愛の劇場

愛のうた!

第11話
壊れた姉弟の絆



Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起  演出 ◆ 山崎統司
その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2007年11月12日 13:00〜13:30

◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年11月12日】
【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ
黒川紅司:泉澤祐希  黒川 楓:荒井 萌  黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二  蒔田亮介:天野浩成  内田麻里:橘実里  内田守:新妻大蔵
野本美津代:栗田よう子  桜井慶太:兼子 舜  小峰直也:嶋 大輔
桜井 聖  加藤瑠惟  薮内亮太  鈴木マコト  佐藤敦士
芸プロ  テアトルアカデミー
黒川稲穂(回想):岡田浩暉  黒川源三:左右田一平  黒川千歳:大森暁美  ほか
Story
紅司(泉澤祐希)が、東京の伯母の家に戻ってしまった夜、夕食に箸をつけようとしない花梨。
楓は花梨に、家族で一緒にごはんを食べようなんてルールは忘れるように言う。紅司は私達のこと、裏切ったんだから、と。
その様子をみて、源三は、どうにかしろ、と言う。
そのとき、楓が、お金をためて花梨を連れて東京に帰るためのアルバイトを始める、と宣言。自分達は、兄弟三人暮らせるからと、それだけを頼りにここに来たのに、紅司がいなくなってここにいる意味はない、東京に帰る、と。

一方、東京に戻った紅司は、あんなに泣いて後悔したのに、いざ東京に帰ると、その便利な生活を満喫していた。

楓はアルバイト募集のチラシを手に、どうぶつ王国にやってくる。
動物は苦手だったが、この際しかたない…と、入り口のところで手にしたチラシを見ていると、高校生の男子(兼子舜)が声をかけてきて、どうぶつ王国でアルバイトをするのか、せいぜいがんばってね、などと言って、どうぶつ王国の中に入っていく。
面接でアルバイトの動機を聞かれ、楓は満面の笑みを浮かべ、動物が大好きなので、できればアルバイトも動物に関わることをしたくって、と、嘘をつく。

その夜、亜紀が楓のアルバイトの承諾書を眺めてため息をついていると、千歳(大森暁美)は、アルバイトだけは許可してやりなさい、と助言。大事な人が一人、また一人といなくなって楓も不安、あの調子だと許さなくても隠れてするだろうから…と。

東京の伯母・美津代は、朝から仕事であわただしく出かけていき、紅司は一人で、紅司の好きなパンとハムエッグの朝食をとることに。
食べ始めようとしたとき、紅司は、稲穂が決めた“家族のルール”と、家族みんなで囲んだ食卓のことを思い出し、さびりい気持ちに襲われる。

亜紀は楓に、アルバイトの承諾書を渡す。
これって、花梨を連れて東京に帰るってことを認めてくれたってことですよね、ありがとうございます、と、亜紀の言い分も聞かずに言い切って、楓は学校に向かう。
だが、花梨は、何か言いたそう。

登校途中、紅司は、三人きょうだいと母親という、那須での自分達一家と同じ構成の親子連れをみかけ、またさびしい気持ちに。

亜紀はパート先でも、心ここにあらずという様子に。

下校途中の紅司を、同級生3人組が取り囲み、なんで帰ってきたんだ、途中から入ってきて当たり前のように一番とられてむかつく、などと、いいがかりをつけられる。
紅司が読んでいた本を投げ回したりした彼等は、紅司に、那須に帰れとはやしたてる。

どうぶつ王国でアルバイトを始めた楓は、アルバイト仲間として、どうぶつ王国の入り口で声をかけてきた高校生と再会する。
しかし、どうぶつ嫌いの楓はそれどころではなく、近づいてきたアルパカに悲鳴を上げるていたらく。
その高校生は、なぜどうぶつ嫌いなのにどうぶつ王国ではたらかなければならないほど金がいるのか、と楓に尋ねるが、あんたには関係ない、と楓はつっぱねる。そんな楓に、高校生は、これからもここで働くなら“あんた”はやめてくれ、と、桜井慶太と名乗った。
楓の名前を聞いて「楓ちゃんか〜」と、からかうように言っていた慶太だったが、頑張らないとお金は貯まらないよ、お金を稼ぐのは大変なことなんだから、と、真面目な顔で言う。
そんなことわかってる、こっちだって生活かかってんだから、と楓。

