少年サスペンス
謎の男子転校生 |
前編(Part 4) (1998年9月10日放映) |
■ 出演 ■ 加藤俵太:天野浩成 佐伯勝:大柴邦彦 桜井有子:浅川ちひろ ヤスエ:西田ももこ 田宮博之:安達哲朗 志村浩代:鈴木理恵 青山恵津子:実田江利花 長谷川修一:坪井森司 増田剛:坂本裕史 小池春雄:堀江慶 ほか |
俵太君に起きたこれまでのことを話して、「困った人を助けて金をもうける! わかる?」と説く学者君に、浩代ちゃん「わかんなーい」。 じゃ、困ってることとか、あいつがムカつくとかないの? と角度を変える学者君に、浩代ちゃんと恵津子ちゃん、声を揃えて「春日部!」 顔をあげて反応する俵太君の鋭い表情、精悍です! 学者君「いるんじゃなーい。」 街で芸能プロダクションだ、スカウトだという男に声をかけられて、アンケートに答え、住所とかピッチ番を教えたら、事務所の社長から食事に誘われ、色々とされそうになった(でも「ギリギリ逃げたんだけどねっ!」)と話す浩代ちゃん、恵津子ちゃん。 「ああもうーっ、今考えただけでムカツクっ!!」という二人の話を静かに聞いていた俵太君。 「学者」“学者”という田宮博之くんのニックネーム、俵太君がつけたんでしょうか? 「そのオッサンの事、探れるだけ探ってくんねえか」という俵太君の依頼に、「あっ、はい」と即答の学者君。俵太君の人の使い方のうまさ、学者君の名参謀ぶりがすでにかみあった瞬間。 |
「いやぁ、そっちのほうから連絡があるとは思わなかったよー」と、うれしそうな春日部さん。「最近おこづかい足りなくなっちゃって」と浩代ちゃん。「そういえば春日部さん、テレビのお仕事で使ってくれるって言ってたなあって」 「そりゃあ君さえよければ」と腰を振る春日部さん。「いくらでも使ってあげるよぉー!」と、後ろから浩代ちゃんに抱きつきます! 「ちょっと待ってください」と浩代ちゃん。「あたし、そういうつもりじゃあ…」 上着を脱ぎながら「ここまで来ておいて、何を言ってるんだ君はぁ!」と、浩代ちゃんを押し倒す春日部さん! 浩代ちゃん「あーれー、助けてー!」 そこに恵津子ちゃんが走り込み、ベッドに倒れ込んだ春日部さんと浩代ちゃんを激写、激写! 片足をあげたまぬけなポーズで静止画になる春日部さん! |
そして映し出される、女の人と小さな小学生の女の子の写真。 「これ、奥さんとお子さんですよね」と、その写真を手にしているのは学者君。「お子さん、まだ小さくて可愛いのに」 「おい。お前らそれどこで」という春日部さん、かなりマジです! 「こういうスキャンダル、インターネットで流せば一般家庭まで事実が伝わりますよ」という学者君、いかにもネットに長けていそう。 春日部さん、ためいきをついて「で、いくらいるんだ。3万か。あ、4人だから4万か」と、察しは早いのですが。 ゆったりと机の上で手を組み合わせた俵太君の要求は。 「300万。」 俵太君のアップから引いて、学校の会議室らしい部屋の全景が映し出される、その俵太君達と遠く隔たったはじっこで、春日部さんは大笑いをはじめます。「君達なあ、お金の価値ってもんがわかってるのか」 俵太君の答えは「そのつもりです」 クローズアップされた俵太君はさらに。「あなたの関係している一連の事実を、マスコミに売ったらどうなります?」 春日部さん「わかったよ。わかったよ、用意するよ」 俵太君「プラス」 春日部さん「プラス!?」 俵太君「あなたの名前を貸していただきたい」 春日部さん、これがコドモの脅しでないとわかってきたようです。「目的は」 俵太君「会社の設立です」 恐いような迫力のある目を春日部さんに向ける俵太君。「高校生は社会的信用がないので。有限会社の設立には、300万必要なんですよ」 うなずく学者君。 浩代ちゃん。 恵津子ちゃん。 鋭い目のまま、不敵な笑みを浮かべる俵太君! to be continued |