28th August, 2005  
マナハウス内 マノアホール(名古屋)
出演者:天野浩成さん



『DEPARTURE』発売記念イベント
《2005年8月28日》


 夏の『DEPARTURE』発売記念イベントの“千秋楽”は、天野さんの御出身地、名古屋!
 “マナハウス内 マノアホール”という、いかにもクローズドスペースという感じの会場なのに対し、イベント参加券の配布店舗がむちゃむちゃ多く、しっかり数を把握して配布されているのか心許ない…等、無事に参加できるかかなーり不安がありましたが、参加してみれば、立ち見もたくさん出ていたのに、握手の時間はものすごくたっぷり取っていただけて(“次の方にお譲り下さい”が、なかったような!)、とってもゆったりした、アットホームなイベントになりました!
 この会場ならではの“アットホーム”感を生み出すポイントも。
 天野さんの“千秋楽”らしいあったかさでした!




【天野さんのだいすきな! 会社のひとの司会】

 『DEPARTURE』発売記念イベントの司会は、東京は『希望ヶ丘』発売記念イベントで、ラクーア→品川→伊丹とやってくださったノーボトム!の古坂大魔王さん、京都・大阪・宮城は『White Gift Party』の一次会「White Gift Party」の司会をしてくださったダブルブッキングの黒田俊幸さん、と、これまでの天野さんイベントでおなじみのお笑い系のタレントさんがやってくださっていましたが、今回は会社の方が司会をされるという、超アットホーム・手作りモード。
 天野さんを筆頭に、吉田友一さん、松本寛也さんといったエイベックスのタレントさんがあまりにも“会社大好き!”をあちこちでいいふらしているもので、“天野さんのだいすきな、会社のひとだー”と思っただけで、ほのぼのとしあわせな気分に。
 注意事項等お話しはじめて、だいーぶたってから「申し送れましたが、今日司会をします…」と名乗られたミヤケさん、「緊張してますんで、よろしくお願いします」。天野さんファンは“緊張している人”には優しくなってしまう習性が多分にあり、温かい拍手が(笑)。
 「きました! きましたよ!」と、天野さんの到着を告げたミヤケさん、「みなさん、大丈夫ですか! …僕が大丈夫かって…」というあたり、やっぱり天野さんの会社の方だなあと(笑)。
 古坂さんや黒田さんのときのように“あまのくーん!”と呼ぶスタイルではなく「天野浩成さん、どうぞ!」だったのが、なんとなく歌手っぽい感じでマル(笑)。




【“名古屋楽しんでってください” 天野さん御登場】

 登場された天野さん「どうもーこんちはー」と、あまりテンション高くなく(笑)。
 本日の天野さんは、8月20日、東映太秦映画村での『義経と弁慶』イベントの際、“着るシャツがない…”といって林剛史さん & 吉田友一さんと一緒に京都でお買い求めになったという、布の裏側を表にしたようなデザインの植物っぽい模様のシャツ(21日のイベントで、林剛史さんに「シャツ裏返し!」「(吉田友一さんの、違うシャツを半身ずつ継ぎ合わせたデザインのシャツとあわせて)エイベックス、シャツおかしい!」とさんざん言われた、あの【笑】)御着用。
 天野さん「お帰りなさい…じゃない、ただいまです」と、最初から微混乱状態(笑)。
 「すわります」と断って着席してからまた「こんちはー」。
 それから笑って「はずかしーな」と照れる天野さん。

 「皆さん名古屋ですか?」と客席に尋ねかけ、前の方のお客さんに「違います」と言われてか「違いますね」とすぐに引き下がる天野さん(笑)。
 名古屋の人、どれくらい…と挙手してもらうや「あっ、そんなにたくさん…!」。
 全体を見渡した天野さんによると「名古屋じゃない人が半分ぐらいですよね」とのことなのですが“そんなにたくさん…!”は、名古屋の人が“そんなにたくさん…!”だったのか名古屋じゃない人が“そんなにたくさん…!”だったのか、いまひとつわからず。
 ともあれ「名古屋楽しんでってください。万博もやってます。よろしくお願いします」と、地元の方らしく、名古屋じゃない皆さんを迎えるお言葉の天野さん。




