11th November, 2005  
テアトルダイヤ(東京・池袋)
出演者:天野浩成さん 桃生亜希子さん 増本庄一郎監督 板尾創路さん(130R)
西尾季隆さん(×-GUN) 金成公信さん(ハローバイバイ)
島根定義さん 菊池健一さん 山口雄大監督



『山の手線デス・ゲーム』
DVD発売記念イベント
《2005年11月11日 21:00〜》
 
 

 最初に参加したmobcastイベントは、『min.Jam「ため息の理由」』のシークレットプレビュー(監督と肘井美佳さんがゲスト)だったのですが、平日とはいえそれでも人通りの多い渋谷のパルコ前でイベント開始15分前ぐらいに“なんとなーく”そのへんに集まっていた人で列を作り、でもロビーに入ったらその列の順番も意味がなくなって入場のときには違う順番になっていて、中に入れたらよーいどんで席の奪い合い、最前列はスペースの関係で空席にしなければならなかったところ、それがわかるようになっていなくて、せっかく座った皆さんが後ろの方に回らなければならなくなったりしていた…という状況だったもので、『山手線デス・ゲーム』イベント、正直、ほんっとーうに不安でした。
 でも、『山手線デス・ゲーム』は、天野さんのいろいろな良さが出ているとても大好きな作品で、これまでいろいろモブキャストのスタッフ様によくしていただいたりしながら、大切に応援してきたものですから、最後の最後でイベントが混乱して、良くない思い出になったりしたら、絶対いやだなあ…と。
 心配 & 文句だけでは建設的ではないので、これまでモブキャストイベントに参加して感じた問題点とその問題に対応する他のイベントでの良例や、少ない人数のスタッフで非常に手際良く進行されていた先日の『Happy Birthday』舞台挨拶のタイムスケジュールや集客状況など、何かの参考になれば…と、お伝えしたりしてみましたが、当日になってみれば、劇場の入り口や並び列に沿った壁に【mobNavi:2005年11月11日_ついに本日開催!「山手線DG」DVD発売イベント!】掲載のような、一般のお客さんが座れる席をきれいに示した座席表が掲示されていたり(午前から並んだ方のお話によると、かなり早くから掲示されていたようです)、【kazunoblog:2005年11月12日_山手線デス・ゲームDVD発売記念イベント終了】で書かれていますように、会社の他部門スタッフの方まで急遽動員して運営に当たってくださったりと、最大限の対応をしてくださっていて、感激しました。
 『山手線デス・ゲーム』、ますますいい思い出の作品になりました!
 
 
【すごいコワイ顔になってる… キャストさん自己紹介】

 まず登場されたMCは、『山手線デス・ゲーム』の田町駅で農家のおじさん役を演じられていた島根定義さんと、第40話で、山崎潤さん演じるスナイパーのことを“兄貴”と呼んでいた青年を演じていらした菊池健一さん。
 島根さんは『魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE』(【魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE 公式】)で、金子昇さん演じる北斗に付き従う“北斗の子分”役で御出演でしたが、そのときは“地味すぎて名前すら知らない。というか知る気も無い。”というキャラクターだったのに、このステージでは茶ブチ横長のおされ系メガネをかけていらしたりして、ぱっと見、島根さんだとはわかりませんでした(『山手線デス・ゲーム』でのキャラとも、雰囲気違いすぎ!)。

 ゲストをお呼びいたしましょう、ということで「まずは、天野浩成さーん!」という呼び声で、ハローバイバイ・金成公信さん(大崎駅・大崎拓郎役)登場。順番違うね、と言われてあわてた様子で舞台を降りかけた金成さんが階段でコケたりと、最初から波乱(笑)。
 結局、順番いいんで全員出てください、ということになり、上手側から金成さん、×-GUN・西尾季隆さん(日暮里駅・ホームレスのボス役)、天野浩成さん(石原健作役)、桃生亜希子さん(夏美役)、130R・板尾創路さん(上野駅・サンバイコキを使う男役)、増本庄一郎監督が、舞台の上に。

