インディゴの夜
第29話
婚約者の罪
Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起 演出 ◆ 星田良子その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2010年2月12日(金)13:30〜14:00
※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「ナイフ片手に暴走する婚約者」
◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】
Cast
高原 晶:森口瑤子 塩谷 馨:六角精児ジョン太:和田正人 犬マン:天野浩成 アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹 テツ:森 カンナ ポンサック:玉有洋一郎
藤崎 司:松田賢二 早乙女勘九郎:田村圭生 小金澤美玖:加賀美早紀
バーテンダー:高山猛久 ウェイター:佐藤峻
常連客・ミカ:華城季帆 常連客・カオル:志村陽香
憂夜:加藤和樹
モイチ:高木万平 モサク:高木心平 樹:真山明大 吉田吉男:田中幸太朗
歩美:西田奈津美 強盗犯:古原靖久 強盗犯:河野マサユキ 強盗犯:浅井孝行
柴田克一:我修院達也 なぎさママ:升毅
Story
これまで数々の悪事を重ねていた司が殺人まで犯そうとしていたことが発覚。秘密を暴かれ、逆上した司はナイフ片手に晶を無理矢理連れて行こうとする。
やめろ、と司に近づこうとした樹は、司のナイフに傷ついて倒れる。
興奮した司は、お前、そんな奴じゃなかっただろ、という塩谷の言葉に、先輩面しやがって、と逆上。
あんたは昔から俺のことなんて何もわかっちゃいなかった、学生の頃から理想論ばかり、でも世の中最後は金、金を馬鹿にするあんたが大嫌いだった、と、長年コンプレックスを抱いていた塩谷への鬱積した思いを吐露した司は、塩谷の鼻を明かすために塩谷が密かに想いを寄せていた晶に近づいた、プライドの高く人に媚びないいい女だ、と告げる。
晶、お前も見る目ねえなあ、俺も人のことは言えねえんだけどさあ! と塩谷が叫ぶ。
しかし、犬マン(天野浩成)は「それは違いますよ!」
続いてジョン太、吉田吉男、モサク、モイチが、店長は俺達の見抜いて信じてくれている、そのおかげで今の自分達がいる、と口々に告げる。
お前も好かれたもんだな、こんなわけのわからないガキに、という司に、こいつらを侮辱すんな、と晶。
司の言う通り自分はプライドの高い女で自分に自信もあった、ホスト達を見下したこともあった、でも今は違う、この店の店長であることに誇りを持っている、彼等を侮辱するな、と。
そのとき、樹がぐったりとしてきて、樹を病院に行かせてほしい、警察には言わないから出て行って、と晶は訴えるが、晶を楯にして逃げる、と、聞かない司。
なら一緒に行く、という。
すると樹が起き上がって、だめだ、店長がいなかったら母さんもっと罪を犯してた、だから…と。
皆、自分が店長の身代わりになると言い出し、ジョン太は、店長のためなら命だって惜しくない! と言い放つ。
塩谷は、こいつらは馬鹿で不器用で青臭くてどうしようもないが、心から晶を慕っている、信じてるから身体を張れる、本気で身代わりになろうとしてるんだ、といい、司に問いかけ、語る。司が晶に求めているものは何か、セレブな夫婦関係か、キャリアか、そんなものは一生手に入らない、晶は自分の本当の居場所がどこか気づいてしまったから、だから一生司の手に入らない、と。
そのとき、警察だ! と声をあげて、柴田(我修院達也)と早乙女(田村圭生)がやってくる。
司は晶を連れたまま調理場に逃れ、犬マンとアレックスは樹をソファに寝かせ、犬マンの上着をかけてやる。
店長は外出中、とごまかした一同に、早乙女が、歩道橋から突き落とされて意識不明になった山田弓子が意識を取り戻し、自分を突き落としたのは彼女の元上司の司だと証言していることを告げる。
司は晶の婚約者だというじゃないか、という彼等に、晶は何ヶ月も前に司に捨てられた、寝ている樹は風邪で発熱、とごまかして追い返した一同は、あらためて晶を放してほしいと訴えるが、司はあくまでも晶を人質に逃げる、と言い張る。
人質なら俺達がなる、というホスト達。
俺は軽いから楽、とテツ。
冷静なほうが役に立つ、と犬マン。
体力は有効、とアレックス。
ワタシノカタコト、イイアルヨ、とポンサック。
双子だから撹乱できる、とモイチ&モサク。
俺も、俺もなんかできる! とDJ本気。
傷ついた樹も起き上がろうとし、お前はいい、足手まといになる、と犬マンに止められる。
しかし司は、お前らでは晶の代わりにならない、と、じりじりと階段をのぼっていく。
そこに、いったん帰った柴田が用事を思い出して戻ってくる。
司が晶に刃物をつきつけ皆と対峙しているのを見て、緊急配備を…と飛び出していく柴田。
ジョン太、憂夜、アレックス、吉田吉男はアイコンタクト。
ジョン太が動き出して、ホスト達が螺旋階段を取り囲むように広がり、司の注意を引いている間に、アレックスと吉田吉男がオーナーズルーム側の入り口から階段の上に回りこむ。
背後からアレックスと吉田吉男に声をかけられ、司の注意がそれたすきに、憂夜は司の手を掴み、晶を放させる。
憂夜と司はもみあって螺旋階段の手すりを越えて落ち、憂夜の太ももにナイフが。
ホスト達が司を取り押さえたところに、警察がやってくる。
司は逮捕され、憂夜は救急車で病院へ。
倒れていた樹は、血に弱いためのただの貧血だった。
みんな…ごめん…という晶、。
そんな晶に、でもよかった、これでもうおしまい、とテツ。
男としては、ちょっとつらかったですね、と犬マン。
店長の男見る目、バルタン星ぐらい離れてると思いましたよ! と明るく言ってみせたDJ本気は、ジョン太に頭を思いっきりひっぱたかれる。
誰かをちゃんと見るって難しいよね、どうしてもその人のキャリアや見た目に目がいってしまうという晶は、自分はここに来なかったら、インディゴの皆に会わなかったら、司のことをまだ見抜けなかったかもしれない、皆のことを馬鹿だ馬鹿だと言ってきたけど、本当に馬鹿なのは自分だった、といって、皆に深々と頭を下げる。
オーナーズルームで、ここに連れてきてくれてありがとう、という晶に、いい仕事してくれると思っただけだ、という塩谷は、司の肩代わりをした借金3000万円は晶を引き止める嘘だったことを白状させられる。
あたしをそんなに引き止めておきたかったのは、あたしのこと、好き? とからかうように言う晶に、お前みたいな強情な女…と塩谷。
仕事を評価してくれてるみたいだから、仕事がんばりまーす、といってロッカールームで一人になった晶は、微笑みながら涙ぐむ。
晶はウェディングドレスや婚約指輪を売り、バレンタインのチョコレートを大量に買い込む。
チョコレートは、ホストと店の客に配り、最後のひとつを塩谷に渡す。
すぐに開けて食べだす塩谷に、もしかして女性にチョコもらうの初めて? 管理人のおばさんとか隣の小学生からもないとか? とからかう晶に、違うって、と塩谷。
仲良くケンカする二人を見て、やっぱりあの二人は無理だな、とホスト達と美玖(加賀美早紀)。
そこに、憂夜が怪我をしたと聞いたなぎさママ(升毅)が駆け込んでくるが、落ち着いて、と止めようとしたジョン太を振り払った拍子に、憂夜へのハート型のチョコが割れてしまう。
呆然とするホスト達と、ジョン太を投げ飛ばすなぎさママを見て、楽しそうに笑う晶。
ある夜。
クラブ・インディゴに刃物をもって侵入してくる、目だし帽の三人組。
馴染みの客と二人でいたテツに、刃物をふりかざし───
Check! −天野さん犬マンみどころ−

