15th December, 2005  
STUDIO VIVID(東京・代々木)
出演者:天野浩成さん オクイシュージさん



FM FUJI『RADICAL LEAGUE』
オクイシュージのオレがカバやねん
公開録音



 2005年12月15日(木)、台風のさなかの【2005年8月25日_FM FUJI『RADICAL LEAGUE』公開収録】以来となるFM FUJI『RADICAL LEAGUE オクイシュージのオレがカバやねん!』公開収録に行ってきました!
 御承知のように、FM FUJIの公開収録は、観覧スペースがあるわけでもなんでもない、さして広くない歩道のある公道に面したガラス窓から観ていていいですよ、という(ただし、中の音声は全く聞こえない)、というもの。スタジオVIVIDに向かうため外に出た瞬間は“あ、今日はあまり寒くなくてよかった”と思ったのに、何時間も外にいるとどんどん冷えてきて、天野さん御登場の22:00頃にはほんっとうに寒くなっていました…
 そのため“マッチ売りの少女”効果か、スタジオの窓の中の天野さんは、キラッキラにキレイに見えました…




【繊細なかたち。天野さん御登場】

 22:00頃、これから天野さんのコーナー、ということで、天野さんがスタジオに。
 天野さん、短い茶髪(立ててはいなかったです)にメガネ、あごにはちょっとヒゲ、黒のジャンパーという、特徴だけ書くとワイルド系に思えそうなパーツなのに、全体の印象としてはとても細面な感じが強調され(あごのヒゲでよけいに?)、目の二重がくっきりときれいに見える、とても繊細な造形に見えました。
 とにかくきれいな天野さんなのですが、お話をしだすと、“きれい”から“かわいい”そのものに…(笑)




【紙袋、その後。前回ばなし】

 “オクイの十戒”のOP音声が流され、続いて『A day in the life』のイントロ。
 『A day in the life』の歌がはじまると、オクイさんがゲスト紹介。
 天野さん、にっこにこで「どうもこんにちはーあまのひろなりですよろしくおねがいしますー」。
 オクイさん「おひさしぶりです」天野さん「おひさしぶりですー」というあたりから、もうフレンドリーいっぱい!
 「8月やから、わりと…4か月ぐらい?」「4か月ぶりぐらいですね」
 オクイさん、わりと…間隔が短いということか間隔が長いということか、それとも?
 「元気でしたか」というお言葉も、前回の最後のほう、昼ドラ撮影をされている天野さんにとっても親身に“ほんまに体力使うやろ! 気をつけてな!”と言ってくださったオクイさんが言ってくださると、ひときわうれしく。
 天野さんの「元気でした!」、いかにも年下っぽくて可愛く。
 「前回の話、覚えてますよ。前回なんやっけ、そう、紙袋の話した!」
 「あーそうそう、紙袋でおこられる話ですよね!」
 スタッフ様からの、天野さんはいつも両手にいっぱい荷物を持っているけれど、紙袋はやめてほしいという要望。天野さん的にはあれも“おこられる”になるんですね(笑)。
 「常に紙袋持ってるっていう」…とリマインドするオクイさんに、天野さん「だいぶ改善されました」。
 「ホンマ?」
 「はい」
 「この4ヶ月で?」
 「はい」
 「使わなくなった?」
 「あの、こっそりと」
 「つこうてんのや!」
 ちょっと声を立てて笑う天野さん。『デザイナー』で慣れ親しんだ関西ノリ、今はなつかしく感じられていますでしょうか。




【“気がついたらスターバックスですよね” 大人になった話 その1】

 「なんか、大人になったという話で」というオクイさんに「大人になりました」と天野さん。
 何かというと…
 手元の資料を見ながらオクイさん「えー…今までコーヒー飲めなかったの!?」
 天野さん、やわらかい声で「飲めなかったんですよ」
 「…それが飲めるようになったと」…この時点でもうオクイさん、微笑ましげに笑ってます(笑)
 オクイさん、しみじみ「子供やん」。
 言われた天野さん、不思議そうに「なんでですか?」と、微妙に関西ぽいアクセントで(笑)。
 「なんでコーヒー飲まれへんの?」
 「前、飲んでたら、おなかいたくなって…」も、微妙に関西アクセントなんですが、関西アクセントだろうがなんだろうが、コドモ全開の天野さん…
 大笑いしたオクイさん、「かなんなーもー、そんなんたまらんやん! 母性本能くすぐられて…どうすんの!」
 …そうおっしゃっているオクイさん御自身が、一番天野さんにやられているように思えます…天野さんが登場される前の、下ネタ等バリバリで大暴れ(話す内容だけでなく、身体も動かしながら大暴れ! 皮パンをはいてきたら、そのすれる音がおならの音に聞こえるっていうんで、これは皮パンがすれる音ですとわざわざ宣言しなければならなかったぐらい!)でヤンチャしてたのが、天野さんを前にすると、すっかり優しいお父さんモード(笑)。
 「ほんと、すんごい、おなかいたくなっちゃって…」と、天野さんは真剣。
 オクイさん、すぐに親身モードになって「調子悪くなって」天野さん「調子悪くなって」
 「コーヒー飲む人って、当たり前にコーヒー出すじゃないですか」という天野さん「飲む飲む飲む、オレ、ものすごい好きやもん」とオクイさん。
 「ですよね。で、こう、出されるじゃないですか。…のめない…」
 この“…のめない…”が、つぶらな瞳でちょっと困ったように言われると、とってもスゴイ威力です(笑)。
 オクイさん、ほんとに神妙に「せっかく出されたのに…」
 「だからもう、撮影でも全部、コーヒーのときは、濃いお茶みたいなのを用意してもらって」
 「なんでそれが…今、大丈夫になったの?」「なりました」「なんやろそれ」と、オクイさん、当然の疑問を。
 天野さん「これ、『デザイナー』って作品を僕、こないだまでやってたんですけど、大阪ずーっと通ってたんですけど」
 「ねえ」というオクイさん、天野さんが前回、大阪の収録から台風で来れなくなるかも…だったことを思い出されたようです。
 「たぶん、それのストレスですね」と、天野さん、きっぱり。
 オクイさん、笑いながら「ちょっと待って。…ストレスで、飲めるようになったの!?」
 「スタジオにずーっとこもってるじゃないですか。朝から晩まで。そうすると、のむものも周りにあんまなくて、なんかこう、タバコばっか吸ってても気持ち悪くなるし、しかたなしにちょっと飲んでみたら、そのうち飲めるようになって」と、『デザイナー』撮影、大変だったんだな…と改めて思わせてくれる天野さんのお言葉。
 「じゃあ、今もう普通に飲めるの」というオクイさんに、「気がついたらスターバックスですよね」という天野さん、得意げ(笑)。
 「スターバックスなんて大人デビューじゃないですか。…どこがやねん、ぜんぜん大人ちゃう」と、オクイさん、天野さんのコドモ攻撃にやられてます(笑)。目の前でまた天野さんが、カワイク笑ってるし!
 「でも、あんま飲みすぎたらあかんよ。飲めるようになったからって」と、オクイさん、すぐに親身モード。
 天野さん、そんなことは思ってなかったというように「ですかね」オクイさん「そうやで!」。当たり前です!
 オクイさんは「そらそうやん!」とおっしゃっているのに、天野さん「僕、この歌…今流れてるこの歌録ってるときにも、スタジオのコーヒーのポットなくなるまで飲んでました…」
 「…キミ、極端やなあ! 飲まれへん思ったり…そんな…今もう飲みまくってんの?」
 「食後のコーヒー」と、天野さん、ちょっと得意そう、うれしそう(笑)。
 オクイさん「あかんで、飲みすぎたら。今度胃がやられるで!」天野さん「なんすかね?」オクイさん「そうよ! 荒れてしまうよ!」天野さん「ほどほどに」オクイさん「ほどほどに」
 オクイさん「でちょっとミルキーな感じで」天野さん「ミルキーな感じで」オクイさん「オレなんかいつもミルキーな感じで…」天野さん「ミルキーな感じで」」オクイさん「おいしいもん」天野さん「おいしい…」と、ミルキーリピート。
 「いつもスターバックスで何飲んでんの?」と聞かれた天野さん「オレ、エスプレッソとか…」。オクイさん「濃いやん!」
 …オクイさんのツッコミももっともだと思うのですが、この点に関しては、かなり長い間コーヒー飲むと気持ち悪くなっていたりした自分もここ数年のコーヒー飲めるようになりはじめが、ヨーロッパでのイタリア料理店のシメのエスプレッソあたりからで、まだコーヒーに苦手感があった時点から選ぶとしたらエスプレッソだったことを思うと、突っ込めません…なんでなんだかよくわかんないです…。
 オクイさんの“濃いやん!”はツッコミなのに、天野さん「そうそう、濃い」などと、同意を得たようなうれしそうなリアクション(笑)。「あと、豆乳のやつ…ソイラテ?」
 そこで話が一段落して、笑い合うお二人。なんだかもう、フレンドリーです!




