仮面ライダーフォーゼ
第14話
毒・針・猛・襲
Staff & OA
脚本 ◆ 三条陸 監督 ◆ 石田秀範その他のスタッフ ◆ 【『仮面ライダーフォーゼ』スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2011年12月11日(日)8:00〜8:30
◆公式サイト◆
【東映公式:仮面ライダーフォーゼ−第14話】【テレビ朝日公式:仮面ライダーフォーゼ−STORY(第14話)】
Cast
福士蒼汰(如月弦太朗) 高橋龍輝(歌星賢吾) 清水富美加(城島ユウキ)坂田梨香子(風城美羽) 冨森ジャスティン(大文字隼) 志保(野座間友子) 土屋シオン(JK)
天野浩成(速水公平) 虎南有香(園田紗理奈)
水野真典(三浦信也) 石橋菜津美(山本麻里)
山田 諒(男子生徒) 竹本英史(スコーピオン・ゾディアーツの声) 檜山修之(ナレーション)
高岩成二
永徳 渡辺淳 高田将司 玄也 石井靖見 細川純弘
蔦宗正人 片伯部浩正 橋田 遼 岡田和也 藤田慧 橋園未和
(ジャパンアクションエンタープライズ)
田中卓志〔アンガールズ〕(大杉忠太) 鶴見辰吾(我望光明)
Story
スコーピオン・ゾディアーツが三浦に差し出したスイッチは、最初から“ラストワン”の状態。三浦は魅入られたように、歓喜の表情を浮かべてスイッチに手を伸ばす。
そこにフォーゼがやってきて、三浦を止めようとするが、もう遅い、邪魔がなければ三浦はスイッチを押していた、とスコーピオン。
スイッチが欲しければ、明日の放課後、初めてスイッチを渡した場所に来るように、と告げ、スコーピオンは姿を消す。
絶対に行くな、お前の心が何度折れそうになっても、俺が治してやる、と三浦を説得する弦太朗。
しかし三浦は、スコーピオンの言う通り、自分はは結局怪物になりたいんだ、こんな弱い人間の気持ちがお前なんかに分かってたまるか、と、弦太朗の言葉を受け付けない。
そこに、スコーピオン・ゾディアーツの姿から人間の姿に戻った園田が、三浦君大丈夫? と現れる。
理事長室で、理事長はスコーピオンに、三浦俊也の心を闇に呼び戻せたんだね、と語りかける。
スコーピオンは変身を解き、園田の姿に。
まさか、教師がゾディアーツだとは思うまい、と言う理事長はしかし、如月弦太郎が自分の見込み通りの男ならまだ一波乱ある、と、園田に気をつけるよう促す。
用心のための君へのプレゼントだ、と、理事長は、十二星座の使途のみに使える究極の力=超新星を、園田にあたえる。
園田は心の中でつぶやく。
“あなたは太陽、私はその一番近くにお控えする十二星座の使途。すべての障害は打ち砕く…フォーゼ”
ラビットハッチでは、弦太朗が敗北感に苛立っていた。
何とか三浦の行く場所を掴まなければ、と、学内で生徒達に、三浦のことについてなんでもいいから教えてくれ、と、尋ねて回る弦太朗。
そこに園田が現れ、自分は一年のときに担任だった、当時の資料があったはず、と、弦太朗を資料室に誘い込む。
資料を探すふりをする間に姿を隠した園田は、スコーピオン・ゾディアーツに変身。
「これ以上、我らホロスコープスの邪魔は許さん」と告げ、毒針を弦太朗に打ち込む。
職員室では、大杉が、引出しの中に忍ばせた園田と自分のコラージュ写真をみて悦に入っていた。
その職員室に、園田が鼻歌まじりで入ってくると、大杉はあわてて引き出しを閉じる。
職員室にいた速水は、園田に声をかける。
「やあ、ご機嫌ですね、園田先生」
「あら、校長先生。そんなに機嫌よく見えますか?」
「ええ、実に。ところで…」
と、楽しげに会話を交わしていた速水と園田は、連れだって廊下に出ていく。
仲良さそうに喋っちゃってさ、と、嫉妬する大杉。
廊下では。
「例の三浦俊也君についてですが…どうですか?」
微笑みを浮かべて問いかける速水に、園田は断言する。
「もう心配ありません」
部室棟に急ぐユウキを、三浦の彼女の麻里が呼び止め、弦太朗の居場所を尋ねる。
ユウキがあわてている様子に、取り込み中ならこれを弦太朗に渡してほしい、と、手紙とアルバムを託す。俊くん(三浦)のために頑張ってくれてうれしかった、ありがとう、と。
ユウキが駆け込んだラビットハッチでは、弦太朗が激しく苦しんでいた。
生体組織を腐食させるコズミックエナジーに満ちた毒に対する治療は、メディカルスイッチを遣ってコズミックエナジーで治療するしかないと賢吾は分析するが、フォーゼでなければスイッチは使えない。
策が尽きたと思われたが、友子が強引に端末に割り込み、誰かがドライバーを着用し、変身せずにベルトからメディカルのエナジーだけを左手に伝えて弦太朗に与えるという方法を示す。