…司の頭の陰でよく見えないものの、突然、ドタン、という音とともに身体が沈んだような…
…転んだ?

黙々と樹の手の手当てをしようとする犬マンの背中。
アレックスのときのように、ばっ、とハンカチを広げるしぐさ!

天野さん犬マンの手は、ずっとそこにあったようい、樹の膝の上に。
優しい感じのその手も、その後心配そうに樹に触れなおす手も、気持ちたっぷり。

真剣に樹をみつめているのがわかる、斜めうしろからの姿。
そこから、樹の訴えを聞いて、顔をふせた横顔の表情のせつなさ。

テツの“軽いから楽”は人質の適性として確かによさそうな一方、冷静な人質は逃げられる危険が大きくなるだけじゃ!
共犯者募集じゃないんだから! とツッコミを入れたくなる、冷静そうでいてわけわかんなくなってる犬マンがナイス。

着せ掛ける手も、たおやかで優しい感じ。
そこから振り向く表情が、一瞬で過ぎてしまうのが惜しいぐらいきれい。

「お前はいい。足手まといになる」の優しい響き。
「お前はいい」の甘めの響きと「足手まといになる」の低く、大人っぽい響きのコンボ。

最初のカットでは、目を上げて晶をみつめる、目の動き。
次に回ってきたカットでは、やるせなさを表に出して、目を伏せる表情。

これまでアップになることがなかった犬マンの、アップが一瞬あり!
髪の毛がほとんど顔が隠れた、鬼太郎以上状態!

「テツ、ダンス教えてやるよ」という声をかぶせて、お父さんのように自然にテツを抱き寄せる天野さん犬マン。
それにどっきりしたテツの、天野さん犬マンの肩にのせた顔の表情が、すっごく女の子でドキドキ!
「いいっス! 余計なことしないでください!」と突き飛ばされた犬マンの驚きの表情。
最初の頃毒を吐きまくってた樹が「お前、そんな言い方…!」と言ってるのもツボ(笑)