ドラマ30
 
デザイナー
 
EPISODE 12



Staff & OA
脚本 ◆ 松田裕子  監督 ◆ 加島幹也(東通企画)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日時 ◆ 2005年10月18日 13:30〜14:00

公式サイト:【MBS:ドラマ30『デザイナー』公式サイト】


Cast
亜美:松本莉緒  結城朱鷺:塩谷 瞬  土屋 明:天野浩成
葉山ありさ:国本 綾  柾:丸山智己
濱田佳菜(榊原貴子)  川原田 樹(水島健) 関 秀人(ジェフ社長・南) はりた照久
飯島順子(橘 瑶子) 押元奈緒子(矢田美奈子) 藺森 誠  朝倉あおい(大森沙也加)
亀井織枝(朱鷺邸のメイド) ノイエ  キャストプラン
青石雅也:乃木涼介  鳳 麗香:国生さゆり

※(  )内はクレジットに表示されない役名・役どころ


Story
 朱鷺(塩谷瞬)が亜美(松本莉緒)と麗香(国生さゆり)のテレビ対談を仕掛けた。
 亜美は断ろうとするが、すべてを仕切る朱鷺には逆らえない。

 麗香は十仁デパートへの出店の準備を進めていた。
 対談に出かけようとする麗香に、スタッフの貴子(濱田佳菜)は、亜美との対談は麗香の得にならないのでやめるべきでは、というが、亜美のコレクションの評判が良いからこそ対談をするのだという。

 テレビカメラの前では愛想良く、亜美との仲のよさを強調する麗香。
 しかし亜美は、デザイナーは皆ライバル、トップに立つ自信がなければデザイナーにはなったりはしない、麗香のこともライバルだと思っていると言い放つ。
 そんな亜美に麗香は、亜美は何もわかっていない、一度はトップに立ったもののあっという間に消
えたデザイナーが大勢いる、ライバルは他のデザイナーではなく、過去の自分自身であり、それが作品を送りだすプロの責任だ、と言って、亜美を圧倒する。

 帰りに亜美と出会った麗香は、テレビカメラの前であんな無愛想な態度はないのでは、どうせ後ろ盾となる人物の指示でいやいや来たのだろうと言い当てる。
モデル時代に着せ替え人形だったあなたは、今じゃ操り人形なのね、と麗香は言い、お金や権力だけで生き残れるほどこの世界は甘くはない、あなたみたいな小娘にファッション界の女王の座は渡さない、と宣言する。

 麗香が店に戻ると、十仁デパートから今回の出展は見合わせたいという連絡が来ていた。
 しかも、亜美ブランドが十仁デパートに出店するという噂があるという。
 実際朱鷺は、その噂通り、十仁デパートの専務との間で、亜美ブランドへの出店の話を取り決めていた。
 麗香のスタッフ・水島(川原田 樹)も、亜美のバックに結城コーポレーションがついていることを調べ、麗香に報告する。

 亜美は麗香への悔しさを募らせる、今の自分ではかなわないと、猛然とデザインの勉強をしはじめる。

 その夜、麗香は、紳士服メーカー社長・南と食事を共にしていた。
 甘い言葉を交し合う麗香と南。

 亜美がいきつけの店のカウンターでデザインの本を広げていると、明(天野浩成)とありさ(国本綾)がやってきた。
 珍しいな、という明に、たまにはね、と亜美。
 やっぱり青石さんをお連れすればよかったですね、というありさの言葉に、亜美は反応する。
 さっきそこで会ったんだよ、という明の言葉に、亜美はそわそわと立ち上がり、亜美に渡してほしいと預かってきた、とありさが渡した、写真集とデビューコレクションの成功を祝福するカードを見ると、そのプレゼントだけを抱えて、店を飛び出していってしまった。
 そんな亜美を見て、明は「亜美…あいつ、もしかして…」と、亜美の青石への思慕に気づく。
 その明の様子を、ありさは、泣きそうな顔でみつめていた。

 青石がタクシーに乗る寸前のところで、亜美は青石に追いつく。
 夜の公園を二人で歩きながら、亜美は、少女のように無邪気に、プレゼントをもらうことはうれしい、そのひとが自分のことを思って選んでくれた、そのことに価値があると初めてわかった、大切にする、と青石に告げる。
 そんな亜美に青石は、あなたは不思議な人ですね、大人びているかと思えば、そんな顔を見せる、という。
 私、おかしいですか? と問いかける亜美に、いえ、魅力的だと思います、と青石。
 亜美は、今度一緒にお食事していただけますか、と青石を誘い、青石も笑顔で応じる。

 そんな亜美の様子を、朱鷺が険しい表情でみつめていた。
 車に戻ると朱鷺は、柾(丸山智己)にジェフの資料を渡すよう命じる。

 麗香は南に、麗香ブランドとジェフの提携の話を早く進めようと促す。
 南は、僕達の関係のように、ゆっくり育んでいってもいいんじゃないのかな、などと、麗香をじらす。
 麗香は南に、私達の関係も、急いでもよくってよ、とささやき、南と抱き合う。

 自分の周囲で動き出していた思惑について何も知らず、亜美は、青石の傍らで、生まれて初めて穏やかな気持ちを感じていた。


Check! −天野さん明くんみどころ−
 ありさちゃんと一緒に店に来たのに、亜美ちゃんがいるとなるといきなりうれしそぉーうなてくてく歩きになって近づく明くん。
 袖が長くてコドモみたいに見える腕を振って歩く動き、カワイイ!

