仮面ライダー
剣 ブレイド

Masked Rider Blade
EPISODE 08
甦った者たち
  


Staff & OA
脚本 ◆ 今井詔二  監督 ◆ 諸田 敏
プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日)  日笠 淳  武部直美  宇都宮孝明(東映)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日 ◆ 2004年3月14日

※仮サブタイトル「実験材料(後編)」

Cast
剣崎一真:椿 隆之  相川 始:森本亮治
広瀬 栞:江川有未  白井虎太郎:竹財輝之助
橘 朔也:天野浩成

深沢小夜子:粟田麗  伊坂:本宮泰風

仮面ライダーブレイド:高岩成二  仮面ライダーカリス:伊藤 慎
仮面ライダーギャレン:押川善文
永瀬尚希  渡辺 淳(ジャパンアクションエンタープライズ)

栗原天音:梶原ひかり  塚田:小野 了  中田敦夫

トリロバイトアンデッドの声:塩野勝美  ゼブラアンデッドの声:大村 亨
ナレーション:小杉十郎太

栗原遙香:山口香緒里  烏丸 啓:山路和弘


Story
 剣崎(Cast:椿隆之さん)を救いに駆けつけたギャレンを加え、ブレイド、カリス、そしてアンデッドの4体は、伊坂(Cast:本宮泰風さん)が見守る中、戦闘を繰り広げる。
 しかし、ギャレンの融合係数はどんどん下がり、ついにはアンデッドの決定的な一打を受け変身が解けてしまう。
 生身の身体でアンデッドに迫られ、橘(Cast:天野浩成さん)が絶体絶命の窮地に陥ったとき、伊坂の研究所に潜入した烏丸(Cast:山路和弘さん)は研究所の配電盤を破壊、電源を断つ。
 その隙にブレイドは橘とアンデッドの間に立ちはだかり、橘の前からアンデッドを追い払う。

 ブレイドはコンボ技・ライトニングブラストでアンデッドを撃破し、カリスと対峙する。
 ブレイドの挑戦をカリスも受けて立とうとするが、遥香(Cast:山口香緒里さん)と天音(Cast:梶原ひかりさん)のもとに伊坂が時限爆弾を仕掛けていたことを思い出し、その処理のため、ブレイドの前から去る。
 カリスを追おうとしかけるブレイドだったが、橘が咳き込む声を聞いてその場にとどまり、変身を解いて橘のもとへと駆け寄る。
 そのとき、研究所の一室の窓に烏丸の姿を見た橘は、自分のことより烏丸を、と、剣崎をそこへ向かわせる。

 烏丸(Cast:山路和弘さん)を捕らえた伊坂は研究所を爆破しての逃亡を企てるが、そこへ剣崎が現れ烏丸を奪還。
 剣崎と烏丸は、倒れた橘を連れ、爆破直前に研究所からの脱出に成功する。
 剣崎の問いに答えて烏丸は、伊坂達は新たなライダーシステムを作ろうとしている者達であり、そのために自分は拉致され、逃げ出したのだと話す。

 そのころ始も遥香の店に仕掛けられた爆弾の処理に成功。
 しかし、遥香も天音も驚きを隠せない。
 なぜここに時限爆弾が仕掛けられていたのか、なぜ始がその存在を知っていたのか、と問い詰める天音に、始は言葉を返すことができない。

 剣崎達は傷ついた橘を連れて白井家に戻り、剣崎の部屋で橘を休ませようとする。
 自分の身体は、と不安を口にする橘に烏丸は、恐怖心さえ取り除けば必ず復活する、と言い切る。
 しかし、その恐怖心を取り去る方法は、烏丸にもわからなかった。人の心の問題は、外からの力では取り除けない、橘自身がその方法を見つけるしかない、という烏丸に橘は、自分は臆病者か、臆病者として死んでいくのか、と嘆き、剣崎の慰めの言葉も受けつけることができない。

 烏丸は剣崎、栞(Cast:江川有未さん)、虎太郎(Cast:竹財輝之助さん)を前に、アンデッドと人類の関係の秘密について語り始める。
 1万年前、地球を支配する生物を決める闘い・バトルロワイヤルが行われ、人類がアンデッドに勝利。敗れたアンデッド達はカードに封印されていたが、カードの中でアンデッドは生き続けていた。ボードはそのカードの中にこそ人類が永遠の命を得る秘密があると考え、研究していたという。
 栞は、自分の父が母のためにその力を使おうとして、カードの封印を解いてしまったのではないかと、かねてから抱いていた疑問を烏丸に投げかける。烏丸は、多くの科学者、研究者達が封印を解くことに賛成しており、栞の父だけの責任ではないと栞を慰める。しかし、自分の父がアンデッドの解放に関与していたことに、栞は激しく動揺する。

 甦ったアンデッドは1万年前と同じバトルロワイヤルをこの地球で始めた。そのため、アンデッドを封印するため、烏丸はライダーシステムを開発したのだった。
 が、橘は、臆病風に吹かれた自分には戦えない、と去っていってしまう。
 去ろうとする橘に、烏丸は、橘の身体がそうなってしまったのは自分の責任だが、自分は謝らない、なぜなら橘が恐怖心を克服して必ず戦いに戻ってくれると信じているから、と、橘に告げる。