【“ちょっと大人になりたい年頃です” 大人になった話 その2】

 「かと思えば、お蕎麦屋さんに通いつめている!」と、オクイさん、次の話題へと進行。
 「これはちょっと前になるんですけどね。これは…」と天野さん。
 「毎週7冊…? マンガ雑誌を読むのが日課だった…?」と、なんやこれ、という感じで資料を読むオクイさん。「1週間ほど買いそびれ、マンガを読みに、お蕎麦屋さんに通うように…」
 「そうなんですよ! とりあえず、読んでなかったマンガ全部読んだんで、最近はちょっとお蕎麦屋さんから遠のいてますね」という天野さん…お蕎麦屋さんは、マンガだけのためだったんですね…。
 オクイさん「…7冊も、何を読んでんの?」天野さん「週刊系…だいたい…」オクイさん「全部読んでんの?」天野さん「だいたい…」
 「週刊マンガ大好き?」「大好き!」。この“大好き!”が、すごく実感こもってます天野さん(笑)。
 「そんなかで、何が一番好きなの? 連載もの」と聞かれ「…ああ、タイトルでってことすね。いやあ、もう、わかんないぐらい好き…」…わけわかんないです天野さん!
 オクイさん、笑いながら「これはもうめっちゃ、とかじゃないんだ」
 「じゃなくて。あの…移動中とか、あの…なきゃあさみしいんです…」…マンガ好きまでさびしんぼうの表れだったとは、天野さん…
 「単行本では読まないの?」には「あんま読まないですね…週刊系…」。
 「週刊でしか読まないの。珍しいねえ…」「はい…」
 なんというか天野さん、週刊マンガは、特定の作品が好きとかそういうことじゃなくて、いつも新しいことでにぎやかに楽しませてくれるモノがそばにあってくれる感覚がお好きなのでは…さびしんぼうさん…(笑)。
 オクイさん「それで遅れたらその遅れを取り戻すためにお蕎麦屋さん行くの」天野さん「おそばやさんいく…」
 「そこのお蕎麦屋さん、7冊全部揃ってるの?」との問いには「だいたいありますね」とのこと。オクイさんの言う通り「それは珍しいお蕎麦屋さんやね!」天野さん「そうです」
 「普通遅れてるやんか! 半年ぐらい前のがぽっとあったりするやん。そこちゃあんと…?」「あるんです」
 「そこ、御主人もこまめに読みまくってはんのや」「たぶん、こまめに…」オクイさんの言葉を微妙にリピートする天野さん。

 オクイさん「よかったな、そんなん近所にあって」
 天野さん「よかったです。最近は、やきとり屋ですね」
 オクイさん「…え、どゆこと?」
 天野さん「ひとりで、やきとり屋いくんですよ、ぼく」
 オクイさん「…ごめん、ちょっと、話変わった?」
 天野さん「あ、話変わった」
 オクイさん「いいよいいよ、かまへんかまへん」…優しいですオクイさん!

 その話題転換のしかたはともかく、大阪で一人でごはん食べていてさびしくなっちゃって泣きながら椿さんに電話したりしていた天野さんが、“ひとりでやきとり屋さん”には、びっくりです! ほんとに大人になっちゃったんですか、天野さん!