 亜美ちゃんが見ているデザインの本を興味深そうに見た後、にっこにこの顔で身体をかしげて亜美ちゃんの顔をのぞきこむところ、かまってほしくてしかたがないワンコのよう!(絶対しっぽをちぎれそうに振ってます!)
 「めずらしいな」(声だけはちょっと“モデルキラー”系?【笑】)と言ってから、きゅっと身体を起こして、またにっこにこ顔で亜美ちゃんを見下ろすところ、ほんっとうに亜美ちゃんが大好きなんだなあと、誰が見ても一目瞭然!

 ありさちゃんの「やっぱり、青石さんをお連れすればよかったですね」は、亜美ちゃんが青石さんを好き、ということ折込済みの、うがった見方をすれば明くんを亜美ちゃんからひっぺがす意図ありの言葉なのに、「うん、今そこで会ったんだよ」と何でもない声で言う明くん、“やっぱり、何もわかっていらっしゃらないようね(ばーい 麗香)”というカンジ。
 こっどもー!(笑)

 亜美ちゃんが飛び出して行く姿を追って、ぽてぽてと足踏みして身体の向きを変え、ちょっとだけ後を追いかけて止まる明くん。
 思いっきりムボウビな声になって「亜美…あいつ、もしかして…」
 …あんなに亜美ちゃんのそばにいて(亜美ちゃんが青石さんと出会った瞬間にもその場にいて、明くんの突っ込みにはにかむ青石さんにやわらかい表情を向ける亜美ちゃんまで見ていて!)、いまさら“あいつ、もしかして”も何もないのですが、そんなところがたまらなくカワイイ明くん!
 自分が超超わかりやすく“亜美ちゃん大好き!”を表現しているので、実のところ明くんと大差ないんじゃあ…と思われるほど“青石さん大好き”がにじみでている亜美ちゃんのことも、わかんなかったのかなー? むずかしかったかなー?(笑)という感じ。

 そんな、超超超わかりやすすぎる明くんを、泣きそうなぐらいせつない表情で見上げるありさちゃん。
 天野さん明くん、ようやく“もてもての役柄”(ばーい 国生さゆりさん公式サイト)スタート?(第12話にして…)












Last update :
29th November 2005













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先を行く者、その光と影。
 第12話の、亜美と麗香のテレビ対談に関する一連のシーンでは、マスコミへの対応について、デザイナーとしての心構えについて、麗香に先を行く者としての、圧倒的な力を見ました。
 自らブランドと店を構えるデザイナーともなると、マスコミだけでなく、さまざまな取引相手とのつきあい方等、デザインの才能とはまた別の力が必要となることや、継続して質の高いデザインを生み出し続けることの大切さと困難さという、仕事としてデザイナーをやっていくのに必要なことを、あの対立の中で亜美は麗香に、教えてもらっていたように見えました。
 亜美の優れたところは、そこですぐに自分の未熟さに気づき、いっそう勉強に力を入れだしたところだと思います。亜美はきっと、デザイナーとしてまだまだ伸びる、そう感じました。麗香もきっとそのことに気づく、もう気づいているのかもしれない、と思います。

 亜美の先を行く第一人者としての光の部分と対になるような、仕事で利用しようとする相手を誘惑する、夜の麗香の影の部分。
 そんな麗香と対照をなすように、未熟さとひきかえの若さの特権のように、亜美の青石への思いは、本当に初々しく!
 青石がすぐ近くにいた、と聞いただけで、「えっ」と上ずった声を出して、そわそわと立ち上がる亜美。何も望めなかった少女時代を取り戻すように、あどけない表情で恋をする亜美は、第1話の頃の、いつもそばにいる明にもほとんど表情を動かさなかった亜美からは、想像もつかない表情の豊かさ、可愛らしさで、観ていて魅了されました。
 そんな亜美を見て、ようやく亜美の青石への想いに気づく、気配りのきく優しい性格のくせに、その手のことはちょっと疎そうな明。
 亜美の青石への想いを知っての動揺をありさの前で隠そうなどと思ってもみない明を、泣きそうな顔でみつめる、これまでずっと亜美のためにばかり怒ったり泣いたりしてきたありさの、初めてかもしれない、自分のための表情。
 無邪気に寄り添ってきた三人の関係が、大きく動き出しそうな予感をはらんだこの短いシーン、深い意味を感じました。
(2005年 10/19(水)13時07分)


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