。
 シリアスな面もあるものの、あまり涙の似合わないこの舞台で、一番泣けそう、と思ったのは、津田さん演じるセンセイと黒田さん演じるケンゾー父が語らうシーン(それほどお涙頂戴なシーンでもないのに!)でした。

 そして、スター!という感じだったのが、黒田アーサーさん!
 重厚な音楽と、キャバクラのように(笑)院長の椅子にナース達をはべらせての登場から、なんかスゴイ人が出てきたぞ! というオーラ十分!
 髪をぴっちりとオールバックに整え、銀縁眼鏡を光らせる、いかにも冷たい利益主義者という風貌で、瞬間最大風速的にコミカルな動きをみせると、客席は大ウケ!
 そして歌がまたよく。深い響きの声で朗々と歌われると、作品の質がアップするような。
 黒田さん(父)と阿井莉沙さん(娘)と森本さん(息子)の三重唱のナンバーは、かなり聴かせる歌かと(森本さんの声が枯れてしまっていたのが惜しいです! 一番よく響いた瞬間の歌声で全曲歌えていたら、すごいことになっていたと思えるのに!)。
 …と、大人の魅力あふれる歌声を聞かせたかと思うと、ラストにノリノリで踊りながら歌うナンバーでは、若手キャストさんが歌っているのかと思ったら黒田さんだった!!! と驚愕してしまうような、若々しい声も聞かせ! なんかそのナンバーでは、黒田さんがセンターで高いところで意気揚々と歌っていて、まるで黒田さん主役のミュージカルのよう(笑)。
 終盤は、なんだかこの作品が津田さんと黒田さんのバディ物のような気がしてくるほどの存在感でした。
 その終盤の勢いそのままに、カーテンコールの最初の御挨拶では、津田さんと黒田さんがセンターで黒田さんがほぼ仕切って(いいキャラです黒田さん!)、ますますこのお二人主演のバディ物だったかのような錯覚に(笑)。

 …いやいやちゃんと、その後にはメイン研修医4人だけが舞台に出て、挨拶するところ、ありました!
 (その最後のほうには、黒田さんから「巻き入ってるよー」の声がかかりましたが! その声に「えーっ!!!」と声を上げる客席に、そのときちょうど御挨拶をされたところだった北村栄基さん「…お、オレじゃないよ!」【笑】)
 そのとき、與さんから御紹介があったのですが、千秋楽はAAA御一行様が御観劇だったとのこと。
 (與さんが紹介されたとき、ものすごく盛り上がった声が聞こえた、2階ボックス席においでだった模様)

 與さんへのエイベックス関係者様からのお花もすごかったです。
○エイベックス・ライヴ・クリエイティヴの社長さん
○浜崎あゆみさん、東京プリンさん、井手麻里子さん
○hitomiさん、倖田來未さん、misonoさん、前川紘毅さん
○Every Little Thingさん、伴都美子さん、大塚愛さん、鈴木亜美さん
○BoAさん、m.o.v.e.さん、MAYさん、CEYRENさん
と、これが現在、エイベックスとレコード契約だけじゃなく、エイベックス・エンタテインメントにマネジメント的にも所属されているエイベックスアーティストさんのリストなんじゃあ…と思われるほどのお名前ずらりぶりで、ひとつひとつのお花はそんなに大きくなくても、注目の的でした。
 お花関係では、森本亮治さんには、椿隆之さん & 竹財輝之助さんの『仮面ライダー剣』スターダスト組のお花や、科捜研の女の番組や内藤剛志さんのものがきていたのを記憶。
 大きさ、置き場所、札の見やすさ & 自分の関心の高さで、真っ先に目についたのは、津田寛治さんにあてた木村多江さん(天野さんにとっては、セラミュ先輩!)のお花でした!

 とにかく楽しい舞台で、ストーリーも芝居部分も音楽も良かったので、DVDを買いたくてしかたがなく!
 会場でも予約を受け付けていましたが、mu-moショップか新星堂でまたイベント特典つきの販売がありそうなので、それ待ち。
 どういう組み合わせでイベントが組まれるのかも注目です。


(ゲストブック書き込み:2007年1月22日)




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