【“オレ、○○中〜!” 名古屋ばなし】

 ここで司会のミヤケさん、天野さんは名古屋出身ということで、名古屋での出身地方を…とうながし。
 天野さん「いっちゃいますか?」
 そして“名古屋の何区とか”ということで、ちょっとタメがあったあと「天白区」。
 そして「天白区の人いますか…その前に、天白区、知ってますか? 知らないですよね」。
 でも、名古屋の皆さんは、そのお答えに大盛り上がり! 天野さんとの間で、何区、何区、とさかんにやりとり。
 天野さん、そのやりとりでうれしくなっちゃったのか、とーっても楽しそぉ〜うに「オレ、○○中〜!」と中学校名まで(中学校区は狭いので、やめときます【笑】。まさに、夢ドーム4の北条隆博さんと一緒のトークでおっしゃっていた通りの立地でした)。
 にこにこの天野さん「うれしいですね、名古屋」と、実感のこもったお言葉。
 「一人で天野として戻ってきたの、初めて…じゃないんですけど初めてなんですよ」と、どっちなんですか(笑)。
 「前は仮面ライダーのイベントで帰ってきたんですけど、『希望ヶ丘』のときも来れなかったんで、うれしいですねー」と、しみじみ。
 そして、また楽しそうに声を立てて笑ってから「きんちょうすんな、いつもより」。そんなときも、うれしそう。




【“…何かしゃべってくださいよ…” ちっちゃい頃、名古屋の食、万博】

 ミヤケさんに、名古屋出身ということで、ちっちゃい頃の話などを…とうながされた天野さん、「ちっちゃい頃はわんぱくな子でした。自由奔放な子だったと思います」とお答え。
 …されたのはいいのですが、天野さん「…ちょっと、しーんとしてる…」と、客席が静かなのを気にし(笑)。
 ミヤケさん、『義経と弁慶』イベントの林剛史さんのように、芸人やないんやから全部笑いを取らなくてええねん、と言ってくれるでもなく、古坂さんや黒田さんのように代わりに笑いを取ってくれるでもなく「見たまんまってことですね」。天野さん、そんなミヤケさんの言葉を素直に「みたまんまってことですね」とリピート。

 そこで微妙に沈黙。
 天野さん、ぽつりと「名古屋…いいなあ…」。
 「朝来てまだなんも食べてないんですよ」という天野さんの言葉に、客席ざわめき。
 その気配を敏感に感じた天野さん、即座に「名古屋のものを…名古屋のものをですよ!」と、客席の心配を打ち消し(笑)。
 「品川駅で貝のおべんとうは食べたんですけど、(名古屋のものは)まだ食べてない。あとから食べに行きたいですね」。
 そしてお客さんに「食べました、みなさん? 名古屋じゃない人」。そして「名古屋の人はいつも食べてますけどね、ごはんを」と、微妙によくわからない方向に行きかけつつも(笑)「食べてほしいですね、名古屋じゃない人」と、名古屋以外から来たお客さんに、名古屋のごはんをしきりにすすめる天野さん。
 天野さん的に、“これ食って帰れ”ってのありますか、とミヤケさんに問われ「みそ系ですね」。
 「山本屋…」と言いかけて「店の名前言っちゃだめだ」な天野さん、単に店の名前を言っただけじゃわからないということなのか、お店の名前は言っちゃだめと会社のひとに口止めをされているのか(笑)。
 「みそ煮込みとか、みそカツ、手羽先…食べてくださいね」。

 さらに天野さん「あと、万博!」。
 「万博行った人います?」と客席に問いかけた天野さん、小さなおともだちなど「はーい」と手が挙がるや否や、速攻「ちょーうらやましい」(かなりくやしそう【笑】)。
 「万博行ってない人は行きましょう! もう1ヶ月切りました」という天野さん、御自身は行かれたのかとミヤケさんに聞かれると「まだ行ってない。すごーく行きたい。すごく行きたいんですけどね、万博」と、4月のならファミリーの頃からさんざん訴えている“万博行きたい”を力説。
 …ここで天野さん、ミヤケさんの肩に手をかけて「…何かしゃべってくださいよ…」。
 ここまでひとりですごーくがんばってたんですね! 天野さん!(笑)