 「さっきね、蕎麦屋って書いてる(注:オクイさんの手元の資料のこと)じゃないですか。最近はやきとり屋だなあ、って…」
 そんな、資料をほごにするようなことを言い出す天野さんにオクイさん「お蕎麦屋さんじゃなくて、何を言うてるんやと。もうお蕎麦屋さんじゃないぞと今は。時代はやきとり屋さんだと。…なぜ?」
 「ひとりでね、お酒を呑むっていうね、楽しみにしてたんですよ…」
 天野さん…“お酒は友達”…?(笑)
 「お酒どれくらい飲む?」という問いに、考えてこむ天野さん。オクイさん「…結構飲む?」天野さん「結構飲みますね」
 「何? 焼酎?」と聞かれると「焼酎…ビールから始まって焼酎…。ま、最近はやきとり屋さんなんでビール、焼酎なんですけど…」
 オクイさん、ちょっと驚いたように「1人で行くの?」。天野さん「1人で…」
 「そんなぁ、天野くんみたいな、えらい二枚目来たら、どうなんの?」というオクイさん、驚きの内容は、こんなおこちゃまな天野さんが1人で焼き鳥屋!? というわけではなかったんですか(笑)。
 「いや、別にどうもなんない…。あ、すいません…みたいな…」
 その“すいません…”がなんともつつましくてたおやかな天野さん。おりしもBGMが『雪彩−ユキイロ−』のイントロから歌いだしのあたりで、情緒たっぷり!
 「カウンターで…」と天野さん。
 「どれくらいの時間呑むの、1人で?」と聞かれて「一時間くらいかな。仕事終わって、ちょっとお腹すいたなあと思って、やきとり屋さんで」と答える天野さんにオクイさん「かっこええなあ! 逆にそれ!」と、感嘆符!
 「それが最近、しあわせなんですよ」という天野さん、すごくうれしそう。
 週刊マンガのことといい、ひとりでお酒といい、天野さん、大好きなものに囲まれていると、さびしくなくてすむのかな? という感じ。
 オクイさんが「お酒、飲めないんですよ」というと、「全く」と、今度は天野さんが親身モードで聞きに入ってます。
 「ちょっとは飲めるんですけど。だからうらやましいの、そういうの」というオクイさんに天野さん「すごい楽しいすよ!」
 オクイさんはあっさり「ああそう」でしたが、あんなにひとりのゴハンをいやがっていた天野さんがそこまで“すごい楽しい”になったのは、ほんとうに謎。
 オクイさん「焼き鳥頼んで」天野さん「焼き鳥頼んで。つまみながら…うん…のんで…皮…ハツ…って焼いてもらって」
 「誰か連れてったりせえへんの?」と聞かれると「前は、大勢で行くのが好きだったですね」
 「なんか、後輩におごるとか言うてたやん!」と、前回の話をされるオクイさんに天野さん「そうそう、かっこ…アレなとき」…“自分を男前だと思うとき”です天野さん!(笑)
 さっそく「何を言ってるんだろうオレは」な天野さん。「オレ、何聞いてんだろう」とオクイさん。フレンドリー!
 「そう、前は大勢が好きだったんですよ。最近ひとりでこう…」という天野さんに、オクイさん「それは実際あれやねぇ、コーヒーじゃないけど、感覚が大人になったかも」天野さん「大人になったかもしんないですね」
 オクイさん「まあ、子供時代の天野くんをオレ知らないからわからないけど、そうなのかもしれないね」天野さん「ですねえ」…なのですが、その“子供時代”がつい数ヶ月前まで、という天野さん…
 オクイさん「それか! ものごっつ背伸びしてるか、どっちかやねん」
 天野さん、大笑い!
 オクイさん「ああそう、それ結構ええやん、雰囲気が気持ちええやん」
 天野さん「ちょっと大人になりたい年頃です」
 オクイさん、そんな天野さん(27歳)に笑い。ほのぼの。




【“たぶんいっしょ” 洗剤ばなし】

 次の話題は「洗剤バカである、と」。
 「えー、お洗濯の洗剤にどっぷりハマる…これ全っ然意味わからない」とオクイさん。
 「僕、洗剤が、家にすごくたくさんあるんですよ。…たくさんある? 何種類もあるんですよ」
 天野さんが言い換えたりしたところで、オクイさんに天野さんの心伝わらず、「入浴剤じゃなくて?」。天野さん「洗剤。あの、下着はこの洗剤で洗って、」
 「…ごっつぅめんどくさいことしてない?」というオクイさんに天野さん「そんな感じ。それが楽しいんですよ」と、弾むようにささやくように(笑)。
 オクイさん、そんな楽しそうな天野さんに笑いながら「ごめん、全っ然わからへん」
 どうしても伝わらない天野さん「えーっ…なんか、たのしい…自己満足ですよね」と、もうわかってもらえくてもしかたない!モード。
 「下着はこれで洗いますと。それで?」とうながすオクイさんに、天野さん「で、下着の柔軟剤はこれだと。」「え、下着と柔軟剤も…」「柔軟剤も何種類かあるんですよ」
 オクイさんの理解をどんどん超えていく天野さんですが、オクイさん「…それで?」
 天野さん「このTシャツは、ちょっと生地が綿だから…破れた加工がしてあるから、大事に洗いたいな、っていうのは、ちょっとおしゃれ着洗い用の洗剤で洗ったりとか」
 「そんなんあるの? おしゃれ着洗い用とか」「ありますあります」
 …とまできたところでオクイさん「そんなん、何を…男らしないなーもーう!」。天野さん、可愛い声を立てて楽しそうに笑い!
 “男らしくない”と言ったオクイさんもすぐに「ああそう」と、ちゃんと天野さんのお話を聞くモードに。
 「これには漂白剤を入れようかな、と。デニムは、おしゃれ着洗い用で」と、天野さん、まだ洗濯話を楽しげに続けてます(しあわせそう!)。
 でも、天野さん、我に返ったのか「…なんか、そんなことばっかやってるんですよ、家で」
 「そんな、男の子で普通、珍しいやん」と言われた天野さん「なんでですかね…楽しいですよ! あの、パズルしてるみたい、テトリスとか」
 「だったらテトリスやろうよ! オレはテトリスやってるほうがおもろいもん。…なんでえー? オレは洗濯とかあかんわぁ…」というオクイさんに、天野さん「だめですか」と、ちょっと残念そう。
 そんな天野さんにオクイさん、歩み寄るように「いや、確かにもう少しソフトにあがらへんかなとか思うよ。…何? 天野くん自分で干すやろ、それで、ああ、ソフトなしあがりやぁ〜、とか」天野さん「なんかの宣伝みたいに(笑)」オクイさん「そうそう。…思うわけ?」
 天野さん「いや…思…わないですね」
 オクイさん「違う? やっぱり仕上がり。乾いた後とか」
 天野さん「たぶんいっしょ」
 けろりとおっしゃってますが、それでは意味ないのでは天野さん…(笑)
 オクイさんも「…そんなもん、一緒でええやんか」 天野さん「ですよね…」…ややしぼんでます天野さん…。
 天野さん「なんか…自己満足の世界…」 オクイさん「それが楽しい?」 天野さん「たのしいですね…」
 ちょっとしんみり(?)このお話は終わり。
 …【2005年8月27日_『DEPARTURE』発売記念イベント in 利府】以来、『ちちんぷいぷい』のような関西ローカルとはいえテレビ放送までも使って語り続けられた“洗剤ばなし”に“しあがりは、たぶんいっしょ”というオチがつくとは、思ってもみませんでした!(笑)




