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Last update : 12.June 2001 |
BE-BOP-HIGHSCHOOL
血染めの学ラン・殉愛篇
(東映ビデオ VRTM02128) ![]() トオル:三国一夫 ヒロシ:天野浩成 順子:つぐみ 翔子:菅原晶子 沙貴:清水真美 ノブオ:岡田円 キンタロウ:須藤公一 シンペイ:佐々木光英 ジュン:井川修司 菊永:江藤純 ミノル:足立智宏 テル:水澤慎二 西:羽村英 トシミツ:宮崎光倫 柴田:やべきょうすけ ![]() 監督:伊藤裕彰 脚本:岡芳郎 企画:黒澤満 プロデューサー:結城良煕 久保田雅美 原作:きうちかずひろ『BE-BOP-HIGHSCHOOL』(講談社「ヤングマガジン」連載) 撮影:森勝 照明:鳥越正夫 美術:大島修一 音楽:Fuji-Yama (諸藤彰彦 山崎茂之) ![]() ■ トオルSIDE ■ 真面目そうな同級生が脅し取られた金を取り返そうとして、トオルは、城東工業を退学になった柴田達に不意打ちでやられてしまう。が、ヒロシの助けも得て、柴田一味を倒し返す。 その後、ヒロシが再び柴田一味との争いに火をつけ、トオル&ヒロシ VS 西&柴田 での決着へ…。 ■ ヒロシSIDE ■ トオルを好きな中学生・翔子に、トオルに会わせてくれと頼まれたヒロシは、翔子のかわいい友達を紹介するという条件で、トオルと会える機会を作る。が、翔子に連れて来られた沙貴は、トオル・ヒロシの下級生のノブオを気に入ってしまう。 そんなことで落ち込んでいるときに、順子に「私とつきあうのはどう?」と言われ、からかわれていると思ったヒロシは、順子にいきなりキスをして順子の怒りを買ってしまう。 その後、トオルに“一週間以内に彼女を作る”と見得を切ってしまったヒロシは、彼女を作ろうと頑張るが、覆面姿でヌンチャクを持った女の子に狙われ続ける…。 |
![]() ![]() 口ではついえっちなことを言っちゃうけど、ほんとうは、好きになった同士でデートをしたり、毎日電話しあったりというプラトン的恋愛のほうがしたいんだ…というヒロシ君。 ヒロシがそういう考えなら、私とつきあうのはどう? ともちかける順子ちゃん。 ヒロシ君の「いや、遠慮しとくよ」という言葉を聞いた瞬間の順子ちゃんの「えっ」という沈んだ声と、どうして、という表情、真情があふれてます。 「だってお前、俺にほれてねえじゃんかよ」というヒロシ君の言葉。順子ちゃんの気持ちがなければ、という気持ちは、それは尊いけれど。 「じゃあ、あたしがマジでヒロシにほれてるっつたらどうする?」順子ちゃんの表情は真剣。ヒロシ君は何もわかってません。 だから、ヒロシ君にいきなりキスされたときの、大きな目をみひらいた驚きの表情と怒った剣幕は鮮やか! 「どーせオレにほれてるなんてウソなんだろうが」「ああ、ウソだよ、ウソに決まってんだろ」と言葉を投げ合う間の順子ちゃんの泣きそうな顔、いつも元気な順子ちゃんのそれはあまりにも印象的。どうせオレを笑い者にする気だったんだろ、とヒロシ君に言われた順子ちゃんの「泣くぞ、いいのか、泣くぞ」は、三代目BE-BOP-HIGHSCHOOL作品の中でもとびきりの名セリフ。 ![]() ![]() 百円を拾ったことと順子ちゃんとキスできたことを同列の“ラッキー”でくくっちゃうあたり、ヒロシ君に恋愛は10年早そう。 ![]() 翌日、屋上で膝をかかえてタバコをすってるところがすねたコドモ状態。 「ちょっと話、いいかな」と近づくトオル君、反抗期の息子に話をしようとするお父さんのよう! ![]() 「マジなら考えてもいいけど」という返事から察するに、相手はそれなりにヒロシ君に好意を持っている様子なのに、告白は相手が一人のときに相手を(表向きだけでも)決めてするもの、という超初級的常識も知らないヒロシ君。 「絶対損はさせないからぁー」という言葉、百円と順子ちゃんとのキスを同列に並べちゃうコドモ性が出てます(笑)。 ![]() ぼやくところが、またカワイイです(笑)! |