【“いろんなワザを身につけまして” 『DEPARTURE』レコーディング】

 ミヤケさん「今日は一応『DEPARTURE』リリース記念ということで、曲についてもお話を聞かせていただきたいと」。
 “一応”というあたりと(リリース記念ですが、歌、ないですから…【笑】)、『DEPARTURE』はミヤケさんも“でぱーちゃー”だったこと(エイベックス公式見解?)が突っ込みどころ。
 「ズバリ、どんな曲でしょう」と聞かれて天野さん。
 「あかるい曲」
 …会場からは微妙に笑いが。ミヤケさんも微妙にそのおこたえは予想外っぽかったらしく「…明るい曲!」。
 天野さん「あとちょっとせつない曲だったりも…」などとつけたしてましたが、なんとなく後の祭り感が。
 ミヤケさん、気を取り直して「もう2ndシングルになるんですが、レコーディングは慣れましたか?」
 天野さんが「慣れま…」と言いかけたとたん、不意にかかっていた『君に会いたくて』が途切れ。
 天野さんびっくり!
 客席大笑い!
 「大丈夫です、大丈夫です」と意味なく繰り返すミヤケさん…
 天野さん、ヨユウっぽく「レコーディング、慣れました。いろんなワザを身につけまして」。
 「聞くやつあるじゃないですか、あれを押さえるために…」と話し出した天野さん、その“聞くやつ”の名前を客席から教えてもらったのか「…ヘッドフォン?」。
 「…をした上からヘアバンドをするとすごいフィット感があって、自分の声が聞きやすいとか、そういうことをちょこちょことやりだして」
 …そんな天野さんのおこたえもやや予想外だったのか、ミヤケさん、ビミョーに笑っているようなケハイが(笑)。
 「スニーカーとかブーツもってったりとか…その日歌いやすい靴にはき替えたりとかして、あんま意味ないんだろうけど、気持ちの問題で。ジャージとGパンだったりとか…」と、天野さんの“ワザ”ばなし。
 「まあ、そんなこんなで…だいぶ慣れてきました」としめくくる天野さんに「ああ…」と、どう受け止めたらいいのか、わからなさそげなミヤケさん。



【“僕は会議をしないです” CD販売戦略、今後の行方】

 ミヤケさん、ここで会社の人らしく「今回3形態リリースしましたが、ファンの方に聞いてみたかったのが、どれがよかったか。気になりますよね」。
 ということで、その場で挙手アンケートに。
 最初は写真集がよかった人…
 というと、ほとんど挙手というほど多っ!!
 天野さん「でも、写真集つきのが残ってることあるんですよ」と、写真集人気に待ったの注釈。
 でも天野さん、それはイベントでの当日販売のことでは? たぶん皆さん、まずは限定の写真集つきを予約して、追加で買うのは別のVersionということで、そういうことになるのでは…。
 …と思ったのですが、ステージ上のやりとりは、天野さん「気のせいですか?」ミヤケさん「気のせいですね」。シンプル!
 次、DVDつきの挙手を見て天野さん「あんま人気ねえな」と、いきなりカジュアル口調(笑)。
 最後にCDのみ。天野さん「うわっ、一人だけだ…!」
 ミヤケさんの結論「何かつけてくれってことですね」。
 …でも、歌が入っていないおまけが一番人気というのも、音楽会社さんとしてどうなんでしょう(笑)。
 「前は一応全部つけちゃったんで、とりあえずバラバラにしたんですけどねー。これ、いらない人もいるんだろうなー、って思って…いらねーよこの写真、とか(笑)」と天野さん。「そう思って…ばら…ばら…ん?」と、さんざん言葉に迷った末に「分けてみました」(…という言葉にほんとにたどりつけたかどうか、記憶さだかならず【笑】)
 天野さん、しみじみ「写真、人気あるんですね…そうなんだ…」。そして「そういう方向で会議をします」ときっぱり言った後、すぐに「しないよ…」(笑)。
 天野さん、あらためて「僕は会議をしないです。意見を言います。よろしくお願いします」と、正直、エイベックスさんの会社の中で誰が会議を主催しようが皆さんどうでもいいんじゃあ…という、律儀な訂正(笑)。