【“うん、あー、そうなんだ! って” 串カツばなし】

 「さっきドラマで大阪行ってたゆうてたよね。ほんと、大変だったと思うんですけど」とオクイさん。
 前回の“ほんまに体力使うやろ! 気をつけてな!”がよみがえるような、親身な声がけ。
 「なんか、ドラマの撮影中に、串カツがマイブームになったと。」
 「そうなんですよ! 串カツが。あの…ちょっと…大丈夫ですか?」
 「ええよ」とオクイさんに言ってもらって、話し出す天野さん。
 「串カツって大阪って、有名やったかなあ、と」とオクイさん…ワタシタチは天野さんの“大阪は串カツ!”トークに洗脳されて、大阪の名物は串カツだとすっかり思い込んでいたのですが、違うんですかーっ!!
 天野さんも「え、名物ですよね?」
 でも、オクイさんは「えぇぇーっ!?」
 「だって、東京で串カツやさん、なかなかないですから」という天野さんに、「あるよ!! 何ぼでもあるよ!」とオクイさん。
 「え、教えてくださいよ!」と、天野さん、かなり本気です(笑)。
 「オレ、代官山とか、よく行くよ?」というオクイさんに、「あ、全然わかんないです」と天野さん、「あるよねえ!」と、スタッフの皆さんに同意を求めるオクイさん。
 天野さん「え、“そーすにどづけきんし”みたいなところですよ?」…天野さんの“正しい串カツ屋さんかどうか”の基準は、そこにあるらしいです…
 「そうよぉ! 串カツ屋さんって普通そうやでえ!」というオクイさんに、天野さん「あの、通天閣の下みたいなとこですよ?」。そこまで言われるとオクイさん「あ、そら大阪だけやわ」。
 ここでオクイさん、はっと気づいて「…ソース二度づけって、大阪だけなの!?」。
 そうです、という空気になったスタジオに「えー、ちょっと待って待って」となったオクイさんですが、天野さんが得意げにサムズアップしている(カワイイ!)のには「グーやあれへんがな! 見えへんねんから」と、コドモをたしなめるように(笑)。
 「いや、オレ行ってるとこは、ダメよ? 」というオクイさんに「(そこは)来てるんですよ、大阪から」と天野さん。オクイさん「あ、大阪から来てんのや、オレ関西人やから知らんかった。それが当たり前やと思ってるから知らんのかな」と、「だと思いますよ」という天野さんのコトバに納得してしまわれました。
 「え、なんで? それがいいの?」と、天野さんのツボを不思議がるオクイさん。
 「それがねえ、おいしいんですよね」と天野さん。
 「コースみたいになっとるわけ?」「いや、そういうとこもありますけど、自分で頼むところもあるし」と、注文方法にはこだわっていない天野さん。
 「ほんでなんや? 二度づけ禁止が感動した?」「うん、あー、そうなんだ! って」
 そんなコドモみたいにわけわかんないところで感動する天野さんに、思わず笑っちゃっているオクイさん「いや、東京にもあるから」。「ホントですか?」と興味津々の天野さんに「おいしいよぉ」と、誘惑するように(笑)。
 「オレ行ってるとこは、頼んで、御主人が、もういらないですっていうまでいろんなのやってくれんの」
 …と聞いた瞬間、天野さん「うわっ、めっちゃいいじゃないですか!」と目を輝かせ!
 「ほうよ、おなかいっぱいになるまでやってくれんの。そこ、ソース、二度づけ禁止よ」。「きんし」とオクイさんのお言葉の最後をリピートした天野さん、「代官山にあるから」と言われると「あ、あとから教えてくださいよ」と、ほんとに行きたそう(笑)。
 「教えるわ。代官山だけじゃないよ、都内けっこあるよ」と言われて天野さん「ホントですか? あんま東京で食べたイメージないんですよね」。
 天野さんを見てオクイさん「でも、天野くん、そんな食べなさそうじゃない!」
 …それは違うのでは!
 「食べますよ結構」「ホンマ? なんか小食っぽいイメージがある」
 …天野さん、“おなかいたくなる”とかしょっちゅう言ってらっしゃるので、確かにそういうイメージもつくかも…
 「いや、結構食いますよ、オレ」「え、じゃあ串カツどれぐらいいくの?」「…20本ぐらい」「…あー、そら結構いくなあ」「くいますよね」
 いっぱい食べて立派な大人になってください天野さん!
 「で、酒、焼酎飲んで」「焼酎とか飲んで」「それでひとりで焼き鳥屋さん行って」「やきとりやさんいって」「蕎麦やないでえ」
 笑う天野さん(笑)。
 「それで家帰って柔軟剤やって」「柔軟剤やって」
 そこでお二人、ほんっとうになごやかに笑い交わし。
 「ほかにも大阪、食べるもんいっぱいあるやんか! 串カツじゃなくても!」というオクイさんに、天野さん「タコ焼きとか?」
 「タコ焼きとか、お好みとかでもそうやし、当然ベタなとこでいえば…そんなんハマらんかったん?」と、不思議そうなオクイさんに、天野さん「全然ですね」
 オクイさん「なんでぇ? タコ焼きなんか、まあ、こんな言うたら関西人ぽくてイヤやけど、全然違うでえ!」天野さん「全然違う、めちゃめちゃうまいですよね」
 オクイさんがあまりにタコ焼きをプッシュするので、天野さん、もはや申し訳なさそうに「…なんでだろ、すごいうまいんですよ、そこの串カツ屋が」。
 そこまで言われるとオクイさんも「そこが一番インパクトあったんや」天野さん「はい」。
 「あと、スタジオが、ちょっと遠くにあったんですよ。あんまこう、都心? ミナミとか、あっちのほう出れなかくて、なかなか…で、ちょうどいいぐらいの場所においしい串カツやさんがあったんで…そこでハマって、じゃあ、通天閣の下とかにあるじゃないですか、新世界。いっぱいあるところ」「『ジャリン子チエ』の世界やな」「そうそうそうそう…なんか、本場だよ、みたいな話を聞いて、じゃあ、そこも食べに行ってみよう、みたいな」
 西九条だけかと思っていたら、西九条でハマって、さらに本場へと足を伸ばしていた天野さん。
 オクイさん、唐突に「ビリケンさん見た?」。天野さん「んんんんん、みな…」と、寝起きのコドモのようなカワイイ声を(笑)。
 「ビリケンさん見てないの。…ごめん」と、急に話振ってゴメン、と、天野さんを気遣ってゴメンネなオクイさん。そこからまた二人で笑い合って、ほのぼの…。




