愛の劇場

愛のうた!

第44話
5円玉の約束…



Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起  演出 ◆ 田沢幸治
その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2007年12月27日 13:00〜13:30

◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年12月27日】
【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ
黒川 楓:荒井 萌  黒川紅司:泉澤祐希  黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二  蒔田亮介:天野浩成  小峰直也:嶋 大輔  宇喜多 稔:石橋 保
内田麻里:橘 実里  内田 守:新妻大蔵  桜井慶太:兼子 舜  小峰舞:金澤美穂
黒川稲穂(回想):岡田浩暉  黒川源三:左右田一平  黒川千歳:大森暁美  ほか
Story
稔(石橋保)はリビングのテーブルの上に置き手紙をみつける。
“おじさん ごめんなさい
 僕たちは那須に帰ります。
 おじさんがよくしてくれたのも お母さんが僕たちのこと考えてくれたのもうれしいけど
 やっぱり僕たちは那須がいい。
 ママ母さんがいいんです。
 何がそんなにいいのかと言われると分からないけど
 とにかく一緒にいたいんです。
 ママ母さんは僕たちの大切な家族です。
 僕たちは家族なんです。”

那須では、荷物をまとめた亜紀が家を出て、迎えに来た亮介の車に乗り込もうとしていた。

那須に帰ってきた子供達は、家への道を走っていた。

亜紀は、途中で、亮介に車を止めてもらう。
ごめん、最後に寄って行きたい所があるの、という亜紀の言葉に、亮介は車の向きを変える。

子供達は那須の家に着くが、鍵が閉まっている。
楓は亜紀の携帯に電話をかける。

稲穂が描いた丘にやってきていた亜紀。
その場所に近づいていく亜紀を、停めた車のそばから見守る亮介。
車の中では、亜紀の携帯が鳴っていた。

亜紀が電話に出ない、と楓。

亜紀は稲穂の形見の五円玉に、稲穂さん、私幸せになるね、と語りかける。
そして、稲穂が描いた樹に、五円玉をかける。

稲穂にプロポーズされた日のことを思い出す亜紀。
俺には子供が三人いる、子供が苦手な亜紀ちゃんにとって、多すぎるってことはわかってる。
でも…俺、どうしてもあきらめられないんだ、という稲穂。
さっきから何言ってるの? という亜紀に、結婚して下さい、と稲穂。
ダメかな…ダメだよな…けど…そこをなんとか。
子供達と俺を、亜紀ちゃんに見守ってほしいんだ、お願いします、という稲穂に、断ったらどうするの? と亜紀。
待つ、という稲穂。
おばあちゃんになっちゃうよ、と亜紀。
それでも待つ、と稲穂。
なんでよ、という亜紀に、稲穂は、亜紀ちゃんはきっと来てくれるから、本当に好きな人とは、絶対に離ればなれにならない、僕はそう信じてるから、と断言する。
なっちゃったじゃない、みんな離ればなれになっちゃったよ、と、悲しげにつぶやく亜紀。
そこに、子供達が、亜紀を呼びながら駆けてくる。
驚く亜紀に、子供達は、家に行ったけど誰もいなかった、もしかしたらここにいるんじゃないかとみんなで来た、と言う。
楓は、自分達を嫌いになったというのは全部嘘だったと亮介から聞いた、と話す。
本当は帰りたかった、でも自分達がいると、亜紀が幸せになれないと思い、帰りたいと言えなかったと紅司。
ごめんなさい、私達がいないほうが継母さん幸せだってわかってる。
それでも、私達、継母さんのそばにいたいの。
楓の言葉に、紅司も続く。
お願いだよ、もう一度僕達の継母になって。
おねがい、ママ母…と、亜紀にすがりつく花梨。
“いつかきっと亜紀ちゃんとあの子達はうまくいく”
“本当に好きな人とは、絶対に離ればなれにならない”
稲穂の言葉が、亜紀の胸によみがえる。
亜紀は子供達に告げる。
ばかだね、あなた達がいないほうが幸せなんて、そんなことあるわけないじゃない。
私も、私も…あなた達と一緒にいたい。
あなた達と一緒にいることが、私の幸せなの。
ほかに何もなくても、あなた達と暮らしたい。
子供達を抱きしめる亜紀。

そのとき、亮介が亜紀を呼ぶ声が。
もう亮介は車から、亜紀の荷物を下ろしていた。
笑顔で、幸せになれよ、と声をかけてくる亮介に、亜紀はうなずく。
そんな亜紀に、亮介はうなずくと、福岡に発っていった。
あらためて、子供達を抱きしめる亜紀。

