脚本 ◆ 三条陸　　監督 ◆ 柴�ｱ貴行
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放送日時 ◆ 2011年12月25日（日）8:00〜8:30

【東映公式：仮面ライダーフォーゼ−第16話】
【テレビ朝日公式：仮面ライダーフォーゼ−STORY（第16話）】

福士蒼汰（如月弦太朗）　高橋龍輝（歌星賢吾）
清水富美加（城島ユウキ）　　吉沢 亮（謎の仮面ライダーの声）
坂田梨香子（風城美羽）　冨森ジャスティン（大文字隼）　志保（野座間友子）　土屋シオン（JK）

虎南有香（園田紗理奈）　檜山修之（ナレーション）
秋元龍太朗（元山惣帥）　田辺季正（阿部純太）
西 洋亮（片桐 平）　吉田伊吹（渡辺伊吹）　伊藤えみ（幼稚園の先生）
竹本英史（スコーピオン・ゾディアーツの声） 　原田妃莉（子供Ａ）　西本晴紀（子供Ｂ）
＜２年Ｂ組＞岩岡聖也　岩下愛実　鈴木勇太郎　金野沙奈江

高岩成二　　永 徳
渡辺 淳　　高田将司　　横田 遼　　人見早苗　　玄也　　細川晃弘　　藤井祐伍
藤田 慧　　橋口未和　　神前 元 　　日南田顕彦　　中田裕士　　井口尚哉
（ジャパンアクションエンタープライズ）

天野浩成（速水公平）


ラストワンを超越したペルセウス・ゾディアーツ。
弦太朗（福士蒼汰）は元山（秋元龍太朗）が変身したペルセウスを止めようとするが、パワーアップして接触なしに可能となった石化能力により、左腕を石にされてしまう。
弦太朗はなおも、クリスマスプレゼントの絵は、幼稚園の子供達の笑顔はどうするのかと問いかける。
ペルセウスは一瞬躊躇したものの、自分は人間を超えた、なんだこんなもの、と、繭に包まれた自らの肉体を蹴り飛ばす。
さらに、自らの肉体に剣を振り下ろし…
しかし、それは幻影で、ペルセウスは姿を消してしまう。

ペルセウス、画材のキャリーカートを引いて、森にやってくる。
描ける…今こそ、描けそうな気がする！　と、自信に満ちた様子を見せる彼を。
「当たりかな？こいつが」
見つめる“仮面ライダー”らしき人影。

ラビットハッチで、深刻な事態に沈むライダー部。
しかし弦太朗は、クリスマス会は絶対やるべき、と、ユウキ（清水富美加）を元気よく送り出すと、新たな25番のスイッチを試す。
スイッチを押すと右足が筆に変化。イタズラ書きぐらいにしか使えない、とガラスに“バカ”とイタズラ書きをするフォーゼ。
そんなことをしているうちに、元山を止めるのは武器だけとは限らない、と、何かを思いついた弦太朗は、フラシェキーを手に出ていく。

フラシェキーにペルセウスがいる場所を確認し、森へとやってきた弦太朗は元山を呼ぶが、返事はない。
そこで、ユウキが歌っていた歌『がんばれ、はやぶさくん』を大声で歌う弦太朗。
やめろ、あの女の歌よりひどい！　と、たまらずペルセウスが現れると、弦太朗は、絵で勝負を挑む。
自分が描いた富士山が元山の絵よりも勝っていたら、人間に戻ってもらう、という弦太朗の勝負を、ペルセウスは余裕で受ける。
その様子も謎の“仮面ライダー”はみつめていた。
　ついに弦太朗の絵が完成！自信満々にペルセウスに作品を見せつける弦太朗だが、まるで子供の絵のようだ。
預けられた元山の肉体を見て、沈むグリークラブの阿部達。
そこにユウキが、私たちや元山君から笑顔を奪う悪い奴らがいる、元山君の居ない分まで歌おう、と、グリークラブを鼓舞する。

出来上がった絵を、これが俺の限界点、リミットブレイクだ！　と、ペルセウスに見せる弦太朗。
ペルセウスが最初、ロケットと誤認した富士山の絵は、クレヨンで殴り書きされた、子どもの絵のようなものだった。
ふざけるな！　勝負はおまえの負けだ！　と、怒り狂ったペルセウスは絵を破り捨てようとするのだが、なぜか破れない。
なぜだ…と苦しむペルセウスに弦太朗は、出来はゴミでもその絵は俺の全部だ、と勝ち誇る。

弦太朗の言葉にペルセウスの心がわずかに揺れ動いたその時、何者かが攻撃をしかけてきた。
現れたのは、フォーゼだった。
動揺しながらも弦太朗は、フォーゼに変身。
「宇宙、キター！！」
その名乗りを、もう一体のフォーゼも「うちゅう　きたー」と、なんともやる気のない真似をする。
真似すんな！　しかも、テンション低いし！　と、怒る弦太朗フォーゼだったが、戦闘になると攻撃はなんなく受け流され、苦戦してしまう。
弦太朗フォーゼのガトリングでの攻撃を、もう一体のフォーゼは、錫杖を回転させてはじき返す。
こいつ、あの新幹部の幻か！？　と気づくフォーゼ。
錫杖を水平に構えた両手で合掌した偽フォーゼ。
「気付くのが、遅いよ」
さらに偽フォーゼは弦太朗フォーゼを攻撃、額のビームまで繰り出して圧倒する。