【“野菜…? 串カツ…?” 野菜を食べたほうがええでばなし】

 「自分で料理したりしないの?」と、これは自然な流れで、という感じで自炊ばなし。
 「ぼくはしないですね。ごはんは、つくらない…」との答えに「なんで洗濯はここまで凝るのに、料理せんて…変わってんなあ!」と、天野さんワールドに驚異するオクイさん。
 「そうですか」「普通、炊事洗濯って、パッキングやんか。ワンパックやん」「ぼく、洗濯オンリー…」「ああそう。食事は、つくらない」「つくらないですね」
 という流れでオクイさん、これまた親身にちょっと声を静かにして「外食ばっかしたらあかんで」。
 「身体、悪くなりますかね」「なるよ。それでコーヒー飲みまくってんのやろ。ポット入ってんの全部…」「そう…」「あかんあかん。それでエスプレッソやろ」「えすぷれっそ」「なにゆうてんねんな」で、天野さん、またカワイク声を立てて笑い。
 「気をつけないと。今はええけど! そのうち…野菜とか!」というオクイさんの言葉をさえぎるように天野さん「気をつけます。ちょっと野菜とか」。
 オクイさんが「だってこんなドラマとかやったりやねえ、もぅー、忙しいときなんか、よけい気をつけなかんよ」とすっごく心配そうに言っているのに、当の天野さんはあまり深刻ではなく「ですかね」。
 「そうやで。そんなん、周りの人は気ぃつけてくれへんの!?」と、オクイさんのダメ出しが周りの人に及びそうになると、天野さん「い、いや。どうなんでしょう」。そんな天野さんを見てオクイさん「全然ほったらかし!?」。天野さんは声を立てて笑ってますが!
 「普通そんな気ぃ使うで! 最近疲れてきてるから、こういうの食べたほうがいいよ、とか、野菜とかね」と、周囲の方が言うべきセリフのところは標準語調になって本気語りするオクイさん。「何好きなの? 野菜とか」
 天野さん「野菜…? 串カツ…?」
 これにはオクイさん、笑ってしまって「ちゃうがな! なんで串カツ…(笑) 野菜やん!」。
 「サラダ? サラダ食べますよ」と“サラダ”もあどけなく一音一音発音の天野さんに「サラダでもいいし、煮物でもなんでもあるやんか。あんな食べたほうがええで」と、とことん言ってくださるオクイさん。
 「あ、ちょこちょこ食べてます」と、まだあんまり深刻に考えていなさそうな天野さんを前に、オクイさん「なんやろ、なんで天野くんと話すと、こんなおじちゃん口調になるんや、“食べたほうがええで!”とか」と、微妙に戸惑ってます(笑)。
 ほんとに、天野さん登場前のオクイさんトークから続けて天野さんトーク部分を見ると、あんなに暴れまくっていた兄さんがなんでこんないいお父さんに…と、不思議なぐらいです(笑)。優しい優しいオクイさん。




【身振り大きなおしゃべり。 『雪彩−ユキイロ−』】

 ここで『雪彩−ユキイロ−』。天野さんの紹介で。
 その後にCMも。

 曲&CM休憩になると、天野さん、始まる前にはオクイさんにゆっくり御挨拶できなかったのか、あらためてオクイさんに向かっておじぎをされたり。
 天野さん、窓の外に向かって手を振ったりちょっと会釈したりされたりもしましたが、基本的には曲の間は、オクイさんと熱くおしゃべり。
 すごく身振りをいっぱいされていて、右手を前の方に、上下方向のアーチを描くように前に動かしたり、手でカーブ(曲がり角)を作って、その角のところを指し示したりしていたので(構成作家さんのほうも振り返ったりされていたような)、串カツ屋さんの場所の説明でもしあっているのかな? と思ったのですが、曲が終わってからのオクイさんのお言葉によると、この間は昼ドラばなしをされていたとのこと。
 あのゼスチャーで、いったい何を!(笑)




【“それは、コーヒーも飲めるようになりますよ” CM中の話題:昼ドラ撮影ばなし】

 後半戦。
 CM中に昼ドラの話しをしていたとのことで、オクイさん「撮影大変やねぇ」としみじみ。
 天野さんも否定せず「そうですね、大変でしたね」
 「今聞いてビックリしたぁ! あれ、毎日ある、放送も毎日あるわけやからね、5話分を一気に、おうちのシチュエーションがあったら…」というオクイさんのお言葉を「5話×5ですね。25話分ですね」と、天野さんが可愛い声で修正。オクイさん「えーっ!」とさらに驚愕!
 「25話分を、おうちのセットを建てたら」とはじめたオクイさんの話を「25話分のおうちのシーンを」「その日に撮っちゃうとか」「ずーっと撮れるだけ」と、お二人で互いにリピートしたりシンクロしたりしながら。
 オクイさん「わっけわからん! すごいな」 天野さん「すごいですよね」 オクイさん「それは感心するわ!」
 オクイさんが「普通できることと違うもんね」というと天野さん「それは、コーヒーも飲めるようになりますよ」
 「そら飲むわね。…さっき悪かった。とめるんじゃなかった」と、前半でコーヒーを飲みすぎたらあかんよ、と話されたことをあやまられるオクイさん(あやまることじゃないのに【笑】)。




【“大事な友達がいなくなったしみたいで悲しくなる” アンケートトーク】

 引き続いてアンケートトーク。
 この“アンケートトーク”は、天野さんにあらかじめ回答してもらってあった質問シートをオクイさんが見ながらトークを進めるというもの。
 アンケートシートには、放送で取り上げられるよりも多くの質問があって、そのなかで回答が面白いもの、話題になりそうなものに“これを取り上げる”ということで、赤い丸印がつけられていたようです。設問10問程度に対し赤丸が3〜4問程度、という感じに見えました。
 以下、“第○問”は、とりあげた中でのナンバーということで。

 第1問は“最近の失敗談もしくは怒りもしくは恥ずかしかい、もしくはショックなエピソード”。
 おこたえは“最近忙しくて、30枚ぐらい持っているパンツが、あと2枚しかない”
 「洗濯大好きなんですけど、最近ちょっと映画を撮影してたりとか、いろいろあって、時間がちょっと全然…ないんですよ。で、外寒いじゃないですか!」
 そこまで聞いてオクイさん「あ、洗う時間がない!」、「洗う時間がないんですよね!」と天野さん。
 「洗ってる時間がなくて、30枚ぐらいあるんですけど、今日、はこうと思って数えたら、あと2枚しかないんですよ。
 明日も仕事あるし、あさっても仕事あるし、どうしようかな、みたいな」
 「でも、ごめんな、こんなとこくいついたらイヤかもしれんけど…30枚っていっぱい持ってるねえ!」
 …天野さんのぱんつの枚数より、そのことを話題にするのに“ごめんな”と天野さんを気遣うオクイさんの“いっぱい持ってるねえ!”のなんだかコドモに話しかけるような優しい口調がびっくりです!
 「えー、そんなもんかなあ。いや、ないでえ!」というオクイさんに「やっぱ、仕事入っちゃうと、なかなか洗う時間なくなっちゃう…んですよね。たくさんもってるんですけど…」という説明。
 「…ほんま、朝から夜中、朝方までとか…いつ寝るねん!」とオクイさん、天野さんを気遣い「…あと2枚しかないんだ」。
 「いま数えた分では。でも、たぶん、どっかに眠ってるんですよ」という天野さんに、オクイさん、ちょっと笑いながら「それを掘り起こしてくかあ。2枚だったら、ギリやもんな」「もうギリですよ。だからたぶん、今日帰ったら洗いますねぼくは」
 笑い合うオクイさん & 天野さん。ぱんつでほのぼの。