 さらにミヤケさん「今回ちょっとライブのイベントが開催できなかったんですが、次のタイミングで」と、次は歌を! という話振り。
 天野さん「次は歌うことを前提にした…あの…」と、ごにょごにょ。…今回は歌うにあたってどういう前提条件が欠けていたのか、ものすごく気になるごにょごにょ具合です天野さん!
 話題をちょっと変えて天野さん「今回は、ほんとは全然歌わない感じだったんですよ。でも、1回目だけは、なんか歌おうかなって思って。ちょっと歌える場所だったんで、歌ったら面白いかな、って思って」。…天野さんが繰り返している“歌える場所”“歌えない場所”ですが、たとえば大阪のJEUGIA梅田ハービスENT店は、天野さんがPVに御出演の山本サヤカさんの『惜春』イベントで山本サヤカさんがミニライブをして何曲も歌われた場所のはずなのに、なぜ“歌えない場所”…? とよくわかりません(笑)。
 それはともかく、ラクーアでは「いきなり歌おうと思ってたんですけど、リハーサルやっちゃったから、バレちゃって、くやしかったんですけど」と、また妙なことをくやしがる天野さん…。
 天野さん「今度は歌うこと前提で、ぜひお願いします」ミヤケさん「よろしくお願いします」。
 会場、そのやりとりを静かに見守るのみ。
 ミヤケさん「…ここ、拍手…」
 …この会場の反応も、エイベックスさんの市場リサーチ的には、どうだったんでしょうか(笑)。




【“…ちょっと違ったのかな、って” ドラマ30『デザイナー』ばなし】

 それから「ドラマ決定!」ばなし(ここはすかさず皆さん拍手【笑】)
 ミヤケさんが「ドラマさんじゅう」というと、「サーティ! ドラマ“サーティ”『デザイナー』」と、颯爽と訂正する天野さん。
 …でしたが「原作、一条ゆかりさん…?」となんだかおぼろげーになる天野さん…。ミヤケさん「あってますよ」。
 天野さん「30年ぐらいの作品なんですよね。原作をみてもみていなくても、ドラマ観てください(笑)」とPR。
 そして「TBS…名古屋だと何ですか? CBC? 何チャンですか」と尋ねる天野さんの脇で、ミヤケさん「チャンネルは一緒ですよ」とテキトウなことをおっしゃってますが(関東以外に住まれたことのない方?)、正解は“5チャン”。
 天野さん「東京だと6チャン…名古屋だと5チャン…関西だと4チャン…だからたぶんもうちょっとしたら3チャンだと思います!…今思いついただけなんですけど」と、思いつきを語る天野さん。福岡のTBS系は4チャンでした…
 「10月3日、1時半から、月曜から木曜まで…」と言いかけて客席から訂正が入ったか「金曜まで。毎日やりますので」と、やや危なっかしい天野さん。  「裏はテルなんですけど、負けないように頑張りたいと思います!」と、決意ついでに、なにげに竹財さん御出演の作品もPRしてしまっている天野さん(笑)。どちらの作品もたくさんの方に観ていただけて、その競い合いによってその時期の昼ドラ自体が、普段昼ドラを御覧にならない方も巻き込んで、大注目を浴びるような展開になるといいですね!