 烏丸にも伊坂達が何のためにライダーシステムを開発しているのかはわからないが、人類のためでないことは間違いなかった。
 戦闘中、剣崎の周りにはアンデッドが3体いた、という虎太郎の疑問に烏丸は、自分は伊坂がアンデッドだと読んでいると応える。
   それにしてもあと1体は…というとき、剣崎は、なぜか研究所に伊坂と共にいた始がアンデッドではと思い至る。
 人間の姿をし、言葉を話す上級アンデッドがいることは間違いない、バトルロワイヤルの記憶から創られたというトランプの絵札に相当するアンデッドが…という所長の言葉を聞いているうちに怒りを覚えてきた剣崎は、始と決着をつけるため、何も言わずに飛び出していく。

 遙香は始に、事情があるのはわかっていたし、言いたくないなら言わなくていいと言う。
 しかし始は、迷惑をかけたくないので出て行きます、と置手紙を残してハカランダを出て行く。

 烏丸は伊坂達の組織を潰す、調べて何かわかったら必ず連絡する、と白井家を後にする。

 橘は「普通の生き方がしたくなった」と、小夜子(Cast:粟田麗さん)を誘い出して一緒に時を過ごす。
 しかし、買い物を楽しむ2人の前に、ゼブラアンデッドが現れる。
 「逃げよう」という小夜子だったが、バックルを見つめながら橘は一人葛藤する。

 始を許せない剣崎は、彼を見つけ出すとブレイドに変身し、怒りをぶつける。
 遥香・天音母子と決別し苛立つ始もカリスに変身、ブレイドと戦う。


Check! −天野さん橘さんみどころ−
 伊坂の研究所に侵入して電源を断ち、橘さんの絶体絶命の窮地を救ってくれた烏丸所長。
 橘さんのために命を賭けてくれたと、錯覚していいですか(笑)。

 OP直前、ブレイドがアンデッドとの間に立ちはだかってくれて、脱力する橘さん。
 憔悴しきった様子が、ちょっと危ない雰囲気に…

 カリスが去るとき、鉄パイプにすがりつくようにして咳き込む橘さん。
 黒い手袋→黒い袖で覆われた手許で口許が隠された横顔、なんとなく時代劇のお姫様のようなたおやかさ(笑)。
 ぎゅっとちぢこまった姿勢も可愛く。

 変身を解いた剣崎が駆け寄るときの、頭だけ鉄柱にもたせて、完全に横たわった橘さん。
 壊れて捨てられた人形のような風情。

 助け起こす剣崎君を「俺のことはいい!」と拒む橘さん。
 ぬいぐるみのクマさん座りに、両足の間に両手を置いて身体を折ろうとするポーズが独特で、また可愛く。

 伊坂が時限爆弾のスイッチを入れたとき、鉄柱に力なくもたれかかる橘さん。
 半ば閉ざされた目の虚ろさが、絶望的な放心状態を表し。

 烏丸所長と剣崎君に両脇を支えられて、レッドランバスに乗せられる橘さん。
 見せてもらえなかった、脚を持ち上げて乗せるところが見たいです(笑)。

 レッドランバスに乗せられているところを真後ろからのカット。
 おしりのキレイさの際立つ映像もレア、烏丸所長の手の位置も微妙と、味わいのあるカット(笑)

 烏丸所長の言葉に反応して「新しい…ライダー…」とつぶやく橘さん。
 炎に照らされた、目を半ば見開いた表情も綺麗なら、苦しい息の下という声も色っぽく。

 剣崎君と二人で橘さんを支えながら、白井家にやってきた烏丸所長の「とにかく橘を休ませないと」という言葉にシビれました!
 剣崎君の「とりあえず俺の部屋に」と、ものすごく登りにくそうな屋根裏に連れ込むわけのわからない強引さもマル(笑)。

 苦痛の表情を浮かべながらソファに横たえられ、苦しい息をつく橘さん。
 言葉に尽くしがたい風情が。
 その後の、子供のような咳も。

 「恐怖心さえ取り除けば、必ず復活する」という烏丸所長に「それは…いつなんです…」と、細い息にのったかすれた声で問う橘さん。
 瞬時に闘病ものの雰囲気に(サナトリウム系、よさそう…)。

 「どうやったら…取り除くことが…」と、痛みに顔をしかめながら身を起こす橘さん。
 そんな橘さんを支える剣崎君のやさしげな手つきと、烏丸所長を睨みつける表情(一瞬ものすごい顔で所長を睨みかけて、その瞬間橘さんが立ち上がってその憎悪に近い表情がはじけ飛ぶというタイミングがすばらしく!)に、心揺さぶられてみたり。

 「じゃあ…俺は臆病者か…臆病者として死んでくのか…」という橘さんの、泣きそうな声の絶望。
 その間に橘さんが咳き込んだとき、橘さんの腕に添えていた手をぎゅっと握りこむ剣崎君の思いがまたせつなく。

