ドラマ30
 
デザイナー
 
EPISODE 19



Staff & OA
脚本 ◆ 松田裕子  監督 ◆ 加島幹也(東通企画)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日時 ◆ 2005年10月27日 13:30〜14:00

公式サイト:【MBS:ドラマ30『デザイナー』公式サイト】


Cast
亜美:松本莉緒  結城朱鷺:塩谷 瞬  土屋 明:天野浩成
葉山ありさ:国本 綾  柾:丸山智己
濱田佳菜(榊原貴子)  川原田 樹(水島健)
ノイエ  キャストプラン
鳳 麗香:国生さゆり

※(  )内はクレジットに表示されない役名・役どころ


Story
 翌朝。朱鷺が別荘にやって来た。
 「休暇は終わり?」と聞く亜美に朱鷺は、「2日間すべてを忘れ、普通の幸せを感じるゲーム」を持ちかける。
 湖畔を散歩し、初めてお互いのことを語り合い、心を通わせる亜美と朱鷺。

 一方、2人が一緒にいると知ってショックを受ける明に、ありさは「私では身代わりにもなれませんか?」と…。


Check! −天野さん明くんみどころ−
 フォトスタジオに「おはよーう!」と入ってくる明くん。
 あっかるくて元気!

 「今日これ終わったら一緒に行かない? 亜美んとこ」と、満面の笑顔でありさに言う明くん。
 “一緒に行かない?”で思いっきりうれしそうな顔になって、“亜美んとこ”で思いっきりフキゲンな顔になったありさを見るに、ちょっと無邪気すぎです明くん!

 「旅行に行く元気があるなら、心配ないな」と、満面の笑みの横顔の明くん。
 その直後の表情との落差が…

 「朱鷺さんと、一緒なんですって」とありさに言われるや、笑みが消え、ありさを見る明くん。
 ありさをじっと見る表情が、急に幼くなったよう。
 そこから、ちょっとまばたきしつつうつむく表情、ほんとうに“傷ついた”という感じの繊細さ。

 「(亜美は)これまで朱鷺さんのこと、仕事のパートナーだって言ってたけど、こんなことになって、大切な人は近くにいたって気づいたのかも」とありさに言われているときの、強張った表情。
 …は、渋い大人の男の貌なのに、左右に視線を泳がせてからありさを見る表情の動きは、何かにすがろうとするようなよるべなさ。

 “サバンナ”のカウンターで、一人飲んでいる明くん。
 “しょんぼり”を絵に描いたような、悲しそーうなうつむき姿。

 「ひとりに、してくれないか。今日、オレおかしいからさ。何するか、自信がないんだ」という明くん。
 そんな、無理に微笑を作るような泣きそうな表情で、ささやくような声で言われると、“何するか、自信がない”の中身は、“ありさを襲うかも”などということだとは全く思えず、“睡眠薬飲み過ぎちゃうかも”“さびしくて死んじゃうかも”の類のこととしか思えません…

 それでも隣に座ったありさに、「帰れよ!」と、ちょっと語気を強くする明くん。
 全然こわくないどころか、泣きそうなコドモのようなフンイキに…

 「私は、亜美さんのかわりにだってなるのに」とありさに言われ、「オレの気持ちは、お前にはない」という明くん。
 泣きそうな顔で、目をさらに伏せたり、くちびるをかんだりと、とにかく繊細な表情の動きと、ささやくような声。

 「わかってます、そんなこと。それでもいい」というありさをじーっと見る、明くんの表情。
 複雑な表情なのに、どこかあどけない可愛さも。
 「明さんの隣にいられるなら」と言い募るありさに、目を伏せたり、まばたきしたりと、心の動きの見えるような目許の動き。

 「明さんが少しでも楽になるなら」で、またありさをじっと見て「ありさ」という横顔の表情。
 「私じゃだめですか」と言われての、アップの表情。
 片思いのありさより、明くんのほうがつらそう!
 「身代わりにもなれませんか」のところで、目、潤んでます…

 ありさの部屋の、いかにも女の子っぽいカバーのかけぶとんのベッドの上に、ありさの上になって倒れこむ明くん。
 かわいいカバーの上に、ぽすん、というところが、微妙に可愛く…

 ベッドに横たわったありさに、ゆっくりとくちづけようとする明くんの横顔。
 天野さんの顔の造形は、ときに“ワイルド系”と言われるような、男らしい凛々しさのあるかたちのはずなのに、この横顔の映像は、あごや口許のラインの丸みや優しい感じが強調されるシルエットで、まるで美少女同士のキスのよう。
 なんでそんなことになるのか、不思議で不思議でたまりません…

