地下鉄に乗って

天野さん御共演者様:堤真一さん
(『GOOD LUCK!!』)
北条隆博さん
(『仮面ライダー剣』)

 映画『地下鉄に乗って』の試写を2006年10月10日に観ました!
 『GOOD LUCK!!』の堤真一さん、『仮面ライダー剣』の北条隆博さんが御出演、ということで観に行ったのですが、【山手線デス・ゲーム 第9話】【第10話】で自由の女神をあと2〜3個ふやしたいと願っていたクリス・メイさん(『山手線デス・ゲーム』のクレジットは“Christopher”でしたが、たぶん同じ方。『轟轟戦体ボウケンジャー』第5話「帝国の真珠」にも御出演でした)が、またもや“ハカラレテシモウタ…”なことになっていたのはサプライズ!

 堤真一さん演じる主人公は、すごく真面目人間だし、鬱屈もしていて、暗くなってもおかしくない人物なのに、しぐさ等がどこかユーモラスで、作品に笑いとあたたかみをもたらしていて、素敵でした。
 『GOOD LUCK!!』の香田キャプテンのような硬質な、それでいてどこかもろさのあるような役は、堤真一さんが演じられる役のなかでは希少価値ありかも。
 北条さん、出番の多くの部分が堤さんとのお芝居で、すごく貴重な体験をされたのでは。

 北条隆博さんは、【Broadband Watch:2006年10月10日_BIGLOBE、映画「地下鉄に乗って」など4作品の冒頭を期間限定で無料配信】にある【BIGLOBE:シネマスクランブル】での冒頭14分無料配信(2006年10月23日10時まで)の映像からもわかるように、とても優しく包容力のありそうな、弟から見て憧憬と尊敬の対象となるにふさわしい“お兄ちゃん”キャラ(堤真一さん演じる主人公の兄[1964年当時]の役)。
 『仮面ライダー剣』やその関連のインタビュー等では“末っ子”イメージのある北条さんの、その見事な“お兄ちゃん”な様子には、目をみはってしまいました!

 でも、北条さんが演じた昭一のような、東大か京大を目指して将来は学者かというような秀才で、はかなく命を失ってしまうというキャラクターは、これまでの映像作品の傾向から類型的に考えると、あんまり北条さんのイメージという感じではないかも…と、観終わってしばらくたってから考えました。もうちょっと線の細い感じの役者さんがやりそうな、と。
 でも、この『地下鉄に乗って』では、北条さんで大正解!
 北条さん、“立派なお兄ちゃん”キャラなのですが、大人の姿で過去にタイムスリップした堤真一さんと接するときに見せる表情が、すごく“可愛い”。大人の男性が垣間見せる“可愛さ”じゃなくて、とても子どもらしい、あどけなく無邪気な“可愛さ”。
 その“可愛さ”は、大沢たかおさん演じる北条さん&堤さんのお父さんの一番の泣かせどころ、北条さん演じる昭一が死んでしまった夜にお父さんがつぶやく、子どものかけがえのなさを語る「宝石のように生まれて、親の顔を見て笑って…それだけで十分じゃねえか」というセリフとぴったり重なって、思い出しただけで泣けてくるようなことに!
 さすがの北条さんも、どんどん大人の男の顔になっていって、そういう可愛さもそろそろ見納めだと思います。そういう時期に、その“可愛さ”が最大限の威力を発揮するいい作品にめぐりあえて、よかったなあと思いました。

 9月に立て続けに観た『ただ、君を愛してる』と『ナツムシ』に“母から伝えられた死に至るファンタジックな要素のある病”というモチーフ重なりがあったように、映画としては連続で観た『地下鉄に乗って』と『夜のピクニック』にも、物語の最も重要な部分に“異母兄妹”というモチーフ重なりが。
 なんだか不思議な感じです。

(ゲストブック書き込み:2006年7月11日)



牧歌的天野浩成さん情報ゲストブック
この書き込みを含む過去ログ - 
■   天野さん共演者様作品見聞録   ■