 役柄は土屋明、カメラマン役ということで、どんな役なんでしょうか、と振られた天野さん「どんな役!?」。…そんなに驚くような質問でしょうか天野さん!!
 でも、最初こそちょっとびっくりモードだったとはいえ、「主人公の松本莉緒ちゃんが演じる亜美が好きなんだけど、国本綾さん演じるありさはぼくのことが好きで…すごいフクザツですね」と、正しい御説明。
 …だったのですが「とにかくカメラマン…フクザツなカメラマン…」というまとめはどうかと(笑)。
 「原作読まれた方」と客席に問いかけた天野さん「あんなんじゃないですよ! あんな…」と、原作とは違うことを力説。
 「原作、すごいキザなんですよ。“バイ、亜美”とか言って」と、原作の明くんを語る天野さん。
 「1回、台本で“ヒューと口笛を吹く”って書いてあって、本読みでは吹かなくて、本番になって“監督、これ吹くんですかねー?”って聞いたら、外人みたいに吹いてとかいわれて、ああ、そうなんだって…」…“ああ、そうなんだ”という素直っぽいリアクションが天野さんらしいです(笑)。
 「たまにそういう恥ずかしい…キザなシーンもありながら、頑張ってやってます。今、大阪で毎日撮ってます」と、ほんとうに一所懸命頑張ってそうな天野さん。

 一条ゆかり先生にお会いになったんですよね、というお話。
 (【MBS:ドラマ30『デザイナー』公式サイト:制作日誌(8月22日)】によると、8月22日に撮影スタジオにお見えだったとのこと。)
 天野さん「ぼくを見て、“え、明なの?”」。
 「“えー、髪の毛長くないんだー”って…“ああ、すみません”って、なんか知らないけどあやまって。“ちょっと違ったのかな”って…」
 にこにこお話されてますが、天野さん、これはちょっと落ち込んでるかな? と思うと、ミヤケさんが「そんなことないですよ」と、さらっと。…そう言ってくれる人がいるのといないのとでは、だいぶ違うと思います…。
 天野さん、一所懸命「できあがったのを見て、天野にやらしてよかったね、って一条さんにも言ってもらえるように頑張ろうかな、と」。
 そんな天野さんを見ているミヤケさんに、天野さん「なんですか」ミヤケさん「さすがです」。…なんかちょっと波長がズレてる感じながら、ほのぼのした呼吸のやりとり(これが“エイベックス・ペース”?)。
 天野さん「はい。そんな感じなんですが」とまとめ(?)。




【“1回泣きながらごはん食べて” 天野さん、ホームシック】

 最近はドラマの撮影が忙しくて東京にいないという天野さん。
 「ずっとでもないんですけど、基本的に大阪」とのことで「昨日は東京からつっぱり棒持ってきて、洗濯してます」と、【2005年8月27日 『DEPARTURE』発売記念イベント in 利府】での“マイブーム=洗剤”を思い出させるお話。
 ここでミヤケさん「ちょっとホームシックって伺ったんですが」。
 天野さんのおこたえは「1回、泣きながらごはんを食べて」という、天野さんはさびしんぼうということを知っている我々にとっても、衝撃の内容!!
 “駅からUSJに行く間の右側にある、ごはんを食べたり買い物をするところ”(=【ユニバーサル・シティウォーク大阪】)でしか、天野さん達はごはんが食べられないとのこと(天野さん「あそこ少し高いじゃないですか…値段のことはいいんですが」【笑】)。
 「みんなカップルとか家族連れとか…楽しかったね、みたいな。こっちは仕事で疲れてるのに…」と天野さん。
 「とりあえず入るんですけど、とりあえず高いんですよ。1人1500円ぐらいするんですよ」と天野さんが言うや、ミヤケさんが速攻「値段はいいんですよ!」。
 よそのうちに行ったときに、日頃家ではいいものを食べていないような発言をするコドモを黙らせようとするお母さんのようなミヤケさん…(笑)。会社でいいものを食べさせて差し上げてください!
 天野さん「そこでひとりで…エビのやつを食べながら、ほんと悲しくなってきて。ビール1杯飲んだら…飲まなきゃよかったんんですけど、飲んだらほんとに悲しくなってきて、東京の友達とかに電話して…椿とかに電話して」。
 『義経と弁慶』イベントでは、御自分のお仕事の告知よりも一所懸命、椿さんの舞台のPRをされていた天野さん、椿さんとの友情、しっかり続いてるんだなあとあらためて。
 「ひとりでごはん食べててさあ…まわりカップルで、悲しくなって、って」と、そんな電話をされてあの椿さんがいったいどういう反応をされたのかちょっと想像がつかない内容を語る天野さんですが、客席のお客さんにも同意してほしいらしく「悲しいですよね」。
 この“悲しいですよね”、天野さんが初めてセラミュの舞台に登場された1999年1月イベントの質問コーナーで、“地球最後の日、あなたはどうしますか”という質問に、セーラー戦士の(小学生を含む)10人の女の子達がそれぞれ個性的な答えをして客席の喝采を浴びている間中ずーっと一所懸命考えて考えた果てに、MCをされていたキング・エンディミオン役の望月祐多さんを見上げてひとこと答えられたのが「悲しいですよね」だったことを、思い出させてくれました。もしかすると、これでつかまれたかもなー、という感じがすごくするヒトコトなもので、特に印象に。
 ミヤケさん「皆さん、あとで握手してあげる(!?)ときにはですね、がんばってね、って優しめでお願いします」。
 天野さん「やさしいことばをかけてください…もうすぐ大阪に行くんで」と、“もうすぐ大阪に行くんで”がいやに切実に感じられるおねだりモード。いつもは、行楽地はみんながしあわせな気分でいるから好き、とおっしゃっている天野さんが、そのしあわせな人達を見てそんなに悲しくなっちゃうなんて、よっぽどなんだろうな…と、ちょっとほろりと。
 撮影はあと2か月弱ぐらい続くということで、ミヤケさん「2ヶ月分の愛を与えていただければいいかなと思います」。
 天野さんも天野さんですが…“握手してあげる”“愛を与えて”なミヤケさんも、天野さんの会社のひとだなー、ってカンジです(笑)。