 で、天野さんなのですが、【2005年10月22日14:00_LA SERENA TALK SCRAMBLE 851】で髪を切った姿で皆さんを驚かせていたのに、もっと短く、前髪も立ててしまうぐらいの勢いの短さ(『H〜i! Jack!!』の松田悟志さん演じるハイジャック犯Aぐらい?)で、しかも少しだけ茶色入ってる髪型に、あごには薄くヒゲ…と、すでに別人級の大変身!(ネット上で画像が公開されたばかりの3rd Single『The day in the life』のジャケット写真の天野さんは、もう遠い過去!) 久々に、街ですれ違ったらかなりコワイかも…という、シャープな迫力のあるルックスに。
 この姿で演じられる役といのも、激しく観てみたい! と。
 服装は黒のジャケットにジーンズ、インナーはかなりダークな茶色っぽいものだったと思います。

 ここで増本監督が、舞台のかなり客席寄りの方に立っている皆さんに、「(舞台の縁に据え付けてあるフットライトで)下から照らされて、すごいコワイ顔になってる」と指摘があり(ほんとにそうでした!)、皆さん、なるべく舞台奥、スクリーン近くに立つようにとの指示が。

 まずは主演の二人から自己紹介を、ということで、天野さんから。
 「どうも、皆さん今日はありがとうございます。最後まで楽しんで帰ってください」と、定型の御挨拶。
 考えてみると、最初はまずはこれを言わなければなので、ややこしいことを言うのが苦手な天野さん、トップバッター向き(笑)。
 桃生さんは「夏美という役をやります。天野くんと一緒に電車に乗って、いろいろな敵と戦ってください。楽しみにしてください」と、どんな作品かということが簡潔に入った、優秀な御挨拶。
 西尾さんは「はいどうもよろしくお願いします(←すごい早口、セリフは推測)、×−GUN!」と、いきなり芸人さん御登場の御挨拶!
 でも、それはコンビの御挨拶のようで、MC島根さんから「ひとりですよ、おかしい!」と突っ込み。返す西尾さん「オレの下の名前覚えてなくて、ごにょごにょ…でごまかしてるだろ!」と逆襲。「ある駅のあるボスで出てますので、みつけて楽しんでください!」。
 金成さんが「ハローバイバイの金成です」と、神妙に普通の御挨拶をすると、増本監督から「(ハローバイバイのキメ挨拶みたいのは)ないの?」と。金成さん「まだないです」。
 金成さんが「映画に出させてもらって、いろんなことを学べたなって…それから…」と語りだすと、MC島根さん「そういうことは後から聞くんで、今はいいです!」と、自己紹介だけを要求。金成さん「楽しんでいってください!」
 板尾さん「この映画館初めて来ましたが、『山手線ゲーム』…『デス・ゲーム』」とちょっと言い間違うや、隣でさっそく増本監督が「『山手線ゲーム』っていったら“(拍手)はいはい”っていう…」と、実演つきで突っ込みを(笑)。「一駅出てます。どこに出てるかは、走り出してからのお楽しみ」。そういうすばらしい御挨拶に「そんなにうまくまとめんでも!」という突込みが入るあたり、ちょっと『デザイナー』撮影現場の大阪ちっく(笑)。
 突っ込みはマメな増本監督でしたが、御自身の御挨拶は「初監督でやらせていただいた増本です、楽しんで帰ってください」と、ごくシンプルに。
 
 
【“はちにちかん?” 作品について】

 今回お二人はずっと主演だったわけですが…と島根さんが天野さん、桃生さんに話を振ろうとすると、“ずっと主演、って…主演交代してどうすんだよ!”のような突込みが飛んできたりする舞台の上で、天野さん。
 「楽しかったです。ちょっとスケジュールがきつかったですけど」と、普通に。
 何日間の撮影?と聞かれて天野さんが「5日間ですよね」と答えると、増本監督が指で天野さんに“8”のサイン。
 天野さんが「はちにちかん?」というと、増本監督「ようか、っていうの」。天野さん「ようか!」と、コドモみたいにリピート!
 島根さんが突っ込もうとすると、増本監督「触れんといてください」(笑)。
 「スタジオに5日間。平均睡眠時間が」という天野さんに「寝てたんですか!」と思いっきり突っ込む島根さん。その間も増本監督、天野さんに“6”のサインを出していたり(笑)。
 遠くから監督が「予定が7日間」等言い出すと、島根さん「これ、監督に聞いたほうがいいのかな」と、早くも天野さんを見限りはじめ(笑)。
 天野さん「みんな毎日睡眠時間2時間とか3時間とかでやってたんですけど」。今までのお仕事の中でも一番きつかったそうです(【2005年4月29日13:30〜 天野浩成トークショー(ならファミリー)】でも、5日間ぐらいずっとスタジオの山手線のセットの中に、1日20時間弱、15時間以上はいて、つらかったと話されてました、天野さん)。
 監督とは? と聞かれ「それは楽しかったです」と言われた天野さん、「もともとインターネットと携帯配信の予定だったのが、大きいスクリーンで観れることになったりとか、DVD発売されることになったりして、うれしいです」と、ちゃんと!