 第2問は“「くいだおれ」といいますが、倒れっぱなしのはずはありません。くいだおれたあとはいったいどうなるんですか”。
 おこたえ“おなかいたくなる”。
 このおこたえを読み上げるオクイさんの「おなかいたくなる」が、とーっても天野さんちっくで(一音一音こまぎれに発音しようとしてるのに、音と音がビミョウにとけあっているような、ちょっとたどたどしい感じの!)、カワイく!(笑)
 オクイさん、笑いながら「あのな、ちょっと待ってな、天野くんってな…ものすごい純粋やなあ!」。
 「いや、おなかいたくなる、なあ、とおもって…」と、とけちゃいそうな口調でいう天野さん…天野さんにとってはフツウのおこたえです。天野さん、牛乳を飲んではおなかいたくなり(携帯公式のスタッフによるファンボードジャックで語られた、2005年カレンダー撮影時のエピソード等)、コーヒーを飲んではおなかいたくなり、いろいろ大変でした(笑)。
 オクイさん、「パンツあと2枚しかないし…“おなかいたくなる”(←天野さん口調)とか…」と、ほとんど笑い崩れ状態。
 天野さん「おなかいたくなるとおもった。みんな」と、超カワイイ口調で。オクイさんも「なるよなあ」。
 「くいだおれたらあかんな。実際、くいだおれるってことないやん」というオクイさんに「あぶないですよね。くいだおれって」と返す天野さんに、すっかり真面目口調になってオクイさん「あぶないあぶない。あんなん、声高にいったらあかんよね。そうなったらあかんもん」。天野さん、カワイイ口調できっぱりと「だめです」。
 ここでも笑っちゃってからオクイさん「ごめんなあ」。

 第3問は“下半身の毛の意味で使われる「ギャランドゥ」、その本当の意味を天野君的に教えてください”。
 「教えてくれたー! 答えはこうだと。“西城秀樹”だと(笑)」
 「これしかでてこないですよね」という天野さんに「そうやね」とオクイさん、笑いながら。
 さらに「むしろ“ギャランドゥ”って聞いて、下半身の下の毛の意味よりも先に西城秀樹さんですよね」と主張する天野さんに、オクイさん、声を立てて笑いっぱなし(笑)。「確かにそうや、間違ってないですよ。やっぱ西城秀樹さんを見て、世の人はそういう…」
 オクイさんの賛同に力を得た天野さん「質問が逆だと思うんですよ。“ギャランドゥは西城秀樹さんですが、ほかにはなにかありますか”っていう…それならぼく、この“かはんしんのけのいみでつかわれるとおもいます”って答えたと思います」。…ちょっと聞いてみたかったです、天野さんの回答としての“かはんしんのけのいみでつかわれるとおもいます”。
 整理しようとして「『ギャランドゥ』は西条秀樹さんが…」というオクイさんをさえぎるように天野さん「たぶん、だから西条秀樹さんは『ギャランドゥ』なんですよね。」と、わけのわからないことを断言。
 オクイさん「じゃ、西条秀樹さんは下半身の毛なんだ」
 天野さん「…いや…」
 オクイさん「だって、今の答えだとそういう意味になるで」
 天野さん「『ギャランドゥ』は西条秀樹さんです」
 オクイさん「だから、さっき言うたんは、西条秀樹さんだったら、下半身の毛=西条秀樹さんになるやん」
 (オクイさんのその話を聞いてるときの天野さんの微かな“うん”や、たてている笑い声がカワイイ…)
 天野さん「そうです、オレ、どっちがインパクト強いかっていったら西条秀樹さんの方がインパクト強いですね」
 オクイさん「ヤングマンは下半身の毛なんだ。そういうことになってしまうよね? 今の、方程式でいくとねえ」
 天野さん「そうですねえ。え? そうかな? そうじゃないな。そうじゃないです。ごめんなさい。すいませんでした」と、わけわかんなくなった模様の天野さん…
 オクイさん「こんなアホな質問したコッチが悪い」と、またまたあやまりモード。

 第4問は“歯の隙間に挟まっていたスルメが2年ぶりにとれました。そのまま食べるとどうなってしまう?”
 おこたえ“大事な友達がいなくなったみたいで悲しくなる”
 …さびしんぼうフルブラスト!
 オクイさん「……絶対、純朴やわ」と、すっかり天野さんにやられてます。
 天野さん「にねんかん、長いですからね」 オクイさん「長い長い。長いつきあいやからねえ」
 「ちょっとやだなあ、とおもってても、とれ、て、なんかちょっと、かなしい…」
 「そうやねえ、ずーっとそこにあったら、歯と同じやもんね」「そうです。ほぼ歯ですよ」「そうやんなあ。それでモノかんでたわけやからな。スルメでね。それがなくなったらな」
 と、お二人の意見は一致したようで、また静かに笑い合い。