【“ちょっと超能力者になった気分。” 質問タイム】

 そろそろ質問タイム、ということでミヤケさん「天野浩成さんに質問のある方!」
 天野さん「そこだけテンション高いんだ(笑)」。
 なんとなくうれしそぉーうな天野さん…

 第1問は「最近友達の間で『セーラームーン(ミュージカルのビデオ)』が回っているのですが、あれはおいくつのときだったんでしょう」。
 天野さん「はたちぐらい? …はたちから21ぐらい」。なんと正解です! 
 が、天野さん、いつものように客席に「ですよね?」と確認(笑)。
 さらに「19のときはやってないですよね」と、念押し。
 「そうそう、お酒を飲んでたからたぶん20歳だと思います」と、かなり当時の記憶は確かなようなのに、再度客席に「やってないですよね、19のときは。大丈夫ですよね?」と、とにかく確認(笑)。
 とりあえずそれで安心できたのか「はい、20歳のときにセーラームーンやってました」。
 そして「バラ投げてました。マントをひるがえしてました」と、にこにこと。
 …可愛い過ぎです天野さん…(笑)。

 第2問は、歯医者さんにお勤めの方から。
 「『H〜i! Jack!!』ですらすらと口の中のことを説明していましたが、台本にそのままあったんですか、それとも御自分で調べたんですか」。
 天野さん、質問が終わりきるかきらないかのうちに「自分で調べました」。
 拍手が起こると、照れくさげに、でもちょっと得意げに「調べますよ〜!」。
 何を調べたんですか、と聞かれると「自分が通っている歯医者さんに聞きました」。
 そういえば『GOOD LUCK!!』で整備士・島村孝司役が決まったときも、まず空港で働くお友達に電話して整備士について話を聞かれたこと、専門用語については本当の整備士の方に話を伺って、意味を理解した上で、なるべく本物に近くできるようにされていることを、『TVガイド』 2003年3/22→28号の、『GOOD LUCK!!』最終回の日の番組表コラム【TV GUIDE FAN CLUB (2003年2月23日[日]分)】で語っていらっしゃいました、天野さん(【天野浩成さんお仕事−雑誌・書籍(2001年−2003年)】御参照)。勉強熱心です!