 桃生さんは「天野くんの言った通りで、キツかったけれど、共演者の方々が楽しい方がいっぱいきてくれて、私達は司会みたいに電車に乗ってて、そうすると次々に面白い人達が出てきて、楽しかった」。
 その“面白い人達”の御一人・島根さん「面白い人達が出てきて、って!」と突っ込んでましたが、増本監督「(桃生さんは)アミューズメントパークみたいに楽しんでた!」。
 桃生さん「ほんとに遊園地みたいに笑って。寝てないんでハイになっちゃうってのもありましたが」。
 睡眠時間が取れないというあたりはきつかったけれど「途中からおかしくなっちゃって、ずっとやってたい!って」。島根さん「それはおかしくなってますね!」(笑)
 ここで島根さんが監督にキャスト何人ぐらいですか、と質問すると、増本監督「全キャストで110か250」。島根さん「全然違う!」
 島根さん「記憶力薄いですね、皆さん!」
 増本監督、1月8日からクランクインして、今年の初めなので…と言い訳。

 そしてゲストの西尾さん、金成さんのお二方に。
 というとき、天野さん、いそいそとマイクを回したり。
 西尾さん「僕の撮影は1日だけで、その日の最後のほう、8時ぐらいだったんですよ。皆さん疲れてらっしゃって、増本さんに挨拶しても、安岡力也ばりの低い声でしか返事が返ってこなかったですね。元気なくて」。
 そして「撮影終わって、夜食におでんが用意されていて、撮り終えておなかへってたんで、みんないないときに食べてたんですよ。そしたら出てるときの格好と普段の格好が全然違うので、スタッフの人に思われたのか大道具さんに“先食ってんじゃねーよ!”って」。この話を聞かれたときの増本監督の“えーっ!?”というお顔が印象的でした!
 本編は見た目が全然違う、という西尾さんのお言葉に、増本監督「ガリガリやもん!」。西尾さん「本編ではやせてました」。…んなワケあるはずないじゃないですかーっ!

 金成さんが、映画初めてだったんで…という話をしかけると、島根さん「金成さんのコメントはいいんじゃないのって、増本さんが」。金成さん「おい、そこの黒いの! 何言ってんだ!」。島根さん「(その、黒いの)監督!」と、よくわからない激しいやりとり(笑)。
 金成さん「映画初めてで、現場がどんな感じかわからなくて、ものすごくテンション上げてたら、増本さんに別室に呼ばれて“そういうんじゃないから”って」(笑)。増本監督「真剣にスタッフの方がやってるのに、ずーっと吉本の楽屋のノリでミニコントやってるから!」
 さらに金成さん「天野さんにも空き時間すごくしゃべってもらって、いい人だな、と思ったんですけど、今日久々に会って“あ、金森さん”って言われて…」。天野さん、ほんとに落ち込んだように「ごめんなさい…」。島根さん「天野さん、記憶薄い…」。増本監督、また「あまり触れんといてやって!」(笑)。
 でも金成さん「楽しかったです!」。