【“…たぶん、ぼく、仲間はずれにされる” アンケートトーク(スタッフ様の証言)】

 第5問はスタッフさんに答えていただいたそうですが、オクイさん「こぉれ、オレも意外やってんけど」というもの。
 「スタッフしか知らない天野くんのこんな一面、あんな一面を教えてくれと。
 …普段の会話は下ネタだ。」
 あたりまえのように「はいはい」と答えている天野さん(笑)。
 オクイさん「たまにドン引きになる」 天野さん「ドン引きになりますね」
 …そのドン引き、アナタのせいだとわかってるんですか天野さん(笑)。
 オクイさん「…オンエアにのっけたらあかんこと言うたらあかんでぇ!」と、すかさず注意。天野さんの「ああ…うふん」というビミョーな音声の返事(笑)。
 そのまま話を進めようとするオクイさんの言葉にかぶせるように天野さん「こで、そのまま流れてるんですよね?」
 オクイさん「そうや、生放送やで。…今気がついた!?」 天野さん、声を立てて笑ってますが(笑)。
 オクイさん、話を続けて「そんな、下ネタ使うように見えないじゃんだって」
天野さん「ちょいちょいやっちゃうんですよね」
 オクイさん、スタジオの奥の天野さんスタッフさん達が控えている部屋のほうを振り返って「…どの方が書いたの? まったくー」と、下ネタ張本人の天野さんより答えを書いたスタッフ様を責めるかのような、徹底的に天野さんの味方(過保護…?【笑】)なオクイさん。
 天野さん「きを、つけてるんですけどねー…」
 「そんな、オヤジギャグ的なのとは違うんやろ?」と、とにかく天野さんをかばうかのようなオクイさんに「…なんか、みんながドン引きするような…」と、オクイさんの助けも無にするうえに、何の説明にもなっていない天野さん。
 「ドン引きする下ネタって…」と、その全貌をはかりかねているオクイさんに「男の人は笑ってるんですけど」と天野さん。
 「だから今いっちばんつらいのが、今撮ってる映画、まわりが女の子ばっかりなんですよ」。
 オクイさんは「いいじゃないですか」、天野さんは「いやいやいや!…なんかこう…いっつも…つらい…」
 1999年、『賭事女王』をやっていた頃は、雑誌インタビューで“ミュージカル(注:セーラームーンミュージカル。小学生から超お姉さままで、20人近くの女性に男性が若干名という世界です)で慣れているので、女の子4人ぐらいは全然平気”と豪語されていた天野さんですが、『仮面ライダー剣』で男子いっぱいの世界で甘やかされて女の子耐性が落ちたのか、それとも今度の映画の現場の“女の子”は『賭事女王』より大量の女の子なのか。
 オクイさん「それを発揮できないから?」
 天野さん「もう、ポロっと言っちゃったらどうしよう、みたいな。…たぶん、ぼく、あの、仲間はずれにされる…みたいな」
 …女の子達に“仲間にいれてもらっている”天野さん、女の子達に“仲間はずれにされたらどうしよう”と思っている天野さん…かわいすぎ…
(注:後日、その“女の子”の親玉・主演女優さんは14歳の中学生と判明! 中学生の女の子に仲間はずれにされたらどうしようとおそれる天野さん…【笑】)
 オクイさん「…ああそう! …この番組、収録やったら、そこメインに話広げていくのにな!」と残念そうなオクイさん、楽しそぉーうにカワイイ声を立てて笑う天野さん。

 他にも答えてくださっているとのことで。
 「普段は、天野くんは、自分の存在を消していると。
 で、消しすぎていて、会社に来ていてもバイク便の方に間違えられてる」。
 「そうですね」などと肯定している天野さんに「そんなに消えるんや!」と感心するオクイさん。
 天野さん「バイク便の人にも間違えられるし、バイク便の人も普通にスタッフだと思って話しかけてますね」。
 「そらいいことですよ! だって、芸能人オーラをガンガン出して歩いてる人もおるけど、逆にねえ」とオクイさんがフォローしようとすると。
 天野さん「僕ほんとに、新宿のドンキホーテの前でマネージャーさんと待ち合わせして、15分間僕みつからなかったんですよ」と、【2005年10月22日14:00_LA SERENA TALK SCRAMBLE】でお話されていたエピソードを。
(待ち合わせ場所がドンキホーテというのも…【笑】。雑誌『キラリ!』2000年6月号のインタビューでも、ドンキホーテによく行くとおっしゃっていた天野さん、変わってないのかなあと、ちょっとうれしく。)
 オクイさん、びっくりして思わず声が小さくなって「マネージャーが? みつけられなかったの?」
 声をひそめるように「あ、それはちょっと出したほうがええな」というオクイさんに「ないですよね」と天野さん。

 そのビミョーな空気を吹き払うようにオクイさん、声を張って「理不尽クイズのコーナー!!!」
 天野さんの「はーい!」がまた、カワイイです!!!




【“なんで、かんだまさあきさんなんですかね?” 理不尽クイズ】

 このコーナーは、答えという答えがないクイズ4問が出題され、一生懸命答えを考えていただき、その答えを構成作家さんが独自に判断するというコーナー。
 ニットのキャップをかぶった構成作家さんが、オクイさんと天野さんとが向かい合って座っていらっしゃるテーブルの脇、オクイさん側にもぐりこむように(狭いスペースなんです!)しゃがみこんで、円形の裏表に“○”と“×”がついた、円の部分の厚みは5cmはありそうな札(中に音声発生装置つき?)を持って、天野さんのお答えを聞くと、天野さん側に“○”か“×”を見せるというスタイルで行われます。
 その結果によって、そのあとオクイさんがしてくださる、天野さんのお仕事の告知が、さらっといったりしっかりいったり、いろいろ変わってくる…というもの。
 ははははは…と笑っていた天野さん、「がんばってください!」と言われると、素直に可愛く「はい!」

 というわけで第1問。
 「ポーランドの自宅から自転車に乗って行方不明になっていた84歳のおじいちゃんが、なんと約1400キロ離れたロンドンの空港で徘徊しているところを発見されました。
 では、おじいちゃんは何の目的でロンドンの空港を徘徊していたのでしょうか?」
 天野さん、ちょっと無言で考えて「…むずかしいですね」と、またカワイイ口調で。
 オクイさん「難しいですねー。でも、おじいちゃんなりになんか理由があったんでしょうね。自宅から1400キロ離れた、84ですよ!」と、答えをうながし。
 天野さん「それは、そのまま徘徊しちゃったんじゃないですかね?」
 「どういうことですか?」と、オクイさんならずとも聞きたくなるところ。
 「いやあ、はいかい、はいかい…はいかいしちゃったんじゃないですか」
 「はいかい、はいかい…?」
 「はいかいしちゃったんじゃないですかね…」
 …と、天野さん、“はいかい”の意味、わかってますかー? というようなわけのわからないお答え。
 当然答えは“×”。
 天野さん「違いますよね、はい」と、あきらめよく。
 オクイさんも「次いこ」。

 第2問は都道府県問題。
 天野さんが愛知県出身ということで、愛知県の問題。
 「愛知県のことならよくわかっているはずです」に「もうばっちりです」な天野さんでしたが。
 問題は「愛知県知事・神田真秋さんは仕事の合間にインターネットでで様々な情報を収集しているそうです。
 では主に、神田真秋さんは、どんな情報を収集しているのですか、ぜひ教えてください!」
 「知事は何を集めているんでしょう」というオクイさんに天野さん、「なんで、かんだまさあきさんなんですかね?」と、わけのわからない返しを!(天野さん、住民票は名古屋に置いてあって、愛知県民のはずなのにーっ!)
 オクイさんも笑いながら「知らんがな! それを聴いてんちゃうやんけ!」と、すっかりフレンドリーモード(笑)。
 そんな天野さんには当然“×”。
 オクイさん「残念」
 天野さん「なんか全部ブーだなオレ」
 オクイさん「大丈夫、あと2問あるから」。こんな天野さんに、優しいですオクイさん!