 第3問は「『仮面ライダー剣』の橘朔也役と今ドラマでやっている役、どちらが演じやすいですか」。
 …だったのですが、天野さん「えっ…めんじやすい?」
 これには客席から「えんじやすい!」と総突っ込み(笑)。
 天野さん「どっちかって言われると、橘のほうがやっぱり1年間やっていたので、今それをやって、って言われたほうが楽かもしれませんね、できあがってるんで」と、自らが創り上げた“橘朔也”に自信を示す天野さん。
 「…ですけど、それじゃこれからおしごとできないんで…」…“おしごと”の言い方が、すごくたおやかで可愛いです…。
 「どんな役でもできるように頑張ります」と、力強く宣言してくださる天野さん。
 質問者の方、さらに「変身ポーズをお願いします」。
 これには天野さん「えっ…え…ほんとに?」と、思いがけないほどのうろたえぶり!
 「これね、すっごいはずかしいんですよ。ほんっとにはずかしいんですよ!」と力説した後「…ちょっとね」。(笑)
 で、やろうとするのですが「あ、どうだっけ…」と戸惑う天野さん。客席から「手、逆」と指摘されたりも。
 そしてちっちゃく「へんしん…」。
 「やってないとできなくなるんですよ…わあー、すごいはずかしい…」と、耳のあたりを押さえて恥ずかしがる天野さん、またまた可愛すぎです(笑)。

 ミヤケさんが、特に盛り上げるでもなく「質問タイムは終了と…」としめかけると、どこからか指令が飛んだのか「あと2人」。
 というわけで第4問「お酒のマッコリって何ですか」。
 『義経と弁慶』イベントで天野さんが大好きそうに語っていらしたマッコリですが、天野さん「韓国のにごり酒ですか? あってます?」と客席に確認。
 「焼肉屋さんとか行くとたまにあるんですよね。あんま知らない? 知ってますか?」と、いつものおとなしい声で聞いていたかと思うと。
 急にテンションを上げて「マッコリ、知ってるひとーっ!!」。…読めません、天野さん!!(笑)
 「半分くらいだ」と、結果を確認する天野さん。
 「白いやつ…ちょっと甘いんですよ」と、なおも説明を試みる天野さん。客席から“どぶろくのような?”と問いかけられると「ごめんなさい、むしろどぶろくのほうがわかんない」と言い切ってから「…どぶろく?」。
 日本酒のにごったの、という説明を聞いて、それよりは甘い、等説明する天野さん。
 「今度飲んでみてください。マッコルリって書いてあることも。(冒頭にアクセントを置いて)“マ”ッコリ、って言うこともあるみたいですが、ぼくの中では(平らな発音で)“マッコリ”です」と、こだわりを示す天野さん。お酒、好きなんですね(笑)。

 次の質問者を探すにあたっては、ミヤケさん「お子さん連れがいいんですけど」。
 “お子さん”と聞くや、天野さん、自分から「すきな色は…くろです!」と、勝手に回答。
 「ちょっと超能力者になった気分。予知能力、オレ、みたいな」と、すっごく楽しそう(笑)。
 で、指名されたお子さんですが、フリーズ。
 ミヤケさん「大きくなったらまた…」

 で、第5問は大人の女の人。
 「天野さんと同じ78年生まれの愛知県人ですが、“モーニング”のない生活は慣れましたか」。
 天野さん「“モーニング”って…あ、そっか、慣れたのかな…」と、“モーニング”自体ちょっと忘れかけていた模様。
 「そうですよね、安いですよね」と思い出した天野さん「朝、コーヒーとか頼むと、卵とサラダとパンは絶対ついてきますよね」と、名古屋の喫茶店独特のサービス“モーニング”について説明。
 質問者の方が「おかしついてきたりしますよね」というと、天野さん「おかしがないのはやだ」と、きっぱり!(笑)
 「そう、おかしないんですよ! あれはやです。あれは慣れません」と、名古屋以外の喫茶店に不満な天野さん。
 「そう…名古屋で朝ごはんでコーヒーとか飲み物を頼むと、卵とサラダとパンぐらい、ただでついてくるんですよね」。
 そこで、名古屋以外の方が名古屋に泊まられるか尋ねられますが、あまり泊まりの方はいらっしゃらない模様。
 「名古屋じゃない方、泊まられたら、喫茶店入ってみていただきたいと思います」と、PR。