 キスをやっぱり思いとどまって「ごめん。帰るよ」な明くん。
 泣きそうな顔で笑みを作ってみせて、ちょっと明るい声を作ってみせるところが、可憐。
 【仮面ライダー剣 第8話】の「世話に…なったな。…帰る。」といい、天野さんキャラの“帰る”には、どうしてこう美少女系の可憐さがついて回るのか…

 「こんな傷のなめあいしたって、お互い傷つくだけだよ」と、精一杯の笑みを作っていう明くん。
 最初は男の子っぽく脚を開いて座っていたのに、指先をちょっと組み合わせるようにしていた手をはさむように膝をきゅっと寄せて脚を閉じていくしぐさが、可愛すぎ。
 そんなカワイイ格好でにこにこして、ありさのことを見ていたりするから、ありさにくちびるを奪われたりするんだよ! と、物申したくなるようなかわいさ…

 すうーっと、にこにこしてありさを見ている明くんの顔に近づいて、キスをするありさ。
 明くんと亜美ちゃんのキスシーンは、明くんがあんなに頑張っていたのにやや小学生系だったのに、ありさのこれはちょっと、百合系秘めごと感があって、◎!
 目をみひらいて驚く明くんの表情も、とってもみずみずしく。

 「私は平気です。明さんにだったら、傷つけられてもいい」というありさの言葉を聞いた明くんの横顔は、結構男っぽいシャープな表情。
 でも、それを聞いてありさにぎゅっと抱きついた明くんの姿は、どこかあどけなく。
 片足をやや流すようにした閉じ加減の両足もつつましい感じで、そこからベッドにゆっくりと倒れ込んでいくところ、清純感いっぱい。

 結ばれた明とありさが横たわるベッドを上から取った映像。
 ありさの肩に手を回していたりと、優しい感じの明くん。

 明くんの寝顔のアップは、とにかくきれい!
 肩の入り方も、力尽きたような無防備感があって、可憐系。

 闇の中でありさの目が煌いて、ありさが微笑み、眠り続ける明くんの手をありさが握る映像。
 “幸せは、手にした瞬間からしっかりつかんでいないと、すぐに指の隙間から消えてなくなってしまうのだということを、亜美さん達は知らなかったのかもしれません”というナレーションと重なると、“亜美さん達は知らなかったかもしれないけれど、私はつかんだ。”とありさが勝ち誇っているようで、明くんの“つかまった”感倍増!












Last update :
29th November 2005













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手にしたしあわせを、しっかりつかんだ手。
 第19話も、繊細でせつないシーンがいっぱいで、そのひとつひとつに心動かされながら観ていたのですが、最後のありさのナレーションと、それと見事に連動した映像のパワーに圧倒され、やわな感想等は吹き飛んでしまいました。
 “しあわせは、手にした瞬間からしっかりつかんでいないと、すぐに指の隙間から消えてなくなってしまうのだということを、亜美さん達は知らなかったのかもしれません”という言葉と、それに重なるように、暗闇の中で微笑み、眠っている明の手をつかんだ、ありさの映像。
 亜美に嫉妬し、自分を見失いかけているありさ、というこのときの物語の流れの延長で聞くと、微かに勝ち誇っているようにも聞こえるこの言葉に、ああ、亜美の手からはしあわせはすり抜けてしまったけれど、ありさはしっかりつかんで放さなかったんだな…と、予感しました。

 亜美が朱鷺と旅行に出ていることを、亜美は朱鷺こそが大切な人なのだと気づいたのでは、という言葉まで添えつつ告げて明を傷つけ、その傷心と混乱の隙を突くように明と関係をもったありさの行いは、とても“正しいこと”とは思えません。力尽きたように眠る明の背後で、明をじっとみつめて口許を笑みのかたちにするありさの表情には、一瞬“悪”という言葉を思い浮かべたぐらいです。
 それでも、最後のナレーションと映像のありさには、心ひかれるものを感じました。これまで確かに描写を積み重ねられてきた明への想いがわかるから、ということももちろんですが、それ以上に、しあわせになりたいと願い、その願いを実現するために必死に生きる人間の“生きる力”の強さに圧倒されたからだと思います。その強さが、大切な相手を悲劇への道から引き戻し、完璧ではなくても生きるに十分な“しあわせ”へと連れて行く力をも発揮するのであれば、それが“正しいこと”以上の価値をもつことだって、あるかもしれないと考えました。

 “美しく儚い”という言葉に飾られる亜美と朱鷺、亜美を深く想いながらも亜美をしあわせにはできない、優しすぎる青石や明。
 そうした登場人物達とは異質の存在感を放ち始めたありさがどこに到達するのか、明をどこに連れて行くのか、この先の物語が、さらに待たれるものになりました。
(2005年 10/28(金)12時36分)


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