 第3問は3択問題。
 オクイさん「これはもう、チャンス問題です。」
 問題は「クリスマスの日以外に、サンタさんは一体何をしているのでしょうか。
 次の3つから一番正しい、クリスマス以外の日のサンタさんをひとつ選んでください。」
 選択肢は
 1.トナカイに話しかけて無視される毎日(これを聞いた天野さん、高い声をあげて笑ってます!)
 2.酒と女の毎日
 3.土の中で仮死状態の毎日
 天野さんのおこたえ「いちばんはじめのやつですね!」
 これは“○”。
 天野さん「ありがとうございます!」
 オクイさん「さっきの下ネタ的なんでいうたら、酒と女くるかなあと思ったら」
 天野さん「いや、トナカイに無視されてるんですよ」と、いやに力強く1番を。
 「ずーっと話しかけてる」とオクイさん、「ずーっと話しかけてるんですよ」と言って、また楽しそうに声を立てて笑う天野さん。

 最終問題、第4問、夏に引き続きマイケルジャクソン問題。
 「不可能を可能にしてきたマイケル。
  そんなマイケルが最近、不可能だと思われていたことを可能にしました。
 では次の中から一番正しい、マイケルが可能にしたことをひとつ選んでください」
 選択肢は
 1.豆腐の角で、頭を打って死ぬことを可能にした。
 2.寝ぼけてフルマラソン感想を可能にした。
 3.頭、足、頭の縦回転三段跳びを可能にした。
 天野さん、考え込んで「えー、2番目なんでしたっけ?」と聞いたりした後、「一番やってほしいのは、2番ですね」。
 これは“○”に。
 オクイさん、構成作家さんに「なんでしぶしぶやねん! ええやん、オレもこれやと思うで」と、ほんっとうに天野さんの味方。




【“本みたいなやつ” 告知タイム】

 ということで2問正解状態で、告知タイム。
 『雪彩 -ユキイロ-』がかかる中、『A day in the life』の告知。
 曲は後で流しますけど、いいと思われた方はCD屋さんに行って…とオクイさんが言ってくださっているときに、天野さん「これ、カレンダーなんですよ」と言い出し。
 オクイさん「CD自体が? ジャケットか何かが?」
天野さん「去年カレンダー出したんですけど、今年カレンダー作らずに、このジャケットの中の本みたいなやつ」
 オクイさん、思わず笑って「本みたいなやつ…(笑)。ジャケットでええんちゃう?」
 天野さん「…が、カレンダーになるんですよ」
 …という対話が繰り広げられるのですが、そこに出ていたのはCDのみ版。
 天野さん「あ、これなんないやつだ」
 オクイさん「なんないやつ…」 天野さん「なるやつとなんないやつがあるんですよ」
 オクイさん「…え? 買いに行ったらなってんのやろ? 限定?」 天野さん「限定ですよね?」
 オクイさん、ここで「限定? 情報入れて。中途半端な情報、生放送で言われへん」と真剣モードに。
 天野さん「初回限定」 オクイさん「初回限定盤。わかりました」と、いう間に、スタッフの方がブックレットつき版をスタジオに持っていらしたのですが、開封もされていないもので、あわててセロハンをはがしているプチパニック状態。
 「じゃあ、急いでこれ持ってきて、袋も開いてへんから…急げ、生放送やから時間ないねん!」と、後ろ半分はスタッフさんに向かってコトバも荒くなるオクイさんに、「あ、あ、ごめんなさい!」と、自分の不手際のようにあわててあやまる天野さん。
 なんとか開封できて、オクイさん「みしてみして」天野さん「これ、カレンダーになってるんですよ」オクイさん「ほんまや!」と、平和トークがよみがえり(笑)。
 オクイさん「なんや、フォトブックみたいになってるやん!」天野さん「そう、フォトブックで、カレンダー…になってる」…というなんのへんてつもないやりとりなんですが、ちょっといいにくそうな“フォトブック”の言い方が、どことなく似ているおふたりなのが、またあったかく。
 そして「明日!」の12月16日『LIVE DEPT.4 #5』(天野さん「がんばります!」)、2006年1月9日の『Wondeful 4 men da show』の告知。

【“がんばってしゃべりました” お別れ】

 というわけであっという間に…と、まとめに入ったオクイさん。
 「さっきアンケートで紹介せえへんかったけどもね、2度目の登場の意気込みみたいなことを書いてくれてて、“今日はたくさんしゃべります”と。」
 …そんな素朴すぎるコメントなので、“これは紹介すべし”という赤丸はついていなかった、天野さんのアンケート項目なのですが。
 「自分的にはどうですか?」ときかれて「がんばってしゃべりました」という天野さんに、ちょっと笑っちゃうオクイさん、そんなオクイさんを見て高い声を立てて楽しそうに笑う天野さん。
 そしてオクイさん「ま、でも、こんな番組ですからがんばらんでもええよ?」
 天野さん「ほんとですか? でも、すごいしゃべりやすい」と、きれいな表情で。
 オクイさん「そうですか。ぜひまた、よかったら」 天野さん「ぜひ呼んでください!」

 オクイさんが「今日、終わったらすぐ帰って、パンツ洗うんですか」
 …と尋ねると、天野さん「実は今からちょっと映画の撮影に…」
 オクイさん「なーんで! 洗われへんやんそしたら!」と、天野さんの忙しさに憤ってくれてます!
 天野さん「いや、終わったらすぐもう…」
 オクイさん「そう。ほんと、がんばってください。コーヒー飲みすぎたらあかんで!」 天野さん「コーヒー、気をつけます!」

 そして、最後に曲を聴いてお別れということで、天野さんから。
 「12月7日にリリースしました、あまのひろなり『あでいんざらいふ』、きいてください!」
 オクイさんの「天野浩成くんでしたー!」と、拍手で、シメ。
 8月のとき以上に、オクイさんの優しさが、最初から最後まで天野さんを包み込んでくださっているような、あったかい番組でした!


※天野さんが“終わったらすぐもうパンツを洗います”とおっしゃっていた映画の撮影は、その後、朝5時ぐらいまでかかったそうです…
 【2005年12月16日_LIVE DEPT.4 #5】の、天野さんトークより。



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