命懸けの手段だったが、“如月風に言うなら、上等だ!”と賢吾。
しかしその間に、麻里のアルバムを見ていた弦太朗が、いつの間にか姿を消していた。
その頃JKは、三浦について生徒達から聞き込みをしていた。
三浦がよく一人でぼうっとしていた場所を聞き出すと「危険地帯判明! 近寄らないようにしよう」などと言っているJKの前に、毒に冒されてよろけながら弦太朗が現れ、JKは怯える。
三浦は屋上にいた。
やはり逆らえなかった、と落ち込む三浦の前に、JKに肩を借りて弦太朗が現れる。
具合の悪そうな弦太朗から、サソリに刺されたと聞いて、本当に死ぬぞ!? と三浦。
そんな三浦に、弦太朗は、約束を守れなかったら自分の心が死ぬ、三浦がスイッチを欲しがる自分を恐れていたということは、まだ負けない目がある、と、三浦を励ます。
うるさい! と三浦が弦太朗を突き飛ばすと、落ちたアルバムから、麻里のお気に入りの、三浦の笑顔の写真が飛び出す。
レギュラー選手のために、ボール磨いてた時の顔だ…俺にもあったんだ、こんな時が、と、笑顔を失う前のことを思い出す三浦。
そのとき、JKが突然倒れる。
現れたスコーピオンの毒針に刺されたのだった。
隼がパワーダイザーで加勢するが、スコーピオンは理事長から受け取った超新星の力を使い、スコーピオン・ノヴァに変化、パワーダイザーを圧倒する。
コックピットから弾き出された隼も、毒針の餌食となり、三浦はダスタードに連れ去られる。
そして、スコーピオンは拉致した三浦に、再びスイッチを渡そうとする
倒れた弦太朗達のところに賢吾達がやってきくる。
賢吾はメディカルスイッチを使い、苦しみながら弦太朗にエナジーを伝える。
スコーピオンは三浦に迫る。
「さあ、星に願いを…願いを!」
しかし三浦は。
「俺の願いは、たったひとつだけだ。また昔みたいに笑いたい。
そんなものに負けない心になって、また…また学校に行きたい。如月達と笑いたい。
それだけだ!」
と言い放ち、スイッチを叩き返した。
スコーピオンが三浦を攻撃しようとしたとき、弦太朗がやってきて阻止する。
どうやって毒を、と驚くスコーピオンに、ダチは青春の特効薬だ、何でも治っちまうんだよ! と弦太朗。
フォーゼに変身し、メディカルスイッチで隼とJKに飲ませる解毒剤を取り出してユウキに渡すと、スコーピオンと戦いはじめる。
スコーピオンは超新星で、ふたたびスコーピオン・ノヴァに変化。
賢吾から、スコーピオンのパワーが暴走していて、街ひとつぐらいは吹っ飛ぶとの警告。
フォーゼはスコーピオンとともに宇宙へと飛び立ち、宇宙空間でスコーピオンを倒す。
スコーピオンは赤熱しながら、地球へと落ちていく。
、
幹部・スコーピオンを倒して喜ぶフォーゼ。
スコーピオンの正体を確かめようと、落下の衝撃でできたクレーターの底を覗きこむ。
ところが、そこに倒れていたのは、弦太朗自身だった。
驚く弦太朗の耳に、鳴り響く錫杖の音が届く。
マントをまとった、黒く巨大な頭部をもつ、マントをまとったゾディアーツが現れた。
新たな幹部!? と身構えるフォーゼに。
「まだ明かせんよ、スコーピオンの正体は」
そう、ゾディアーツが告げると、弦太朗の幻は宙に浮かびあがり、ゾディアーツとともに消えてしまった。
弦太朗の幻を伴って、黒いゾディアーツは、理事長室にやってきていた。
幻が解けると、その実態は、スコーピオンから戻った園田。
黒いゾディアーツは園田の傍らに屈み込み、スコーピオンスイッチを拾い上げる。
スコーピオンスイッチは一時没収か、いたしかたない、という理事長に。
「彼女には、再教育を施します」
そう応えた黒いゾディアーツが変身を解除すると、現れたのは、速水だった。
赤い目を光らせて、理事長は告げる。
「以後は君に一任するよ、リブラ」
「重いですね、その責任」
速水はスイッチを押し、ふたたびリブラ・ゾディアーツへと変身する。
翌朝、園田は校門で登校指導に立っていた。
そこに、弦太朗達ライダー部、三浦と麻里が登校してくる。
学校に来られるようになったのね、と園田が声をかけると三浦は、友達のおかげです、と、弦太朗と拳を突き合わせて友達のサイン。
そんな彼らを見送りながら、園田は心のうちでつぶやく。
“見てなさい。必ずもう一度、私の星座を取り戻してみせる。あの御方に、認めて頂くんだから”
弦太朗は三浦をライダー部に誘うが、三浦は写真部に入り、麻里の笑顔を写真に残すという。
俺も熱い恋がしたいぜ! という弦太朗、取り合わないライダー部員たちは、楽しげに校舎へと入っていく。
Check! −天野さん速水校長先生みどころ−