 「何がわかる。何がわかるんだぁーっ!」と、突っ伏して泣く橘さん。
 その叫び声の泣き混じり具合もさることながら、その後盛れてくる細い嗚咽がいとおしく。

 アンデッドの封印を解いたのが自分の父だと聞いて、動揺して二階に駆け上がる栞とすれ違う橘さん。
 逆光で表情は見えない、ほんの一瞬のシーンながら、“栞を見る→顔をそむけるように、駆け上がる栞を見ない→栞が上がった二階を見やる”と、心の動きがしぐさで見えるような一連の動き。

 虎太郎に「世話に…なったな。…帰る。」と告げる表情。
 伏し目がちの表情で視線を左右に揺らし、瞬くように上目遣い、そしてまた目を伏せて…という表情は、普通美少女のする表情。
 橘さんの顔立ちまで女の子のように優しげに見えるこのシーン、宝石級です!

 「臆病風に吹かれた俺はもう…戦えない」という声のはかなげな風情と、それにぴったりの、うつむきがちの表情。
 その直前、響きよく張られた「俺には無理だ!」という声も、どこか弱さが感じられるのも味。
 剣崎君に振り向かされる姿の無防備さも。

 「君の体がそうなったのは私の責任だ。だが、私は謝らない。その恐怖心を克服して、必ず戦いに戻ってくれると信じているからな」という烏丸所長の言葉をじっと立ち止まって聞き、それでも出て行く橘さん。
 その背中と、振り向くでなく微かに首を後ろに向けかけた様子に、烏丸所長への深い愛憎が感じられ(かつて栞以上に烏丸所長に傾倒していたかもしれない橘さんの姿が透けて見えるような)、とてつもなく濃厚なシーンに。

 白井家のドアを出て、ステップを降りる足取りの頼りなさ。
 “魂が抜けたような”を絵に描いたよう。
 それでも、レッドランバスに触れる手つきはどこかいとおしげで、そしてつらそうで、せつなく。
 “ライダー”のために開発されたマシンへの触れ方に、“ライダー”への思いが垣間見えるシーン。

 待ち合わせ場所で座り込んで小夜子さんを待っている背中の悄然とした感じ、ゆっくりと振り向いて作られた笑顔、でもその笑顔からは思いも寄らないほど沈んだ「よぉ」という声。
 いかにも暗い顔でその声を出されるよりも、ずしんとくる橘さんの元気のなさ。
 でも次の「迷惑、だったかな」は、通常のはにかみモードまでテンションを上げていく橘さん(それを言うとき、一瞬うつむくしぐさが、またゆかしく)。
 最初のあの「よぉ」を聞いても明るい声で「どうしたのー?」と応じ続け、タイミングをみはからって「何かあった?」と軽く探る小夜子さん、鮮やか。
 二人の表情をアップで見せない、俯瞰のカメラも、この微妙な駆け引きを描き出すのに効果的。

 明るい声を作ってみせての「なんだか、普通の生き方がしたくなった」の、いかにも“言ってみた”という響き。
 不審げな小夜子の表情も、橘さんの真意を映し出しているよう。
 でも最後の「いいじゃないか。いこ」という、青春の響きを帯びた声は、心からの本物と信じたくてたまらなくなる魅力が。

 明るい声を作ってみせての「なんだか、普通の生き方がしたくなった」の、いかにも“言ってみた”という響き。
 不審げな小夜子の表情も、橘さんの真意を映し出しているよう。
 でも最後の「いいじゃないか。いこ」という、青春の響きを帯びた声は、それだけでも心からの本物と信じたくてたまらなくなる瑞々しい魅力が。

 小夜子に腕をとられて、一瞬大きく身体を離す橘さん。
 照れてます?(笑)

 二人でネクタイを選んでいて「うん、これいいよね」と小夜子さんに同意する橘さん、すごく自然な社会人の二人のデート口調。
 月9よりも地に足のついた感じで、日9っぽいような(笑)。
 そこだけ別のドラマを切り取ってきたかのように見えるぐらい。

 とてもにこやかにネクタイをしめようとしていた橘さんの表情が、鏡に映った表情を映し出すと一転、笑顔のない、暗い目の表情に。
 『これで、いいんだ。俺にはもう戦えない。普通の人間。普通の暮らし。』の声も、低く、さっきまでの声から暗転。
 その鏡の中の映像でも、ネクタイをしめるしぐさ、結び目に視線を落として目を伏せた表情が壮絶に綺麗なのが、さらに悲劇性を高め。

 アンデッドの出現に、紙袋からバックルを取り出す動作が、いかにも反射的に、というすばやさ(伸ばされた腕のスーツの袖口や、そこから見える腕時計の感じが好ましく)。
 手にとってしまってからの迷いの表情がまた深く。

 「橘君、逃げよう」と小夜子さんに腕を引かれて動かない橘さん、表情も消えて人形のよう。
 バックルを落としてしまって思わず小夜子さんから腕を振りほどいてしまうところ、鏡越しにアンデッドを見た瞬間きっと引き締まる表情、それでも目を細めて迷う表情、と、ライダーへの思いに揺れる姿がくっきり。

EPISODE 7STORY PAGEEPISODE 9










Last update :
19th March 2004














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