 板尾さんは増本監督とは『魁!! クロマティ高校』から、板尾さんが構成、増本監督が脚本、ということで、一緒にやってこられて…というお話に(注:板尾さんが“マスク・ド・竹之内”、増本監督が“山口ノボル”役で、御出演も)。
 板尾さん「家も近いです。タクシーで送って帰ったり」。島根さん「板尾さんが送るんですか? 増本さんのほうが後輩ですよね?」。島根さん「大変ですね」。
 板尾さん「後輩の初監督作品ということで、作品が良かろうが悪かろうが出ようと思って」。増本監督「メイキングのときに、脚本読んで面白かったから出ようって言ってたのは、あれは!」。板尾さん「最後まで聞けよ!」
 結局、やる前はそう思っていたけれど、台本を読んだら面白かったので、頑張ろうと。
 後輩の増本さんが先輩の演技を監督するというのは…ということには、増本監督「プレッシャーでしたね」。
 「やったろー、と思って出てくれてるんで、やらしたろー! と思うんですけど…演技指導はしませんでした。皆さんそうですけど、あんまり演技指導はしなくて」。島根さん「キャスティングの時点で任せてるという」。
 そういう監督で、板尾さんもやりやすかったとのこと。
 
 
【特別ゲスト! 『魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE』山口雄大監督】

 そんな板尾さんと増本監督の共通点は、『魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE』、ということで、なんと特別ゲストが!
 と島根さんがアナウンスするや、増本監督「クロマティ?」。
 島根さん「違います! クロマティが来たら、特別ゲストすぎるでしょ!」
 というわけで、『魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE』の山口雄大監督が、応援に駆けつけてくださいました! と御紹介。

 山口監督、舞台にあがられるや「僕、来ていいのかわからないんですけど…」などとおっしゃっていましたが、「この作品は僕の兄貴分の北村龍平監督が監修をしてるんですが、今撮影中(2006夏公開の『Bandage』?)ということで、代わりに僕が来たという」。島根さん「違いますよね? 応援ってことで駆けつけたという」と、山口監督の代理発言を即否定。山口監督「応援に来ました」。
 で、増本監督とは「『クロマティ高校』が公開できるかできないかの瀬戸際を泳いだ(注:不良高校の名前に名前を使われた元巨人軍選手、ウォーレン・クロマティ選手からの提訴)という」
 …という話をしている最中、増本監督のジャケットの袖を、しきりにひっぱる板尾さん。
 板尾さん「なんの皮かなあ、思って」。増本監督「後で言おうと思ってたんですけど、鹿です」。
 このやりとり、天野さんのツボにはまった模様(笑)。
 増本監督と山口監督は、増本監督が脚本をされた『地獄甲子園』、その前の出演者として参加された『VERSUS』からずーっと仲良くさせてもらっているので…と語る山口監督。
 でも、『山手線デス・ゲーム』は「いや、見てないです」(笑)。
 「監督として先輩なんで、先輩風を吹かせたので…」という山口監督。
 アドヴァイスはたくさんもらったという増本監督、昨年ドラマ『怪奇大家族』に出演者として参加した際、その四人の監督(【テレビ東京公式:怪奇大家族−これまでのお話#監督】清水崇監督、豊島圭介監督、山口雄大監督、村上賢司監督)全員にアドヴァイスをもらったとのこと。
 増本監督「清水監督は“本番、よーい、スタート! をおっきな声でゆえ!”って」。
 で、山口監督からはというと「それが、全然覚えてないんですよ!」。
 「アドヴァイスは2時間ぐらいしてもらってるんですよ! 全然覚えてない」
 山口監督が参加されてのトークの初期、増本監督が話をするということで島根さんが増本監督にマイクを向けると、そのマイクを差し出す腕が山口監督の前を横切ってしまうので、島根さんからマイクを取ってしまい、島根さんがマイクを取り返そうと狙うしぐさをしてみたり、というような光景が繰り広げられていたのですが(すごい世界です!)、ここで山口監督も増本監督も島根さんにマイクを押しつけてしまい(笑)。
 島根さん、めげずに「山口監督といえばコメディ映画。増本監督が今回撮ったのもコメディ映画。そのあたりで何か言葉は…」。増本監督「いや、覚えてないってゆうとるやないですか!」。
 とりあえず、『VERSUS』という映画を撮影されている間、お二人ともコメディ映画を愛している、ということがわかった、とのお話。

