愛の劇場

愛のうた!

第2話
涙のラブレター



Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起  演出 ◆ 加藤章一
その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2007年10月30日 13:00〜13:30

◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年10月29日】
【MBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ
黒川 楓:荒井 萌  黒川紅司:泉澤祐希  黒川花梨:三好杏依
保科泰蔵:升 毅  保科静代:岡まゆみ  野本美津代:栗田よう子  笠松裕一:正城慎太郎
芸プロ  東俳
黒川稲穂:岡田浩暉  黒川源三:左右田一平
Story
稲穂(岡田浩暉)が交通事故で亡くなったとの知らせを受け、亜紀(雛形あきこ)、楓(荒井萌)、紅司(泉澤祐希)、花梨(三好杏依)は、病院にかけつける。
稲穂の遺体と対面して、籍入れたばっかりなのに、明日結婚式なのに…と泣き崩れる亜紀。

葬儀の際、亜紀は、年配の男性(左右田一平)が遠くから稲穂の遺影をみつめ、そっと立ち去ったことに気づく。

葬儀が終わると、子供達は、稲穂がいつもつけていた五円玉のお守りがないことに気づく。
まだ事故現場にあるのでは、と、三人は現場に向かう。

亜紀が父の泰蔵(升毅)、母の静代(岡まゆみ)に礼を述べると、静代は、少し落ち着いたら実家に帰ってくるよう亜紀に言う。
でも、子供たちは…という亜紀に、子供達のことは亜紀が心配してもしかたない、稲穂に兄弟もいない以上、母方の親戚に引き取られるしかないだろうと言う。
そう言われた亜紀は、席を立つが、子供達がいないことに気づく。
亜紀が後を追うと、三人は、事故現場で五円玉を探していた。
パパの五円玉がないの…と花梨が泣き出すと、楓、紅司も涙を流し出す。
それが、三人が、父を失って初めて泣いた瞬間だった。

五円玉のお守りをみつけられないまま、子供達は家に戻っていた。
居間では亜紀が、子供達の母方の親戚に頭を下げていた。
子供達の伯父の裕一(正城慎太郎)、伯母の美津代(栗田よう子)は、稲穂の父親が葬儀に姿を見せないことに不満をぶちまける。
子供達のことは何か考えてる? と美津代が亜紀に尋ねると、亜紀の母親の静代が代わりに、この場合この子にはどうしようもないので…と答え、裕一、美津代も納得する。
美津代は紅司を引き取るといい、楓と花梨はなんとかして、と、弟の裕一に言い渡す。
自分のところは子供が2人いるので、2人は無理だと裕一が言うと、じゃあ、一人は施設ね、と美津代。
子供達を押し付け合い、ばらばらにしようとする二人を見て、亜紀は、父親がいなくなったうえに兄弟がばらばらなんてかわいそうじゃないですか、と亜紀はくってかかる。
しかし、それじゃあなたに三人一緒に育てられるのか、と問われると、亜紀は答えられない。
そこに楓が入ってきて、自分は施設で大丈夫だと申し出、そのかわり、妹をよろしくお願いします、と頭を下げる。

翌日、亜紀が事故現場に花を供えて手を合わせていると、父の泰蔵が声をかけてきた。
ほんとうにこれでよかったのかな、かわいそうでしょうがないんだ、という亜紀に、泰蔵は、シンデレラは継母に家を追い出されても、森の奥で五人の木こりと楽しく幸せに暮らしたんだ、どんな逆境にあっても、子供達が不幸になるとは限らない、と話す。
それはシンデレラじゃなくて白雪姫、木こりじゃなくて坑夫、しかも5人じゃなくて7人だから、と、笑う。
そして泰蔵に、ありがとう、と。

亜紀が家に戻ると、子供たちは黙々と荷造りをしていた。
稲穂の五円玉をみつけられなくて泣いていた子供達の顔、“ひとつひとつが宝物だから”という、3つの五円玉を示しての稲穂の言葉が、亜紀の脳裏によみがえる。
亜紀は、パパの五円玉を探してくる、と宣言するが、そんなの見つかるわけない、と、楓、紅司は冷ややか。
それでも亜紀は、よぉーし、みつけるぞー! と出かけていく。

五円玉を探しながら、亜紀は、なくしてしまったいろいろなもの…
稲穂との思い出、家族ができたことの喜び、不安、これから生きていく希望などを探していたのかもしれなかった。

結局、五円玉をみつけることができなかった亜紀。
絶対みつけるって言ったのに、と亜紀を責める紅司に、こんな人をあてにするのが悪いのよ、と楓。
三人がばらばらになるときに、お父さんの大事なお守りひとつみつけられなくてごめんなさい…と謝る亜紀に、あなたには何一つ期待していませんから、と楓。

翌日、紅司は伯母に、花梨は伯父に引き取られていった。
施設に向かう楓は最後に、二度と、できもしないことを口にしないで下さい、私はともかく、弟と妹は期待しますから、と、激しい口調で言い残して去っていく。

一人残された亜紀は、ついに着ることができなかったウェディングドレスの箱を開ける。
そこには、稲穂からの手紙が入っていた。
家族が元気で明るくさえいれば他に何もいらない、ほかにはたいした夢も希望もない自分に嫁ぐ決心をしてくれてありがとう、でも亜紀はそういう小さな幸せを大事に思ってくれる人だと信じていた、というその手紙は、亜紀と子供達と、いつか、自分が生まれ育った那須で暮らしたい、という稲穂の夢が綴られていた。
那須の紅葉は本当にきれいで、それで子供たちの名前も楓、紅司、花梨にした、子供達は俺の宝だから、大好きなものの名前をつけた、その上奥さんが“あき”だもんなあ、言うことないな、と語っていた稲穂。
幸せになろうな、どこの家族よりもずっと幸せに、幸せになろう、と結ばれた手紙を抱きしめ、亜紀はとめどなく涙を流す。

Check! −天野さん蒔田くんみどころ−
愛の劇場『愛のうた!』天野さん蒔田くん、予告に登場!
いなくなった花梨を皆で探し回るシーンで、紅司と一緒に夜の公園を探し回るところ。
(厳密に言うと、花梨がいなくなったことを知った亜紀のアップで、肩がちょっと映っていたような…)
イラストレーターだった稲穂の編集者として亜紀より先に稲穂と関わりがあった蒔田くんは、亜紀よりも子供達にとって近い存在だったのか、亜紀側の人間と見られているのか、興味深いところ。
(紅司と二人で走り回るところは、ずっと親交があったような雰囲気にも見え!)

★ Episode 1 ★ STORY INDEX ★ Episode 3 ★

Last update :
31st October 2007

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