この巻での天野さんヒロシくんは、たくさんケンカして、時には命を張って闘う事もあるのに、女の子の事が絡むと途端に、純情さを通り越して子供っぽくなる(学校の屋上でいじけちゃうとか、順子ちゃんとの大事件【笑】もそうですね…)ところもあり、揺れる男心(笑)がみられて面白かったです。 でも、女の子と付き合うトオルくんと張り合うために、付き合ってくれる女の子を探したり、下級生の女の子に付き合ってくれるように頼むヒロシくんは、すごく腰が低くて(ケンカしている時とは全然違う【笑】)、そういう時のヒロシくんは、なにかかわいらしさを感じました(笑)。 どうやら、「ケンカをするほど仲が良い」ということわざの通り、ヒロシくんも、トオルくんも、前巻で激戦を演じた立花商業の菊永くんを、出会うなりいきなり、「キクリン」と呼んでいましたね。菊永くんも、前回からさらに面白さを追及したキャラクターになってしまっていて、おかしかったです(笑)。 でも、それだけケンカに強いヒロシくんが、女の子が相手になると途端に完敗してしまうのはさすがにヒロシくんだ、と思いました。
天野さんヒロシくん、ものすごく可愛いですよね(笑)。あのお話では、順子ちゃんの行動もすーっごく可愛いと思います(笑)。天野さんヒロシくんとつぐみさん順子ちゃん、ほんとうに微笑ましい二人で、いいですー! 順子ちゃんの件で激怒してる菊永君に、無警戒に「きくりんー」と声をかける天野さんヒロシくんも、いいですね(笑)! |
女の子との付き合いで、トオルくん、それに後輩のノブオくんと張り合おうとするヒロシくんですが、どうもうまくいかない、そんな一生懸命さを、天野さんがとっても可愛いく演じられているお話なのではないでしょうか。 それに、ケンカする時、マジキレしてこわいヒロシくん。何やってんだよ、大丈夫か!?、と思わず声かけてあげたくなるほどの危ない迫力なのに、あれれ…☆、という感じで…(笑)。 このお話は、順子さんの隠密の活躍も大きな魅力です。ヒロシくん、かっこよく、××…!、はいいんだけど、その後はかわいそうなくらい、大変なことに…(汗)。 菊永くん、出ましたね〜! 彼も、こわもて…、と思ったら、やっぱり順子さんには…(^^). そして、ゆかた様の言われるように、この作品は、『つっぱり小僧」くんたちの、素敵な世界だなあ…、と思いました。
シリーズの他の作品でもそうですが、“みんなのお父さん”という感じの城東工業の山田敏光君(“君”なんてつけるのもそぐわないようなお父さんぶり!)のさりげない保護者ぶり(?)がいいなあと思います。オールバックの髪を後ろでぴったり束ねた髪型にピアス、で、高校生じゃあないだろうという大人顔、ちょっとゲージュツ家っぽいです!(学校の実習とかでアートしてそうなカンジ!) 『BE BOP HIGH SCHOOL 武闘派番長 血闘篇』でも、ラスト近くのヒロシくんの「山田君とは早いうちになかよくなっておいたほうがいいね」というセリフ、大好きです(笑)。 |
改めて観ると、天野さんヒロシ君のキスシーンを含むつぐみさん順子ちゃんとのやりとりのシーン、順子ちゃんの揺れる気持ちと、ヒロシ君の何もわかってないコドモなところがすれ違う、なんともいとおしい感じのするシーン。 キスシーンについても、『少年サスペンス「謎の男子転校生」』のラスト近くの、天野さん俵太君とヤスエさんとの最後のキスの場面を最近観たところなので、また感慨が。『賭事女王』での絵に描いたようにきれいな正統派のキス、『謎の男子転校生』の悲しくて情熱的なキス、『血染めの学ラン・殉愛篇』のちっちゃい男の子みたいなキス…(セラミュ『かぐや島伝説』での、ちびうさに中断されちゃうけど、それまではなかなかロマンティックなキスも【笑】)…と、それぞれ独特の表情があっていいなあと思います。映像系は全部かたちが違うことも楽しかったり(笑)。 |
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