誰もいない家に帰宅した紅司は、那須の黒川の家に電話をかけてしまう。
が、亜紀が電話に出ると、何も言えずに切るしかできなかった。

夜も内職に励む亜紀を横目で見ながら、楓は台所に、救急箱を取りにやってくる。
手が届かないで背伸びしていると、晃(渋江譲二)がとってくれた。
アルバイトでの筋肉痛だ、という楓に、晃は、言うのは簡単だが続けるのは大変だ、という。わかってる、という楓に、わかってるなら、自分達のために頑張ってる人の努力、無にするような言い方しないと思うけど、と、楓の亜紀への言葉について諭す。

亜紀が牛乳配達から帰ると、楓がもう起きていて、朝食の食卓の準備を手伝っていた。
帰ってきた亜紀に千歳は、さっきまた無言電話がかかってきたが、紅司じゃないかと思う、という。

亜紀は東京の亮介(天野浩成)に、仕事が終わった後ちょっとだけでいいから、紅司の様子をみてきてくれるよう頼む。
そんなに言うならまあいいけど、と、不承不承という感じながら、引き受ける亮介。
ありがとぉーう、恩に着ます! といって通話を終えた亜紀は、閉じた携帯を握り締めてまた「亮介…ありがとうっ!」と、感謝の言葉をつぶやく。
一方の亮介は、なんでいっつも俺はこうなんだよ、とぼやき、遅刻しそうになっていることに気づいて、おおあわてで駆け出す。

亜紀は学校に出かけていこうとする楓に、初給料なので何かほしいものはあるか、それともお小遣いのほうがいいか、と尋ねるが、楓は、お小遣いぐらい自分で稼ぎますから、といい、この間は生意気なことをいってすみませんでした、と、頭を下げる。
わかってくれたならいい、頑張ろうね楓ちゃん、と、楓の手を取ろうとする亜紀の手を振り払った楓は、もちろん出て行くためのお金もためる、と、頑なな姿勢を崩さない。
そして、亜紀が家を買うお金をためるのが先か、自分が東京に帰る資金をためるのが先か勝負だ、お互い頑張らないとね、と言ってその場を後にする。
そこに、花梨がやってきて、花梨はここにいていい? と問いかけてくる。
花梨はここにいたい、ここにはママははもいるし、おじいちゃん、おばあちゃんもいる、ゆきちゃんだっている、花梨はここがいい、といって涙ぐむ。
亜紀が抱きしめると、花梨は、お兄ちゃんだって帰ってくるよ、きっときっと帰ってくるよ、という。
そんな花梨をぎゅっと抱きしめて、涙を流す亜紀。

スーパーで商品をみていた紅司のランドセルに、紅司にいやがらせをしていた3人組が、商品の消しゴムを放り込む。
それに気づかず紅司が店を出ようとすると、店員が追ってくる。
そこにはちょうど、亮介がやってきていた。
君、万引きしなかったか、と紅司に尋ねる店員の言葉に、紅司も、それをみていた亮介も驚く。
話を聞かせてもらおう、と、店員は紅司を、事務所に連れて行く…
Check! −天野さん亮介くんみどころ−

愛の劇場『愛のうた!』亜紀に“お願い”と電話をかけられ「おねがいったってー!」と、仏頂面の亮介くん。
その口調、すっかりコドモ口調(笑)。
ノータイのスーツジャケット姿で携帯を構える姿の渋さ、かっこよさとのギャップが楽しく(笑)。

愛の劇場『愛のうた!』「そんなに言うなら、まいいけどー」という口調も、不承不承というカンジの亮介くん。
そんな気のない声を出していても、いざとなったら亜紀と同じぐらい大活躍することは、すでに視聴者には火を見るより明らか!
亜紀が「ありがとぉーぅ! 恩に着ます!」と亮介に言った上、電話を切った後も重ねて「りょぉすけぇ…ありがとうっ!」と、むちゃむちゃ気合を入れて感謝しているのも、それを見越してのこととしか思えず。

愛の劇場『愛のうた!』「…って、なんでいつも俺はこうなんだよ」と、ものすごく不機嫌な声、ふくれっつらでぼやく亮介くん。
亮介くん自身が、そういう展開を一番予期しているのでは(ちょっと様子を見に行くぐらいでは、ここまで言うことはないと思われ!)
そして実際、そういう展開に…(笑)

愛の劇場『愛のうた!』腕時計を観て「やべっ!」と顔をしかめ、駆け出す天野さん亮介くん。
かばんを肩から背中にかけて走る後ろ姿、高校生のような。
人をよけるときの動きがまた、天野さんぽく。

愛の劇場『愛のうた!』紅司が万引きの疑いをかけられているのを目撃しての、驚きの表情。
目をみひらいて、口許がゆるく結ばれた、くっきりとした表情!
瞳に光が入って、きれい。


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Last update :
16th November 2007

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