 ここで、これまでずーっとカヤの外だった、上手はじっこにいらしたもう一人のMC・菊池さんが唐突に「これからもコメディを…」と割って入り。
 増本監督「誰ですかあの人?」(笑)。菊池さん「マイクがないと何していいかわかんない!」
 島根さん「お二人とも今後もコメディ映画を撮っていくという…」と話をすると、菊池さん「あれ、オレが言ったやつ!」と自己主張。天野さん、ツボにはまって笑ってます(笑)。お客さんもそんな天野さんを見て笑いが。

 増本監督が今後もチャンスがあればコメディ映画を撮っていきたい、ということで、それには役者さんが必要…といった流れで、増本監督「桃生さんは今回コメディ映画は初めてで」。
 と、それを聞いた天野さん、“ぼくも…”という感じで自分を指差しアピール。
 増本監督「仮面ライダーブレイドって、あれコメディじゃなかったの?」(笑)。
 
 
【“助けてください” 公開オーディション】

 天野さんはコメディ初ということで、お笑いの西尾さん、金成さんとはちょっと違いますもんね、と。
 西尾さん、金成さんも、これからもコメディ映画出たいですよね、という問いに、お二人とも「出たいですよ」。
 天野さんもコメディ出たいですか? と聞かれた天野さん、ちょっと考えて「…たまには」。…ほんとはやなんですかーっ!(笑) 【2005年10月22日14:00_LA SERENA TALK SCRAMBLE】で、「バラエティー、にがてかな…」「けっこう…はずかしい…」と、消え入るようにおっしゃっていた天野さん…。
 島根さんにも「たまにはですか!」と突っ込まれていた天野さんを、金成さん「天野さんは完全にコメディをものにしてましたね」と、気を遣ってくださったのに、そこでマイクに“ブー”と雑音。金成さん「ブーじゃねえよ!!」(笑)。

 というわけで(!?)3人ともコメディ映画をやっていきたいよね、ということで(ここでは天野さんも元気に「はい!」)、芸人の大先輩(板尾さん)もいて、コメディ映画を撮られているお二人(山口監督、増本監督)もいて、ということで、公開オーディションをしましょう! ということに。
 西尾さん、金成さん、天野さんにはドッキリですが、実は仕込んでありました、ということで、オーディションをすることに。
 ここでA、B、Cとマジックで書かれたピンク色のハートのシールが三人に配られ。
 “C”を渡された天野さん、最初は胸の真ん中につけたりとカワイイことをして会場の笑いを誘っていたのですが(お笑いの皆さんもそんなところではボケません【笑】)、結局普通に左胸の上につけることで落ち着き。
 山口監督、増本監督、板尾さんには審査員を、というと、西尾さん & 金成さん「えーっ」。天野さん、お二人についていかなきゃ! と思ったのか、“えーっ!”と言うように言われていたのを忘れていたのか(笑)、ちょっと遅れて「えーっ!」で、また会場の笑いを誘い。
 誰が一番コメディ映画に向いているか審査して、もしよかったら、山口監督 & 増本監督の次回作に出させてもらう、ということに。
 桃生さんがお一人残ってしまいましたが、桃生さんにもお手伝いいただきます、ということで、内容発表。
 わかりやすい恋愛ドラマのシチュエーションの台本を3人に演じてもらって、最後の一言だけセリフが書いていないのでアドリブで言ってもらうというもの。コメディ映画なので、アドリブは面白おかしくしてもらい、そのセリフの後に素敵な音楽がかかるので、セリフとその曲が合っていなかったらコメディ映画に向いている、という判定基準。

 桃生さんの台本がないものがある、等、舞台の上ではちょっとばたばた。
 天野さんが演じるものは桃生さんの分もあったようですが、天野さん、ものすごく真剣な顔で、桃生さんの手元にある台本と自分の台本を念入りに見比べ。
 天野さん、これ以降、舞台挨拶だからお客さんに愛想よくしなくちゃとか、お笑いの皆さんについていかなきゃとか、そんなことは飛んでしまったかのように、時々笑ったりしつつも、基本的にすーっごく真剣な顔で自分が演じる瞬間に備えている感じで(髪型が変わったりしてシャープなルックスになってなので、ほんとにコワイぐらいの顔で!)、そんな天野さんの表情が観られただけでも、このステージを観られてよかったな、と思えるぐらいでした。
 集中をより高めるためか、台本となる紙が入っていた封筒を袖に置きに行ったりするところも、見られてうれしく。