リビングで一人、子供達の置き手紙をみつめる稔。
レイコ、ごめんな。
君の希望がかなえられなくて。
しょうがない、遺言書でも残しておくか、なッ。
そう、レイコの遺影に、語りかける。

稲穂が描いた樹にかけた五円玉を取り戻した亜紀。
子供達も、それぞれの五円玉を取り出す。
亜紀は自分の五円玉を握りしめ、ありがとう…と感謝する。

また元の家で、元通り暮らそう、という亜紀達の申し出を、断る、と源三は突っぱねる。
お前達なんかと一緒に暮らしたくない、ここは売ると決めた、人が住み着いていては話にならない、出て行け! と、亜紀達を一喝。
そんな源三に、ぼうぜんとする亜紀達。

亜紀達はとりあえず、喫茶店《三匹の猫》で、戻ってきたことを直也(嶋大輔)、舞(金澤美穂)、守(新妻大蔵)、麻里(橘美里)に報告。
皆、亜紀達が戻ってきたことを歓迎する。
亜紀や楓が、源三が戻らないと言っている、と話すと、直也も守も不審がる。

亜紀は源三と千歳の新居に、千歳を尋ねる。
千歳は、病院もスーパーも近くて何の心配もない、亜紀達があの家に戻って自分達を迎えてくれるのは本当にありがたいが、自分達はここで暮らしていくと決めた、年をとるとこういう所のほうがいい、わかってほしい、と、同居を断る。

亜紀が帰った後、本当にこれでよかったんですか? と源三に問いかける千歳。
ああ、と答える源三。

楓は再会した慶太に、源三が帰って来ないことを話す。
慶太は、子供が親の面倒を見るのは人間だけだからな、といい、源三達を連れ帰ったら、亜紀が面倒を見ることになるのでは、と指摘する。

楓は家に帰って、源三は子供達と同じことを考えているのかも、と亜紀達に告げる。

紅司は源三に、窯の後ろの方がメチャクチャに壊れている、とにかく来てよ、と電話する。
駆けつけた源三、千歳が那須の家に着いたのは夜だった。
しかし、源三が調べてみても、窯に異常はない。
そこで紅司達は、窯が壊れたというのは嘘だと明かす。
嘘をついてごめんなさい、と床に手を突いて謝った亜紀は、源三達が自分達と暮らしたくないという理由がわからず一生懸命考えた、亜紀達の負担になることを気にしているのでは、と指摘する。
だったら気にしないで下さい、私頑張りますから、お使いや病院は私がなんとかします、何があっても私がなんとかします、と言いつのる亜紀。
でも、これから三人の子供を育てなければならないのに、年寄りの面倒なんてとても…と千歳が言うと、そのときは子供達に手伝ってもらいます、と亜紀。
私達、家族なんですよね。困ったときは助け合う、そう教えて下さったのは、お義父さんやお義母さんじゃないですか。
そういって亜紀は、手を突いて頭を下げる。
お願いします、帰ってきて下さい。
私達のそばにいてください、お願いします。
子供達も揃って頭を下げる4人に、ありがとう亜紀さん…と涙する千歳。
おじいちゃん、と源三に寄っていく花梨。
おじいちゃん、僕にもっと陶芸教えてよ、と紅司。
俺はもう陶芸はしたくない、という源三に、じゃあなんで窯が壊れたって慌てて来たんだよ、と紅司。
楓も、お願いおじいちゃん、紅司に陶芸教えてやって、と頼み込む。
しかし、道具は全て売ってしまって…と源三。 その源三の言葉を聞いて、笑顔で顔を見合わせる子供達。

源三が作業場に行くと、晃が戻ってきていた。
道具は全て買い戻しました、という晃は、紹介してもらった窯、クビになりました、という。
ここにいたといは気づかなかったんですけど、どうも協調性がないみたいです、という晃。
協調性のないヤツに、俺の窯が勤まるか、という源三に、そういう変わり者じゃないと勤まらないんじゃないですか、と言い返す晃。
源三が黙っていると、何も言わないのは許した証拠、でしたよね? と晃。
よく帰ってきてくれた、よく…と、涙にくれる源三。

皆で囲む食卓で、花梨が“家族のルール”を唱えていた。
そのまま、今まで通りの暮らしが続くかと思われたが…

稲穂の遺影の前で、何事かを決心する亜紀。
家族が集まる場で、亜紀は楓に言い渡す。
楓ちゃん、東京行きなさい。
あなたは、東京に帰りなさい。

Check! −天野さん亮介くん的みどころ−
愛の劇場『愛のうた!』(天野浩成さん演じるキャラクターの登場シーンについて)



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Last update :
28th Decmber 2007

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