仮面ライダーフォーゼ
第17話
流・星・登・場
Staff & OA
脚本 ◆ 中島かずき 監督 ◆ 諸田 敏その他のスタッフ ◆ 【『仮面ライダーフォーゼ』スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2011年1月8日(日)8:00〜8:30
◆公式サイト◆
【東映公式:仮面ライダーフォーゼ−第17話】【テレビ朝日公式:仮面ライダーフォーゼ−STORY(第17話)】
Cast
福士蒼汰(如月弦太朗) 高橋龍輝(歌星賢吾) 清水富美加(城島ユウキ) 吉沢 亮(朔田流星)坂田梨香子(風城美羽) 冨森ジャスティン(大文字隼) 志保(野座間友子) 土屋シオン(JK)
山崎将平(野々村公夫)
横浜流星(井石二郎) 檜山修之(タチバナの声/ナレーション) 大山聖文(生徒1) 仲川子夢(生徒2)
<2年B組> 虎南有香(園田紗理奈)
飯嶋羅夢 岩岡誠也 岩下愛実 太田萌美 大戸菜々子 金子妃菜
金野沙奈江 菊地悟司 古賀安貴子 小林瑞紀 斉田雅宏 椎葉昌紀
鈴木このみ 鈴木健太郎 高橋健太 田中沙季 長谷川亜美 山田 隼 吉田伊吹
高岩成二 永徳
渡辺 淳 高田将司 藤井祐伍 岡田貴善 水野由香利 石井靖見
藤田彗 岡田和也 横田遼 橋口美和 高橋玲 玄也
(ジャアンアクションエンタープライズ)
天野浩成(速水公平) 田中卓志〔アンガールズ〕(大杉忠太)
Story
夜の寺で、ジークンドーの修業をする“黒い仮面ライダー”メテオ。そこに届いた着信に、応答する。
「連絡を待ってたよ、タチバナさん」
その“連絡”は、人工衛星の無重力空間に浮かぶ仮面をつけた人物《タチバナ》からのものだった。
タチバナ(声:檜山修之)は、メテオシステムの肩慣らしが終わったメテオに、明日から反ゾディアーツ同盟の潜入員として、天ノ川学園高校に行くように指示する。
その目的は《アリエス》。
まずフォーゼに接触するように、彼がメテオである事は誰にも知られてはならない、とのタチバナからの指示に、了解、と答えると、メテオは変身を解除。
「これは、俺1人の戦いだ。誰にも邪魔はさせない」
賢吾(高橋龍輝)とユウキ(清水富美加)は教室で、黒い仮面ライダー…メテオの話をしていた。
ラビットハッチのデータには何もなく、賢吾の父の歌星博士が作ったものではないらしいという賢吾に、助けてくれたから味方に違いないとはしゃぐユウキ。
そこに園田先生(虎南有香)が、見慣れぬ制服を着た生徒を連れて教室に入ってきた。
「朔田流星(吉沢亮)です。半年間、一緒に勉強させてください」
昴星高校からの特別編入生だという彼は、メテオが変身解除して姿を現した人物だった。
そこへ遅刻ぎりぎりに飛び込んできた弦太朗(福士蒼汰)。
いつもの調子で「今日からお前もダチだ」と、流星を自分の席の近くにすわらせる。
流星は、内心は弦太朗の言動にいちいちひっかかりつつも、表面上は人懐こい笑みを浮かべて弦太朗に接する。
そんな教室では、成績の良い生徒ばかりを狙う、猫の化物…ゾディアーツ出現の噂が。
耳をそばだてる流星は、天高に来た甲斐がある、と、メテオスイッチを手にほくそ笑む。
昼休み、弦太朗は食堂にいる生徒達と次々に親しげに盛り上がる。
そんな弦太朗が交わすしぐさが“友達のシルシ”だと聞き、“いちいち確認しなきゃならない友情か”と冷ややかな視線を送りつつも、表向きはユウキや賢吾となごやかに昼食をともにする流星。
そこに、学年トップの賢吾をライバル視する同級生の野々村公夫(山崎将平)がやってきて、あんなリーゼントや宇宙オタクと遊んでいても、学年トップは取れるってわけか、と賢吾につっかかるが、賢吾は相手にしない。
野々村に対しても、応援するぜ。今日からお前も俺のダチだ! と宣言する弦太朗は、バカと付き合うと成績に響く、と一蹴される。しかし、賢吾とユウキに、“如月はただのバカじゃない、地球の引力すら突破する、前人未到のバカだ”“弦ちゃんのパワーは凄いんだから!”と言われると、両手と頭を使って皿回しを始める。
そんな弦太朗に、あんな奴らと付き合って行かなきゃならないのか、とうんざりする流星、苛立ちながら立ち去る野々村。
食堂から出ると、弦太朗は服装のことで大杉(田中卓志)に因縁をつけられるが、流星は大杉に校則を示し、天高は模範服はあるが、服に関する罰則はない、といって弦太朗をかばう。
友達同士なら、助け合うのは当たり前、という流星に、真面目な顔になって、友達って言うのは…と、何か言いかける弦太朗。
しかし、そこに“猫の化物”リンクス・ゾディアーツが飛び込んできて、成績の良い賢吾を狙う。