低めのパーティションにもたれたポーズが、なんとなくツボ。
でも、その立ち位置でその姿勢だと、大杉先生の机の中の小学生の工作みたいなコラ写真、見えてたんじゃあ…

第13話の、速水先生に夢中! という可愛さがなくなってしまったのは、ちょっと残念…
でも「ええ、実に。ところで…」と続く、どことなく昔の英語の教科書の“How are You?”“Fine, thank you. And you?”的な会話を、美男美女がしているというのは、味わい。

“学園の公認カップル”(←どちらかというと生徒寄りのノリ)的な感じ!
大杉先生の「仲良さそうに喋っちゃってさ」がまた、速水先生 & 園田先生の“憧れの公認カップル”的雰囲気を盛り上げてくれてGJ!!

壁に背中をつけての笑顔の横顔が、カジュアルな感じでGOOD!
園田先生がスコーピオンとしての正体を見せる前の可愛い園田先生だったら、もっとツボだったかも…

荘厳な雰囲気で、より格上の、より強い者が現れた感たっぷり。
スコーピオン・ゾディアーツの声は声優さんが演じていたのに対し、リブラの「まだ明かせんよ、スコーピオンの正体は」という、ちょっとガンダム的セリフは、天野さんの声。
独特のセリフ回しを聞ける今後に、期待高まり。

アッガイは量産型ながら、『機動戦士ガンダムZZ』第40話では、ハマーン・カーンが搭乗し“弘法は筆を選ばず”を絵に描いたような戦闘を繰り広げるという印象的なエピソードのある機。
ガンダムシリーズの登場人物で、ハマーン・カーンは好きなキャラの最上位グループに入る自分(劇中ちらっと登場するシャアとの2ショット写真には、もうきゅんきゅん!!)は、“ハマーン様専用アッガイとかあったら、こんなかも…”と、黒に金のラインと高級感あふれる【テレビ朝日公式:仮面ライダー剣−HOROSCOPES−リブラ・ゾディアーツ】をつい何度もクリックしてみてしまう状態に…

「彼女には、再教育を施します」の、声にも、言葉の内容にもどきどき。
園田先生との過去からのドラマに期待感。

現れた速水先生、
笑顔のない表情、“表の顔”とは全く違った印象の“裏の顔”。

「重いですね、その責任」の言葉は、その意味内容とは裏腹に、さらりと軽やか。
理事長に心酔しきっている様子の園田先生とは違った、理事長との関係性に、今後の理事長とのやりとりに期待!!!