【“へんなきんちょうしてます” 会場にお母さん】

 最後にミヤケさん「実は今日、地元ということで、お母さんきてるんですよ」。
 天野さん「おかあさんきてますね」とリピート、ミヤケさんは「手あげないでください!」と、お母様に向かって(笑)。
 「もしかすると皆さんの隣にいる方がお母さんかも」とミヤケさん。
 天野さん「すーっごい気まずいの、だから。すごいしゃべりづらくて」…とおっしゃるわりには、泣きながらごはんを食べる話をされたり、ミヤケさんに“値段はいいんですよ!”と黙らされたりと、普通あんまりお母さんには聞かれたくなさそうなお話を、いっぱいしてくださった天野さん(笑)。
 ミヤケさん「一説によると、お母さん、自分でお店に行って予約して商品を買われたそうです、息子に内緒で」。
 天野さん、とても素直に「ありがとうございます」と言った後「…はずかしい…」。
 最後にお母さんにメッセージを、と言われたときも「今日はありがとうございます」の後「はずかしいですよ、おかあさんがいるの」。
 「ぼく、普段あんまり観に来てもらわないんで…へんな汗でてきた…へんなきんちょうしてます」と天野さん。
 …やっぱり天野さんトークには“母”より“おかあさん”が似合うなあと、しみじみ思いました(笑)。

 これでトークショーは終了。
 ミヤケさんが「天野浩成さん、本日はありがとうございました」としめると、天野さん「さようならー」。
 …またすぐ握手をしてくださるのですが(笑)。




【“とうさつ(笑)” 最後の御挨拶】

 このときの握手は、全くせかされることなく、ほんとうにゆっくり天野さんとお話させていただけました!
 会場限定の生写真をGETしたために1枚よぶんに券をGETした等で、2回握手された方も多く、イベントは2時間ぐらいになり。
 そしてついに握手が終わると、ミヤケさん「長時間お疲れ様でした!」そして、会場を見渡して「みんな自分の番がすんでも帰らないですね」。
 天野さん「握手会、終わってみると、(人がいなくなって)さびしいことあるんですよね…」と、今回人がいっぱいいて、さびしくないのがうれしそうな天野さん(笑)。そんな天野さんに「出られないように鍵かけてありますからね」と応じるミヤケさん…いったい会社のひとたちは、どこまでさびしんぼうの天野さんを甘やかしているものやら(笑)。
 そんな話をしているうちに、スタッフの方がステージ上の天野さんの写真を。すると天野さん、うっれしそぉーうに「とうさつ(笑)」。
 大阪のドラマ撮影で、泣きながらごはん食べちゃうぐらいさびしい思いをしている天野さんにとって、たくさんの、天野さんを大事にしてくださるスタッフ様に囲まれてにぎやかにできるイベントは、きっとうれしくて楽しくてたまらないんだろうな、と、そんなところからもひしひしと伝わってきました。天野さん、ほんとにいい笑顔です!
 そして最後にミヤケさん、音楽の会社のひとらしく「それでは、今後の音楽活動の抱負を」。音楽活動に特定するんだー、歌手っぽーい、と感心していると「名古屋弁で」。
 そんなことを言われた天野さん「わかれへん…」とつぶやいて「これ名古屋弁じゃないです」と、律儀に説明。大阪での生活で、関西弁、どんどん天野さんの中に入り込んでいるようです(笑)。
 天野さんの弁明によると、敬語になると名古屋弁も共通語に近づいてしまうようで、結局、名古屋弁を使ったのか使わないのかよくわからない、ごくフツウの「これからも頑張りますので、よろしくお願いします」な決意表明をされた天野さん。

 最後に「天野浩成さんでした〜!」と送り出してもらった天野さん、出口のドアのところにかかっていた幕っぽい生地のカーテンの継ぎ目がわからず、「これ、わかんないですよね」と、立ち止まり。
 スタッフ様が開けてくださってようやく出られた天野さん、そうやって手をかけてもらったことも、あったかく心の中に残って、大阪でがんばる力になりますよう!



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