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山手線
デス・ゲーム
第20話
[新宿駅]
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DATA
EZweb：2005年7月4日配信
Yahoo!動画：2005年7月1日配信
◆ 出演 ◆
石原健作：天野浩成 夏美：桃生亜希子
鮫：謙吾 駅員：林和義
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Story
開いたドアから、一人の男が乗ってきた。
「今度は、俺と勝負してもらおう！」
顔も上げずに、低い声で夏美に問う健作。
「こんどはどんなヤツだ？」
ヤバイめ系かも、と囁く夏美に、え〜、マジ？ と、うんざりしたように顔を上げる健作。
「俺の名前は鮫！」
そこに立っていた巨漢は、銀色に輝く歯を剥き出す。
健作が目をやると、駅名は“新宿”。
「貴様を噛み殺す！」
“新宿鮫”は、猛然と健作に襲いかかった。
両脚を掴み高く持ち上げられながら、ちょ、ちょっと！ と、必死に抵抗する健作。
止めようとした夏美も、簡単に突き飛ばされてしまう。
夏美は必死に駅員を呼ぶ。
駆けつけた駅員は、健作に乱暴している鮫を見るや、電車ん中でなにやってんだ？！ と、鮫を健作から引き離し、電車の外に連れ出そうとする。
「待て、違うんだ、これはゲームなんだ…！」
叫びながら、鮫は駅員に電車の外へとつまみ出され、山手線のドアは閉まった。
座席には、ぐったりとした健作が残された。
ひどい目にあったわね、と夏美。
ああ、あんな乱暴な奴も参加してくるとはなぁ…、と健作。
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Last update :
11th July 2005
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「今度はどんな奴だ」と、うつむいたまま問いかける姿は、子供を打ち負かした後味の悪さをかみしめるような、ごくシリアスな表情。