 そんなこんなで、Aの金成さんからオーディションスタート。
 金成さんの台本は“誤解編”。
 最初に見本として金成さんと島根さんが読み合わせのように台本を。
 その読み合わせで、上手側の皆さんがなんとなく集まっていると、ちょっと輪から外れていた天野さんがまたうろうろ歩き回って、結局金成さんの後ろに回りこんで覗いていたのが可愛く(笑)。
 内容は、池袋を他の女性と一緒に歩いていたところを見られた金成さんが桃生さんに責められ、一緒に歩いていた女の人は誰なのよ! と問い詰められたところで、「実は、彼女は…」というところでアドリブ、そして曲、ということ。
 桃生さんから「“誤解編”の台本がないんですけど…」金成さん「僕、一人でやります!」なんてことがあって。二人で読んでやることに。それでも感情たっぷりに演じられた桃生さん、すごいです!
 …で、スタートしたのはいいのですが、金成さん、桃生さんのそばに行く前に、シリアスな音楽に合わせたシリアスな表情で無意味に舞台の端から歩き出したりと、台本になかなか入らず。そんな金成さんに、天野さん大ウケ!
 そして、私達もう終わりね、昨日あなたが池袋を歩いてるところを見たのよ、と問われて、そ、それは! などとうろたえる金成さん。そして「誰なのよ!」で、金成さん「実は、オレの友達のお姉ちゃんの友達の従兄弟の…(長〜い関係説明、中略)…娘で、結局、セックスフレンドです!」。…でも、音楽が出るまでに間があったりと(金成さん自ら「…曲!」と言っていたような…)、微妙に不発(笑)。
 金成さん「今見せたかったことは、“芸人さんって、すべるとこうなるんだよ!”って」。そのお言葉、ウケてました金成さん!
 今のどうでした、と聞かれた審査員の板尾さん「えっ?(…間…)かわいそうやな、って」と、金成さんの傷口に塩を塗るようなお言葉!
 事故ですからね、曲ぱこーんとお願いしますね、ということで、金成さん終了。

 次はBの西尾さん、“友達から恋人へ編”。
 彼氏に浮気されて酔っ払って、私のことなんてほっといて!という桃生さんを介抱する西尾さん、というシチュエーションで、友達のあなたには関係ないでしょ! という桃生さんに、「関係あるよ! 前から言おうと思ってたんだけど…」というところでアドリブ、というもの。
 この見本読みの間の天野さん、最初はにこにこしていたのですが、刻々と自分の番が近づいてくるにつれて、自分の台本に、ほんっとうに真剣な顔で見入るようになり。自分の番が終わった金成さんが、心おきなく笑っているのと、見事に対照的でした。
 友達のあなたには関係ないでしょ! と言われた西尾さんの「ばきゃろー! ばきゃろー! 関係あるよ!」という、あり得ないほどのキレっぷりに、天野さん大ウケ! その後も、いかにも“お笑い”という見事な過剰演技に、思いっきり見入りつつ、ずーっと口をあけて笑ってました(笑)。
 オチは「オレ、実は…お前の別れた彼とつきあってるの、別れてちょうだい!」。音楽は、『GOOD LUCK!!』主演の木村拓哉さんがずっと前に出演されていた『ロングバケーション』の主題歌、久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL『LA・LA・LA LOVE SONG』。
 これはすばらしい! と皆さん絶賛。“曲に合ってない”というオーディションの趣旨にぴったり、とのこと。
 増本監督「とんちですね。演技力がすばらしかったですね。ルックスに似合わない…17のときはものすごい二枚目だったのではないかと」。
 山口監督は「いや、面白かったです」。

