少年サスペンス
謎の男子転校生



中編(Part 1)
(1998年9月17日放映)

■ 出演 ■
加藤俵太:天野浩成  佐伯勝:大柴邦彦  桜井有子:浅川ちひろ  ヤスエ:西田ももこ
田宮博之:安達哲朗  志村浩代:鈴木理恵  青山恵津子:実田江利花
長谷川修一:坪井森司  増田剛:坂本裕史  小池春雄:堀江慶  ほか



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 “謎の転校生がやってきた。名前は加藤俵太。優しくて冷酷、大胆で綿密、野蛮で知的。そんな彼だ。
 「高校生活を面白くしようぜ」、そう言って彼は動き始めた。”
 “学者”田宮博之のナレーションにのって、前編のダイジェスト映像。
 「300万」「目的は」「会社の設立です」
 俵太君の不敵な笑みを最後に、この回の物語へ。


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 朝、俵太君のマンションのリビングで、俵太君を待っている学者君。
 ソファにかしこまって座って、落ち着かない様子。
 …というのも、俵太君、そのときヤスエさん相手にベッドで運動中(腕立て伏せ中みたいな俵太君とあおむけのyヤスエさんをそれぞれ正面から映す、高度に様式的でえっちくない映像。アート【笑】)。
たまらず学者君がそろそろとドアに近寄り、耳をそばだてると、突然ドアが開いて黒いパンツ一枚の俵太くん登場! その場に座り込みながらも、落ち着いた優等生口調で「おはようございます」という学者君も、「待ってて」と声をかける俵太君も(学者君のお返事「待ってます」)、すでにナイスコンビ。
続いてふらふら〜、と、黒いガウンをはおったヤスエさんが出てきて、座り込んでいる学者君のそばにへたりこむように座り込み「ヤスエです」。学者君、思わず「経理です」と答えてしまってから「あ、田宮です」。すっかり会社員! 「みんなには“学者”って呼ばれてます」。
ヤスエさん、学者君に顔を寄せて「高校生なのに、経理で学者なのー?」。学者君、もぞもぞと座りなおしながら「いや、そうじゃなくて、役職と、あだ名です」。「ああ、あだ名ね」と納得したはずなのにヤスエさん、なおも学者君の耳許に口許を寄せて、息を吹きかけるのかと思いきや、「朝ごはん、食べる?」。ぷるぷると首を横に振るしかできない学者君(笑)。


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 じゅうじゅうと音を立ててやかれるステーキ肉の映像が、どーんと画面を占領。
 朝のステーキを焼くヤスエさんに学者君が「あの」。
 「加藤君、って、どんな人なんですか」という質問へのヤスエさんの答えは「う〜ん…太い」。声にならない声で「太い」とつぶやく学者君。
いつものように朝からがんがんステーキを食べた俵太君。エレベーターの中で学者君が、ついつい俵太君を横目でみてしまうと、俵太君、うるさそうに「なんだよ」。
「加藤君、すごいっすね」
「何が」
「だって朝から、ステーキとセックス。…すごいっすよ」
俵太君の行動より、あどけなさも感じられる超真面目な風貌の学者君が“セックス”とかゆっちゃうことのほうがすごいよ…と思われたところで、OP映像。



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 場面は屋上。
 俵太君と学者君がサッカーボールでキャッチボール、それを浩代ちゃんと恵津子ちゃんがみている、という、一転して学園な風景。ボールを扱う天野さん俵太君の身体の動き、夏服の制服のさわやかさがいい映像です!
バレーボールをゆっくりとやりとりしながら、学者君と俵太君が、高校生専門の何でも屋を設立して、法律に触れること以外は何でも扱おうとしていること、俵太君の住居と同じマンションの空いている部屋を契約してそこを会社にしようとしていること、『有限会社 加藤俵太』の名称で会社の登記ができたこと(浩代ちゃんの指摘を待つまでもなく「マツモトキヨシみたい」【笑】! 「こっちは漢字ですから」という学者君、そういう問題じゃあ【笑】)などを浩代ちゃんと恵津子ちゃん(同じ区内に同一名称の会社がなかったので正式にこの名前で登記できた、というくだりは学者君から俵太君への報告も兼ね)に説明。
「それと、このあいだ頼んでいたチラシができあがったので、僕は放課後、さっそく営業したいと思います」と軽くおじぎをしてみせる学者君、ほんとうに板についてます。
最後に学者君が「浩代さんと恵津子さんは、学校が終わった後、このスタジオに行ってほしいんだ」と、さっそく仕事の指令。



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 そのスタジオでは、浩代ちゃんと恵津子ちゃん、ファッション誌の撮影のお仕事の模様。
 活気のあるスタジオの風景。
 メイクアップされ、ちょっと緊張した面持ちで立つ二人。



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 学校の廊下で「お願いしまーす。有限会社加藤俵太でーす。E-MAILでも受け付けてますので、よろしくお願いしまーす」とチラシを配る学者君。
 そこに俵太君にボコボコにされた三人組、修一君、剛君、春雄君が、松葉杖をついたり頭に包帯を巻いたり腕を吊ったりした姿で登場!
 取り囲まれて「なんですか」と緊張する学者君から、チラシを奪い取る。
 と、やおら「お願いしまーす、加藤俵太でーす!」とチラシを配り始める3人!
 いぶかしむ学者君。



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 撮影スタジオでは、浩代ちゃんと恵津子ちゃん、はじまってみれば快調に撮影中。
 「いいよいいよー。どんどんポーズ、変えてって」という注文に応じて、次々にポーズを決めていく二人、さすがにかわいいです!
 でも、ささやきあっているのは「なんの撮影だろ」「わかんない」「ま、いいけど」。(笑)



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 チラシを配る修一君、剛君、春雄君を学者君がいぶかしげに眺めていると、俵太君登場。
 「どういうことだ」ときかれて、「なんか、急に来て配り出したんです」と報告する学者君。
 三人をじっと観察している俵太君に「どうします」と学者君。「ま、いいんじゃないの」というあたり、俵太君、さすが「太い」です!
 そのうちに三人組、俵太君に気がついて、笑顔で寄ってきて「俵太さん!」! 「お疲れ様です!」とかける声など、最高にさわやか(笑)!
「全部、配り終わりましたけど」「あと、どうしましょうか」と指示を仰ぐ3人組。
そのとき、学者君の携帯に電話が入って、仕事の依頼(電話のさばきも慣れたものです、学者君!)。「よぉーし!」とよろこぶ3人組(笑)。
「家までストーカーが来て、困ってるそうです」という学者君の報告に、剛君がごく自然に「あ、じゃオレ行ってきます」。俵太君、まるで3人がずっと前から自分の手足だったかのように、剛君に「じゃあ、頼んだぞ」。「行ってこいよ!」「がんばれよ!」という修一君、春雄君の声援を受け、はりきって出かける剛君。ボコボコにされてこわいから俵太君のいうことを聞く、というより、俵太君の下で何かできるのがうれしくてたまらない、という表情が、なんとも好感度高い彼等です(笑)。
そのとき。
「加藤君!」
担任の若い女の先生・斎藤清美先生(Cast:星川なぎねさん)登場!
「ここはオレ達が」と、早くも忠実な社員ぶりを発揮する修一君、春雄君をおしのけ、「なんすか」という俵太君を「いいからちょっと来て!」と連行していってしまいます!



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