逃げろ流星、と弦太朗に声をかけられてはっとし、わざとらしく逃げてみせる流星。
弦太朗はフォーゼに変身、流星は物陰からその戦いを観察し、賢吾が司令塔だと把握する。
さあ、フォーゼのリミットブレイク…というところで、始業のチャイムが鳴ると、リンクスはあっという間に逃げ去ってしまう。
あっけにとられるフォーゼだったが、放課後、ラビットハッチで解析することにして、ライダー部も教室に戻ることに。
そのやりとりを聞いて“仮面ライダー部”の存在を知り、部活なのか? と呆れる流星。
弦太朗らを尾行した流星は、こっそりとラビットハッチに潜入。
メテオが“黒い仮面ライダー”と呼ばれているのを聞き、俺も仮面ライダーかよ、まあいいやと、心の中で毒づく。
リンクスの映像を見て、弦太朗は、スイッチャーが野々村公夫だと看破する。
JK(土屋シオン)の情報をもとに、野々村がよく自習しているという公園前の喫茶店に向かうライダー部員達。
一人きりになると、隠れていた物陰から出てきた流星は、ラビットハッチ内を見て回り、タチバナに報告する。
そのままライダー部と接触を続けるように、というタチバナ。
喫茶店で野々村をみつけた弦太朗は、手癖から野々村がリンクスだと見破ったことを告げ、スイッチを渡すように言う。
しかし野々村は、ラストワンとなったゾディアーツ・スイッチを押してしまった。
弦太朗もフォーゼに変身するが、リンクスはJKを人質にフォーゼに変身解除を迫る。
しかたなく変身を解除した弦太朗はリンクスの尾で攻撃され、フォーゼドライバーを奪われてしまう。
リンクスの言いなりになるフォーゼはこれが限界、と見下した流星は、物陰に隠れてメテオに変身。
人質のJKなど目に入らないかのようにリンクスに攻撃を仕掛けると、素早い動きでリンクスを追いつめていく。
さらには重力パンチ《ジュピター》でリンクスを圧倒。
そんなメテオの華々しい戦いぶりを、建物の高みから、速水(天野浩成)と園田(虎南有香)が眺めていた。
「メテオか。いまいましい」
戦況を横目で見ながら、口許を引き結ぶ速水。
園田は、私にスコーピオンスイッチがあれば…とくやしがる。
そんな園田を、速水は諭す。
「無い物ねだりは見苦しいですよ。今は見ていなさい。
リンクスの長所は激しい劣等感です。
彼は追い込まれれば追い込まれるほど、伸びるタイプですよ」
ドライバーを取り戻した弦太朗はフォーゼに変身。
リンクスに攻撃を仕掛けるが、そこへメテオが割って入るとサターンでフォーゼもろとも攻撃。
そして、最後はリミットブレイク。
超高速のパンチの連打に、リンクスは粉砕される。
しかしリンクスは、再びスイッチを吸収。
ラストワンを超えてしまった。
復活したリンクスに、身構えるフォーゼ。 それに対し、なぜかメテオは、当たりだ、とリンクスを逃がそうとする。
きょとんとするリンクスだったが、メテオの言葉に従って逃げようとする。
フォーゼは当然リンクスを追撃、ライダーロケットドリルキックを繰り出す。
が。
なんとメテオが、リミットブレイクでフォーゼを阻止してきたのだった。
俺達の味方じゃねえのか、と怒るフォーゼに、俺は俺のために動いているだけだ、とメテオ。
その脳裏には、新しい自分が欲しいとスイッチを使って失敗、意識不明の状態で床に伏す友・二郎のことが思い浮かんでいた。
早く行け、とリンクスを逃がしたメテオは、アリエス・ゾディアーツを探していること、アリエスはラストワンを超えた者だけが進化できる黄道十二星座のゾディアーツの一人であり、リンクスもアリエスになる可能性を秘めていることを告げ、彼が進化するまで手を出させない、と宣言する。
しかし、なぜ彼がアリエスを探しているのかというフォーゼの問いには、答えることを拒むメテオ…。
Check! −天野さん速水校長先生みどころ−

これまで余裕の態度ばかり見てきたので、ちょっと子供っぽいその表情が可愛く!
これまで親しげにしていても対等でない感じが強かった園田先生とも、ちょっと近づいた感じ。

スーツ姿が得意な天野さんに似合っていて、かっこよく。
『フォーゼ』は【仮面ライダー剣】の橘さんより格段に衣装のバリエーションが豊かで、楽しい!

“メテオか。いまいましい”と生の感情を露わにしたのはほんの一瞬で、もう“師匠”の顔に。
「今は見ていなさい」の口調は、「子犬ちゃん」と園田先生をからかったりする速水先生より、マスター・リブラ寄りの威厳のある響き。

もっていて苦しい、価値のない感情とみなされがちな“劣等感”を“長所”ととらえ、追い込まれたときこそ伸びるチャンス、と考える発想は、力を与えてくれそうな。
そして、またしても生徒さんの個性をよく見ている速水先生。