 そしてCの天野さん。
 台本は“何編”ですか? と尋ねられての「…はい?」の声からして消え入りそうなヨワヨワ状態で、もうダメ!感があふれている天野さん…
 島根さんに「待ち合わせ編ですね」と言ってもらって「待ち合わせ編です」とやっとリピートしている天野さん、大丈夫ですか?と聞かれて「ダメです」。
 コメディ映画出たいんですよね? と聞かれても「アドリブとかだめです」と、答えになっていない天野さん。
 島根さんもちょっと困ったように、でもやっていただきたいんですよね、ということで、スタートなのですが、なかなか桃生さんの近くに行かなかったりして「どこ行ってんの!」と突っ込まれたりと、往生際の悪い天野さん(きっと天野さんの中で、バラエティーへの苦手意識、むくむくと増大中!【笑】)。
 「ごめん遅くなって」というセリフからスタートの天野さん、浮気を疑われたりというシチュエーションにあわせて、これまで演じてこられた中では『ヤマダ一家の辛抱』のタケオ君に近いかな? という感じのキャラクターで。
 桃生さんのセリフは、会社に電話したらいなかった、一体私に内緒で何してるの? という感じの問い詰め。
 「それは…」と天野さん。
 そして、ややそのキャラクターの声のままで「こっからアドリブなんですよね」。
 客席大爆笑!
 審査員に渡された、結果判定のためのA・B・Cの札の1本を床に投げつける板尾さん(笑)。
 天野さん、すっかり素に戻った感じで周りの皆さんに「助けてくださいよ。え、え、なんで?」とうろうろする天野さん(段取り理解せず?)。
 それからちょっと間があって、流れ出した音楽が、映画『世界の中心で愛を叫ぶ』の主題歌、平井堅『瞳を閉じて』。
 長澤まさみさんが空港で倒れたシーンでの森山未來さんの「助けて下さい!」のセリフに『瞳を閉じて』のサビがかぶさるCMで、映画を観ていないワタシでも“ああ!”と思ったぐらいなので、拍手喝采!
 金成さん「“助けてください”にピッタリの曲じゃないですか!」。
 ぴったり、と皆さん口々に(ちょっと納得いかねえ! という感じでもあり【笑】)おっしゃるのを聞いて、ちゃっかりピースサインなどしている天野さん。
 西尾さん「たまたまそうやったのに、みんなに“おー!”言われて大きな顔して(どういうことや!)」。

 というわけで審査結果。
 山口監督、増本監督、板尾さん、皆さんCの札UP。
 拍手喝采の中、天野さん「B、Bだと思います」。
 Bの西尾さん「よけい情けないわ!」(笑)。
 決め手は、ということで、板尾さん「アドリブ性がありました」と、あのとき札を投げつけていらした板尾さんらしい(笑)コメント。
 山口監督「芸人さん、あんまり好きじゃないんで」。増本監督「書類審査で」。
 そんなオチで、公開オーディション終了。
 ちなみに監督さん達に次回作の予定を聞くと、増本監督「全くありません」、山口監督「コメディじゃない」(笑)。
 
 
【“5分間時間あるんですよね” フォトセッション】

 そんなこんなで、島根さん「『デス・ゲーム』から全く離れてしまいましたが…舞台挨拶…なんでしょうか? 舞台挨拶…“ルミネ the よしもと”を終わりにします!」ということで、続いてフォトセッション。
 スタッフの方、最初「5分少々お待ちください」と、一般のお客さん向けにおっしゃってましたが、フォトセッション開始まで5分かかると誤解されると思われたのか、「5分少々かかります」と言い直し。
 その間、島根さん「DVDは11月25日発売です。監督からのメッセージなんですけど、一人3枚買ってくれと。1枚は保存用、1枚は観る用、1枚は交換用。今、アキバではやってるらしいですね」。監督「言ってない!」。
 そこで天野さんが唐突に「あのー、いい作品です」。
 監督がセールストークをできないみたいなので、主演俳優さんとしてPRがんばろうと思ったのかー、えらいなー、と思っていたら、天野さん「5分間時間あるんですよね」。
 増本監督「いや、5分時間あるんやなくって、フォトセッションが5分かかると。お客さんは5分待つけど、僕らはいまから写真を撮るんです」と、突っ込みというより客観的な事実説明。他の皆さんも口々に「5分間休憩じゃなくって…」(笑)。