ラビットハッチでは、フラシェキーからの信号を受け、美羽が賢吾と大文字に現場に向かうよう指示。
その傍らで友子が、さきほど弦太朗フォーゼがペンモジュールで書いた文字が、金属板のように固まっていることを発見していた。

フォーゼを変身解除まで追い込み、擬態を解いてリブラがその姿を現す。
「さあペルセウス、こいつを石にしなさい」
ためらうそぶりをみせるペルセウスに、リブラは問いかける。
「君が十二使徒になるためには、消さなければいけない男だ。私とこのバカのどちらを信じるのかね？」
そして告げる。
「次は星の子幼稚園だ。描き上げた君の絵を置いてきなさい。
それで人間は卒業だ。君は我々と同格になる」
「ついに、マスターと同格に…」
感激した様子のペルセウスに、リブラは命じる。
「ついでに、合唱部を全員石にしてきたまえ」
よせ、元山！　と弦太朗は叫ぶが、ペルセウスは弦太朗の絵を手に取り、今度こそ破り捨てる。
同時に弦太朗の全身が石化する。

幼稚園ではクリスマス会が行われ、ユウキとグリークラブが『ジングルベル』を歌っていた。
その園庭にやってきたペルセウス。

その頃、健吾と大文字は、弦太朗が石にされているのを発見した。
呆然とする賢吾の腕を、石化した手がつかむ。

幼稚園では、ユウキがはやぶさ君コスプレで『がんばれはやぶさ君』を歌い始めた。
ペルセウスはその歌声に、耐えられん！　完璧でないものは消えろ！　と苛立ちを爆発させるが、見ると園児たちも楽しそうに歌い踊っている。
動揺して教室の壁に目を向けると、昨年贈った元山の絵の周りに、元山への感謝を込めた園児たちの絵が飾ってある。
その絵で思い出されるのは、弦太朗の富士山。
あいつの絵には、下手でも僕に届けたいという思いがこもっていた…と。
そこへ賢吾と大文字に支えられた弦太朗が現れた。ペルセウスの心に迷いがあり、弦太朗を石化しきれなかったらしい。
人間に戻れ、応援するぜ、という弦太朗に涙し、友情のシルシを交わすペルセウス。
同時に、ペルセウスの胴の上の星の輝きが消える。

そこに現れたリブラ。
「馬鹿な！　最輝星の輝きが消えた。ペルセウスの進化の可能性が奪われた！」
「マスター・リブラ！？」
畏怖のこもった声を発したペルセウスに、リブラは怒りをこめて宣告する。
「君の利用価値はもう番犬ぐらいしかないね、ペルセウス。最後の役に立ってもらうよ」
リブラは頭部から電撃をペルセウスに浴びせる。
「フォーゼさえ消せば、今後、邪魔者はいなくなる」
電撃を受けて暴走し、弦太朗に襲いかかるペルセウス。
フォーセは変身して応戦するが、リブラも加勢しての攻撃に、劣勢に立たされる。

そこに、突如として現れた青い光球がペルセウスを直撃。
現れたのは、バイクに跨った仮面ライダー。
元山惣師はハズレだな、俺もガッカリだ、という謎のライダーの言葉に。
「貴様、何故それを？」
驚くリブラを、謎のライダーは、ジークンドーで圧倒。
「出来る！」
リブラもその力を認める。

助けを得て、フォーゼはペルセウスとの戦闘を続けるが、石化ビームに苦しめられる。
そこに友子とＪＫがやってきて、フォーゼに25番のペンスイッチを投げ渡す。
これもらってもな…と困惑するフォーゼに、友子達は固体化した“バカ”の文字を掲げる。
誰がバカだ！　と怒っていたフォーゼだったが、文字を打ちつけ会ったりする友子達を見て、その意図に気づく。
フォーゼはペンで蹴りを放ち、実体化したその軌跡ペルセウスの光線を遮断。左腕のメデューサも黒く塗り固めてしまう。
さらにＪＫから渡された、コズミックエナジーのチャージが完了したロケットスイッチとドリルスイッチでペルセウスを撃破する。

謎の仮面ライダーは、右腕に木星を出現させ、リブラにぶつけ、爆発させる。
リミットブレイクでとどめを刺そうとするが。
「仮面ライダー、侮り難し」
そうつぶやき、リブラは撤退する。
フォーゼは謎のライダーに礼を言うが、返事はなく、彼はバイクで走り去ってしまう。

ラビットハッチで賢吾は、謎のライダーの正体について考え込むが、美羽に声をかけられ、クリスマスパーティーに引っ張られる。
美羽がパティシエに作らせたライダー部のケーキで盛り上がる一同。
元山は、クリスマス会は逃したが、人間の力でゼロから描いた新しい絵を、必ず描き上げて幼稚園に届けると言っていたという。
ふと皆は、弦太朗がいないことに気づく。
弦太朗は窓の外の月面で、ペンスイッチを使って“メリークリスマス”と書いていた。
君は月面を何だと思ってるんだ！　と怒る賢吾に、自信作のつもりだったのに！　と弦太朗…