音女
第42話
独占するオトメ
Staff & Cast, OA
放送日時 ◆ 2008年6月17日 25:15〜25:21原案/脚本 ◆ 伊藤洋介(東京プリン) 監督 ◆ 鈴木浩介
出演 ◆ 大桑マイミ(千尋 27歳 銀行員)
天野浩成(小橋)
うえむらちか 荒川優
◆動画配信ページ◆
【avex公式:音女−第42話「独占するオトメ」(動画配信)】
Story
銀行員の千尋は、一緒に飲んでいた同僚の女友達[後輩?](うえむらちか)から、同じく同僚の小橋(天野浩成)のことが好きかも〜! と打ち明けられ、どきりとする。まさにそのとき、当の小橋が、男性同僚(荒川優)と一緒に来店。
4人で一緒のテーブルを囲むこととなる。
千尋がトイレに行くと言って席を外すと、小橋に気のある彼女は、男性同僚を席から追い出して小橋の隣に座り、猛然とアタック。
千尋は“理由は後で説明するから、すぐに家に帰って”とメール。
「さっそく彼女からの連絡だよコレ!」と男性同僚にはやしたてられながらメールを見た小橋は、「クリーニング屋行くの忘れてた」と言って店を後にする。
家に帰っていた小橋が玄関のドアを開けると、千尋がいきなり抱きついてきて、キスの嵐。
さっきはどうしたの、あの店で話してたじゃーん、という小橋に、千尋は、二人きりで話したかったの! と、さらに抱きついて、キス。
重いって! という小橋にのりかかって、私って重い!? と問い詰める千尋。
冗談だって…と困惑気味に返す小橋の胸の上に、よかった! と飛び込んでのっかる千尋。
二人でソファの上に横になり、小橋の胸に頬を押しつけた千尋。
「やっぱり社内恋愛ってめんどくさい」
「だったら、会社やめればいいじゃん」
なんでもないように言う小橋に。 「だってやめたら食べていけないもん」
と、口をとがらせ、上目遣いに見上げる千尋。
そんな千尋に、小橋は。
「お前くらいオレが食わしてやるから」
表情を輝かせて、小橋に飛びつく千尋、落ちちゃう! ともがく小橋。
一緒に落ちちゃえばいいじゃん、落ちちゃえばいいじゃん! と、さらに小橋にじゃれつく千尋。
まいった声をあげる小橋にぎゅっと抱きついて、千尋はつぶやく。
「しあわせ」
Check! −天野さん小橋くん的みどころ−

女性同僚の憧れの的になりそうな、端整なイケメンぶり!
銀行員スタイルな、紺のスーツに白ワイシャツもお似合い!

後に語られる社内恋愛の“めんどくささ”が、こういうちょっとしたところにも。
さりげなく、という感じではなく、いかにも挙動不審なあたりが、不器用でカワイイ小橋くん(笑)。

そういうところはちょっとぼーっとした感じなのに、着信を受けて携帯を見るしぐさはかっこよく。
男性同僚クンの「さっそく彼女からの連絡だよコレ!」というのも、「そんなワケないでしょ!!」とムキになる女子をからかうためだけの言葉ではなく、小橋くん、モテるんだろうな…という雰囲気が。

そのいかにもぎこちない感じが“千尋の指令でウソついてます”感たっぷり!
モテリーマンでも不器用で誠実そうな、おっとりした感じが好感度大。

ちょっとコトバ溶けぎみの“ごめんね!”が、カジュアルでカワイイ感じ。
そのときにも千尋のほうは見ない、千尋も小橋くんのほうはあまり見ないという、“ザ・社内恋愛”!

それに呼応するように、ぎゅーっと抱きつかれてキスの嵐を浴びる天野さん小橋くんがあげる「酒くっさ…!」「どーしたのきょーは!」という声も、甘えんぼのコドモみたいにカワイイ声に。
この数秒で、お似合いのふたりだなあと(笑)

超アニメ声で「ちがうのー! ふたりっきりではなしたかったの(はぁと)!」と小橋くんに抱きつくという、大桑さん千尋が心底“可愛い!”と感じられるのも、天野さん小橋くんが同じレベルになって、二人セットでの微笑ましい“可愛さ”をかもしだしているから?
見ていて思わずにこにこしてしまうふたり!

ちょっとぷんすかした、口をとがらせてでもいそうな様子が、また可愛く。
そういう表情でらぶらぶ感を出すの、天野さんうますぎ!

【チョコミミ】のミミパパみたいな、ちょっとヨワヨワ感のある口調がまた味。
それにしてもこの“あたし重い!?”と切実な表情で天野さん小橋くんに問いかける大桑さん千尋の映像、4月から流れている『音女』番宣スポットにも切り取られて入っていたのですが、まさかこんな他愛もない、カワイイやりとりでの表情だったとは!(てっきりもっと深刻なシーンかと【笑】)

ちょっとめんどくさそうな動きが、もう長い間連れ添った夫婦のような味わい。
のっかられた瞬間の“いやーん”という感じの首の動きが、『動物のお医者さん』に出てくる動物みたいな(!?)可愛さ。

顔は映っていなくても、十分魅力的。
さっきまでのヨワヨワな感じから、ここで流れが変わり。

そんな千尋の表情を、首をちょっと動かして見たことがわかる、画面のはじっこにほんのちょっと入ってくる天野さん小橋くんの動きが、実はすごく効果的。
そして一見さりげない、でもかなりきっぱりとした「お前くらいオレが食わしてやるよ」。
さっきまでのセリフ回しのヨワヨワ感は、このきっぱり感を際立たせるためだったのかも! と思える、究極の決めゼリフ!

そして、またヨワヨワモードに戻って思いっきり顔をしかめて「落ちる、落ちるって」な天野さん小橋くん。
すごいアニメ声での大桑さん千尋の「おちちゃえばいいじゃーん!」と、天野さん小橋くんの「わーん!」な声、可愛くて可愛くて可愛くて!

ものすごく納得。
ほんとにほんとに、はっぴー全開な『音女』!

クライマックスでの、天野さんアーサー王に向かって剣を振り下ろしかけた吉田友一さんランスロットに向かっての大桑さんグィネヴィア妃の「この人を殺さないで!」という叫びの続きの、現代版ハッピーエンドのよう…と思うと、この「独占するオトメ」、さらにハッピーな感じに。

天野さん小橋くんのカワイイ口調は、ミュージカル美少女戦士セーラームーン『かぐや島伝説』での、天野さんまもちゃんぽく。
セラミュで天野さんに出会えた自分にとっては、ものすごくしっくりくるふたり(笑)。
『かぐや島伝説』から9年、10年近く経っても、天野さんまもちゃんのように可愛い天野さんが観られるとは、当時は想像していませんでした!(しあわせ!)