 そして、皆さんセンターに集まってください、ということに。
 でも天野さん、後ろになってしまい、列にうまく入れず。
 半身になって入ろうか等いろいろした挙句、前に出て正座。(監督もそれにのっかり、正座に【笑】)
 主演なんでできれば真ん中のほうに、と言ってもらって、ようやく真ん中にちゃんと立てた天野さん。
 少し後ろに回ってください、ということで、板尾さんと山口監督が、前の方の肩の間から顔を出す、板尾さんの存在感でなかなかシュールな雰囲気のある絵面に(笑)。
 
 
【“DVDは別に買わなくていいんで” 最後の御挨拶】

 最後に増本監督から御挨拶。
 「健作役の天野さん、夏美役の天野さんは、セリフの80%がボケまくってますんで、一切ツッコんでないんで、皆さん、ツッコミながら観てください。
 DVDは別に買わなくていいんで(島根さん「発売イベントですから!」)、レンタルもありますんで、何回かレンタルしてもらってもいいですし、発売のほうはオーディオコメンタリーも入ってますんで、買っていただいてもいいんですけど…」と、遠まわしに“買ってね”な増本監督に、舞台上の芸人さん達、思いっきり笑い(笑)。
 「買ってもらってもいいです! 買ってもらってもいいんで、レンタルしていただいて、ぜひ何度も観てください! よろしくお願いします!」。
 確かに、DVDが一時的に売れるよりも、レンタルで高い回転率を維持して、長くレンタル屋さんに置いてもらうほうが、長くたくさんの方に観ていただけるかもですね。というわけで皆さん、購入が見込めないお友達にレンタルをおすすめする活動も念入りに(笑)。
 
 
【みんなで観るのが楽しく。 『山手線デス・ゲーム』上映】
 やっぱりビデオ画質で、“映画”という感じではありませんでしたが、大画面で、何より他のお客さん達と一緒に観る『山手線デス・ゲーム』、貴重な機会でした。
 やはり皆さん初見ではないせいか、そんなに大きなリアクションというわけではありませんでしたが、笑いが起こるところも。
 下條アトムさん御登場のシーン(駅名を言うと、そのままネタバレになりそうな【笑】)と、そしてなぜか、ビデオテープが取り出されるところで笑いが大きかったような気がします。
 天野さんがまた、劇場で観られる映画に主演できるチャンスがありますよう!

 
 
【DVD予約特典 & サイン入りポラロイド争奪じゃんけん大会】

 DVD予約特典、HP告知では“申し込みの方抽選で”とのことだったのですが、結局申込者全員に“天野浩成直筆サイン入りDVDジャケット”がスペシャル予約特典としてつくことに。
 “DVDジャケット”の部分が手書きだったところをみると、急遽変更があったもの?(字数からすると、“天野浩成直筆サイン入りポラ抽選権”だったのかも…)
 そして、天野さんのサイン入りポラ10枚を賭けた、スタッフの方とのじゃんけん大会がその後ありました。
 どんな写真かは残念ながらわからないのですが、23:00をだいぶ過ぎた頃、無事10枚の写真の行方が決まり、解散に。
 
 
 というわけで、非常に盛りだくさんで凝った舞台挨拶(…というよりやっぱり、“ルミネ the よしもと”?)でした。
 増本監督の、天野さんについての「触れんといてやって!」が、なんともあったかくてよかったです(笑)。
 増本監督は1969年7月10日生まれ、天野さんにとーってもあったかかったセラミュ『かぐや島伝説』キング役の望月祐多さん(1967年生まれ)に比較的近い世代と、天野さんとの触れ合いをすごく観たい年頃の方。及川監督作品の『Happy Birthday』でさっそく共演されていましたが、ぜひまた一緒のお仕事、できればこういう舞台挨拶やイベントで御一緒されているところ、みてみたいです!
 モブキャスト様での作品も、ぜひまた観てみたいと思いました!
 
 
【こぼれ話 @ kazunoblog】

 【kazunoblog:2005年11月12日_山手線デス・ゲームDVD発売記念イベント終了】のKAZさんコメントによると、ゲストの皆さんは控え室でも本当に仲がよく、天野さんはみんなに「お茶ない人いますかー」とペットボトルを持って皆さんについで回っていらしたとか。
 天野さんのいつもながらのそういうところ、今回の作品のように、すごい共演者の皆様に脇を固めて頂く作品でも、なごやかな共演者様の輪ができる助けになっていたらいいなあと思います!





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